200平成1  829曜日

特別賞受賞者54人を表彰/第24回全宮古書道展

 

 

 

 

 

 

 

 二〇〇五年度第二十四回全宮古書道展(主催・宮古毎日新聞社、書心会)の入賞者表彰式が二十八日、平良市内のホテルで行われ、高校・一般の部大賞に選ばれた小禄美琴さん(雅号・光華)、児童の部大賞の宮川しおりさん(鏡原中三年)ら特別賞受賞者五十四人が表彰を受けた。受賞者を代表して小禄さんは「念願の大賞に驚きと感動でいっぱい。継続することの大切さ、素晴らしさを学んだ。今後も書について深く学び、これまで以上に素晴らしい作品が書けるよう頑張っていきたい」と喜びと抱負を話した。

 主催者あいさつを行った松原清吉宮古毎日新聞社編集局顧問は「パソコンが普及し書道を学ぶ人が減りつつある中、千三百点の応募があったことは宮古における書道の活発さを表しており心強く思う。日本古来の伝統文化を継承発展し、周囲に広めていってほしい」と激励。宮古市町村会会長の伊志嶺亮平良市長は「この誉れは、日ごろから皆さんが書道に真摯(しんし)に取り組んできた証し。宮古圏域における文化の振興発展のため、今後も精進していただきたい」と受賞者を祝福した。
 表彰式には書心会の天久宏会長をはじめ、県宮古支庁の兼城克夫支庁長らも出席し、受賞者に賞状とトロフィーを手渡した。高校・一般の部大賞の小禄さんには観峰書道文化研究所から「観峰書道文化賞」が、児童の部大賞の宮川さんには日本習字教育財団から「正美賞」がそれぞれ贈られた。 書心会の宮城公子副会長が各学年ごとに審査講評を述べ「受賞作品はどれもしっかりした筆遣いで努力のあとが見られた。書道は見ること、聞くこと、書くことのほかに、もっと上手になりたいという意欲が大事。意欲を持って伸びていってほしい」と向上心を持つ大切さを呼び掛けた。
 今書道展には約千三百点の応募があり、大賞など特別賞十五部門に児童から一般まで五十四人が入賞した。また今回は本社が今年で創刊五十周年の節目を迎えることから、宮古毎日新聞社五十周年記念賞を設置。六、七の両日に市中央公民館で展示会が行われ、特別企画「筆で遊ぼう」も開催した。

写真説明(上)・特別賞を受賞した児童の部の皆さん=28日、ホテルアトールエメラルド宮古島

写真説明(下)高校・一般の部で大賞を受賞した皆さん=28日、ホテルアトールエメラルド宮古島

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「福祉NPO」設置促す/沖大移動市民大学セミナー

 沖縄大学の移動市民大学「社会福祉セミナーin宮古」(主催・同大学地域研究所)が二十八日、県立宮古少年自然の家で行われた。基調講演の中で、同大学人文学部福祉文化学科助教授の上地武昭(たけあき)氏は、地域福祉時代に入っていることに触れた上で「これから沖縄各地域に福祉NPO(民間非営利団体)が増え、介護サービスなどを展開するだろう。福祉NPOが増えることで、市町村にある社会福祉協議会が将来無くなるかもしれない」と述べ、福祉NPOが社会福祉協議会の存在に与える影響を展望した。
 上地氏は、「社会福祉基礎構造改革と福祉サービスのあり方〜社会福祉の新しい風『地域福祉』の展望と課題〜」と題して基調講演を行った。多数の福祉関係者らが参加し、真剣な表情で聞き入っていた。
 その中で上地氏は「本土の人の沖縄への移住が多い。移住した人たちは地域福祉に目を付け始めている。沖縄本島では数人で福祉NPOを設立し成功している」と述べた。その上で「宮古の地域の人々も福祉NPOを考えてみては」と語り、少子高齢化が進む中、福祉NPOが設立されていない地域に本土出身者らが設立する可能性を示唆した。
 上地氏は、社会福祉の時代変遷を四つの時代に分類。一九四五―七○年までが「福祉事務所の時代=困窮世帯などが同所に行って身体状況や所得などを報告し生活保護を受ける」、七○―九○年までが「福祉施設の時代」、九○―二○○○年までが「在宅福祉サービス創設の時代」、二〇〇〇―からを「地域福祉の時代」と説明した。
 地域福祉推進の課題として、▽公的サービスの総合的提供システムの確立(包括的地域ケアサービス)▽近隣住民の参加による福祉コミュニティの構築―などを挙げた。
 この日午後からは、同学科教授の富樫八郎氏が「対人援助技術の基礎理論」のテーマで講義した。
 

