200平成17  12曜日

島々の特産品が一堂に/宜野湾市で離島フェアが開幕

 【那覇支局】「さぁー でかけよう! 沖縄の島々へ」をキャッチフレーズに「離島フェア2005」(主催・同実行委員会)が二日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開幕した。四日まで三日間(午前十時―午後六時)の日程。会場には十八離島市町村の自慢の品が満載され、初日から大勢の離島ファンが押しかけた。県内から百一、宮古地区から二十三の業者・団体が出品した。初日は表彰式も行われ、下地農漁村生活研究会(比嘉初江会長)の「ドラゴンフルーツ・ゴーヤ・パパイヤかりんとう」が「優良特産品」特別賞を受賞した。
 同フェアは、各離島の特産品販売や伝統芸能紹介など多彩なイベントを通し、産業振興や相互交流、地域づくりを支援するのが目的。一九八九年から始まり、今年は十七回目になる。
 開会式で実行委員長の仲村三雄県離島振興協議会長は「離島市町村が自らの創意・工夫で地域づくりに取り組む姿勢を前面に出し、今後とも島々の素顔を離島住民一丸となって売り込んでいきたい」とあいさつした。
 稲嶺恵一知事(代読)、竹林義久・内閣府沖縄総合事務局長の両氏もあいさつし、島々の特産物販売促進による活性化に期待を込めた。
 宮古地区の業者が入った二十のブースには、宮古みそや、かつお節、油みそ、農産物の加工品、牛肉、泡盛、宮古上布、三線など、宮古の香りいっぱいの特産品がずらりと並び、どの品も売れ行き好調。売り子たちは「食べてみて。おいしいよ」などと売り込んでいた。
 下地農漁村生活研究会の「ドラゴンフルーツ・ゴーヤ・パパイヤかりんとう」は、今後の販路拡大が期待できるとして、「優良特産品」特別賞を受賞した。
 離島フェア絵画コンクールでは、吉濱拓哉君(佐良浜小二年)、仲本寿乃さん(北中一年)、与那覇愛季さん(佐良浜中二年)の作品が優秀賞に選ばれ、展示されている。
 きょう二日目は、「島の言葉・方言お話大会」などの催しが行われる。

 写真説明・18離島市町村の特産品が展示即売され、好評を博している離島フェア=2日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟

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「宮古に新地下ダムを」/市長らが総合事務局に要請

 【那覇支局】伊志嶺亮宮古島市長らは二日、内閣府沖縄総合事務局に竹林義久局長を訪ね、新たな地下ダム開発による伊良部島への送水を目指す「宮古伊良部地区国営土地改良事業」の地区調査採択を要請した。要請に対し竹林局長は「皆さんの要請も踏まえ、来年度の予算に計上できるよう努力したい」と、積極姿勢を示した。
 伊志嶺市長は「宮古島では現在、果樹や野菜など付加価値の高い農業への転換が進んでいる。その中で、かんがい形態も従来の干ばつ解消目的から、周年かんがいに大きく変化しており、近い将来、水需要の維持確保が懸念される。伊良部島でのかんがいは地表水に頼っており、この方法では限界がある」と、事情を説明。その上で、「宮古地域の農業の飛躍的発展のためにも、地区調査の採択に特段の配慮を」と要請した。
 伊良部地区農家代表の渡久山毅さんは「伊良部ではサトウキビ増産のために、春植えを奨励している。しかし、春植えは干ばつになると、収量が激減する。キビ増産のためにも宮古本島と同じようなかんがいをしていただきたい」と訴えた。
 竹林局長は宮古の農家が地下ダムの水を使って、亜熱帯農業の発展に努力している点を認め、総合事務局としても事業実現に積極的にかかわっていく姿勢を見せた。
 要請には宮古土地改良区理事の川満省三旧下地町長、川田正一旧上野村長らも参加した。


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少年サッカーきょう開幕/本社主催24チームが熱戦展開へ

 第十三回宮古毎日新聞杯全宮古少年サッカー大会(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古サッカー協会)が三、四の両日、宮古島市陸上競技場で開催される。大会には高学年(五、六年)と中学年(三、四年)にそれぞれ九チーム、低学年(一、二年)に六チームの計二十四チームが出場。「少年サッカー宮古一」を懸けた熱い戦いが始まる。開会式は午前八時三十分、試合開始は同九時三十分から。
 大会はスポーツを通してチームプレーの楽しさや他チームとの交流を深めるとともに心身の健全育成を図ることが目的。子供たちの出場機会を増やすため高・中・低学年の三部門に分けて開催する。
 三日は午前九時三十分から高・中・低学年の予選リーグ戦が行われる。翌四日は午前十時から準決勝、決勝を行い「少年サッカー宮古一」を決定する。


