2005年(平成17年) 8月27日 土曜日
【那覇支局】県監査委員が二十六日、稲嶺恵一知事に提出した二〇〇四年度県病院事業会計決算審査意見書によると、宮古病院は五億六百二十四万円の単年度赤字を計上した。赤字幅は前年度と比べ七千八百九万円拡大し、経営状況は悪化している。監査委員は経費増を赤字の要因として指摘した。 |
☆ 地下水保全へ協力求める/水質保全対策協
宮古島地下水水質保全対策協議会(会長・伊志嶺亮平良市長)は二十六日、平良市中央公民館で二〇〇四年度宮古島地下水水質調査報告書説明会を開き、調査に参加した琉球大学理学部教授の渡久山章氏=伊良部町出身=がその内容を説明、参加者に地下水保全に関する意識高揚を呼び掛けた。渡久山氏は、地下水に悪影響を与える硝酸性窒素濃度は微減傾向にあるものの、窒素肥料の使用量増加を懸念し、地下水環境保全に向け▽緩効性肥料の使用▽家畜ふん尿の堆肥化▽生活排水対策としての下水道整備―などを提言した。 すべての飲料水や生活用水を地下水に頼っている宮古では、化学肥料から出る硝酸性窒素による地下水の慢性的な汚染は深刻な問題であることから、一九八八年に宮古島上水道企業団と各市町村などが連携して同協議会を設立、八九年から毎年調査を行っている。 今回の報告では、硝酸性窒素濃度は微減傾向にあるとしながらも、窒素肥料の使用量の増加傾向が続いていることを指摘した。特に、伊良部、多良間で窒素含有率の高い高度化学肥料が多用され、作付面積当たりの窒素施用量が押し上げられていることも示した。 その上で、@硝酸性窒素が土地に溶け出しにくい、効果的で無駄の少ない施肥方法を検討・普及するA家畜排せつ物法の周知・管理基準の順守を図り、野積みや素掘りなど不適切な管理の解消、堆肥化処理を進めるB伊良部・多良間では緩効性肥料や施肥方法の導入など、硝酸性窒素対策が緊急に必要C地下ダムによる地下水環境に対する影響の継続調査―を課題として挙げた。 訪れた参加者からは、「硝酸性窒素が基準値内と言っても本当に安全なのか」といった疑問や、地下水に関するもう一つの懸念材料となっている塩素イオン濃度上昇について尋ねる声も上がるなど、活発な質疑も行われた。 また、報告書説明会と併せて、同協議会と宮古広域圏事務組合が制作した「癒しの島の地下水を守ろう!〜地下水汚染のメカニズムと対策〜」と題した広報番組も上映された。 写真説明・04年度地下水水質調査報告書の説明に聞き入る参加者ら=26日、平良市中央公民館 |
☆ サガリバナが開花/夜空に浮かぶ幻想的な花
平良市下里にある民家の庭でサガリバナが咲き、幻想的な淡いピンク色の花が夏の夜を彩っている。サガリバナは夜に咲き朝には散る「一夜限りの花」。この民家で咲くサガリバナの見ごろはきょう二十七日の夜まで。 |
☆ 飲酒運転の危険性体験/高齢者交通安全大学開く
高齢者の事故防止を目的とした「高齢者交通安全大学」(主催・宮古警察署、宮古地区交通安全協会ほか)が二十五日夜、安全運転学校宮古分校で開かれた。約四十人の高齢者が参加し、夜間や飲酒運転の恐ろしさを学んだ。 |
☆ 生徒たちが芋もちに挑戦/昔ながらの家庭料理を学ぶ
☆ グルクン大漁に大喜び/宮島小船釣り体験学習
海や自然の偉大さから感性豊かな心を育てようと、平良市立宮島小学校(与儀透校長)の「船釣り体験学習」が二十六日行われ、児童らは地域の船主と共に島尻漁港から沖合三`の海域でグルクンを狙ったサビキ釣りに挑戦。クーラーボックスを色とりどりの魚でいっぱいにするなど、初めての船釣りを楽しんだ。 |