200平成17  1210曜日

年比2億3000万円増/05年肉用牛競り販売

 二〇〇五年の最後となる十二月宮古島地区肉用牛競り(宮古本島、多良間)が九日行われ、年間の実績がまとまった。販売額は前年比二億三千三百四十万二千九百五十円増の二十八億四千三百四十四万八千三百円で過去最高を記録。子牛一頭平均価格は四十二万三千六百四十三円(前年比二万九千六百四十三円増)となり、初めて四十万円台の高値が付いた。平均キロ単価も千六百四十一円の高値。今年の競りは枝肉価格の高値安定を受けて初競りから順調な取り引きが続いた。毎月の出荷頭数が維持されたことも販売額増の要因の一つに挙げられ、生産農家の飼育技術の向上が結果に結び付いた。
 宮古、多良間とも肉用牛競りに出される牛はほとんどが子牛(生後十二カ月以内)。JAおきなわ宮古地区営農センターのまとめによると今年の競りには宮古五千二百八十三頭、多良間千三百四十九頭の計六千六百三十二頭の子牛が上場され六千五百五十八頭が競り落とされた。平均体重は二百五十八`で、一頭平均価格は四十二万三千六百四十三円だった。子牛のみの販売額は二十七億七千八百二十四万八千五百五十円。
 性別に見ると去勢が三千八百十九頭、雌が二千七百五十頭競り落とされた。去勢の平均体重は二百六十四`で、一頭平均価格は四十五万六千九百十八円、キロ単価は千七百二十七円と高値を付けた。雌は平均体重が二百四十八`、一頭平均価格が三十七万五千七百三十八円、キロ単価が千五百十三円だった。
 市場別に子牛の販売実績をみると、宮古が二十三億一千五百五十一万五千六百五十円、多良間が四億六千二百七十三万二千九百円を売り上げた。
 成牛を含めると年間六千九百四十五頭が上場され、六千八百八十四頭の取引が成立した。平均体重は二百六十六`で一頭平均価格は四十一万三千五十二円、平均キロ単価は千五百五十六円で、いずれも前年の実績を上回る結果となった。
 〇五年の高値取引の要因には▽米国産牛肉輸入禁止に伴い、枝肉価格が年間を通して高値で安定したこと▽出荷頭数の安定▽宮古牛の血統や発育の良さ▽関係機関・団体の積極的な購買者誘致活動―が挙げられる。一方で子牛生産から出荷までの日数を示す日令が延びていることなど、子牛生産体制のぐらつきを指摘する声もある。JAおきなわ宮古地区営農センターの川上政彦センター長は「日令をあと二十日ぐらい早めにすることが課題になる」と強調。その上で「目標の年間販売額三十億円を達成するためには日令を適正化し、増産していくことが大切になる」などと話した。

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意見発表、作品展、芸能/宮古地区老人クラブ大会

 「創造と連帯の輪を広げて 心豊かな21世紀を」をスローガンに、第四十回宮古地区老人クラブ大会(主催・同クラブ連合会)が九日、マティダ市民劇場で開かれた。大会には宮古地区の各老人クラブ会員らが参加。意見発表や作品展、芸能大会などで、日ごろの活動成果を披露した。老人クラブ育成功労者十五人と作品展最優秀賞者六人に表彰状が贈られた。「高齢者が参画する社会づくりの推進」などの実践を誓う大会宣言を採択した。
 主催者を代表して同連合会の新里盛繁会長は「活力ある長寿社会を目指し実践していきたい。魅力ある老人クラブ活動に精進したい」とあいさつ。また、宮古島市の伊志嶺亮市長は「皆さんは福祉活動を通して社会福祉の向上に貢献している。心から敬意を表したい。会の発展と会員の健康を祈っている」と祝辞を述べた。意見発表では佐久田玄徳さん(下地町老連)、大浦ヒデさん(平良市老連)、上地キヨさん(上野村老連)の三人が登壇。それぞれの経験から感じたことなどを発表した。会場のロビーには作品展も行われ、手芸や乾物、工芸、反物など会員らの作品が並び、来場者の目を引いていた。
 午後には芸能大会が催され、二十三の老人クラブが出演。練習の成果を発揮し、さまざまな踊りで観客を楽しませた。
 作品展最優秀賞者は次の皆さん。(敬称略)
 ▽手芸の部=多良間キヨ▽乾物の部=友利ハツ子▽漬け物の部=川満ハル▽工芸の部=根間ヒデ▽反物の部=本村キミ子▽苧麻の部=砂川フジ
 老人クラブ育成功労者は次の皆さん。(敬称略)
 ▽嵩原ヤス子(池間老ク)▽仲原ソヘ子(同)▽砂川健次(狩俣老ク)▽比嘉千代(西辺老ク)▽石垣光子(平一老ク)▽与那覇武夫(久貝老ク)▽渡真利真人(同)▽友利弘(西東老ク)▽宮国哲二(福東老ク)▽仲地恵勇(与那覇老ク)▽前泊サダ(前里添老ク)▽仲間トヨ(池間添老ク)▽上原初子(伊良部老ク)▽浜川キミ(あけぼの老ク)▽下地テル(長浜老ク)