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「長寿の秘訣は芸能」/会員らが華やかステージ

 この芸能大会は、老人クラブ活動の幅を広げると同時に、趣味活動の充実による高齢者の生きがいづくりに寄与しようと毎年行われている。
 今回は、舞踊同好会が「トーガニアヤグ」で幕開けを飾った後、十六部落の老人クラブのメンバーらが女性を中心に続々と舞台に登場。「新城クイチャー」や「根間の主」など地域に根差す民謡・芸能から歌謡曲に合わせた軽快な創作舞踊まで多彩な演目を披露した。各団体とも個性豊かな衣装でより華やかに演出し、訪れた観客を楽しませた。各部落老人クラブと曲名は次の通り。
 ▽舞踊同好会=「トーガニアヤグ」▽砂川=「今夜は乾杯」▽長中=「故郷チバリヨー」▽新城=「新城クイチャー」▽西東=「うるわしの琉球」▽西西=「波止場シャンソン」▽長北=「今夜は乾杯」▽福西=「根間の主」▽福東=「旅の夜風」▽長南=「上海の花売り娘」▽吉野=「はるみの三度笠」▽上区=「宮古大音頭」▽友利=「みるく口説」▽吉田=「波止場シャンソン」▽比嘉=「祝い節」▽福中=「故郷チバリヨー」▽加治道=「これから音頭」

 写真説明・老人芸能大会でトリを務めた加治道老人クラブの会員ら=2日、城辺農村環境改善センター

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来年のトライ応募者数は1794人/定員1500人、20日抽選

 第二十二回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)の選手募集受け付けが十一月三十日に締め切られた。宮古トライアスロン実行委員会事務局を担当する市地域振興課の一日現在の集計では、全体で千七百九十四人を数えている。募集人員は千五百人となっており、抽選会は二十日、同市役所で行われる予定。
 一日現在の応募者の内訳は、▽県外千五百三十九人▽宮古以外の県内から百四十三人▽外国二十八人▽宮古八十四人―の計千七百九十四人。男女別では、▽男性千五百五十四人▽女性二百四十人―となっている。
 国内招待選手十八人はすでに決定。外国招待選手は六人を予定しているがまだ決定には至っていないという。
 第二十二回全日本トライアスロン宮古島大会のテーマは「ともに競え ともに讃え みんな輝け宮古島」。
 市町村合併に伴い、これまでの宮古広域圏事務組合に替わって宮古島市が主催する初めての大会で来年四月二十三日に開催される。

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   アイヌの踊りを披露/「イケマ」のペンダントも贈る

 北海道の山道職業訓練校・山道アイヌ語学校代表でアイヌのアシリレラさんら女性五人が二日午前、宮古島市立池間幼稚園(儀間裕芳園長)を訪れ、園児八人に伝統の踊りや伝承民話を披露。子供たちと交流を深め喜ばせた。
 アシリレラさんらは、池間島に住む友人の案内で訪問した。
 アシリレラさんは「私たちは、生きているものを食べている。野菜も生きている。食事をする時は『ありがとう』と言ってから食べてください」と話した。
 アイヌに伝わる民話「熊の親子」を紹介。悲しい物語に、子供たちは静かに聞き入っていた。
 次いで軽快な音楽に合わせて弓の道具を使った踊りが演じられた。
 子供たちは、初めて鑑賞した踊りの感想について「楽しかった」と答えた。
 アシリレラさんは、教諭らに「イケマ」と呼ばれる植物で作ったペンダントを贈った。ペンダントを掛けた人に不運が起こった時、ペンダントが身代わりになって割れる言い伝えがあるという。
 イケマ(ガガイモ科)は沖縄を除く全国に分布。アイヌ語の「カムイ・ケマ(神の足)」が名前の由来のようだ。

 写真説明・アイヌの踊りが演じられ子供たちを喜ばせた=2日、池間幼稚園


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