200平成17  1117曜日

宮古島市長選・伊志嶺氏に当選証書/新議員28人も晴れ晴れ

 十三日施行された宮古島市長選挙で当選した伊志嶺亮氏と同市議選挙で当選した二十八人の議員に十六日午後、宮古島市選挙管理委員会(友利和夫委員長)から当選証書が付与された。当選証書を受け取った新市長、新議員はそれぞれ決意新たに晴れ晴れした表情を浮かべていた。当選に当たり伊志嶺氏は「市民福祉の向上と地域の発展に全力を尽くす」と強調、併せて議会議員との協調姿勢を示した。二十八議員を代表した下地明氏は「宮古島市民の期待にしっかりと応える」と述べ、それぞれ新しい宮古島市づくりに向けての決意を表明した。伊志嶺氏はきょう十七日、宮古島市長として宮古島市役所に初登庁する。
 当選証書の付与式は午後二時から宮古島市役所六階で行われた。はじめに市選挙管理委員会の友利委員長が「当選おめでとう。今回の選挙は宮古島市として初めての選挙になったが、当選された皆さんは、その宮古島市に対する熱い思いを訴えて多くの市民から支持を得た。これは市民の期待の表れでもある。当選者には行財政改革、農林水産業、経済、自然や環境問題、福祉、教育などの課題の解決を期待している」と激励した。
 続いて、市長選で当選した伊志嶺氏に友利委員長から当選証書が付与された。新議員二十八人にも友利委員長から当選証書が付与された。
 市長選を勝ち抜いた伊志嶺氏は「当選証書を受け取り身の引き締まる思い。私を市長に選んでいただいた市民に心から感謝したい。これからも憲法に明記された主権在民を守り、私心を捨てて市民福祉の向上、地域発展のために議会議員の皆さんと共に頑張っていきたい」と決意を述べた。
 二十八人の議員を代表した下地氏は「当選証書を頂き、当選したということを実感している」などと感謝。その上で「三位一体改革や少子高齢化問題など地方を取り巻く環境は厳しいものがあるが、私たち二十八人の議員は市民の期待に応えられるよう頑張りたい」と力強く述べた。

