第四回宮古毎日新聞杯レディースバドミントン大会（主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古レディースバドミントン連盟）が四日、平良市総合体育館で開催された。本紙創刊五十周年を記念する今大会には、四十六組九十二人がエントリーし、Ａ、Ｂ、Ｃ、初心者の各ランクで熱戦を繰り広げた
　このうち、最高レベルのＡランクは、ペア結成二十年という宮城恵子（上地薬局）・平良直美（ザ・ガール）組が息の合ったコンビネーションを見せ、優勝を飾った。
　大会はバドミントン愛好者の技術力向上と親睦、スポーツアイランド宮古島の活性化に寄与することが狙い。
　各ランクの結果は次の通り。
　▼Ａランク（十五組出場）▽優勝＝宮城恵子（上地薬局）・平良直美（ザ・ガール）組▽準優勝＝本村真理（下地小）・砂川浩子（東小）組▽三位＝松本理絵・杉山織江組（鏡原バドミントンサークル）、友利京子・安井睦美組（おやつの会）
　▼Ｂランク（十五組出場）▽優勝＝方真理子・与那覇結花組（宮古高校三年）▽準優勝＝乾恋子・下地歌織組（同）▽三位＝下地裕美・崎山章子組（同）、本永洋子・米田洋子組（宮古工業バドミントンサークル）
　▼Ｃランク（四組出場）▽優勝＝前田真琴・山原あゆみ組（宮古工業バドミントンサークル）▽準優勝＝勝連貴美（宮古工業二年）・仲原志穂（同一年）組▽三位＝武富由樹・与那覇愛理組（宮古工業一年）
　▼初心者（十二組出場）▽優勝＝富浜千夏（平良市役所）・石原リサ（しかまち）組▽準優勝＝玉城徳子・長山美奈子組（パニパニ）▽三位＝伊集ルミ子・仲島さおり組（同）


　写真説明・46組92人が出場し、各部で技術を競い合ったレディースバドミントン大会＝４日、平良市総合体育館
　

　開会中の平良市議会（池間青昌議長）九月定例会は五日、議案に関する質疑を行った。二〇〇五年度一般会計補正予算案の中で百万円が計上されている「憲法九条の碑建立」について、伊志嶺亮市長は「平良市は一九八三年七月に核兵器廃絶平和都市を宣言している。また今年は戦後六十年という節目の年に当たる。『不戦の誓いの碑』という名前で、できれば平良市慰霊碑の近くの市有地で建てられないかと考えている」と述べ、理解を求めた。下地秀一氏の質問に答えた。当局は補正予算案が可決され次第、同碑を建立する考え。
　市総務課によると同碑は、戦争放棄をうたった憲法九条の条文を刻み、それを通して平和を訴えるもの。市営馬場団地に隣接する「平良市慰霊之塔」周辺の市有地での建立を計画している。
　下地氏は「市民生活に直結するものならともかく、財政の厳しいときにこういう予算を計上して良いのか。合併後の方が予算も計上をしやすいのではないか」と指摘。これに伊志嶺市長は「沖縄戦で亡くなった市民の霊を慰め、現在の子供たちに平和の尊さを伝えて、子供たちが戦争に行かないような誓いをすることは百万円よりも重みがある」と述べ、重ねて同碑の意義を強調した。
　同日の本会議では、〇五年度一般会計補正予算案、市営住宅家賃滞納者に関する「訴えの提起について」、〇四年度一般会計歳入歳出決算認定など、各議案、認定が総務財政、文教社会、経済工務の各委員会にそれぞれ付託された。また、宮古広域圏事務組合の解散に伴う財産処分に関する議決内容を一部変更する議案が原案通り可決された。

　多良間村を除く五市町村が合併して十月一日に宮古島市が発足するのを控え、宮古島市庁舎の移転に関する説明会が五日、平良市役所であり、速やかに移転作業を行えるよう職員らが説明を受けた。移転作業は週末を中心に三度に分けて行われ、書類の箱詰め・移動や不用文書の廃棄などの手順も確認した。説明会は同日、伊良部町と城辺町でも行われたほか、きょう六日には下地町と上野村で行われる。
　説明会の冒頭、石原智男財政課長は「業務に支障なく、スムーズに移転作業ができるよう、対応していただきたい」と、職員の協力を求めた。
　説明の中では移転に関して、▽各市町村ごとに担当課長の指示により廃棄すべき文書を整理・廃棄する▽総務課に引き継ぎしていない文書・書類は移転先へ持って行く―ことなどが確認された。

　写真説明・合併に伴う庁舎移転作業について確認した説明会＝５日、平良市役所

　自転車窃盗が増加傾向にある。宮古警察署（伊波盛春署長）の統計によると、今年一月からの七月三十一日までの被害は五十二件。昨年一年間の総数、六十二件を上回るペースで推移している。同署では「被疑者の多くは中学生で、『足代わり』として軽い気持ちで犯行に及ぶケースが目立つ」と説明。被害を未然に防ぐため、防犯登録の加入とともに「タイヤロックだけでは不十分。電柱や固定物を使って施錠するよう心掛けてほしい」と呼び掛けている。

　発生場所として最も多いのは、書店やゲームセンターなど幅広い年代が訪れる施設の駐輪場で十九件。住宅敷地内でも同じく十九件の被害があった。次いで学校内八件、路上道路上四件など。
　このうち、九五％以上は平良市内で発生。中には買い物のため約十分間、目を離したすきに盗まれるケースもあるという。
　全発生件数のうち、三一件（六〇％）が施錠してあったものの、被害に遭った。犯行の手口としては、駐輪してあった場所から持ち去り、人目の付かない場所で鍵を壊される「持ち去り型」が多いといい、同署では「チェーンを電柱に巻き付けるなど、持ち運びできないような施錠を」と促している。
　盗難防止策として、施錠とともに同署が加入を呼び掛けているのが防犯登録。シールに記載されたナンバーが車のナンバープレートの役割を果たし、持ち主を迅速に特定することができる。その上、加入時に車体の色、タイヤの大きさなど自転車の特徴も同時の記録するため、シールがはがれても持ち主を特定できるようになっている。加入受付は同署でも行っている。
　同署生活安全課の與那城弘一安全なまちづくり推進係長は「被害を防ぐためにも、一人ひとりが、しっかりと施錠するという意識を持ってほしい」と防犯意識の向上を呼び掛けた上で、「警察としても被害を減らすため、徹底した取り締まりを展開する」と強い姿勢を見せた。