200平成17  1031曜日

悪コンディションでも笑顔でラン/東平安名崎タートルマラソン

 「おそいあなたが主役です」をテーマに第二十九回東平安名崎タートルマラソン大会(主催・宮古島市など)が三十日、平良と城辺を結ぶ県道78号線をメーンコースに開催された。大会には島内外から千九百七十三人が出場。時折雨がぱらつき、強風が吹き付ける悪コンディションにも参加者らは笑顔でゴールの東平安名崎を目指し、それぞれのペースでジョギングを楽しんだ。ゴール後は完走を喜び合う姿が見られた。完走者は千九百七十二人(完走率九九・九%)。宮古島市が発足し、同市が主催となって初めての開催。
 大会はA(二二・五`)、B(十`)、C(七`)、D(二`)の四コースがあり、Aには四百八十六人、Bには三百四十一人、Cには四百六十九人、ファミリーコースのDには六百七十七人がエントリーした。
 午前九時から宮古島市陸上競技場で開会式が行われ、同九時三十分に各コース一斉にスタートした。最長のAコースではこの日のために練習してきた参加者の姿が多く、力強い走りを見せた。また、B、Cの各コースの参加者は、自分に合ったペースで景色を楽しみながら走っていた。
 ファミリーコースのDコースは、子供たちがお父さんやお母さんに手を引かれて仲良くゴールへ歩みを進めた。スタートでは勢いよくダッシュし、お父さんらを置き去りにする元気な姿も見られた。
 参加者の中にはユニークなファッションをまとい注目を集める人や、沿道のごみを拾いながら走るグループもあった。
 ゴール後は完走者全員に完走メダルと完走証書が手渡された。受け取った参加者は完走の達成感に白い歯をこぼしていた。市町村合併により今回から主催が、宮古広域圏事務組合から宮古島市になった。大会関係者は「広域から宮古島市へ事業をうまく引き継げた。今後のイベントもスムーズな運営ができるようにしたい」と語った。
 この大会は健康体力づくりの一環として、東平安名崎の大自然を満喫しながら健康増進を図り、地域活性化の推進に寄与していくことを目的に毎年開催されている。

 写真説明(上)・ゴールとなった東平安名崎には参加者のほか、大勢の応援も詰め掛け、にぎわった

top.gif (811 バイト)

日ごろから足腰鍛え/東平安崎タートルマラソン

《平均年齢71歳の7人衆》
 伊良部から元気な「がんずううやき」たち七人が第29回東平安名崎タートルマラソンのCコース(七`)に参加し、力強い足取りで完走した。平均年齢七十一歳。毎朝のウオーキングで足腰を鍛えているとあって強風をものともせず、全員が笑顔でゴールした。
 参加したのは最年長の下地春さん(80)を筆頭に、池間ヨシ子さん(75)、洌鎌久子さん(70)、友利ヨシさん(69)、吉平トミさん(69)、島尻昌雄さん(68)、島尻マサ子さん(68)のウオーキングが大好きな七人。健康のため、毎朝五時から近くの公園で約五`歩いているという筋金入りのウオーキング愛好者たちだ。
 伊良部字仲地の隣近所同士で始まったというウオーキングは二十年以上の歴史を持つ。タートルマラソンへの出場は五回を超えており、毎回七`に挑み全員が完走している。コースではおしゃべりしたり景色を楽しんだり知り合いに声を掛けたりと、無理せずのんびりと歩くことを楽しむのがモットー。新鮮な空気を吸いながらゆっくりと歩くことで、体だけでなく心もリラックスしそれが健康につながっている。
 下地春さんは「健康のために歩き始めた。みんな朝早くから五`を歩いているよ」とゴール後も余裕の口ぶり。「体に良いしたくさんの人も一緒に歩くので楽しいから、毎年出るよ」と宣言した。他のメンバーも歩くのが好きで、毎朝五`のウオーキングも苦にならないという。「歩くことは体に良いから上等よ」と口をそろえた。
 ウオーキングで健康な心と体を持つ七人の「がんずううやき」たち。これからもしっかりとした足取りで、趣味のウオーキングを楽しんでいく。

 写真説明・7`に挑戦し完走した伊良部から参加したメンバー。(左から)吉平トミさん、池間ヨシ子さん、洌鎌久子さん、島尻マサ子さん、友利ヨシさん、下地春さん、島尻昌雄さん=30日、東平安名崎

