200平成17  1022曜日

宮古島市長選・経済の活性化を強調/下地陣営が総決起大会

 十一月十三日投票の宮古島市長選挙で、立候補を予定している旧城辺町助役の下地敏彦氏(59)=保守系無所属、自民、公明推薦=の総決起大会が二十一日、マティダ市民劇場で開かれ、大勢の支持者が詰め掛け下地氏の当選に向けて気勢を上げた。会場には稲嶺恵一知事をはじめ、衆参両院の県出身国会議員、自民県連や公明党県本部の幹部ら保守系の有力者が顔をそろえ、保守勢力の結束をアピールした。下地氏は「宮古島市の経済を活性化させる具体的な政策を実行する」と強調した。 
 総決起大会には稲嶺知事をはじめ自民党県連会長の嘉数知賢衆院議員、仲村正治衆院議員、西銘恒三郎衆院議員、西銘順志郎参院議員、公明党県本部の糸洲朝則代表、日本商工連盟県連合会の仲井真弘多会長ら有力者が出席した。
 はじめに自民党県連政調会長で宮古郡区選出の砂川佳一県議が「新しい故郷には新しいリーダーの下地敏彦氏を選ぶべきだ」と訴えた。続いて下地氏後援会の上地安増会長が「新しい市に革新市政は必要ない。希望ある宮古島市づくりのために下地敏彦市長を誕生させたい」と決意表明した。
 この後、自民党県連会長の嘉数衆院議員、仲村衆院議員、西銘参院議員、日本商工連盟県連合会の仲井真会長があいさつで支援を約束。平良、城辺、伊良部、下地、上野の後援会支部を代表した仲間克城辺支部長は「勝たなければ宮古島市の基礎づくりはできない」と呼び掛けた。
 これらの支持を受け下地氏は「本当に必要な場所に予算を組み込むことが大切」と強調。具体的に「急いで公共工事をやる。民間ではホテル、保養施設などを積極的に誘致し、若い人たちに仕事の場所をつくる」などと述べた。さらに「政策を実行するには国、県と太いパイプで結ばれていなければならない。今の私にとってこのパイプほど力強いきずなはない。私に懸けてほしい。経済を活性化させるための事業を実行する」と訴えた。
 この後、公明党県本部の糸洲代表が「活力ある平和な宮古島市のためには新しいリーダー、下地敏彦氏が必要」と連帯を強調。稲嶺知事は「宮古島市長には下地氏が最もふさわしい。下地氏とともに宮古島市の発展に尽くす」と述べた。
 この後、西銘衆院議員や後援会女性部、青年部の代表があいさつし結束を呼び掛けた。保守系の市議候補予定者の紹介が行われた後、ガンバロー三唱が行われ、支持者らが下地氏の当選に向けて気勢を上げた。

 写真説明(上)・地氏の当選に向けガンバロー三唱で気勢を上げる支持者ら=21日、マティダ市民劇場
 写真説明(下)・経済の活性化を訴える下地敏彦氏=21日、マティダ市民劇場

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選挙人名簿に登録もれ/4万2297人から4万2403人へ

 宮古島市選挙管理委員会(友利和夫委員長)が十月一日に発表した宮古島市選挙人名簿登録数で、同選管の手違いにより男性七十四人、女性三十二人の計百六人が登録もれしていたことが分かった。平良の登録者数が九月一日現在だったのに対し、城辺、伊良部、下地、上野は六月一日現在の登録者数で記載したのが要因。同委員会では二十一日に開いた臨時委員会で登録もれした百六人を含んだ登録者数を新たに承認した。これにより九月一日現在の登録者数は四万二千二百九十七人から、四万二千四百三人となった。また第十八投票所(伊良部学区)の投票会場を伊良部総合庁舎から女性若者等活動促進施設へ変更するなど八議案を承認した。
 今回の手直しにより、平良で男性が二人減、城辺で五人(男性一人、女性四人)増、伊良部で男性十一人増、女性が四人減、下地で男性が四十人増、上野で五十六人(男性二十四人、女性三十二人)増となり、選挙人名簿登録者数の合計は当初の四万二千二百九十七人(男性二万七百二十四人、女性二万一千五百七十三人)から、百六人増の四万二千四百三人(男性二万七百九十八人、女性二万千六百五人)となった。
 また、第十八投票所となっている伊良部学区の自治会別に明記した長浜、佐和田、サシバの里の登録者数明記覧がそれぞれ入れ違っていたことから、訂正した。
 十一月五日には、二十歳を迎えるなど新たに選挙権を得た選挙時登録者数を加え、最終的な選挙人名簿登録者数が確定する。
 同選管が十月一日に発表した選挙人名簿登録者数では、平良が二万六千四百二十六人(男性一万二千八百七十六人、女性一万三千五百五十人)、城辺が五千八百七十七人(男性二千九百五十一人、女性二千九百二十六人)、伊良部が四千九百九十三人(男性二千四百三十七人、女性二千五百五十六人)、下地が二千五百六人(男性千二百十六人、女性千二百九十人)、上野が二千四百九十五人(男性千二百四十四人、女性千二百五十一人)だった。
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「大海」が農水省生産局長賞/全国優良畜産経営管理技術発表会

