200平成17  12曜日

代教育長に久貝氏

教育委員5人そろう・宮古島市議会でようやく可決

 宮古島市議会(友利恵一議長)の二〇〇五年度第二回議会(臨時会)が五日開催され、伊志嶺亮市長から提案された濱川隆氏(64)=城辺字西里添=を教育委員会委員とする同意案件が賛成多数で可決された。これで教育委員五人がようやくそろい、その後に行われた同委員会の互選で初代教育長に前平良市教育長の久貝勝盛氏の就任が決定した。また、固定資産評価審査委員会委員の残り一人については友利寛壽氏(70)=城辺字福里=が提案され、賛成多数可決となった。
 今回の臨時会は、先月行われた第一回臨時会で教育委員五人の選任案が提案されるも、与党の反対で一人が否決されたことから開催された。
 教育委員は合併後、五人が暫定委員となっていた。その任期も先月二十八日までで、同議会で教育委員五人が同意されれば、直ちに互選で教育長を選出する予定だったが、一人が否決されたため、教育長の選出もできず同二十九日からは教育長不在の状況となっていた。
 与党の反対による人事案件否決に伴う臨時会開催について、野党からは「一人でも否決されれば、教育長が選出されず教育長不在となることについて説明が不十分」との質問が出された。
 これに対して伊志嶺市長は「地域性を考慮して前回は提案したが調整不足だった。また、議案提案に対する説明については不足だった」との見解を示した。
 今議会で浜川氏が教育委員に選任されたことで、宮古島市の教育委員は久貝勝盛氏(63)=平良字久貝、新里玲子氏(57)=上野字新里、前泊直喜氏(56)=伊良部字池間添、羽地芳子氏(51)=下地字洲鎌=の五人となった。
 教育委員の五人は、議場で就任のあいさつを行い「宮古島市の教育行政充実のために頑張りたい」との意気込みを示した。
 そのほか、前回の臨時会で五人が可決され、一人が否決となっていた固定資産審査委員会委員には友利寛壽氏が提案され、賛成多数で可決。議会後、伊志嶺市長から辞令が交付された。

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マティダ東6年Aが連覇/本社杯全宮古少年サッカー






 
 第十三回宮古毎日新聞杯全宮古少年サッカー大会(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古サッカー協会)は大会最終日の四日、宮古島市陸上競技場で高学年、中学年、低学年の各部門で準決勝、決勝を行い、高学年はマティダ東FC6年A、中学年は平良第一Jr、低学年はマティダ東FC2年がそれぞれ優勝した。
 高学年優勝のマティダ東FC6年Aは、予選リーグから決勝までの四試合で無失点の堅い守りを見せた。決勝では延長戦の末、宮古北サッカークラブを下し、昨年大会に続く連覇を達成した。
 中学年では、平良第一Jrが決勝で沖縄宮古南コンサドーレとの延長戦を制して優勝。低学年決勝はマティダ東FC2年が南キッズに逆転勝ちした。同大会は、サッカーを通してチームプレーの楽しさを知り、他チームとの交流を深め、心身の健全育成を図ることが目的。

 写真説明(上)・延長戦を制し、高学年で優勝したマティダ東FC6年Aの選手ら=4日、宮古島市陸上競技場

 写真説明(中)・中学年優勝の平良第一Jrのメンバーら

 写真説明(下)・逆転勝ちで優勝した低学年のマティダ東FC2年



 

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F与那覇が2連覇/宮古毎日杯軟式野球

 第三回宮古毎日新聞社杯軟式野球大会(第十四回全宮古軟式野球選手権大会)は四日、宮古島市営球場で決勝まで行われた。昨年覇者のファミリー与那覇が、西辺Dを3―1で下し二連覇を達成。参加九十二チームの頂点に立ち、与那覇登監督が再び宙を舞った。
 投打にバランスの取れた西辺Dが王者ファミリー与那覇に挑んだ一戦は、ファミリー与那覇が一、二回にノーヒットで得点を挙げるなど、相手のすきを突いた巧みな攻撃で試合を優位に進めた。六回には5番川根健一が左翼ポール際にダメ押しの本塁打。西辺Dの粘りを振り切り優勝を果たした。
 個人賞は殊勲賞が川満隆男(ファミリー与那覇)、敢闘賞が上原秀則(西辺D)、打撃賞が川根健一(ファミリー与那覇)が6割、宮里良和(西辺D)が5割8分8厘でそれぞれ選ばれた。
 大会は十月に開幕。約二カ月間にわたり参加九十二チームが熱戦を展開した。