 地域福祉 地域における人間らしい生活を保障する社会福祉のシステム

 

写真説明=福祉関係者ら多数が参加した基調講演=28日、県立宮古少年自然の家


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洲鎌さん(下地町)が最優秀賞/地区婦人の主張大会

 第三十八回宮古地区婦人の主張大会(主催・宮古地区婦人連合会)が二十七日、ゆいみなぁ(平良市働く婦人の家)で開かれ、下地町代表の洲鎌はつみさんが最優秀賞に選ばれた。洲鎌さんは二十八日午後、宮古毎日新聞社を訪れ、最優秀賞の受賞を報告するとともに、来月沖縄本島で開かれる中央大会に宮古地区代表として出場する決意などを述べた。
 洲鎌さんは「婦人会活動に夢を求めて」と題して熱弁をふるった。婦人会活動や日ごろの生活で感じたことなど発表した。
 洲鎌さんは「中央大会では緊張せずに、上位を目指して頑張りたい」と決意を新たにした。


写真説明=宮古地区代表に選ばれた洲鎌さん=28日、本社

 

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持てる力精いっぱい/劇団びっくり箱が試演

 劇団びっくり箱(伊佐美幸団長)と平良市教育委員会が実施している「子ども演劇教室」の試演会が二十八日、平良市中央公民館で開催された。一年半ぶりの公演に、親子連れが大勢詰め掛け。舞台裏まですべて団員の子供たちで構成された演劇に、観客らは惜しみない拍手を送った。
 伊佐団長は「このメンバーで初めての公演。演技が初めての人もいるが、それだけにとらわれず自分たちの持っているすべての力を精いっぱい出し切りたい」と開演前の意気込みを見せた。
 小中高校生十一人の劇団員たちは、小学生の部「きつねのさいばん」(ゲーテ作)と中・高生の部「月を密かに見下ろして」(西谷加代子作)の二つの演目を堂々と熱演した。
 第一演目、小学生の部の「きつねのさいばん」では舞台は動物の王国として、動物をだましひどい仕打ちをしてきたきつねのライネケを裁判するという内容。十五分という上演時間内、舞台いっぱい伸び伸びと演じた。
 第二演目、中高生の部「月を密かに見下ろして」では、洞くつに探検に出掛けた高校の科学部員四人が道に迷うシーンから始まる。眠りについた四人が目を覚ますとひねくれものの部員の夢の世界に入り込んでしまい、固まった部員の心を解き放っていく様子を一生懸命に演じた。
 劇団びっくり箱と平良市教育委員会は、文部科学省の推進する子どもの居場所推進事業の委託を受けた平良市地域子ども教室実行委員会の指定を受け、今年四月から来年一月までの期間、「子ども演劇教室」を開講している。
 これまで、演技練習、大道具・小道具制作、衣装の準備、宣伝など舞台制作にかかわる作業を全て子供たちだけで運営。今回は同教室の五カ月の成果を発表しようとこの日、試演会の運びとなった。

写真説明=熱演する劇団員ら=28日、平良市中央公民館

 