《歩きながらごみ拾い/神奈川県の佐川さん親子ら10人》
 歩きながら時間をかけてごみを拾い集めた参加者たち。メンバーはこの日のために神奈川県から来島した佐川博文さん、裕子さん、太一君親子のほか、竹井太さん、朋子さん、娘の穂香さんと親せきの側康子さん、長浜和代さん、裕章君、ゆきのさん親子の十人。三年連続の参加で毎回コース周辺のごみを拾いながらゴールを目指している。
 当初ごみ拾いの予定はなかったが、コースを歩きながら目に付くごみが多く自然と全員がごみを拾い集めるようになったという。そうした活動も今回で三度目になるが、空き缶やビニールなどごみが減ることはない。
 今年もDコース(二`)の参加で、道端に落ちているごみだけでなく、草むらに隠れて見えないごみも拾いながらゆっくりゆっくりとゴールを目指した。
 佐川裕子さんは「宮古島が素晴らしいからこの大会に毎年参加している。せっかくきれいな景勝地。いつか住もうと考えているので、いつまでもきれいでいてほしいです」と願った。

 写真説明・2`のコースでたくさんのごみを拾い集めたメンバー。ごみのないきれいな島を願っている=30日、東平安名崎

top.gif (811 バイト) 

原状回復向け調整/池間島字有地保安林伐採問題

 池間島の字有地売買に伴い県指定の海岸保安林の一部が伐採された問題で、土地を買い取った不動産会社などが原状を回復させる方向で話し合いが進められている。土地売買にかかわった池間島の自治会役員が明らかにしたもので、同社が土地を買い取った後、測量などで土地整備にかかった費用はこの役員が支払うことも確認されている。同役員によると、今回の土地売買契約はすでに解除されている。
 問題の字有地は土地売買契約締結後、平良の不動産会社が整備に取り掛かり、測量を行うために海岸近くのツル性の植物などが取り除かれた。だが、この土地の一部が県指定の保安林であったために、無許可で伐採したことが後に問題となって浮上した。
 さらに土地売買契約を締結した自治会役員が総会承認も得ずに土地を売買したことが分かり、自治会会員らが猛反発。二十九日の同会の臨時総会はこの問題について質疑が集中し、売買にかかわった役員が「百パーセント私が悪い」とわび、土地売買契約も解除したことを報告した。
 土地を買い取った不動産会社は原状回復に理解を示している上に、これまでの整備費用は関係した自治会役員が支払うことを確認しているため売買された字有地は原状回復に向けて動き出す。
 土地売買にかかわった自治会役員は三十日の本紙取材に対し「土地の原状回復については不動産会社とも話はついた。今までの整備費用は私が負担してもいい」と話した。
 問題の土地は池間小中学校裏側から西へ約八百b先の字有地の原野。同会役員が今年八月、独断で市内平良の不動産会社と土地売買契約を結んだが、この売買について後に総会承認を得ていないことが発覚。土地の一部が保安林地帯であったことなども絡み、島内で問題化した。

top.gif (811 バイト)

「オリオンツアー」で230人来島/2泊3日で宮古島観光

 オリオンツアーが企画した「オリオンの日IN宮古島」ツアーで二十九日から、東京都を中心に約二百三十人の観光客が宮古入りしている。それぞれ二泊三日の日程で宮古島観光を予定、下地字与那覇でのパークゴルフ大会なども楽しむ。三十日夜には下地農村環境改善センターでパーティーが開催され、大勢の観光客が宮古島の料理や伝統文化を楽しんだ。
 オリオンツアーの企画は宮古島をはじめ、石垣島など県内離島を中心に実施しているツアー。宮古島ツアーは日本トランスオーシャン航空(JTA)や宮古島東急リゾートなどが協力している。
 三十日夜のパーティーで宮古島東急リゾート取締役総支配人で宮古観光協会副会長の市原英明さんは「今、沖縄ブームで宮古島の観光客も年々増え、今年は四十万人に達すると言われているが皆さんの来島を見てこれは確実に達成できると確信している。皆さんにとって今回の宮古島旅行が思い出深いものになることを期待しています」と感謝を込めて話した。
 この後はパークゴルフ大会の表彰やビンゴ大会で盛り上がり、最後は参加者全員でクイチャーを踊り宮古島の夜を満喫していた。

 写真説明・パーティーで笑顔を見せるオリオンツアー参加者ら=30日、下地農村環境改善センター

top.gif (811 バイト)

