2005年(平成17年) 10月18日 火曜日
☆ 宮古島市長選・両陣営 最大動員/今週相次いで決起大会開催
☆ 来間川の復元進む/島の昔伝える文化財に
宮古島市の来間島唯一の井戸「来間川(泉)」を復元し、過去の風景を取り戻す宮古島市の工事が進められている。これまで設置されていた井戸入口のコンクリートで造られた取水升などを撤去することで湧水を海岸まで流して以前の風景を取り戻す。来間川の水は生活用水や農業用水として使われてきたが、現在は地下ダムの水供給が行われておりその役目を終えている。事業を担当する宮古島市教育委員会下地分室の川満好信室長は「元に戻すことで観光客を含む多くの人たちに昔の生活状況を伝えることができると思う」と話した。 来間川は来間集落北側の断崖絶壁の下方にあり昔から「島唯一の泉」として来間住民の生活に欠かせなかった。島の農業用水としても活用されてきたが、一九七五年に宮古本島より海底送水がスタートし、九五年の来間大橋開通後は、付設パイプで地下ダムの水が供給されて、今日ではまったく使用されない状況となっている。 復元工事は来間部落会が「先人の残した財産を後世に引き継ぎたい」との要請がきっかけで実現した。旧下地町も「昔をしのぶ史跡として後世まで保存することが望ましい」などと文化財保護を目的に単独事業で実施を決めた。 今回の工事では周辺の石畳を直し、コンクリートの構造物を撤去して湧水が海岸まで流れるように復元する。先月から工事が始まっており十二月には完了する見込み。 川満室長は「観光資源として親しまれることを期待している」と話すとともに、貴重な史跡を後世に伝えることの大切さを強調した。 写真説明・復元工事が行われている来間川=17日、下地来間島 |
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