 写真説明(上)・市長選の当選証書を受け取る伊志嶺亮氏=16日、宮古島市役所
 写真説明(下)・市議選で当選した28人の議員=16日、宮古島市役所


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消費税の期限内納付を/納税功績者や作品入賞者表彰

 「税を考えるつどい」(主催・平良税務署、消費税期限内納付推進運動協力会)が十六日、市内ホテルで行われた。関係団体が出席し消費税の期限内納付に認識を新たにするとともに、課税事業者に対する周知活動を行うことを確認した。納税に関する社会貢献の功績が顕著として沖縄宮古法人会の羽地昇子監事兼女性部会長が表彰されたほか、税に関する作文・標語で児童・生徒ら十五人の入賞者が表彰状を受けた。 
 十一―十七日までの「税を考える週間」行事の一環。「税を考えるつどい」は「消費税期限内納付推進大会」と「表彰式・感謝状贈呈式」の二部構成で開催した。同大会は、消費税法の改正(二〇〇四年四月一日施行)により、事業者免税制度の適用上限が三千万円から一千万円に引き下げられ、新規の課税事業者が増加したことなどから、いっそうの消費税期限内納付を周知しようと行った。
 あいさつの中で西垣竹志平良税務署長は「税の意義や役割、税務行政の現状を分かりやすく説明し、国民一人ひとりに税についての理解を深めていただく必要がある」と述べ、税務行政に関する幅広い周知・広報体制の重要性を強調。沖縄宮古法人会の座喜味弘二会長は「時代の流れに負けないよう企業の基盤を盤石にし、経営者自ら勉強と自己啓発に努める必要がある」とあいさつした。
 課税事業者は、個人事業者の場合、事業年度の翌年度三月末までに消費税の申告・納付を行う義務があり、法人の場合は、各社決算期から二カ月以内に行う必要がある。納期限を超過した場合は、加算税、延滞税が課される。法改正消費税法の適用上限引き下げにより、宮古では改正前の四―五倍に当たる七―八百件の個人事業所が課税事業者の対象に拡大された。
 平良税務署では「納期限間際に相談を寄せるため間に合わないケースが多く見られる。申告、納税の準備は早めに」と呼び掛けている。税に関する作文と標語には、三百六十六人の中・高生から応募があり、十五人の入賞者が表彰された。
 被表彰者は次の通り。(敬称略)
 ▽納税表彰=羽地昇子(沖縄宮古法人会監事兼女性部会長)▽青色申告制度施行五十五周年記念感謝状=根間重男(宮古青色申告会・宮古青色申告納税貯蓄組合理事)
 【税に関する作文・高校生】▽沖縄国税事務所長賞=垣花アンリ(宮高三年)▽平良税務署長賞=本村温華(伊良部高三年)▽同=波平真司(宮高三年)【同・中学生】沖縄国税事務所長賞=下地祥子(北中三年)▽全国納税貯蓄組合連合会優秀賞=狩俣まい子(同)▽平良税務署長賞=砂川恵美(伊良部中三年)▽沖縄県納税貯蓄組合連合会優秀賞=久貝宣子(砂川中三年)▽宮古青色申告納税貯蓄組合長賞=長田孝太郎(西辺中三年)【税に関する標語・中学生】▽宮古地区租税教育推進協議会優秀賞=仲里彩香(下地中三年)、宮国勇斗(伊良部中三年)、知念由美(狩俣中一年)、永井亜矢子(砂川中三年)、下地政美(同)、村山静香(西辺中三年)、佐久本沙織(池間中三年)【租税教育推進校等感謝状】▽平良税務署長表彰=砂川小学校
 



納税表彰を受けた羽地さん(左から3人目)と青色申告制度施行55周年記念で感謝状を受けた根間さん(同2人目)=16日、ホテルアトールエメラルド宮古島


税に関する作文と標語で入賞した中・高校生ら=16日、ホテルアトールエメラルド宮古島

 


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宮古選手団が結団式/県民体育大会

 宮古体育協会(安谷屋豪一会長)は十五日夕、宮古島市内のレストランで、第五十七回県民体育大会に宮古代表で出場する選手団の結団式を行った。大会には十五競技に計三百人の選手が参加する。安谷屋会長は「一致団結し総合八位と躍進賞を目指してほしい」と期待した。大会は十九日開幕、二十七日まで県内各地で各競技が行われる。 選手団の紹介後、開会式で旗手を務めるバレーボール競技の下地淳市さんに団旗が授与された。安谷屋会長は「新市の名誉を懸けて執念を燃やして戦ってほしい。厳しい練習の成果を遺憾なく発揮してください」と述べた。
 宮古島市の伊志嶺亮市長は「離島のハンディは厳しいが、奮起してもらいたい。勝利を勝ち取り、青少年に夢のある宮古にしてほしい」と激励した。
 宮古代表選手団は総合成績で二年連続最下位と低迷。今大会は総合八位と躍進賞獲得を目標にしている。有望種目は▽卓球男女▽ソフトテニス▽バドミントン女子▽バレーボール男子▽陸上競技壮年―となっている。

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宮農高環境班の取り組み視察へ

駐日スウェーデン大使24日来島

 駐日スウェーデン大使のミカエル・リンドストロムさんが二十四日に来島する。同国で開催された「ストックホルム青少年水大賞」で昨年グランプリを受賞した、県立宮古農林高校環境班の研究取り組みを視察する。
 来島するのはリンドストロム大使夫妻と一等書記官のヘンリック・ニルソンさんの三人。大使らは同日午前に宮古入り。同校で歓迎式典や記念植樹、環境班による研究発表が行われる。
 また、昼食会では同校の農産物を活用した生徒・職員の手作り料理でおもてなしする。学校関係者のほか、県宮古支庁長、宮古島市長、同教育長らも出席し交流を深める。
 環境班は宮古島の地下水を守ろうと、有機肥料「Bio―P(バイオ・リン)」を研究、開発。数々のコンテストで高い評価を受けている。