1300点を最終審査/第2回真太陽国際書道展

 【東京・小金井市で菊地優子記者】「ジュニアからシニア世代までの国際的な書道発表の場を提供することにより、書道文化の高揚と国際親善に貢献すること」を目的として第二回真太陽国際書道展(主催・同実行委員会)の最終審査が二十九日、東京学芸大学の小金井キャンパスで行われた。同書道展では漢字文化圏(中国、台湾、韓国、日本)を対象にジュニアからシニアまで幅広く募集を行った。前回は社会人枠がなかったが今回から新設された。今回は中国から百点、台湾から三百点、韓国から六十四点など海外をはじめ千三百十五点もの作品が全国から集まった。
 今回はその中から真太陽大賞(グランプリ)、優秀賞、佳作、入選を審査。審査員は早稲田大学講師の綾部光洲氏、全文部省教科調査官の加藤東陽氏、北京大学客員教授の鄒涛氏、元上越教育大学教授の吉田六嶺氏と著名な顔ぶれが集まった。
 同実行委員会の池田俊男事務局長は「グランプリの最終選考に残った作品は力が拮抗しているため甲乙つけがたいという印象。学生の部は指導者の特徴がよく出ていて、作風が多様」と話した。
 十二月には、同書道展の表彰式、交流会、展覧会が開催される。中国からはプロの若手書道家の作品やハングルの作品も展示する予定で「書道を線としての芸術として楽しめる」と関係者と期待を寄せている。


top.gif (811 バイト)

   すなかわ君ら75人を表彰/書道・交通安全ポスターコンクール

 二〇〇五年度JA共済全国小・中学生書道交通安全ポスターコンクールの下地地区表彰式が二十九日、JAおきなわ下地支店で行われ、すなかわしんいち君(来間小一年)ら入賞した七十五人の児童、生徒らに賞状と記念品が贈られた。
 同コンクールは、小・中学生の書写教育に貢献するとともに、交通安全思想を幅広く社会に訴えることなどを目的に開催。宮古島市下地地区から書道半紙の部に七十五点、条幅の部に十九点、交通安全ポスターの部に三十点の応募があった。
 下地地区で入賞した七十五作品のうち、優秀賞を受賞した十九作品は県の審査へ出品された。
 表彰式で下地支店の下地明雄支店長は「各部門で優劣をつけがたい立派な作品が多くあった。今後も頑張ってほしい」と激励し、入賞者一人ひとりに賞状と記念品を手渡した。
 被表彰者は次の通り。(敬称略)
 【半紙の部優秀賞】▽一年=ともりとうこ▽二年=おんかわゆめの▽三年=具志堅望▽四年=池間美帆▽五年=砂川剣人▽中学三年=砂川智洋【同優良賞】▽一年=ともりなみ、ねまえりみ▽二年=おおみねしおり、よなはいつき▽三年=友利倫子、砂川ほの▽四年=恩川日向子▽五年=友利風胡、具志堅峻▽六年=来間千和世▽中学一年=具志堅紗弥佳【同佳作】▽一年=かわみつゆうか、にかどりあつと、むらよしりの▽二年=うえちさち、くりまひろの、くりまたかひと▽三年=上地野乃香、上地里奈、嘉手苅光▽四年=川満夏希、石嶺達騎、平良葵▽五年=砂川千夏、下里美由紀、川満千陽▽中学一年=大嶺真希▽同二年=根間由梨子、友利みちる
 【条幅の部優秀賞】▽一年=ともりとうこ▽二年=よなはいつき▽三年=具志堅望▽四年=池間美帆▽五年=友利風胡▽中学一年=具志堅紗弥佳▽同三年=砂川智洋【同優良賞】▽一年=ともりなみ▽三年=嘉手苅光、友利倫子▽五年=具志堅峻、砂川剣人▽中学一年=大嶺真希▽同三年=安良城翠【同佳作】▽三年=上地里奈▽五年=友利真希、下里美由紀、砂川千夏
 【ポスターの部優秀賞】▽一年=すなかわしんいち▽二年=くりまひろの▽三年=上地里奈▽四年=石嶺達騎▽五年=上地瞳▽六年=来間千和世【同優良賞】▽一年=ともりなみ▽二年=しもじしゅんすけ▽五年=平良仁、川満理菜▽六年=石嶺樹菜、源河章乃【同佳作】▽一年=ともりとうこ、あらしろこうへい▽三年=具志堅望、友利倫子▽五年=友利真紀、垣花瑠海、具志堅峻▽六年=砂川りえ、前里梨沙、吉村康司

 写真説明・下地支店長から表彰状を受け取る受賞者ら=29日、JAおきなわ下地支店

top.gif (811 バイト)