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「飛躍発展」誓い合う/北中創立30周年で記念式典

 平良市立北中学校の創立三十周年記念式典が二十八日、同校体育館で開かれた。大勢の学校関係者が出席、同校の歴史や思い出に思いをはせるとともに、生徒たちの今後ますますの活躍に期待を寄せた。会の最後には同校の「飛躍発展」を誓い、出席者全員の万歳三唱で決意を新たにした。また、教育や学校活動に尽力したとして伊地淳哲さん(第六代校長)ら四十五個人・団体に感謝状が贈られた。
 同校は当時、大規模校だった平良中学校の過密化にともない、一九七六(昭和五十一)年に分離、新設校としてスタートした。
 創立三十周年記念事業期成会の武富清会長は「五千人を超える卒業生が本校を巣立ち、島内外のあらゆる分野で活躍しており、社会的にも高く評価されている」と卒業生をたたえ、「先輩たちの築き上げた誇り高き伝統を引き継ぎ、頑張ってください」と在校生を激励した。
 同校の第九代校長に当たる与那覇正博校長は「豊かな心と健全な生徒の育成に向けて情熱を注ぎ、地域興しの原動力となる学校教育を目指して職員一同さらなる努力を注ぐことを誓う」とあいさつした。
 生徒会長の下地将史君は「北中の生徒として誇りを持ち、先輩方、先生方の築き上げた歴史を心に、伝統をしっかりと受け継ぎ、未来を担う若者らしく北中を飛躍発展させることを誓います」と力強く宣言した。
 また、式では伊志嶺亮平良市長、新崎治宮古教育事務所長、久貝勝盛平良市教育委員会教育長も登壇し、式辞を述べた。
 式典終了後には祝賀会も催され、関係者が一堂に会し交流を深めるとともに、同校の発展に向け今後も協力し合うことを誓い合った。

 感謝状を受けたのは次の皆さん。(敬称略)
 ▼教育功労▽伊地淳哲(第六代校長)▽高里精俊(第七代校長)▽普天間裕(第八代校長)▼PTA功労▽岡部学(第七代PTA会長)▽川満寿男(第八代PTA会長)▽安慶田成夫(第九代会長)▼高額寄付者(企業、事業所など)▽宮嶋建設▽丸玄建設▽宮古総合開発▽大倉産業▽八千代バス・タクシー▽八島建設コンサルタント▽平良内科▽共和産業▽ホテルニュー丸勝▽サンエー▽こばやしストアー▽ギフトねま▽沖学品▽ACT―1巴里舎▽荷川取自治会▽西仲自治会▽北親会(旧北中四期生)▽平良市立北中学校創立三十周年記念事業在沖期成会▽サン企画▽沖縄ツーリスト▽ヒロショウ▽はんこ工房ファースト▼同(個人)▽大城勇▽平良徹▽下地昭夫▽本村幸雄▽塩川寛令▽渡真利信雄▽神里清春▽下地喜美子▽山里隆▽奈良俊一郎▽幸地誠▽池村眞▽来間恒祐▽下地和博▽謝敷弘一▽平良耕次郎▽奥平美智代


写真説明=万歳三唱で飛躍発展を誓い合う関係者ら=28日、北中学校体育館



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   女性たちが華やかに/城辺町婦連が演芸会

 城辺町婦人連合会(砂川美枝子会長)の最後の演芸会が二十七日夜、「母ちゃんの笑顔は平和のシンボル」をテーマに同町農村環境改善センターで開かれ、女性たちが華やかなステージ発表で交流を深めた。
 同連合会は一九六九年に結成。以来、さまざまな場面で女性パワーを発揮してきたが、市町村合併に伴い今回が最後の演芸会となる。最後の舞台を存分に楽しもうと、福南、下南、比嘉、長中、上区、福北、福中、皆福、西中、福西、保良、吉田の各婦人会が多彩な演目を披露したほか、上野村婦人会や島袋本流紫の会前里博美琉舞練場など多数の賛助団体も出演し会場を盛り上げた。
 砂川会長は「女性が元気で活発な地域は発展する。合併後は、これまで学び経験したことを新市婦人会に引き継ぎ、会員一同前に進もう」とあいさつを述べた。
 会場には、満員の観客が詰め掛け、ステージで踊る地域の仲間たちに温かい拍手を送っていた。
 

写真説明=「豊年音頭」を踊る下南婦人会の女性たち¥和書体(1023)=%、城辺町農村環境改善センター

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