200平成1  819曜日


両者とも「私が勝つ」と強気/伊良部町町長解職投票まで2日

 伊良部町の浜川健町長の解職(リコール)の賛否を問う解職投票は二十一日の投票日まであと二日の運動期間を残すだけとなった。解職を目指す「伊良部町の自治権を守る会」(会長・川満昭吉解職請求代表)と解職阻止を掲げる「伊良部町の未来を考える会」(佐久本洋介会長)の各陣営とも慌ただしく運動を展開し、集票争奪戦が激化。各陣営は投票率アップの浸透に作戦を切り替え始めた。川満解職請求代表と浜川町長は「町民の良識ある審判で、私が勝つ」とそれぞれ胸を張る。
 期日前投票最終日は二十日で、十八日現在の投票者は計二千五百三十六人。有権者登録総数四千九百九十三人に占める投票率は五六・四%。
 今回の解職投票は、昨年一月に実施した住民投票の結果に端を発した。当初浜川町長と町議会は、住民投票の結果を尊重すると明言。投票の結果、合併反対が圧倒的多数を占めたが、浜川町長は姿勢を変えて合併推進を表明、町議会は賛成多数で合併を決議した。その後、合併反対派グループの解職請求へと発展した。
 有権者の反応について、川満代表は「非常に良い。有権者は合併反対の人が多い」と語気を強める。浜川町長は「有権者の手応えは良い。合併賛成者は以前より多い」と言葉を強めた。 
 十八日までの期日前投票の分析について、川満代表は「合併反対の有権者が予想以上に投票している」と語る。浜川町長は「総体的にはこちらの票が多い」と話す。
 二十一日執行の解職投票に向けての活動について川満代表は「リコール成立を前提に、住民投票の結果を無視した浜川町長の姿勢をアピールする」と決意を新たにした。浜川町長は「有権者には必ず投票に行くよう呼び掛けたい。絶対に負けることはない。上積み票に力を入れる」と気持ちを引き締めた。

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05年上半期観光入域客数19万2千人

/前年同期5千100人の減

 二〇〇五年上半期の宮古の入域観光客数は前年同期比二・六%(五千百二十六人)減の十九万一千八百十四人だったことが、県宮古支庁総務・観光振興課のまとめで分かった。過去最高の三十九万二千人を記録した〇四年の上半期に比べて五千人余りの減少は、年間四十万人の大台達成に向けて厳しい結果となっている。
 前年同期と比較すると、一月、三月、四月で減少、二月、五月、六月で増加している。
 月ごとで見ると、最も増加率が高かったのは六月で前年同月比一二・五%(三千四百五十七人)増の三万一千四十六人。以下、五月が同三・〇%(八百七十九人)増の二万九千九百九十八人、二月が一・一%(三百六十三人)増の三万二千四百六十九人と続く。
 一方、最も減少率が高かったのは三月で、前年同月比一六・九%(六千七百二十六人)の大幅減となる三万三千百八十四人。次いで一月が七・三%(二千四百十二人)減の三万四百五十九人、四月が一・九%(六百八十七人)減の三万四千六百五十八人となっている。〇三年から〇四年では上半期すべての月で増加がみられたことと比べると、ペースダウンしている。
 〇四年の入域観光客数三十九万二千人を上回るには下半期で二十一万人が必要となる。過去の下半期の動向をみると、繁忙期となる七、八月が最も入域観光客数が多いため、両月で前年の数字(七月=三万九千四百六十一人、八月=四万四千二百五人)を上回ることが、大台達成には不可欠となりそうだ。
 また、〇四年の入域観光客数は上半期で顕著な伸びを示した一方で、下半期の特に十―十二月で伸び悩んだことから、下半期を通して着実に伸びをみせるかが注目される。