 写真説明・ファミリー与那覇が2連覇を達成。Vサインの与那覇登監督をナインらが胴上げ=4日、宮古島市営球場

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生産量27万5000d見込む

05―06年産サトウキビ平年並みの収穫か

 宮古の両製糖会社がまとめた宮古島地区の二〇〇五―〇六年産サトウキビの生産見込み量は計二十七万五千二百二十五dで、不作だった前年を大きく上回る平年並みの収穫量になる見通しだ。ただ、この数字は十一月初旬現在であるため、その後の降雨や冷え込みを考えると、二十八万―二十九万dの生産量になる可能性はある。製糖工場によると品質も「今後の気温次第では上昇する」と予想しており、年末にスタートする製糖操業を前に生産量、品質面の向上に期待を込めている。今期製糖操業は伊良部と多良間が年内に、宮古本島内の操業は来年一月にスタートする。
 沖縄製糖宮古工場は今期生産量を十万五千五百九十dと見込み、反収は六・八dとしている。平年の生産量よりは少ないが、前年実績の九万四千七百dと比べると大幅に増える。
 植え付け時期別の生産量は夏植えが十万七百六十d、春植えが二千二百四十三d、株出しが二千五百八十七d。
 同工場では「最近の雨で干ばつ傾向が解消され全体的に回復に向かっている。この(五日の)冷え込みもキビにとっては非常に良い。(糖度などの)品質が上がる」としている。
 同工場管内における生産見込み量を地区別に見ると、平良が六万五千九百六十d、下地が二万九千九百十d、城辺が九千七百二十dとなる。
 一方、宮古製糖は城辺工場が反収六・三dの生産量九万二dを予想。夏植え分が八万二千六百六十六d、春植え分が六千四十三d、株出しは千二百九十三dを見込む。
 伊良部工場は五万七千百五d(反収六・八d)、多良間工場は二万二千五百二十八d(同七・八d)の生産量を予想している。同工場では「干ばつ傾向にあったときは部分的に葉のロール現象なども見られたが、雨に助けられ現在は回復に向かっている。品質は成熟試験からみて平年並み」と話している。
 今期のサトウキビは生育初期から生育旺盛期にかけて発生した台風の被害を受けたが、夏場は降雨に恵まれて順調に生育し茎数、生育本数ともに平年を上回っていた。しかし、生育後期に当たる九月から十一月にかけて少雨傾向が続いたため生育が鈍化。その後の降雨などで持ち直しているものの、天候不良による春植えの減少もあり、生産量は平年並みに落ち着くものとみられる。

 写真説明・平年並みの生産量が予想される2005―06年産サトウキビの畑=5日、宮古島市字平良

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夢実現に期待込め/球場に特大看板設置

 宮古高校の野球部父母会(砂川邦男会長)は四日、宮古高校が練習を行う宮古球場に「いくぞ甲子園」と書かれた特大の看板を設置した。宮高野球部は今年の夏、県大会で四強に残り島内外で話題を呼んだ。看板設置に当たり砂川会長は「今の流れを大事にしたい。甲子園に行けるという生徒たちの意識が大切」などと話し、宮高球児の夢の実現に期待を込めた。
 看板は横幅五b以上の大きさ。高さも約一・五bある。赤文字で「いくぞ」、黒文字で「甲子園」と書いた看板は球場センター後方のスタンド内に設置された。
 この看板を見た宮高野球部の松川雅史主将(二年)は「お父さんやお母さんにとても感謝している。このオフシーズンにパワーアップし、来年の大会では一戦、一戦を大事に戦い、甲子園に行きたい」と力強い決意を話していた。
 父母会はこの日、看板設置だけでなく球場内の清掃活動も実施。昼には昼食を準備し、部員たちにそばを振る舞った。砂川会長は「子供たちが伸び伸びと野球ができる環境をつくりたい。今年の夏にベスト4に残ったこの流れを大切にし、甲子園を目指してほしい」と話し、来年大会における生徒たちの活躍に期待を込めていた。

 写真説明・「いくぞ甲子園」。部員のやる気を誘う看板が設置された=4日、宮古球場

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   最低気温14度/宮古島地方この冬一番の冷え込み

 宮古島地方は五日、冬型の寒気の影響で肌寒い一日となった。宮古島地方気象台によると、最低気温は午後四時十二分現在で一四・〇度を記録。この冬一番の冷え込みとなった。最大風速は北の風一〇・〇b。体感気温はさらに低かったとみられる。
 宮古島地方の十二月の平均気温は一九・四度。今月はこれまで、比較的暖かい日が多かった。
 この寒さに、宮古島市内では厚着して肩をすぼめながら歩く人の姿が多く見られた。
 同気象台によると、寒さのピークは五日まで。今後は徐々に気温は上昇し、九日から十日ごろには平年並みに戻る予報となっている。

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