2005年(平成17年) 11月22日 火曜日
☆ 宮古島市議会・与野党とも過半数困難/カギ握る中間派の意向
今月十三日に宮古島市長選挙と同時に行われた市議会議員選挙で当選した二十八人の与野党構成が山場を迎えている。きょう二十二日の午後三時までが会派届けの締め切りとなっているが二十一日には、中間派として会派「そうぞう」が届け出を済ませた。結成した「そうぞう」が六人のメンバーで構成されたことから、与野党の構図では与党も野党も単独過半数は困難な状況となり、今後の焦点となる議長、副議長人選と三役案件についても「そうぞう」の意向が大きく影響しそうだ。 発足した「そうぞう」は「伊志嶺市政を支えつつも新たな政策を提案していく」との見解を示したことから、議案など各案件については与党との調整を図っていくこととなった。 「そうぞう」が六人となったことで二十一日現在の与野党構図は、選挙前の姿勢から判断して与党が十人、野党が公明を含めて十二人になる見込みだ。 与野党とも単独過半数には達せず、議会議決事項については「そうぞう」の意向取り付けが与野党とも絶対条件となったことで、今後の焦点である議長、副議長人選と三役案件についてもこの六人の見解が大きく影響しそうだ。 また、「そうぞう」の会長に就任した豊見山恵栄氏は会見で「あと二、三人は増える可能性がある」との見解を示しており、この中間会派の勢力がさらに強くなれば伊志嶺市政にさらに大きな影響を及ぼしそうだ。 「そうぞう」の会派発足理由が「従来の保革の概念や与野党の枠から脱却して政策を中心に諸般の活動に専念する」としているが、今後の議会における実際の動きは伊志嶺市政与党との調整が基本となる。 与党を十人と想定した場合、「そうぞう」を加えると十六人となって過半数を上回ることから、伊志嶺市政にとって「そうぞう」の意向は無視できないものとなった。 注目される人事案件をめぐる今後のせめぎ合いは「そうぞう」の意向を見極めながらの調整が水面下で活発に展開されそうだ。 中間会派「そうぞう」発足/会長に豊見山氏 宮古島市議会の議会内会派構成をめぐり与野党で水面下の攻防が展開されている中で、与党寄りの中間会派「そうぞう」が宮城英文、豊見山恵栄、池間豊、新里聡、池間健榮、下地智の六氏のメンバーで二十一日に発足し、会長には豊見山氏が就任した。 同日中に同議会事務局に届け出を済また。会派「そうぞう」のメンバーは市内のホテルで会見を開き豊見山氏は「議会運営にあたっては従来の保革の概念や与野党の枠から脱却して政策を中心に諸般の活動に専念する。あと二、三人は増えると思う」との見解を示した。 また、伊志嶺市政への対応については「市長を支えながらも新しい政策を積極的に提案していきたい」と述べ、与野党の構図においては与党寄りのスタンスで各種議案に対応するとの見解を示した。 メンバーの役職は会長代行(副会長)に下地氏、幹事長に池間豊氏、政調会長に新里氏、総務会長に宮城氏、幹事長代理に池間健榮氏となっている。 構成メンバーの市議会議員選挙前の意向では、伊志嶺亮支持が豊見山氏と池間健榮氏、下地敏彦氏支持が池間豊氏と宮城氏で、下地、新里の両氏は中立の立場となっていた。 構成メンバーの六人は平良が二人、城辺と伊良部、下地、上野がそれぞれ一人ずつとなっている。 下地敏彦氏を支持していた宮城氏は今回の会派入りについて「伊志嶺市政を支持と言うよりも政策を中心にとらえて対応する。しかし、これまでの野党との立場とでは意味合いは違う」との見解を示した。 そのほか、下地幹郎衆院議員が立ち上げた政策集団「そうぞう」との関連性について豊見山会長は「新しい宮古島市を創造していこうと意図であえてひらがなの『そうぞう』としてある。関連性はない」と否定した。 写真説明・宮古島市議会において中間会派として発足した「そうぞう」のメンバーが会見を開き発足理由などを説明した=21日、ホテルアトールエメラルド宮古島 |
☆ 風雨の中280人が完走/たらま島一周マラソン
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宮古島市 名称問題の配慮にも感謝/
岩手県宮古市長が伊志嶺市長表敬
☆ 家族の絆の大切さ訴え/全国家庭教育フォーラム
☆ 経営者6人を振興賞表彰/宮古の産業発展に尽力
☆ 中学生の力が結集/宮古地区中学校総合文化祭