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築工事終了、きょう新装開店

サンエーショッピングタウン宮古衣料館

 きょう十日は衣料フロアの全品が一五%割引となるほか、ポイントカードのポイントが三倍になる特典がある。また十日は先着二千人にマイバッグが、十、十一の両日は風船がそれぞれ七百五十人に贈られる。
 宮古島市平良にあるサンエーショッピングタウン宮古衣料館の増築工事がこのほど完成し九日午後、竣工祝賀会が同店で行われた。店舗面積は一四一五・七三平方b増床して二七七三・六七平方bと、約二倍に広がり、同衣料館にはなかった婦人服ブランドや高級輸入ブランド、サンエーの店舗では初の子供服ブランドなどのコーナーを新設。身障者用の駐車スペースを三台増やし、車いすでも入れる「ゆったり試着室」やエレベーターを設置するなどバリアフリーに力を入れ、さらに、乳幼児連れでも安心のベビールームなども備えた。同衣料館はきょう十日午前九時にリニューアルオープン。十三日までバーゲンセールが行われる。
 竣工祝賀会には、サンエーの折田譲治会長、上地哲誠社長をはじめ、同衣料館増築工事の設計業者、施工業者、行政関係者らが出席し、同店舗の竣工を祝った。
 あいさつで上地社長は「サンエーは、宮古島が発祥の地ということもあり、特別な思いで店を展開している。宮古のお客様からは、もっと婦人服や化粧品、ブランド品をそろえてほしいという多くの声がある。それに一生懸命応えるべく、準備してきた」と強調。「今まで以上に努力し、品ぞろえをさらに豊富にし、サービスもしっかりしていきたい」と述べ、多様なニーズに応える店舗づくりに決意を新たにした。
 宮古島市の伊志嶺亮市長は「日常生活に欠くことのできない品ぞろえが豊富で、住民に親しまれる地域密着型の衣料館として、多くの来客を念願する」、県宮古支庁の兼城克夫支庁長は「サンエーの事業展開は、県が要望する自立型経済の推進に寄与し、産業の振興発展と雇用創出に大きく貢献されており、敬意を表し、感謝を申し上げたい」とそれぞれ祝辞を述べ、同店舗のさらなる発展に期待を込めた。
 引き続き、設計・施工業者を代表して大米建設の下地米蔵社長があいさつ。宮古島商工会議所の藤村明憲副会頭が乾杯の音頭を取り、同衣料館の工事完了を祝った。

 写真説明・増築工事の竣工を祝って乾杯する上地社長(左から2人目)ら=9日、サンエーショッピングタウン宮古衣料館

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先島本因坊に平良博彦6段/親善囲碁大会個人決勝

 第三十三回先島親善囲碁大会(主催・宮古毎日新聞社、日本棋院平良支部)の個人戦決勝が八日、宮古島市平良のこすみ囲碁教室で行われ、平良博彦6段が仲間勝之6段を中押し勝ちし、先島本因坊タイトルを獲得した。平良6段は「納得のいく碁が打てた。来年も優勝し二冠を目指したい」と意気込みを見せた。同大会には八重山地区、宮古地区から二十八人が参加し囲碁を通して交流。対局の結果、団体、個人戦ともに宮古勢が制した。来年は八重山で開催される。
 同大会の団体戦、各ブロック個人戦は三日に行われ、団体戦では宮古勢が十二連覇を達成。互先で行われたA組では仲間勝之6段が、B組では平良博彦6段がそれぞれ制した。手割で行われたC組では田場平教5段が全勝し優勝に輝いた。
 先島本因坊を懸けた個人戦決勝では、平良6段と仲間6段が対戦。中盤までは白の仲間6段の地が広く、いけそうな碁形。それ以降、黒の平良6段が中央の白の薄みをうかがいながら寄りつき、地合は接近した。このあともポイントを挙げ、寄せに入るころにはリードがはっきりし、黒の平良6段が中押し勝ちを収めた。
 大会を制した平良6段は、「序盤は悪かったが、運良く勝つことができた」と対局を振り返り、「この大会は三十三年も続いている素晴らしい大会。宮古、八重山ともに毎年楽しみにしている。来年も優勝し、ぜひ二冠を目指したい」と力を込めた。

