200平成17  11曜日

いよいよ本番突入/市長・市議選あす告示

 

 十一月十三日投票の宮古島市長選挙と同市議会議員選挙(定数二十八)があす六日、同時に告示される。市長選には旧平良市長の伊志嶺亮氏(72)=社民、社大、共産、民主推薦=と元宮古支庁長で旧城辺町助役の下地敏彦氏(59)=自民、公明推薦=が立候補を予定しており両氏による一騎打ちはほぼ確定的。一方の市議選には定数二十八に対し四十七人が立候補を予定するという多数乱立の情勢だ。市長選立候補予定者は選挙区の拡大に伴い宮古島全域での支持固めに奮闘、市議選立候補予定者も地縁血縁を中心に運動を展開している。投開票まで約一週間と迫り日増しに盛り上がりを見せる同時選だが、告示後はさらに激しい選挙戦が展開されそうだ。

 市長選に立候補を予定している伊志嶺氏と下地氏はそれぞれ総決起大会を済ませて臨戦状態に突入。あすの告示で届け出を済ませた後はそれぞれ出陣式を予定している。
 伊志嶺陣営の出陣式には市議候補をはじめとする革新系の有力者が顔をそろえる。九月十一日の衆院選沖縄1区で「反自公」を掲げて当選した宮古出身の下地幹郎氏も出席し、宮古でも「反自公の風」を強調するものとみられる。
 下地陣営の出陣式には稲嶺恵一知事や自民党県連の嘉数知賢会長(衆院議員)、公明党県本部の糸洲朝則代表、日本商工連盟県連合会の仲井真弘多会長らが出席。そのほか県出身で保守系の衆参両院国会議員も激励に駆け付ける予定だ。
 一方、市議会議員選挙も告示後、本格的な選挙戦に突入する。今回の市議選には旧五市町村の前職が三十四人、元職が三人、新人は十人が立候補する予定だ。
 前職の内訳は平良が池間豊(54)、上里樹(47)、垣花健志(53)、川満俊夫(60)、亀浜玲子(51)、下里茂博(63)、下地秀一(55)、新城啓世(58)、棚原芳樹(42)、富永元順(52)、富浜浩(61)、友利恵一(67)、前川尚誼(52)、真榮城徳彦(56)、宮城英文(63)、与那覇昭雄(60)、与那覇タズ子(68)、與那嶺誓雄(55)の十八氏。
 城辺は、下地明(63)、下地智(47)、新城元吉(64)、砂川明寛(45)、友利光徳(55)、友利雅巳(45)、松川寿雄(57)の七氏。
 伊良部は、嘉手納学(40)、佐久本洋介(58)、洌鎌敏一(41)、豊見山恵栄(55)の四氏。
 下地は池間健榮(50.)、古波蔵小夜子(53)の二氏。上野は上地博通(55)、新里聡(53)、平良隆(55)の三氏となっている。
 元職は池間雅昭(55)、友利隆雄(52)、松原信勝(66)の三氏。
 新人は、東風平恭子(33)、下地博盛(55)、砂川盛栄(54)、友利盛良(48)、友利武雄(71)、仲間明典(52)、中村靖(31)、福井亮(32)、宮国博(60)、山里雅彦(44)の十氏となっている。



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今度は全配水管地図が消失/伊良部島 不正給水問題

 宮古島市伊良部で、ごく一部の一般家庭などが合併以前から水道配水管に不正に給水管を施し盗水している問題が明るみに出た中で、今度は町内全域に張り巡らせた埋設配水管を表す「全配水管地図」が旧伊良部町には無かったことが四日、分かった。同市水道局は「大変なことだ。どうしてすべてを表した全配水管地図が無いのか、信じられない」と困惑している。
 「全配水管地図」は、配水管から漏水があった場合、いち早く漏水場所を特定し修繕するほか、今後の配水管取り替えなどに役立つ貴重な記録資料。同局は「全配水管地図が無ければ、今後どのようにして対応していくのか」と表情を曇らせ「時間をかけてでも探すべきだ」と強調する。
 宮古五市町村が合併する前は、宮古島上水道企業団が平良市、城辺町、上野村、下地町、伊良部町が伊良部島・下地島をそれぞれ管轄していた。
 旧伊良部町の二○○四年度水道事業特別会計は二億一千八百万円の赤字。県は、赤字が膨らんでいるのは配水管の漏水が要因として、再三同町に漏水対策を講じるように指導していた。しかし、同町は財政悪化を理由に、漏水対策を先送りしていた。
 今年十月一日の宮古島市発足から、同企業団と同町の水道事業は同市水道局が担当。同町で水道メーターを取り替えたデータが無いことから、先月十一―十四の四日間、南区と北区で調査を実施した。
 調査対象は、水道メーターが設置されている二千六百件。このうち南区と北区一部の計千七百三十九件を調査。その結果、配水管に不正に給水管を接続していたのは一般家庭が十一件、事業所が一件の計十二件。いずれもメーター付きの給水管も使っていた。
 調査対象の残り八百六十一件については、今月八、九の両日、北区で実施する予定で、不正の給水管使用は拡大しそうだ。
 漏水が大きな要因と見られる配水量に占める使用水量を表すのが「有収率」。
 同局の調査では、伊良部の配水量を一○○とした場合、六二の有収率しかなかったという。同局は「あまりにも低い数字。もっと詳しく調査する必要がある」と語った。
 盗水していた家庭や事業所については、新市長が誕生してから対応策を検討していく方針。

