200平成17  1021曜日

宮古島市長選・子孫に誇れる宮古を/伊志嶺陣営が総決起大会

 十一月十三日に投開票される宮古島市長選に立候補を予定している伊志嶺亮氏(72)=革新系無所属、民主、社民、共産、社大推薦=の総決起大会が二十日、宮古島市総合体育館で開かれた。後援会や市民、政党の代表らが次々と登壇し伊志嶺氏支持を訴え、参集した支持者らが当選に向けて気勢を上げた。伊志嶺氏は三期十一年の実績を強調し「子や孫に誇れる宮古島市の素地を皆さんと共に創っていきたい」と政策実現に自信を示した。
 「みゃーく大世へ 宮古島市民大集会」と銘打った大会で、比嘉一雄後援会長は「伊志嶺氏をあの市長室に送るため、皆さんの協力をお願いしたい」と、より一層の支持を呼び掛けた。
 沖縄社会大衆党の喜納昌春委員長は「新生・宮古島市のかじ取り役を決める大事な選挙。市民が元気になる市を創れるのは伊志嶺氏しかいない」と訴えた。
 旧伊良部町の町長を務めた浜川健氏は「合併をまとめた伊志嶺氏には住民が夢を持てる宮古島市を創る責任がある。私も全力で支援したい」とあいさつした。
 社会民主党県連合から新里米吉県議、日本共産党県委員会の外間久子県代表団長、民主党沖縄総支部連合の新垣安弘幹事長も次々と登壇、伊志嶺氏の実績を高く評価した上で「伊志嶺氏こそ市長にふさわしい」などと訴え、支持者の団結と支持を求めた。
 そのほか、衆議院議員の赤嶺政賢氏、照屋寛徳氏、参議院議員の糸数慶子氏からも伊志嶺氏の勝利に期待し、激励のメッセージが寄せられた。
 また、伊志嶺氏の行財政改革に対する姿勢を評価し、自治労県本部(比嘉勝太執行委員長)から推薦状が交付された。
 宮古島市長選と同時に行われる市議会議員選で、伊志嶺氏の政策や方針に同調する予定候補者二十二人も紹介された。
 大きな拍手と声援を受け、登壇した伊志嶺氏は「命の水を守るため立候補し、宮古森林組合を立ち上げるなど人・街・自然が健康になるための施策を講じてきた。その間、政治風土も改善された」と実績を強調。今後の抱負として「下地島空港の平和利用を推進し、子や孫に誇れるよう全力を注ぎたい」と述べた。
 続いて、農業従事者、女性の会、青年の代表がそれぞれ伊志嶺氏支持の決意を表明。最後は同氏後援会伊良部支部の川満勇さんが音頭を取り、支持者全員でガンバロー三唱を行い、伊志嶺氏の当選に向け気勢を上げた。

 写真説明(上)・ガンバロー三唱で気勢を上げる出席者ら=20日、宮古島市総合体育館
 写真説明(下)・最後までの支持を訴えた伊志嶺氏=20日、宮古島市総合体育館

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会長に川満久雄氏選任/市農業委員会が第一回総会

 宮古島市農業委員会の第一回総会が二十日、宮古島市役所で行われ、十月十六日執行の農業委員選挙で選ばれた二十三人の委員(一人欠席)と、同日、辞令を交付された宮古土地改良区と農業共済組合推薦の委員二人の計二十四人が、初顔合わせとなった。委員による互選の結果、会長には合併前を合わせ通算八期目となる川満久雄氏(57)=上野字野原=が、会長職務代理には三期目の友利龍雄氏(56)=平良字松原=が、それぞれ選出された。
 会長に決まった川満氏は「これからの宮古は第一次産業が中心になっていかねばならない。そのため、農業委員の果たす役割は大きく、大変な責務がある。将来の農村における担い手育成にも全力を尽くし、農地法の精神の下、農地を守りながら、豊かな農村づくりに皆さんと一緒にまい進したい」と抱負を述べた。
 同日の総会は、前里財徳氏を仮議長に会長選出から行った。川満氏と奥平寛氏(70)=城辺字比嘉=が立候補の意思を示し、投票の結果、川満氏に決まった。
 引き続き川満新会長が議長を務め総会を進行。十月一日に川田正一市長職務執行者によって専決処分された宮古島市農業委員会に関する条例などについて事務局から報告があったほか、会長職務代理と委員の議席を決めた。
 宮古島市農業委員会委員の定員は三十人で、これまでに公選二十三人、推薦二人の計二十五人が決まっている。このほかJAおきなわから一人と宮古島市議会から四人が推薦で選出されることになっている。

 写真説明・合併後初めて開催された宮古島市農業委員会の総会=20日、宮古島市役所
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「思いやりの心育てて」/大神小中で「人権の花」植え付け

