200平成17  1128曜日

690人が練習の成果競う/サントピアGゴルフ宮古島大会

 「出会い ふれあい、すこやかーにばる」をテーマにしたサントピア沖縄ふれあいフェスタ第十八回「南部忠平杯」グラウンド・ゴルフ宮古島大会(主催・サントピア沖縄・ふれあいフェスタ実行委員会、県、県教育委員会、宮古島市)の本大会が二十七日、宮古島市前福多目的運動場で行われた。県内外から六百九十人がエントリー。秋を感じさせるさわやかな風が吹き抜ける中、出場者らは練習の成果を競い合いながら、互いの親睦を深めた。競技の結果、団体の部は「石川パン」(石垣市)が初優勝。競技終了後には市内のホテルで表彰式とふれあいパーティーが開かれ、出場者が会話に花を咲かせ、互いの交流を深めた。
 大会は団体、男女ペア、個人総合の各部門で行われ、1ゲーム8ホールを3ゲーム行い合計打数を競い合った。選手らは午前九時三十分すぎ、号砲を合図に一斉に競技をスタート。真剣な表情で日ごろ練習したクラブさばきを競う選手らの姿が見られた。
 午前八時三十分から行われた開会式では、前回の団体優勝チーム「石垣スポーツパーク」(石垣市)から優勝旗が返還された後、サントピア沖縄ふれあいフェスタ実行委員会長の稲嶺恵一知事(代読)が「『スポーツアイランド宮古島』を舞台に、日ごろの練習の成果を発揮され、持続的な交流と相互の親睦を深めてほしい」とあいさつ。伊志嶺亮宮古島市長が「伸び伸びと楽しんでプレーし、思い出深い宮古島大会になるよう願う」と述べた。
 引き続き石垣市から参加の平良須海男さん、平良幸子さんが力強く選手宣誓。大会の幕が開けた。
 この日は、適度に広がった雲が、宮古島の強い日差しをやわらげ、さわやかな秋風が吹き抜ける絶好のコンディション。その陽気に誘われ、出場者も随所にハッスルプレーを見せた。
 選手らは、ホールインワンを達成して力強くガッツポーズを見せたり、もう少しの一打を失敗して天を仰いだりと、さまざまな表情を見せながら、それぞれの目標に向けプレーを楽しんだ。
 同日夜の表彰式・ふれあいパーティーでは、島内外の出場者が、互いに交流を深め、来年大会での再会を誓い合った。
 「サントピア沖縄ふれあいフェスタ」は、温暖な沖縄の気候特性を生かして「健康と生きがいづくり」を提唱しながら各種スポーツや文化イベントを県内各地で開催している。宮古では、グラウンドゴルフを通して楽しむスポーツの意識高揚と、生涯スポーツの振興に貢献する趣旨で、同大会が毎年行われている。 今大会には、宮古島市から三百七十三人、それ以外の県内から二百五十四人、県外から六十三人の計六百九十人が参加した。

 写真説明・秋風の吹く中、プレーでさわやかな汗を流す出場者ら=27日、宮古島市前福多目的運動場

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司母の継承発展誓う/池間島の神・人・自然でシンポ

 「池間島の神・人・自然」をテーマに、第十二回講演とシンポジウム」(主催・宮古島の神と森を考える会、池間島自治会)が二十七日午後、宮古島市平良の池間公民館で開かれた。大勢の地域住民らが参加。同島の最高の聖域であるオハルズ御嶽で、現在神女役を務めるツカサンマ(司母)五人が任期満了後、後継者の司母が途切れることなく継承・発展されていくことを誓い合った。
 同考える会の谷川健一会長は「宮古の人の神に対する熱意は、十二年前に初めて開いたシンポジウムの時と変わらない。この現象を今後も永く伝え、宮古の活性化と神聖化をつくっていただきたい」などと述べた。また、同自治会の玉寄憲作会長は「昨年、二十年ぶりに五人制の司母が誕生した。これからも心を一つにして、オハルズ御嶽の神事を守っていきたい」と改めて決意を新たにした。
 パネル討論では、司会を谷川会長と同考える会の佐渡山安公事務局長が務めた。テーマは「池間島の祭祀の現状と課題」。
 パネリストは地元から玉寄会長と山口政子さん、狩俣百代さん、本村タミ子さん、山里克美さん、勝連珠江さん(以上司母)、池間島島外から根間ツル子さん(カンカカリャ)、山下欣一さん(同考える会副会長、鹿児島経済大学教授)、岡谷公二さん(同、元跡見学園女子大学教授)、渡辺哲夫さん(医師・いずみ病院精神科)の計十人。
 このうち狩俣さんは「昨年十二月に行われた司母選出の神くじで選ばれた場合は、司母を引き受けようと決めていた」などと振り返り三年間の任期を全うしていく決意を示した。
 本村さんは「最初は神の世界は信じなかった。司母になってから、オハルズ御嶽で、線香が煙を舞い上げた時の神霊現象を見て、神の世界を信じるようになった」と語った。
 司母五人は、今後も力を合わせて神事を執り行っていくことに意欲を示した。
 伊良波盛男さん(詩人・池間島郷土史研究所主宰)は「旧習と改革―池間島の旧習打破をめざして―」と題して講演。オハルズ御嶽の第一鳥居前で履き物を脱ぎ、奥まではだし(素足)で歩いて行って参拝していることに触れ「履き物のままの自由参拝を提唱したい」など述べた。