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表現力豊かに発表/城辺地区小学校童話・お話大会

/友利君、石原君(西城)に最優秀賞

 宮古島市城辺地区小学校童話・お話大会(主催・同市教育委員会)が四日、城辺農村環境改善センターで行われ、低学年の部、高学年の部で共に西城小学校の友利奏太君(二年)と石原駿君(四年)がそれぞれ最優秀賞に輝いた。同地区四校の代表計八人が登壇し、低学年は童話の暗唱、高学年は自らの体験談を表現力豊かに発表した。
 同大会は、言語・情操教育の一環として、旧城辺町から主催を引き継いで開催した。発表した児童らは地区内四校の各代表とあって、声の大きさや表現の仕方、間の取り方などに練習の成果を発揮。会場には各校の児童らが集合し、静かに発表に耳を傾けた。
 最優秀賞を受賞した石原君は「バスケットを通して」と題し、バスケットボールの部活動に励む中で我慢強くなった半面、宿題がおろそかになったことを先生に指摘され、両立を目指して頑張っている日常を発表。「緊張して足が震えたが受賞できてうれしい。今後も部活と勉強を頑張りたい」と喜んだ。
 友利君は、童話「おばけと仲よしになった」を暗唱。対話調の内容を伸び伸びと表現し「たくさん練習したので最優秀賞をもらえてうれしい」と笑顔を見せた。
 講評で、下地節子審査委員長は「全体的に内容をよく覚えていて、感動を与えてくれた。目線を聞き手に向ければ(内容を)もっと訴えることができた」と述べた。
 結果は次の通り。(敬称略)
 【低学年の部】▽最優秀賞=友利奏太(西城小二年)▽優秀賞=源河みのり(砂川小二年)、仲地伊織(福嶺小二年)、佐久川明日香(城辺小三年)
 【高学年の部】▽最優秀賞=石原駿(西城小四年)▽優秀賞=佐次田萌恵(福嶺小五年)、仲間龍(城辺小六年)、源河優香(砂川小四年)

写真説明・最優秀賞に輝いた友利君(上)と石原君=4日、城辺農村環境改善センター top.gif (811 バイト)

宮古で窯開き20年金城陶芸で感謝祭

 下地字高千穂にある金城陶芸(金城敏信代表)は、「テーブルコーディネート・生け花展」を同施設で開催している。窯主である金城代表の作品と生け花で演出されたテーブルなどが展示され、食事の目的に合わせた雰囲気ある空間を提供するテーブルのセッティング方法を紹介している。同陶芸では多数の来場を呼び掛けている。七日まで、入場無料。時間は午前十時から午後六時まで。同期間中はもれなく「はし置き」をプレゼントしている。
 これは、宮古に移り住んだ金城さんの二十周年を記念した感謝祭。茶わんや皿、カップなど日用雑器の陶芸作品や、▽センネンボク▽キバノタイワンレンギョ▽ノゲイトウ―など、地域周辺に咲いている花を使って「一葉式」と「小原流」の二つの流派で生けられた花が飾られている。
 金城代表の妻悦子さんは「土の温もりを感じる作品や、お客様をもてなす時のテーブルのセッティング方法などご覧いただければうれしい。お茶もご用意してお待ちしています」と笑顔で話した。
 問い合わせは金城陶芸(電話76・6694)まで。


写真説明・食卓を演出する生け花や陶芸作品が展示されている=4日、下地字高千穂にある金城陶芸


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看板設置で違法周知へ /「宮古島の砂」ネット販売

  宮古島の砂がインターネット上で販売されていたことを受け、県宮古支庁(兼城克夫支庁長)は四日、宮古島市、宮古島警察署と意見交換会を開き、無許可での砂の採取が違法であることを周知する立て看板を海岸に設置するとともに、パトロールを強化する方針を決めた。
 県宮古支庁の長濱政治次長は「砂の無断採取が違法であることを警告したい」と強調。関係機関との連携を密に全庁体制で再発防止を図る考えだ。
 発端となったのは、同支庁が十月二十八日にインターネットオークションで「宮古島の砂」と銘打った白砂がキロ単位で販売されていた事実を確認。地元紙二十九日付で報じたところ、同日午前九時には出品が中止されていた。販売者や採取地などは明らかになっていない。同支庁は出品者の紹介通り、宮古の海岸から砂が採取されていれば、砂利採取法違反の疑いが強いとみている。
 同支庁によると無許可で砂を採取することは砂利採取法で禁じられている。砂利採取を行う場合は、県に申請を行う必要がある。
 宮古管内での登録業者は四十業者だが、県宮古支庁が許可している業者は十月三十一日現在で一社のみとなっている。


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