200平成1  曜日

年金など社会保障の充実訴え/衆院選沖縄4区

宮国忠広氏が宮古遊説

 十一日投開票の第四十四回衆院選で、宮古、八重山、沖縄本島南部の沖縄4区に立候補している宮国忠広氏(43)=民主・新、社大推薦=が三日宮古入りし、平良市街地を中心に遊説した。宮国氏は郵政民営化法案について「地域の郵便局がなくなる、地方が切り捨てられる」と強調し、断固反対の姿勢を示した。その上で「年金や雇用問題の解決が大切だ」と社会保障の充実を訴えた。
 平良市出身の宮国氏は同日朝に来島し、宮古本島各地で精力的に遊説をこなした。午後五時三十分から市内まてぃだ通り交差点で行った遊説には多くの支持者が宮国氏の演説に聞き入った。
 宮国氏は今回の衆院解散について「参院で(郵政関連法案が)否決されて衆院を解散するなんてばかげている」と解散権を行使した小泉純一郎首相を批判。「今の小泉政権に任せていては、私たちの生活はいつまでたっても良くならない」と訴えた。
 郵政民営化法案については「構造改革と逆の方向に向かっている。これから公正、公平なサービスの提供をどれだけ増やしていくかが本当の構造改革だ」などと述べた。
 宮国氏は年金問題の重要性を強調。「年金、雇用問題を解決しない限り離島、宮古のあすは見えない。この選挙を戦い抜き、宮古の地から、住民の視点で、堂々とものが言える政治家になる」と述べ、支持を求めた。
 遊説には平良市区選出の奥平一夫県議や民主党県第四総支部宮古支部の宮国博支部長らが応援のあいさつに立ち、宮国氏の当選に向け、多くの市民に最後までの支持を訴えた。

写真説明=郵政民営化法案に反対、年金など社会保障の充実を訴えた宮国忠広氏=3日、平良市まてぃだ通りの交差点

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有効求人倍率0・28倍/ハローワーク宮古j年上半期まとめ

 宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、上原忠所長)がまとめた二〇〇五年上半期(一―六月)の一般職業紹介によると、上半期は求職者が増加し月間有効求職者数は五月から千二百人台に上った。求人は県外が好調な伸びを見せ就職件数も順調に推移したが、一方で求職者増に求人が追い付かず、求職者一人あたりの求人を示す有効求人倍率は低迷。平均で〇・二八倍となり、求職者三・五人に対し求人は一人と厳しい状況が続いている。
 求職者数は月を追うごとに増加し、これに対し求人は二月以外は三百人台で推移したが増え続ける求職者に追いつかず、有効求人倍率はどの月も前年同月を下回った。
 上半期のうちで順調な伸びを見せたのが就職件数。一、四、五、六月は八十件を超えた。中でもパートタイムの件数が増加。〇一年度から、長引く景気の低迷や女性の社会進出を裏付けるようにパートタイム労働者が宮古管内でも増え始め、県内就職の多くをパートタイムが占めている。上原所長は「現在の就職件数はパートに支えられているのが現状だが、一般職業紹介に結び付くだけの求人が少ないということ。人手が足りない場合など常用としての雇用でなくパートで対応する事業所が増えている」と分析している。
 求人は、中央で自動車関係の好調な景気を反映し県外からの求人が増加傾向にあり、今後の伸びにも期待が寄せられている。

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最優秀に上里麻菜美さん(狩俣中2年)/宮古地区少年の主張大会

 二〇〇五年度第二十回宮古地区少年の主張大会(主催・県青少年育成県民会議)が三日、城辺町農村環境改善センターで行われ、各中学校から出場した代表十五人が日常生活の中で感じていることや考えていることを発表した。審査の結果、「大切な友達へ」と題し発表した狩俣中学校の上里麻菜美さん(二年)が最優秀賞を受賞。今月二十五日に那覇市で開催される県大会へ宮古代表として出場する。優秀賞には久貝莉穂さん(伊良部中二年)、杉山千尋さん(砂川中三年)が選ばれた。
 同大会には各中学校から選ばれた代表十五人が出場。自分自身の体験を通して感じた環境問題や差別、いじめ、世界の飢餓などについての考えをそれぞれの視点と感性でとらえ発表した。最優秀を受賞した上里さんは、中学校進学と同時に神奈川県から両親の故郷宮古島へ転校。いじめで悩み自殺を考えるほど苦しんでいる神奈川県の親友に対する励ましの気持ちを作文に表し、命の大切さを主張した。
 今回の受賞に「自信がなかったので驚いた。せりふの部分をうまく表現できるように心掛けた。いじめに悩む友達に言葉ではなかなか伝えられないことを書いた。この気持ちを少しずつ伝えていきたい」と喜び、「県大会ではもっと自分の意見が多くの人に伝わるように頑張りたい」と意気込みを見せた。
 審査講評を述べた饒平名和枝審査委員長は「一人ひとりの個性が内容に表れており、問題意識を持って日ごろ見つめていることが伝わってきた」と評価。課題として「体験談が多く主張が少なかった。社会的に説得力を出すための文章構成に力を入れてほしい。また発生、強弱、読む速度など表現力を身に付けてほしい」と述べ、今後に期待した。
 受賞者は次の皆さん。(敬称略)
 ▽最優秀賞=上里麻菜美(狩俣中二年)「大切な友達へ」▽優秀賞=久貝莉穂(伊良部中二年)「勇気を持って立ち向かう」、杉山千尋(砂川中三年)「一生懸命生きること」