 二〇〇五年度全国優良畜産経営管理技術発表会(主催・中央畜産会、全国肉用牛振興基金協会)が二十日午後、東京都港区で開催され、宮古島市上野字大嶺の農業生産法人有限会社「大海」(上地良淳代表)が宮古島地区における繁殖経営をテーマに発表し、優秀事例として農林水産省生産局長賞を受賞した。今回の受賞について「宮古島で実践している繁殖経営を全国にアピールできたことを光栄に思う」と喜びを語った。
 この発表会は畜産における生産性・収益性の経営実績や、それを支える経営管理技術および特色ある取り組みを行っている事例を表彰し、これらの取り組み内容を広く普及させることが狙い。今年度は酪農十一、肉用牛十、養豚四、養鶏四の事例推薦があり、最終的に選定された十二事例の発表が行われた。肉用牛は繁殖牛十頭以上か、肥育牛三十頭以上を飼育していることが条件。
 上地さんは一九八〇年から畜産業を展開。それから年々規模の拡大を図り、九九年には農業生産法人「大海」を立ち上げ、翌年は繁殖牛五十頭を飼育するまでに至った。現在は繁殖牛五十三頭を飼育しながら優良な子牛生産に励んでいる。
 発表会では「宮古地域の肉用牛を担う 先進的肉用牛の繁殖経営」と題して発表。宮古島は牧草が年中豊富に取れることや、地下ダムを利用した畜産経営、さらに超早期離乳導入で子牛の育成率が格段に向上したことなどを発表した。
 上地さんは「今回の受賞は関係機関・団体の皆さんの指導のおかげで宮古島の繁殖経営をアピールできたことは本当にうれしい」と語った。その上で「これからもこの賞に恥じないよう繁殖経営に取り組み、宮古の肉用牛振興のために頑張っていきたい」と力強い決意を話していた。

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島尻(平良出身)が2連覇達成/全日本空手道選手権

 第三十七回オープントーナメント全日本空手道選手権大会(主催・国際空手道連盟極真会館など)が十六日、福井県の福井運動公園体育館で行われ、極真那覇道場の島尻政明選手(25)=宮古島市平良出身=が二年連続三度目の優勝を果たした。
 今大会には国内外から五十一人の選手が出場。二回戦から登場した島尻選手は、他を寄せ付けない試合運びで決勝まで勝ち進んだ。
 決勝は関西本部の寺浦克敏選手と対戦。下段技ありを奪ったところでドクターストップ。二連覇を達成した。
 大会結果は次の通り。
 ▽二回戦
島尻5―0金斗浩(韓国)
 ▽三回戦
島尻5―0井上正志(東京)
 ▽準々決勝
島尻5―0尾上仁郎(香川)
 ▽準決勝
島尻5―0松本薫樹(同)
 ▽決勝
島尻 下段技あり・ドクターストップ 寺浦克敏(大阪)

 島尻 政明(しまじり・まさあき)1980(昭和55)年3月30日生まれ。宮古島市平良字東仲宗根出身。宮古高校卒。98年、専門学校時代に極真会館県本部道場に入門。02年3月に初の県制覇。同年6月、第19回オープントーナメントウエイト制全日本空手道選手権で初の全国優勝。

 写真説明・強烈な前蹴りを放つ島尻(右)=16日、福井運動公園体育館


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津嘉山夫妻にベストパートナー賞/男女共同参画推進大会

 【那覇支局】二〇〇五年度県農山漁村男女共同参画推進大会(主催・県、県農山漁村女性組織連絡協議会)が二十一日、県庁講堂で開かれ、宮古島市下地に住む津嘉山千代・昭洋夫妻が「バトンタッチ部門」のベストパートナー賞を受賞した。平等な開けた夫妻に贈られる同賞は県内では七部門で七組の夫妻が受賞した。
 津嘉山家は長男夫婦と孫三人の七人家族。サトウキビ、野菜、民宿、郷土料理店と多角経営を営む。その中で、千代さんは島野菜やパパイアづくり、昭洋さんはサトウキビや追い込み漁などに携わる。島野菜や追い込み漁で取った魚は、民宿の料理に使われ、料理づくりは千代さんが担当。客とは家族全員が接し、都市と農村交流に一役買っている。農業は長男が主に引き継いでいる。
 砂川光弘農林水産部営農支援課長は「津嘉山夫妻が築いてきた多角経営が、後継者の育つ環境に結び付いたことが評価された」と審査講評した。
 同大会は農山漁村女性がパートナーとして、男性と対等な立場で方針決定の場へ参画し、地域社会で能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現などを目指し開催されている。
 仲本久子県農山漁村女性組織連絡協議会長はあいさつで、今年、農業委員が三十九人誕生したことを喜び、ベストパートナー受賞者を祝福するとともに、沖縄農業の発展を祈念した。

 写真説明・ベストパートナー賞を受賞する津嘉山夫妻=21日、県庁講堂


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   バイオマスの知識深める/JICA研修員ら宮農を見学

 「熱帯バイオマス利用」宮古島研修(主催・JICA=国際協力機構)の研修員が二十一日、県立宮古農林高校(下地恵吉校長)の見学に訪れた。同校での八年間に及ぶ地下水保全への取り組みを生徒がスライドを使って説明。研修員は熱心に耳を傾け、宮古の抱えている現状に知識を深めた。
 バイオマスとは、動植物から生まれた再生可能な有機性資源のことで、その利用法では▽牛のふんなどを発酵させガスを取り出し発電▽下水汚泥や食品廃棄物の堆肥化―などが挙げられる。宮古島の地下水を守ろうと有機肥料「Bio―P」を研究、開発した同校環境班の取り組みを、宮古の農業問題や環境問題の現状を視察しようと訪れたJICA研修員六人に発表。同校環境工学科の砂川勝莉華さん(一年)、小林孝太郎君(同)、島尻拓弥君(二年)らが、取り組んできた過程や成果などを英語で説明した。
 研究の発表後、研修員から「宮古の農業や日本の農業を活性化してください」と激励を受け、生徒たちはこれからも研究を続けて環境や農業問題を考えていくことを約束した。

 写真説明・発表に耳を傾けるJICA研修員ら=21日、宮古農林高校

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