高校生が自作の電気自動車で走行距離を競う第七回県高等学校エコデンレース大会(主催・県工業教育研究会、県高等学校文化連盟)に出場し、ワイパーモーター、一般モーターの両部門で優勝を果たした県立宮古工業高校の生徒らが二十八日、同校で報告会を行い、笑顔で大会を振り返った。大会は二十五日、沖縄市で行われ、「BassiLine(バッシライン)2005」号がワイパーモーター部門で、「マクガン」号が一般モーター部門で、それぞれ優勝。来月二十三日に大阪府で開催される全国大会「’05気エコデンレース」に県代表として派遣される。ワイパーモーター部門は昨年、全国制覇を果たしており今年も快挙に期待がかかる。
ワイパーモーター部門は自動車のワイパーに使用するモーター、一般モーターはそれ以外の一般モーターを動力に使い、各車ともバッテリーからの電力で走行。一周約二百五十bのコースを四十分間走り、その周回数で競う。同校はワイパーモーター部門で二年連続三度目の優勝、一般モーター部門は初優勝。
今年のメンバーで唯一、昨年の全国制覇のメンバーでもある友利康浩君(三年)は「空気抵抗を減らすことに力を入れた結果、去年の車よりスピードが上がった。全国大会でも二連覇を目指して頑張りたい」と話した。
バッシライン2005号は三年生の課題研究で製作された。昨年全国を制したバッシライン2004号をベースに空気抵抗をより減らすなどの改良を加え、見事優勝。ドライバーの平良元君(三年)は「去年、全国優勝しているのでプレッシャーもあったが、優勝できて良かった。車の完成度を上げ、今年も全国制覇したい」と笑顔を見せた。
マクガン号は、「エコデン同好会」の生徒が製作。ワイパーモーターよりパワーのある一般モーター部門には同校から初出場で初優勝となった。ドライバーの根間達也君(二年)は「初めての大会はとても楽しかった」と振り返り、全国優勝に意気込みを示した。
指導に当たった玉城厚司教諭は「うまくバッテリーを使いこなすよう練習したが、思い通りにいかなかった。全国大会まで練習を重ね、バッテリーの力をすべて出せるようにしたい」と話した。
メンバーは次の通り。
【BassiLine2005号】▽ドライバー=平良元(自動車機械システム科自動車コース三年)▽ピットマン=友利康浩(同)、松本元気(同)▽カウント係=上里誠(同)
【マクガン号】▽ドライバー=根間達也(同二年)▽ピットマン=友利康浩(同三年)、佐久田和也(同科機械システムコース二年)▽カウント係=新里大地(同科自動車コース二年)
写真説明・県エコデンレース大会を制したBassiLine2005号(左)とマクガン号。生徒と教諭らが2部門優勝を喜んだ=28日、宮古工業高校
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