2005年(平成17年) 12月1日 木曜日
☆ 「クルーズ船で観光振興を」/港と観光シンポジウム
宮古島へのクルーズ船誘致による地域振興を図るため、沖縄総合事務局と平良港湾事務所は三十日午後、市内のホテルで「港と観光シンポジウム」を開催した。同日、平良港に寄港した「飛鳥」の小田武船長やクルーズライターの上田寿美子さんをはじめ宮古観光協会、沖縄総合事務局の代表がパネリストを務め、クルーズ船誘致による宮古島の観光振興を提言した。そのほか客船対応の港整備や地域の受け入れ体制を充実させることの重要性を確認した。宮古島の平良港にはここ数年、豪華客船が次々と寄港しており、観光客数の増加に伴う観光振興が期待されている。 シンポジウムは小田船長と上田さんによる基調講演で幕開け。小田船長は「クルーズ船への乗船は皆さんにとって身近にあるのではないか」と話し、近年は船内の雰囲気が変わり「乗りやすくなっている」とクルーズ船の魅力を強調した。港については「港は安全であることが重要。仮に安全上の理由で入港できないと判断した場合、乗客に迷惑と失望感を与えてしまう。安全、そして魅力的で美しい港であることが大切」と述べた。 上田さんは過去に平良港に寄港したことがあるパシフィックヴィーナスや日本丸の船員らの評価を報告。「海の美しさに驚いている。『あの海の美しさは世界のトップクラスである』と評価している。また、『島の方々の温かい歓迎に心を打たれた』と話している」などと話した。港については「平良港から街の中心部までの距離が短いのが良い」と話した。 この後、小田船長と上田さんをはじめ宮古観光協会の藤村明憲会長、県宮古支庁の兼城克夫支庁長、沖縄総合事務局の佐藤浩孝開発建設部長が登壇し、それぞれの立場からクルーズ船誘致による観光振興を訴えた。コーディネーターは名桜大学大学院客員教授の岩佐吉郎さんが務めた。 藤村会長は「(客船に対応した)港湾の整備がまだ完全ではない」などと指摘。「港湾の整備に向けては地域の盛り上がりも大切。私たちも関係機関と連携を取りながら陳情や要請をしていきたい」と述べた。兼城支庁長は「港から市街地までを分かりやすくするために、外国語を含めた案内標識の設置が必要だと考える。美しい景観の形成も必要だ」と話し行政の立場から主張した。沖縄総合事務局の佐藤部長は「平良港は素晴らしい港。港は安全と安心が大切。これからも地域活性化ができ、環境と調和が取れた港の整備を考えていきたい」と、それぞれクルーズ船を受け入れる港の整備の重要性を提言していた。 港の水について感想を述べた小田船長は「この美しさは世界のトップクラス。カリブ海と類似している」などと絶賛していた。 会場に詰め掛けた一般市民らは各パネリストの提言に耳を傾け、クルーズ船誘致による宮古島観光の振興に理解を示していた。 写真説明・クルーズ船誘致による宮古観光の振興を訴えたパネリストら=30日、ホテル共和 |
☆ 乗客400人を盛大に歓迎/豪華客船「飛鳥」が初寄港
☆ 7dの漂着ごみ撤去/宮古の海岸を一斉清掃
☆ きょうから師走/ジャンボツリーもお目見え
きょうから十二月。先生や坊さんなど師も走り回るほど忙しい時期とされ、師走とも言われる。今年も残り一カ月を切り、年末が近づくにつれてクリスマスや忘年会、正月の準備など何かと慌ただしい時期を迎える。 |
☆ 宮古上布の継承発展誓う/稲石祭・関係者集い決意新た
☆ シーカヤックを満喫/みなと観光交流促進協