200平成1  811曜日

平良市・ハーブの特産品化へ/国、東京農大も支援・協力

 平良市(伊志嶺亮市長)が国が支援する「離島地域資源活用・産業育成事業」を用いて、ハーブと自生薬草について生産研究から商品化、事業化を目指して「こころつなぐ結の島宮古〜癒しの郷ひらら産業育成事業」を展開することとなった。本年度は二千万円が予算措置されており、来年度も同額の合計四千万円を資金に二年間で商品開発、販路確保、ブランド化、民間会社の立ち上げまでを構築していく予定だ。事業展開については東京農大との協力体制も整いつつあり伊志嶺市長は「東農大とも協力しながらハーブを宮古の新しい産業として立ち上げて地域活性化につなげたい」と期待を寄せている。
 同事業の業務目的は、宮古におけるハーブ・自生薬草の特産商品化を目指して、有望品種の調査とIT技術等を活用した生産支援及び商品化検討ならびに販路等販売手法について総合的に検討し、地域産業活性化に資する新規事業開発調査を行う。
 事業展開に向け、伊志嶺市長は八日に東京農業大学を訪れて、城辺町にある同大学の農場でのハーブの生産研究実施について協力を求め、同大学も前向きな姿勢を示している。今後、正式に協定書調印でハーブ・自生薬草の生産研究に取り組んでいく。
 今後の予定としては、本年度は宮古の環境に最も適したハーブと自生薬草の選定と成分調査を行い、来年度には選出されたハーブの商品化と流通経路の確保などを行うこととなっている。
 また、田園マルチ事業による既存通信網を駆使した販売ルートの確保やインターネット販売等の検討も進めていく予定となっている。調査生産を予定しているハーブ、自生薬草としては▽ローゼル▽レモングラス▽ジャスミン▽ローズマリー▽ウイキョウ▽オオバコ―などで、成分調査などを行い宮古の環境に適した品種を選定していく。
 宮古地区におけるハーブ生産については、アルカリ性の土壌および地下水を利用することで、ミネラル分が豊富な商品になることが期待されているほか、無農薬栽培と高品質化を図り、ブランドハーブとしての地位の確立も目指している。

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伊良部裕馬君(高校の部)が優勝

第2回全宮古ジュニアゴルフ選手権

 上地安増杯第二回全宮古ジュニアゴルフ選手権大会(主催・宮古ゴルフ協会)が十日、上野村の千代田カントリークラブで開催された。高校生、中学生の部(5890ヤード、パー71)、小学生の部(1260ヤード、パー36)に計二十六人が出場し、熱戦を展開。高校生の部は伊良部裕馬君(宮古高校一年)、中学生の部は浜川大成君(鏡原中三年)、小学生の部は浜川竜成君(鏡原小四年)がそれぞれ優勝した。三人は今月二十二、二十三の両日、沖縄本島で行われる第十五回沖縄ジュニアゴルフ選手権大会に派遣される。
 大会はゴルフを通して青少年健全育成を図るとともに、ジュニアゴルファーの底辺拡大と競技レベルの向上を図ることを目的に開催されており、今大会からは小学生の部が新設された。
 七人が出場した高校生の部を制した伊良部君は、落ち着いたゴルフを展開し、アウト42、イン39のトータル81というスコア。
 中学の部は四人が出場。大成君はアウト47、イン42のトータル89で、二位に6打差をつけた。
 アウトコースのグリーン手前約140ヤード付近に特設ティーを設置し競われた小学生の部は、大成君の弟、竜成君が36のパープレーで回り、二位に15打差をつけ優勝した。
 選手の大半がコースデビューとなった小学生の部では、大会役員も同行。技術だけでなく、マナーやルールについてもアドバイスを送った。

 写真説明・高校の部で優勝した伊良部君のアプローチショット=10日、千代田カントリークラブ

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オトーリストップ/カードを発行

 「私、レッドカードなのでオトーリ飲めません」―。オトーリによる飲酒を自己管理できる環境整備を図ろうと、宮古福祉保健所(高江洲均所長)は十日、オトーリ・イエローカードと同レッドカードの発行を発表し、多くの住民の利用を呼び掛けた。レッドは飲酒による健康障害が生じていることを、イエローは飲酒による健康障害が生じる恐れがあることをそれぞれ示す。同所は「オトーリ習慣の見直しになれば」とカードの有効活用に期待している。カード発行は基本的に無料。問い合わせは同保健所(電話72・2420)まで。