 写真説明・活発な意見があったシンポジウム=27日、宮古島市平良の池間公民館

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男女総合、宮古は11位/秋季県民体育大会

 【那覇支局】名護市を主会場に行われた第五十七回県民体育大会秋季大会は、二日間の日程を終え二十七日閉幕した。
 宮古勢は陸上一般男子一万bで仲間正彦が31分21秒10、五十代百bで城間義隆が12秒04の好タイムでそれぞれ優勝した。仲間は五千bと合わせ二冠を目指したが、同種目は二位に終わり達成できなかった。
 バレーボール男子は、準優勝の快挙を成し遂げた。中頭郡との準決勝は大逆転勝ち。うるま市との決勝は第二セットまで1対1で並び、第三セットを迎えたが17対21で落とし、優勝に一歩届かなかった。
 一般男子走り高跳びの新里幸雄と同じく三十代の砂川和司、四十代砲丸投げの島尻竜雄、五十代砲丸投げの下地玄幸がそれぞれ二位。剣道と男子卓球も三位と健闘した。
 男女総合成績は、十一位と昨年の最下位(十三位)から二つ上げた。
 選手団長の安谷屋豪一宮古体育協会長は「男子バレーは、あと一歩のところで届かなかった。来年以降期待できる。剣道は予想以上に健闘した。今大会は宮古島市が誕生して初の大会ということで、全員張り切って競技に臨んだ。それが、総合順位を二つ上げる結果につながった」と今大会を振り返った。

 写真説明・快走を見せた仲間正彦選手=27日、名護市営陸上競技場

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宮古養護28メダル獲得/県養護学校体育大会

 【那覇支局】第十七回県養護学校体育大会(主催・県養護学校体育連盟)が二十七日、うるま市具志川総合グラウンドで開催され、宮古、八重山を含む県内八校の中学部、高等部の生徒約八百人が参加し、金メダルを目指して力いっぱい競技した。
 宮古養護学校からは中学と高等部に合わせて二十八人の選手が出場、金、銀、銅のメダルを合計で二十八個獲得した。
 中学部男子五十b走に出場し、見事一位でゴールした伊佐和貢君は、「とてもうれしい」とメダルを手に喜んだ。同養護学校の比嘉克仁教諭は「日ごろの練習の成果を十分に発揮してくれた。このような大きな大会で一生懸命競技する生徒たちの姿を見ると大きく成長したと感じる」と生徒たちの健闘をたたえた。
 競技では、トラックとフィールドの部に分かれて熱戦を展開。各学校の応援もにぎやかで、生徒の父母や親せき、学校関係者らが大きな拍手と声援を送っていた。
 同大会は、生徒一人ひとりの心身の発達と、情緒の安定、体力の向上を図り、力いっぱい競技する態度を養うことを目的に開催された。


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日舞と琉舞が共演/障害者支援チャリティー公演

 日本舞踊西川流・琉球舞踊玉城流の共演による「第一回障害者支援チャリティー公演」が二十七日午後、宮古島市平良のマティダ市民劇場で開かれた。二十三演目に総勢百五十人が出演。華やかな舞いや躍動感あふれる踊りなどを披露し、大勢の観客から大きな拍手を浴びた。
 舞台は二部で構成。一部は、琉舞の「四つ竹」で幕開けした。次いで「鳩間節」、日舞の「扇」が演じられた。琉舞・日舞の華やかな舞に、観客らの視線はくぎ付け。
 みやこ学園やふれあいの里、池村デイサービスの関係者らが「平安名崎灯台」を元気いっぱいに繰り広げた。息の合った踊りに、拍手喝さいが会場に響いた。 二部は、日舞の「お祭り」が幕開けを飾った。力強い「望郷じょんがら」が演じられると、観客らは感動した様子で見入っていた。
 日本舞踊西川流の西川壱瑚さんと琉球舞踊玉城流の池間美代子さんの二人が、洗練された踊りを披露。会場は華やかな雰囲気に包まれた。

 写真説明・息の合った踊りが観客に感動を与えた=27日、マティダ市民劇場

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   新市誕生おめでとう/沖縄宮古郷友連合会

 兼島会長は「宮古島市の誕生は、経済自立に向けてのスタート。郷友会も交流を深めながら、協力していきたい。伊志嶺市長には、宮古発展のため保革を超えて、立派なかじ取りをしてほしい」とあいさつした。
 伊志嶺市長は「皆さんの熱い思いをしっかり受け止め、新市建設に頑張りたい。活力ある地域を実現し、そのパワーを世界に届ける島にしたい」と、新市の振興に決意を新たにした。
 宮古地区五市町村の合併に力を尽くした嘉数昇明副知事は、当時の苦労話を交えながら、新市の誕生を喜び、新生宮古の飛躍的な発展を祈念した。
 宮古島市長職務執行者を務めた川田正一氏は、宮古島市の発展を願い、晴れやかに乾杯の音頭を取った。
 ステージは宮古民謡協会の「宮古トーガニ」で幕開け。詩吟や日舞、ダンス、指笛の歌など多彩に繰り広げられ、参加者らは拍手や指笛を鳴らし盛り上げた。最後は、大勢の参加者が舞台に上がって、クイチャーを踊り締めくくった。
 【那覇支局】沖縄宮古郷友連合会(兼島恵孝会長)主催の「新生宮古島市誕生記念祝賀会」が二十五日、那覇市内のホテルで開かれ、約三百人の郷友が集い盛大に祝った。宮古からは伊志嶺亮市長が新しい市章旗を携え駆け付けた。

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