200平成1  曜日

医療福祉の充実を強調/衆院選沖縄4区

・金城浩氏が宮古遊説

 十一日投開票の衆院選で、宮古、八重山、沖縄本島南部の沖縄4区に立候補している金城浩氏(57)=国民新党・新、自由連合推薦=が八日宮古入りし、平良市内を中心に遊説を行った。金城氏は郵政民営化に反対の姿勢を示しながら、「医療福祉の充実に全力を尽くし、国民のために、国民の生活を守る」と強調して支持を訴えた。
 金城氏は同日、市内各地を精力的に回り国民新党からの立候補を強調しながら支持を求めた。市内まてぃだ通りでは午前十一時三十分ごろに遊説し、多くの市民に衆院選に挑む決意を表明した。
 金城氏は「郵政民営化には徹底的に反対していく。郵政は実際は黒字であり、これを民営化したところで得はない。民営化は沖縄にとってマイナスだ」と述べた。さらには「民営化すれば小さな島々の郵便局は消えてしまうという恐れが生じることは必至で、民営化は郵政サービスの切り捨てでしかない」と述べ、郵政民営化に断固反対する姿勢を示した。
 その郵政民営化を改革の本丸と位置付ける小泉純一郎首相の政治姿勢についても言及し「郵政に反対した議員を簡単に切り捨てるやり方は民主主義の原点に反することで弱い者いじめだ」と批判した。
 金城氏は「われわれの生活は日々苦しくなっている。そんな国民の声を聞いた上で、国民の生活を安定させる。小泉首相の強権的なやり方に徹底的に反対し、お年寄りが胸を張って生活できる社会を実現させるのが国民新党。わわれわは全力を尽くし、国民のための政治を取り戻す」と力強く語り、支持を求めた。

 写真説明・宮古で遊説した金城浩氏=8日、まてぃだ通り

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大神地区・投票日を繰り上げ/衆院選 台風15号接近できょう

 台風15号が先島諸島に接近していることを受けて、県選挙管理委員会は八日、第四十四回衆院選について、沖縄4区の平良市大神島投票区(有権者数四十一人)では、十一日の投票日をきょう九日に繰り上げることを決めた。選挙当日に投票箱を開票所に送致することが困難になるとの判断。一方、他の地区で台風の影響により投票が繰り延べされた場合、小選挙区(沖縄4区)や九州比例区で当選が確定しないことも予想され影響は大きい。県選管は「他の地区に関しては今後状況を見て判断したい。願わくは十一日には台風が通り過ぎてほしい」と述べた。
 同投票区の繰上投票は大神島離島振興コミュニティーセンターで午前九時から午後四時まで。
 県選管によると、台風の影響で投票が不可能な場合、繰り延べとなるが、繰り延べのない地域は通常通り開票される。このため、小選挙区の沖縄4区や九州比例区で当選が確定しないことも予想される。
 繰り延べ投票は繰延投票日の五日前に告示しなければならないため、繰り延べになった場合は来週末に投票が行われる可能性もある。
 国政選挙はこれまで台風が発生する時期に行われたことがなく、県選管は「台風の影響を受けて投票日が変更されたことは記憶にない。おそらく全国的にも例を見ないのでは」と困惑している。
 繰り延べされた場合、投票当日まで選挙運動およびポスターの掲示ができる。

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住民健診と乳幼児医療費/合併幹事会08年度から助成は統一

 宮古五市町村合併推進協議会の第二十八回幹事会が八日、同事務局で開かれ、合併後の住民健診に係る費用徴収(自己負担)や乳幼児医療費助成の対象年齢の取り扱いなどについて協議した。この結果、住民健診、乳幼児医療費助成ともに二〇〇八年度から現在の平良市に準拠し統一することを確認した。そのほか宮古島市水道事業の設置などに関する条例の制定や、宮古島市役所の開庁式を十月三日に実施することなども確認した。この日の確認事項は市町村長会議に提案される。
 住民健診に係る費用徴収(自己負担)、乳幼児医療費助成の対象年齢は各市町村で違うため、合併後は平良市に準拠することを確認。ただ、合併後すぐに統一するのではなく、〇八年度にかけて段階的に統一していくこととした。これにより、〇八年度から住民健診に係る費用徴収(自己負担)は基本健康診査が千二百円、胃ガン検診は九百円、大腸ガン検診は五百円などに統一される。
 乳幼児医療費助成の対象年齢は外来はゼロから三歳未満児、入院がゼロから五歳未満児に統一される。ただ、この対象年齢は現市町村で大きな違いがあるため、城辺町は〇七年度までは外来、入院とも五歳未満児まで、下地町は〇七年度まで六歳未満児に適用する。上野村は〇五年度は現行通り、外来、入院とも中学卒業まで、〇六年度は外来、入院とも小学卒業まで、〇七年度は外来、入院とも幼稚園卒園まで適用し、それぞれ〇八年度から統一年齢適用となる。
 このほか、老人クラブへの補助金取り扱いについては五市町村の補助金の合計額を基本に、〇六年度の予算編成方針により額の決定を行うなどとした。宮古島市水道事業は生活用水その他浄水を市民に供給するために設置する。給水区域は宮古島市行政区域内全域、一日の最大給水量は三万四千六百立方bとする。
 火葬費補助金は〇五年度に限り、今の市町村の制度を適用。〇六年度以降は新市で検討する。
 これらの確認事項は市町村長会議で協議され決定される。