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避難誘導の手順確認/職員が火災防御訓練

 二〇〇五年秋季火災予防運動(九―十五日)の一環で、下地字与那覇の宮古島東急リゾート(市原英明総支配人)は十五日、火災防御訓練を実施した。客室から出火したことを想定した訓練で職員らは、初期消火から、消防署への通報、その間に迅速に宿泊客を避難誘導するという一連の手順を、真剣な表情で確認した。
 当初ははしご車やポンプ車なども動員しての大掛かりな訓練を予定していたが、悪天候の影響で同リゾート職員による避難誘導などの訓練のみとなった。それでも職員らは、各階で速やかに客室を確認し、宿泊客に大きな声で避難を促すなどの流れを、緊張した面持ちで訓練した。
 宮古島市消防本部の砂川和夫予防課長は講評で「火災は人が起こす災害。逆に言えば、人が防ぐことができる災害。日ごろの訓練や設備の点検、防災意識を培うことが大事。ホテルなら安全を売り物にすることも重要になると思う」と述べ、安全意識の高揚を促した。
 各階で訓練を見守った消防士からは「声が大きく出ていて良かった」、「消火器の繰法もおおむね良かった」、「声を掛けるだけでなく各部屋ごとに風呂場なども確認し、次の部屋に移るということも必要」、「非常口が二つあるので『出て左』など、具体的な避難指示が大事」といった指摘もあった。
 同リゾートでは同様の訓練を年二回実施し、「いざという時」に備えているという。消防計画作成に携わった同リゾート管理部の砂川勝さんは「自分たちだけでは見えない部分の指摘もあった。多くのお客様が宿泊する施設として、安全第一に努めたい」と話していた。

 写真説明・緊急時用の鍵を受け取り、客室へ避難誘導に向かう職員=15日、宮古島東急リゾート

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   合唱や演奏で観客魅了/西辺中地域挙げ芸術の秋堪能

 宮古島市立西辺中学校(平良勝也校長)の第四回たまうつ音楽祭が十六日、西原公民館で行われ、全生徒五十四人が合唱やリコーダーアンサンブルなどを披露し、観客を楽しませた。ゲストとしてプロマリンバ演奏者による演奏、ひよどり保育園、木村流大正琴西原グループなど地域の団体やサークルも出演。地域住民がこぞって参加し、歌や楽器演奏などで芸術の秋を堪能した。
 生徒会長の本村祥司君は「この日のために音楽の時間や休み時間、放課後を利用して練習してきた。きょうは練習の成果を発揮し、素晴らしい音楽祭にしたい」とあいさつし、ゲスト出演者たちに感謝の言葉を送った。 音楽祭は三部構成で行われ、オープニングは全校生徒による合唱「マイバラード」で幕開け。男女混声の美しいハーモニーを会場いっぱいに響かせた。
 第一部「たまうつミュージック」では、プロマリンバ演奏者の下里博枝さんがディズニーアニメの曲を軽快に披露。このほかブーゲンビリアコーラス、ひよどり保育園とコーラスゆりの会による踊り、木村流大正琴西原グループによる演奏などが次々に披露され音楽祭に華を添えた。第三部「響け!ハーモニー」では職員や生徒たちによる合唱のほか、宮古高校吹奏楽部による金管アンサンブルも行われるなど、幅広い内容で音楽の世界を演出した。

 写真説明・全生徒による合唱「マイバラード」。息の合ったハーモニーを会場に響かせた=16日、平良字西原にある西原公民館

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