200平成1  曜日

革推進、離島振興を強調/改衆院選沖縄4区

西銘恒三郎氏が総決起大会

 十一日投開票の第四十四回衆院選で、宮古、八重山を含む沖縄本島南部の沖縄4区に立候補している西銘恒三郎氏(51)=自民・前、公明推薦=の宮古地区総決起大会が一日、JAおきなわ宮古地区事業本部大ホールで行われ、大勢の支持者が西銘氏の再選に向け気勢を上げた。西銘氏は「離島、沖縄の発展なくして国の発展はない。現場の声を国に届け、皆さんの要望に必ず応える」と離島振興を強調。賛成の立場を取った郵政民営化法案については「離島の郵便局は必ず守れる」と述べ、改革推進を訴えた。
 大会には郡部各町村の首長や議会議員をはじめとする保守系の有力者が顔をそろえた。公明党市議や宮古島市長選挙に立候補予定の城辺町前助役の下地敏彦氏も出席し協調姿勢を示した。
 はじめに宮古郡区選出の砂川佳一県議が「離島振興を実行できる人を選ぶ選挙。西銘氏を再び国会へ送ろう」と力強く呼び掛けた。続いて宮古支部選対本部長の仲間克城辺町長が「与党でなければ仕事(離島振興)はできない。沖縄、国政の発展のために、一致団結して頑張れば圧勝は間違いない」と強調した。
 引き続いて、浜川健伊良部町長、川満省三下地町長、下地昌明多良間村長がそれぞれ激励のあいさつに立ち、西銘氏の当選を誓い合った。公明党平良第二支部長の富永元順平良市議は「西銘氏を再び国会へ送るという大勝利に向けて、頑張っていこう」と自民党と公明党の連帯を強調した。
 西銘氏は農業振興について「若い人が『農業にチャレンジしたい』と思えるような基盤づくりに向けて稲嶺恵一知事、そして各市町村議会議員の皆さんとともに確実に実行していきたい」と述べ、農業振興に全力を尽くす姿勢を示した。また、郵政民営化法案については「私は誰よりも衆院、参院の議論の経過を知っている。その議論の中で、離島、過疎地域の郵便局を守れると確信している」などと述べ、理解を求めた。
 最後は支持者全員でガンバロー三唱を行い、西銘氏の再選に向けて気勢を上げた。

 写真説明(上)・大勢の支持者が西銘氏の当選に向けガンバロー三唱で気勢を上げた=1日、JAおきなわ宮古地区事業本部大ホール
 写真説明(下)・支持を訴える西銘恒三郎氏

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宮古地区2学期がスタート/各小中学校、高校で始業式

 二学期がスタートした一日、宮古地区の各小・中学校などで始業式が行われた。約四十日の夏休みを終えた児童生徒らは一様に元気な表情で登校。校舎に笑顔と歓声が戻った。二学期は多くの学校で運動会が控えており、児童生徒たちは新学期に期待を膨らませている様子だった。
 このうち、上野村立上野小学校の始業式で宮國芳美校長は「健康に気を付け、勉強やスポーツなどいろんなことに挑戦する二学期にしてください」と呼び掛けた。
 児童を代表して新里拓也君(三年)は「苦手な漢字をたくさん覚えて、難しい本を読めるようになりたい」、上地愛乃さん(同)は「一学期にできなかった勉強を頑張りたい」とそれぞれ新学期に向けた決意を表明した。
 各教室では、児童たちが互いに夏休みの思い出を語り合い、再会を喜んだ。また、夏休み期間中にたまったほこりの清掃や、八月三十一日に宮古島地方を暴風域に巻き込んだ台風13号の後片付け作業に汗を流した。