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旧盆「ナカビ」人気は大物カツオ/買い物客でにぎわい

 旧盆二日目「ナカビ」の十八日午前、平良港の鮮魚売り場では伊良部町から運ばれてきた海の幸を、先祖の霊に供えようとする買い物客でにぎわった。
 鮮魚売り場は第三ふ頭の一角で、魚介類の総販売量は約一d。この日の午前七時半の販売開始と同時に、大勢の客が新鮮な魚類などを買い上げた。
 魚類で人気の断トツは、地元でダイバンと呼ばれる大物カツオ。一匹の重さが十`前後で、キロ単価五百円。一匹丸ごと買い求める客が多く、約四十匹の大物カツオは数十分で完売した。
 大物キハダマグロは、平良市内の料飲店などが事前に買い入れ予約。関係者らは、売り手が付けた値段を支払うと、笑顔で軽トラックに乗せていた。
 グルクンやアオブダイ、イセエビ、ミジュンなどのほか、カツオのなまり節も即売され飛ぶように売れた。

 写真説明・大物カツオを買い求めていた買い物客ら=18日、平良港の鮮魚売り場

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特技の話で盛り上がる/下地町と岐阜県白川町の子供たち

 下地町と岐阜県白川町による海・山交流事業(主催・下地町教育委員会など)が十八日から一泊二日の日程で始まった。白川町から児童十五人が来島。同町児童十五人とともに県立宮古少年自然の家に宿泊し、島内観光やバーベキューなどで交流を深めた。
 初日のこの日は、入所式の後、レクリエーションを行った。また、西平安名崎や池間島、雪塩製造工場など島内観光も楽しんだ。夜にはバーベキューや星座観測も行われた。
 昼食は平良市熱帯植物園内の広場で下地町、白川町の児童らがともに輪になり、会話を楽しみながら弁当を味わった。
 下地小学校の溝尻政太朗君(五年)は「みんなで一緒に観光に行けて楽しかった。白川町の子とは、特技の話で盛り上がった。仲良くなれた」と笑顔で話した。
 また、白川町立黒川小学校の加藤亜紀さん(五年)は「雪塩製造工場では塩ができる瞬間が見れた。海がとてもきれいだった」と感想を述べた。
 同事業は一昨年に続き三度目の実施。「後継ひとづくり交流体験プロジェクト」として、次代を担う青少年の育成を図ることが目的。

 写真説明・会話を楽しみながら弁当を食べる児童ら=18日、平良市熱帯植物園

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21日に「沖縄宮古島ナイト」/オリックス本拠地でPR

 プロ野球オリックス・バファローズの本拠地、大阪ドームで宮古島をPRする二〇〇五年「沖縄宮古島ナイト」(主催・宮古島オリックス協力会、宮古観光協会、共催・沖縄観光コンベンションビューロー)が今月二十一日夜、行われる。十八日午後に同協力会の中尾英筰会長らが会見して発表。
 宮古島でキャンプを実施している同球団の協力を得て、オーロラビジョンで宮古島の映像を映し出すほか「宮古島二泊三日の旅」が当たる抽選会などを行い、大勢のプロ野球ファンに宮古島をアピールするイベント内容を説明した。
 同イベントは宮古島観光をPRすることを目的に毎年開催されている。今年は初めて沖縄観光コンベンションビューローが協力している。
 イベント当日はオリックス対日本ハムの試合が行われる。試合開始前に大阪沖縄県人会連合会によるエイサーが披露され、その後オーロラビジョンで「珊瑚礁の楽園!沖縄宮古島」と題した映像が流される(五回終了後にも放映)。
 また、同球団使用のラッキーカードを利用し、計百人に賞品が当たる抽選会を実施する。「宮古島二泊三日の旅」の特賞ほか、泡盛や野菜など宮古島の特産品をプレゼントする。
 会見は同協力会の中尾会長をはじめ、坂井民二顧問、平良勝之事務局長が行った。中尾会長は「三位につけてプレーオフの期待が掛かるオリックスを応援しながら宮古島をアピールしたい」と話した。
 坂井顧問は「今年はコンベンションビューローが協力してくれているということが大きい。精いっぱいPRに努めたい」と話していた。
 当日は同協力会や宮古観光協会、平良市などの関係機関団体から約十人が大阪を訪れ、球団関係者を表敬する。

 写真説明・イベント内容を説明する宮古島オリックス協力会の中尾会長(中央)と坂井顧問(右)、平良事務局長=18日、ホテルニュー丸勝

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