写真説明=最優秀賞を受賞した上里さん(中央)。左は優秀賞の久貝さん、右は杉山さん=3日、城辺町農村環境改善センター



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1日3食を規則的に/「子どもの食生活」で砂川さん(内科医)講話

県広域学習講座

 県教育委員会が主催する「おきなわ県民カレッジ」の宮古地区広域学習サービス講座(主管・宮古教育事務所)の第八回講座が三日、平良市中央公民館で行われ、砂川内科医院院長の砂川伊弘さんが「子どもの食生活から健康を考えませんか」と題して講話した。砂川さんは、児童・生徒が朝食を取らなかったり、食事に時間をかけないことで肥満の傾向にあり、大人になっても生活習慣病になりやすいことを指摘。▽朝食も含め一日三食を規則的な時間に取る▽よくかんで食べる▽一日三十種類の食品を取る―ことなど、正しい食事の方法を説明した。
 砂川さんはまず、児童・生徒について、▽朝食を取らない生徒が小学から中学、高校と上がるにつれ増えていく▽朝食を取っているかどうかで将来的に生活習慣病になりやすい▽間食が多く甘い物(糖質)や脂っこい物(脂質)を取りすぎており肥満になりやすい―などの問題点を挙げた。
 その上で、「まずは朝食をきちんと取ること。一日三食を食べることが肥満防止につながる」と強調した。その際には「一日三十種類の食品を取るように心掛ける。みそ汁の具や野菜いための野菜の種類を工夫し、一食につき十種類とすれば難しくはない」と話した。
 また、ご飯をよくかむと甘く感じるのは「ご飯の炭水化物とだ液の中のアミラーゼという酵素が混ざってすぐにブドウ糖となるから。ブドウ糖は血液に入り満腹中枢を刺激するので、食べる量は自然と抑えられる」と強調。無理な食事制限よりも規則正しくゆっくり食べ、半年で二、三`ずつ落とせば、リバウンドすることなくダイエットできると説明した。


写真説明=砂川さんの話に聞き入る受講生ら=3日、平良市中央公民館

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平良市が全勝優勝/宮古体育大会卓球競技

 第三十二回宮古体育大会(主催・宮古体育協会)の卓球競技が三日、平良市総合体育館で開かれた。平良市、城辺町、伊良部町、上野村の四市町村が参加。総当たりリーグ戦で覇を争った結果、三戦全勝で平良市が優勝を収めた。
 開会式で同協会の安谷屋豪一会長は「今大会は最後の市町村対抗になる。力の限りプレーしてください。十一月の県民体育大会では宮古代表としての執念を見せ上位入賞してほしい」と激励。
 会場は選手らの気迫あふれるプレーに大きな歓声が生まれ、熱気に包まれていた。
 結果は次の通り。
 ▽平良市4―1城辺町▽平良市4―2上野村▽平良市4―0伊良部町▽上野村4―3城辺町▽伊良部町4―1城辺町▽伊良部町4―3上野村
 ▽優勝=平良市▽二位=伊良部町▽三位=上野村▽四位=城辺町
 

写真説明=3戦全勝で優勝した平良市のメンバー=3日、平良市総合体育館




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   台風14号、陸上競技にも影響/下地町は順延、城辺町は中止

 大型で非常に強い台風s号接近のため、三日に下地町営屋外運動場で開幕した「第三十九回下地町陸上競技大会」(主催・同町体育協会、同町青年団協議会)は、きょう四日に予定していた競技を十七日に順延した。三、四の両日に開催予定だった「第四十六回城辺町陸上競技大会」は中止となった。
 下地町陸上競技大会初日は▽やり投の一般男女、高校男子▽棒高跳びの一般男子、高校男子▽ハンマー投の一般男子▽百十bハードル一般男子▽百bハードル一般女子▽三千b障害の一般男子、高校男子▽四百bハードルの一般男子―の各競技が町内八つの部落別対抗で行われ、代表選手らが記録を競い合った。


写真説明=下地町陸上競技大会初日はやり投などの競技が行われた=3日、下地町営屋外運動場 



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