 写真説明・新学期に胸を躍らせる児童ら=1日、上野小学校体育館

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2学期からよろしく/5カ月ぶり来間幼が開園

 二学期からよろしくね―。今年四月から閉園していた下地町立来間幼稚園(宮城正侑園長)に二学期から三人の園児が入園し、五カ月ぶりに幼稚園に活気が戻った。一日、来間小中学校体育館で開園式が行われ、小中学生や教職員らが新しい仲間たちを歓迎した。
 同幼稚園に入園したのは、七月に京都府から引っ越してきた緑川颯紀ちゃん(6つ)、蓮君(3つ)、誠君(3つ)の三姉弟で、蓮君と誠君は双子。積み木遊びに夢中になったり絵本を広げたりとさっそく園児パワーを発揮し、新たに始まる幼稚園生活に期待を膨らませている。颯紀ちゃんは「いろいろなことをして遊びたい。運動会が楽しみ」と元気いっぱいに話した。
 宮城園長は「幼稚園児がいると、小中学生も年下の子に対するいたわりの気持ちが芽生え、学校全体の雰囲気が良くなる。三人の園児たちがすくすく育つよう、みんなでかわいがろう」と歓迎の言葉を述べた。
 颯紀ちゃんらの母親・幸子さんは「お兄さん、お姉さんたちとの集団生活の中で多くのことを学び、たくましく成長してほしい」と目を細め、幼稚園生活のスタートを喜んだ。
 同園は、今年三月まで三人の園児が通っていたが、二人が卒園、一人が転園し在園児がいなくなったため、四月から閉園していた。

 写真説明・2学期から来間幼稚園に通う緑川蓮君(左)颯紀ちゃん(中央)、誠君(左から3人目)=1日、下地町立来間幼稚園

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サトウキビの潮害など懸念/台風13号被害総額5929万円

 県宮古支庁は一日、八月三十一日に宮古島地方を暴風域に巻き込んだ台風13号の被害状況をまとめた。サトウキビや野菜、街路樹の倒壊木などにより、被害総額は五千九百二十九万七千円に上った。全体的に降水量が少なかったため、サトウキビは今後、潮害が懸念される。人的被害は、平良市で三十六歳の男性が台風対策中に強風にあおられ屋根から転落し、右手首を骨折。下地町では、十歳の女の子が風にあおられたドアに足を挟み、打撲などの軽傷を負った。
 農林水産業を見ると、サトウキビは五千三百六十八万六千円の被害。折損被害はほとんど確認されていない。比較的、台風の中心に近かった多良間村では六市町村で最も多い、千五百二十一万八千円の被害が出た。
 そのほか、島内出荷用などとして栽培されていた野菜(ナス、キュウリ、ニガウリ、オクラ)は被害総額三百二十六万六千円に上った。果樹、農業、林業、水産業の被害は確認されていない。
 台風13号は、八月三十一日午前一時二十五分から同日午後十一時まで宮古島地方を暴風域に巻き込んだ。最大瞬間風速は平良市で三四・七b(東の風、午前十時一分)を観測した。同日午前四時から翌九月一日午前四時までの二十四時間雨量は▽多良間村四三_▽城辺町三六_▽平良市二三_▽伊良部町二二_―となっている。

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小さな秋見つけた/マルバタケハギが満開

 宮古に秋を告げる植物の一つ、マルバタケハギ(マメ科)が紅紫の花を咲かせ始めた。海岸で観察する人は移りゆく季節を堪能している。
 海岸近くの野原や道端などに自生。多年生草本。茎は地上をはって伸び長さ三十―五十a、先端は斜め上に向いて成長する。葉は楕円―長楕円形。茎の節部が竹に似ていることから名前の由来となった。小花の大きさは約一a。
 本土で秋を告げるハギは七草の一つで、鑑賞して楽しむ。マルバタケハギも鑑賞に最適。
 琉球列島、世界の熱帯地域に分布する。


 写真説明・秋を告げるマルバタケハギの花=1日、平良市(撮影・伊良波彌記者)

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   バス路線再編を要請へ/議長会とともにバス3社に

 宮古市町村会(会長・伊志嶺亮平良市長)の二〇〇五年度第五回宮古市町村長会議が一日、平良市役所で開かれ、合併に参加する五市町村のバス対策会議から要請のあった、合併後の宮古島市におけるバス路線の再編について協議し、合併前の九月中に、バス三社に同会と宮古市町村議会議長会(会長・池間青昌平良市議会議長)とで要請する方針を決定した。
 同会の備品と、同会が管理し六市町村の共有財産となっている「宮古市町村会館」については、宮古島市に引き継ぐことを確認した。宮古市町村会館の敷地は六市町村の名義となっていたが、新市に引き継ぐため、多良間村はこれを譲渡する形となる。
 また、五市町村合併に伴い九月末で同会が解散することに伴い、余剰金四百九十万七千四円を各市町村に配分することを決めた。配分額は▽平良市二百二十五万五千九百四十円▽城辺町七十万一千六百九十二円▽伊良部町六十七万八千八百五十八円▽下地町四十五万九千二百八十六円▽上野村四十五万九千八百七十四円▽多良間村三十五万一千三百五十四円―となっている。
 このほか、〇四年度歳入・歳出決算を承認、同会解散に伴い県市町村総合事務組合と県市町村職員互助会から脱退する事も確認した。

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