 厚生労働省コホート研究によると、宮古地域の男性は一日平均飲酒量が全国の他の調査地域より高い結果に。また、一般健康診査の分析でも、多量飲酒が糖尿病発症のリスクを上昇させていることが指摘されている。
 多量飲酒の要因としてオトーリが挙げられ、同所では付き合いで無理にお酒を飲む機会をなくそうと、意思表示する手段としてのカード発行に至ったという。
 発行は毎週月・水・金曜日の午前九時から同十一時、午後一時から同三時まで同所で行う。申請書兼問診票に必要事項を記入し、パッチテストを受けることで発行される。また、必要に応じて肝機能検査(有料)も必要となる。
 カードは来年六月三十日まで、約一年間実施する。発行後には電話または郵送で飲酒状況の確認およびカードの有用性について調査し、効果があれば実施期間を延長する予定。
 高江洲所長は「宮古地区の男性は肥満度が高く、飲酒による路上寝込みで交通事故も発生している。オトーリ習慣の見直しをしようと考えた」とカード利用に期待を寄せた。

 写真説明(上)・会見を開きカードの利用を呼び掛ける高江洲所長(右)と外間章一主事=10日、宮古福祉保健所

 写真説明(下)・発行されるオトーリカード。上がレッド、下がイエロー
           レッド「飲めません」、イエロー「控えてます」

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キビ夏植え始まる/農家、苗作りに精出す

 宮古各地でサトウキビの夏植え作業が始まっており、生産農家が作業に精を出している。学校が夏休みということもあり子供たちの手伝う姿も見られる。夏植えは旧盆明けにピークを迎えそうだ。
 今年は干ばつ傾向のところに台風に伴う雨が降るなど、植え付け条件も良好。生産農家らは「もう少し雨が降ってくれるとなお良い」などと話している。
 平良市鏡原地区で苗作りを行っていた同地区の生産農家は強い日差しを受けながら汗だくで作業に取り組んでいた。刈り取ったキビを植え付け用のサイズに切る作業を懸命にこなしていた。
 同農家は「台風9号の被害もほとんどなく来年収穫するサトウキビは良いと思う」と話した。夏植え作業に関しては「もうそろそろ一斉に始まるのではないか。少し雨が足りない感じなので雨が降ればみんな植え始めると思う」と話していた。
 キビの夏植え作業は気象条件にもよるが、旧盆明けにもピークを迎えそうだ。

 写真説明・苗作り作業に精を出す生産農家=10日、平良市鏡原

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さかなクンがやってきた/きょう、あす講演会

 NPO地域活性化プランニングオフィススーパーブレイン(佐藤信一理事長)が十一、十二の両日、平良市中央公民館とうえのドイツ文化村で、体験滞在型交流プログラム「なつやすみ さかなクンがやってくる」を開催することに伴い、講師を務めるさかなクンが十日、平良市役所に伊志嶺亮市長を表敬訪問した。
 テレビや雑誌でおなじみのさかなクンは伊志嶺市長に対して「宮古滞在中に追い込み漁にも挑戦する予定。今から楽しみにしています」と宮古の魚たちに会えることに期待を膨らませた。
 伊志嶺市長もさかなクンの元気な表敬に終始笑顔で「さかなクンを宮古島海の大使に任命しよう。また、宮古で楽しい時間を過ごしてほしい」と述べた。「宮古島海の大使」任命にさかなクンも大喜びで伊志嶺市長に感謝していた。
 また、さかなクンほかが生き物の暮らしと地球環境について分かりやすく教えてくれる本「地球の環!」を伊志嶺市長にプレゼントした。
 きょうとあす行われる「さかなクンと魚について学ぼう」では、さかなクンが宮古の魚類の生態などについて講演する。料金は大人(中学生以上)千二百円、子供(小学生)六百円、小学生未満は無料。
 チケットはブックボックス宮古店、オゴエ!コンシェルジュ、うえのドイツ文化村で購入できる。問い合わせはオゴエ!コンシェルジュ(電話75・0058)まで。
 第一講演はきょうの午後六時三十分から、平良市中央公民館で、第二講演はあす十二日の午前十時三十分から、うえのドイツ文化村で開かれる。魚についての楽しい話や、質問コーナーなどが行われる。

 写真説明・元気なさかなクンを伊志嶺市長が「宮古島海の大使」に任命=10日、平良市役所

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