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震度5強の大地震想定/万一に備え防災訓練

 訓練は防災週間にちなみ、関係機関とともに実践的な合同防災訓練を行うことで、連絡、協調体制を確立するとともに、広く地域住民に防災意識の普及、啓発を図ることを目的に行われた。
 開始式で同組合の伊志嶺亮管理者(平良市長)は「今年は世界各地で台風や地震などの自然災害が発生している。災害はいつ発生してもおかしくない。関係機関が協力し、訓練に励んでほしい」と呼び掛けた。
 県宮古支庁の兼城克夫支庁長は「いざという時のため、関係者が心を一つに取り組んでほしい」と激励した。
 防災訓練は八日午後二時三十一分ごろ、宮古島近海でマグニチュード8、震度5強の地震が発生し、市街地では、大型バスの衝突事故、ビルが半壊したことなどを想定して実施された。
 訓練は▽災害状況調査▽住民初期消火▽無線運用▽火災防御▽救助▽傷病者救出搬送▽集団災害マニュアルの運用―などの項目に分かれて行われ、各関係機関が真剣な表情で訓練に励んだ。
 終了後、講評を述べた宮古地区メディカルコントロール協議会の高江洲均会長は「レスキューがスムーズに行われ、患者が次々と運ばれる中で、医療面では患者の情報確認に追われた部分がある」と指摘した。
 伊舎堂勇消防長は「万が一、災害が発生しても今回の訓練を生かし、各機関が連携すれば対応できると思う」と総括した。
 大規模地震を想定した二〇〇五年度合同防災訓練(主催・宮古広域消防組合消防本部)が八日、平良市総合体育館隣の空き地で行われた。消防、行政、民間、医療など関係機関九団体・総勢百四十四人が参加し、地震に伴い発生した交通事故被害者の救助、半壊したビルに取り残された住民の救助、けが人の搬送、応急処置訓練などを実施。万が一の事態に備え、災害発生から一連の訓練を行い、互いの連携体制を確認した。

 写真説明・9団体144人が参加し行われた合同防災訓練=8日、平良市総合体育館隣の空き地

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仲宗根さんら9人が新会員/久貝自治会敬老会

 久貝自治会(砂川敏光会長)の第八十二回敬老会が八日、久松地区公民館で開催された。会場には多数の地域住民が集い、七十歳以上の高齢者の長寿を祝福した。
 敬老会に招かれたのは、九十八歳の最高齢者、与那覇ムツさんを筆頭に男性六十人、女性九十五人の計百五十五人。今年から敬老会に入会した七十歳の高齢者は仲宗根正一さんら九人。
 砂川会長は「長年培ってきた貴重な知識と豊富な経験を生かし、老後の長い人生を健康で心豊かに子や孫たちと明るく楽しく過ごされることを願う」とあいさつ。
 また、仲宗根さんが新人代表のあいさつに立ち、「伝統のある敬老会に、新入会員として出席できることは、喜びに堪えない。きょうの良き日を第二の人生のスタートとしたい」と力強く話した。
 祝福に訪れた伊志嶺亮市長は「皆さんの努力で久貝や市は発展した。深い敬意と感謝の気持ちでいっぱい。皆さんには百回、二百回の敬老会と頑張ってほしい」と祝辞を述べた。
 敬老会では、参加者一人一人に記念品が手渡されたほか、地域住民らが踊りや乾杯で会場を盛り上げた。
 新加入者は次の通り。(敬称略)
 ▽友利晃▽洲鎌元三▽仲宗根正一▽伊良部仁一▽渡真利幸一▽与那覇スミ▽与那覇澄江▽洲鎌キミ▽長浜トヨ子

 写真説明・参加者全員に記念品を贈呈し長寿を祝った=8日、久松地区公民館

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   「上等になったさぁ」/老人施設で散髪ボランティア

 「敬老の日」の十九日を前に県美容生活衛生同業組合宮古支部(宮沢幸子支部長)は七日、お年寄りを対象にした散髪ボランティアを行った。美容師たちは「気持ちよくお祝いを迎えてもらいたい」と激励しながら、慣れた手つきで髪をカット。散髪されたお年寄りたちは「上等になったさぁ」と上機嫌だった。
 散髪ボランティアが行われたのは、特別養護老人ホーム「宮古の里」と介護老人保健施設「栄寿園」の二施設。このうち宮古の里には宮沢支部長ら七人の美容師が訪問した。散髪に集まったお年寄りたちは、美容師とのおしゃべりを楽しみながら、髪をきれいにしてもらい大喜びだった。
 散髪を終えた川満マツエさん(88)は「髪の毛が軽くなった。きれいにやってくれるから気持ちいいね」と切ったばかりの髪をなで、笑顔を見せた。
 介護支援専門員の下地恵子さんは「九月に入るとみんな(散髪を)楽しみにしている。お年寄り共々本当にうれしく思う」と話した。
 宮沢支部長は「敬老の日を前にきれいに髪を整えて、気持ち良くお祝いを迎えてほしい。散髪を通して会話や触れ合いを楽しんでいる。髪を切り終わった後のお年寄りの笑顔が本当にうれしい」と述べた。
 同支部にとって毎年の恒例事業となっている散髪ボランティア。八日は伊良部町の特別養護老人ホーム「松風園」でも行われた。

 写真説明・散髪しながらおしゃべりを楽しむお年寄りと美容師=7日、宮古の里
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