 思いやりの花を咲かせよう―。二〇〇五年度「人権の花」運動の植付式(主催・県人権擁護委員連合会、那覇地方法務局)が二十日、宮古島市立大神小中学校グラウンドで行われた。小中学生らは一つ一つ丁寧に花の苗を植え付け、思いやりの心を持って花を育てることを約束した。
 これは、主に児童を対象とした若年層に対する人権啓発運動。協力し合い、花を栽培する過程において優しい心を育て、相手の立場を思いやる人になり、児童の情操をより豊かにすることを目的に毎年実施されている。同校には、知的障害者更生施設「ふれあいの里」から主催者が購入した花の苗▽インパチェンス▽サルビア▽ペチュニア▽マリーゴールド▽コスモス―など五種類二百本が贈呈された。
 宮古島人権擁護委員協議会の三島貞男会長(代読・洲鎌勝彦同委員)は「人権の花を咲かせることで、優しく思いやりある心を育ててほしい」とあいさつ。苗を受け取った生徒会長の根間紗弥花さん(同中二年)は「この花がきれいに咲いたときこそ、私たちがきれいな心を持っているという表れ。一生懸命に育てていきます」と、大切に育てることを誓った。
 今年度の「人権の花」運動実施校として宮古島では、同校および宮古島市立伊良部小学校の二校が指定されている。大神小中学校の植付式には、地域住民や「ふれあいの里」の施設利用者らも参加した。

 写真説明・花の苗を一つ一つ丁寧に植え付けていく小中学生ら=20日、宮古島市立大神小中学校グラウンド

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南洋ではえなわ漁体験/翔南高校2年生が長期実習

 県立翔南高校(新崎直昌校長)では、県内の高校実習で六回目となる「海邦丸五世」(仲村正船長)での海洋実習の出港式を十九日、平良港で行なった。県内初、二年生による長期実習(五十七日間)に機関コース八人、海洋技術コース七人、同技術コース三年生一人による生徒十六人が旅立った。
 同港を出航した同船は約二週間かけてオーストラリアのケアンズに向かい、二泊するとさらに一週間かけて北針航行、マーシャル諸島の東側で調査操業実習を開始する。この実習では、マグロのはえなわ漁を体験。十一月三十日まで同実習を続けた後、マジェロ島に入港し燃料や飲料水の補給を受けた後、平良港に向かい、十二月十五日に入港予定となっている。
 航海に先立ち県教育庁実習船運営事務所長の新里修さんは「県内初の高校二年生による長期実習です、胸を張って行ってください」とあいさつ。続いて新崎校長が「船のルールを守り規律正しい生活を送ってください。二カ月後、成長した皆さんに会うのが楽しみです」と激励した。出航前の生徒たちは少し緊張気味で話を聞いていたが、船長から航海の心構えを説かれると気を引き締めた様子だった。生徒会副会長の平良美紗樹さんに続き、実習生を代表して下地貴之君があいさつ「五十七日間の長い航海を、有意義で思い出深いものにしたい。厳しい中にも温かいご指導、よろしくお願いします」と意気込みを示した。

 写真説明・別れを惜しむ翔南高校生=19日、平良港

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ホームページを公開/目玉は「空から見る宮古島」

 宮古島市(川田正一市長職務執行者)は二十日、同市ホームページを公開した。五市町村合併により新たにスタートした同市の機構や業務内容、各種手続き方法など、合併に伴う変更点の情報が満載。宮古島市全域の航空写真を閲覧できる「空から見る宮古島」が目玉コーナーとなっており、マウスを使って自由自在に航空写真を拡大、縮小しながら見ることができる。
 制作に当たった企画政策部情報政策課は、「空から見る宮古島」について、「全国の自治体にも同様のホームページはあるが、拡大縮小・移動がここまで高速で処理できるシステムは宮古島市だけ」と説明している。
 トップページからは、「空から見る宮古島」をはじめ、市の紹介、合併により変更となった住所表示、組織図、各庁舎の内容紹介と地図、国民健康保険、国民年金など各種手続き、「広報みやこじま」のコーナーなどに入ることができるようになっている。
 また、旧五市町村のホームページにもリンクしている。
 「空から見る宮古島」のページは、同市税務課所有の航空写真と、県所有の写真を借用して使用。そのため、画像の二次利用は禁止されている。
 情報政策課では、「十一月以降、市町村合併後の関連情報だけでなく、各部署の内容も充実させ、長期運用版のホームページにしたい」としている。
 ホームページアドレスは、Http://www.city.miyakojima.lg.jp

 写真説明・ホームページ公開を喜ぶ川田市長職務執行者=20日、宮古島市役所

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   知念、タイトル失う/女流本因坊戦

 【那覇支局】第二十四期女流本因坊戦五番勝負の第三局が二十日、岩手県花巻市で行われ、挑戦者の矢代久美子5段が知念かおり女流本因坊・棋聖を三連勝のストレートで破り、初タイトルを獲得した。知念は通算五期目の本因坊獲得を目指し防衛戦に臨んだが惜しくも果たせなかった。
 第三局は知念の黒番。序盤からコウ争いの戦いとなり、白はその代償で上辺を固め、厚い碁形となった。戦いは上辺から右上隅に移り、この戦いで黒に好手が出て白地を荒らして大石を生き、互角の形勢。最後、中央で戦いが繰り広げられ、黒はここでも力を発揮して十数子を取り、逆転したかに見えた。しかし、その後のヨセの手順に問題があったようで、二百四十二手までで、白番矢代5段の中押し勝ちとなった。
 真喜屋浩・知念かおり後援会長は「残念の一言。第三局は黒に勝つチャンスがあったみたいだが、ヨセに問題があったようだ。しかし、もう一つのタイトル(女流棋聖)は持っている。勉強しなおして頑張ってほしい」と、今後の巻き返しに期待した。

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