 写真説明・先島本因坊タイトルを手にした平良博彦6段=8日、こすみ囲碁教室

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員30人に辞令交付/宮古島市人事異動 新採用は3人

 宮古島市(伊志嶺亮市長)は九日、同市役所で同日付人事異動の辞令交付式を行った。異動となる三十人の職員一人ひとりに伊志嶺市長から辞令が手渡された。新採用は三人。
 伊志嶺市長は「宮古島市が発足して二カ月がたち、この間に事務量の差がはっきりした。その対応で異動することとなった。新たな部署で宮古島市のために頑張ってください」と期待した。
 異動は次の通り。(新所属、旧所属、氏名の順)
 ▼総務部
 【補佐級】▽総務課補佐(建設部空港課補佐)池村英世
 【一般職】▽市民生活課主事(城辺支所地域振興班主事)松川正明▽市民生活課主査(上野支所市民生活班主査)前泊美津枝
 ▼福祉保健部
 【一般職】▽国民健康保険課主査(建設部空港課管理係主査)松川明秀▽生活福祉課主査(城辺支所事業推進班主査)盛島久美子▽生活福祉課主事補(城辺支所事業推進班主事補)別府優子▽生活福祉課主事補(上野支所地域振興班主事補)新城優子▽国民健康保険課主事補(上野支所市民生活班主事補)砂川由佳▽介護長寿課主事(下地支所市民生活班主事)池村達明▽健康増進課夜間救急診療所係長・池田良永=採用
 ▼経済部
 【係長級】▽農政課調整官(平良支所事業推進班調整官)下地弘文
 【一般職】▽農地整備課技師(城辺支所事業推進班技師)佐和田啓行▽農政課技師(城辺支所事業推進班技師)砂川丈晴▽むらづくり課主任技師(上野支所事業推進班主任技師)宮国裕充▽むらづくり課主任技師(下地支所事業推進班主任主事)平良研三▽農地整備課技師補(下地支所事業推進班主事補)竹田弘毅
 ▼建設部
 【一般職】▽空港課主任主事(平良支所事業推進班技査)仲間松雄▽住宅課技師補(平良支所事業推進班技師補)新垣良二▽道路建設課主任技師(城辺支所事業推進班主任技師)前里正人▽空港課主任主事(城辺支所事業推進班主任技師)平良安史▽道路建設課主任技師(上野支所事業推進班主任技師)砂川峰広▽道路建設課主任技師(下地支所事業推進班主任主事)来間正雄
 ▼平良支所
 【一般職】▽市民生活班主任主事(福祉保健部生活福祉課地域福祉係主任主事)古謝亮子
 ▼下地支所
 【係長級】▽地域振興班調整官(総務部総務課調整官)上地栄長
 ▼伊良部総合支所
 【一般職】▽経済課主任技師・池原秀治=採用▽建設課技師補・具志堅武博=採用
 ▼出向▽教育委員会(財政課用度管財係主査)立津茂▽教育委員会(下地支所地域振興班主任主事)湧川博昭▽消防本部(伊良部総合支所経済課主任主事)仲宗根健治▽消防本部(伊良部総合支所建設課技師補)仲間達也

 写真説明・伊志嶺市長から一人ひとりに辞令が交付された=9日、宮古島市役所

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   関西連合会「宮古は一つ」と喜ぶ/新市誕生記念し演芸まつり

 関西宮古連合会(譜久島登会長)はこのほど、兵庫県尼崎市内で宮古島市誕生を記念した演芸まつりを開催した。大勢の郷友が出席し、舞台で繰り広げられるさまざまな郷土演芸などを楽しみ、「宮古は一つ」と喜んだ。
 同まつりは、「宮古は一つ、ふるさと新宮古島市に栄あれ」をキャッチフレーズに行われた。同連合会に所属する各地区の郷友会や友好団体の演舞、計三十五の演目が次々と披露され、会場が一体となって盛り上がりを見せた。
 また、オープニングでは、宮古島市から贈られた市章の旗が県大阪事務所の比嘉勝彦所長から譜久島会長に手渡され、舞台に掲揚された。
 譜久島会長は「関西在住の宮古出身者は、故郷、宮古あっての連合会。故郷の移り変わりを見守りながら協力していこう」と呼び掛けた。

 写真説明・舞台ではさまざまな演目が披露され、会場が一体となって盛り上がった=兵庫県尼崎市内

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