200平成1  8曜日

無効票増える恐れ/伊良部町長解職問う住民投票

 伊良部町の浜川健町長の解職(リコール)の賛否を問う解職投票の期日前投票が二日、町選管の期日前投票所で始まった。一部の有権者は、投票用紙記載台前に浜川町長の氏名が掲示されないため、誰の名前を書いていいのか分からず困惑。浜川町長の名前を書かずに、別の人の名前を書いて一票を投じた人もおり、無効票が増える恐れも出てきた。

 投票用紙は解職を求める場合は「賛成」、継続を望む場合は「反対」のそれぞれの空白欄に浜川町長の氏名を書くが、継続を願う人が「賛成」の空白欄に書く人もいた。この日は有権者登録数四千九百九十三人中、三百九人が投票。解職投票の賛否は期日前投票最終日の二十日までにほぼ終了しそうな情勢だ。
 通常の選挙の場合は、立候補者の名前が同記載台前に掲示される。しかし、今回の解職投票では掲示する必要はない。このことが投票所に訪れた一部の有権者を混乱させている。
 同記載台前にいた女性は、誰の氏名を書いていいのか分からずうろうろ。女性は投票終了後、インタビューに応じたが、浜川町長以外の氏名を書いたことが分かった。
 投票所入り口前では、数人の有権者が、浜川町長名が書かれた紙片を持っていた。解職を求める有権者は「賛成」欄に、解職阻止を望む有権者は「反対」の欄にそれぞれ浜川町長名が書かれてあった。
 有権者はその紙片を持って投票所に入所。投票を済ませた後、「賛成」に投じた人は「浜川町長は好きでないから」、「反対」に投じた人は「浜川町長は良い人だから」が理由だった。

 写真説明・期日前投票で一票を投じる有権者=2日、伊良部町役場の期日前投票所

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国際交流に胸わくわく/下地中生徒、きょう台湾へ出発

 下地町立下地中学校(川上哲也校長)と台湾の漢口國民中学との第六回国際交流の壮行会が一日、下地中学校で開かれた。同町の川満省三町長、幸地昇良教育長や関係者らが集い、派遣される生徒十六人を激励した。生徒たちは「台湾の文化を勉強してきます」などと抱負を語った。きょう三日に出発する。
 会の冒頭、川上校長は「参加する生徒は感謝の気持ちを忘れないでほしい。つむかぎの心を発揮して、台湾で良い思い出をつくってきてください」とあいさつした。
 また、川満町長は「外国の生活に触れることは良い勉強になる。帰ってきて良い思い出話を聞かせてほしい」と述べた。
 生徒らは五泊六日の日程できょう三日に宮古を離れ台湾へ出発する。翌四日には、漢口國民中学で交流会を開く。生徒たちは五泊のうち三泊、ホームステイする。
 仲里早紀さん(二年)は「交流の機会を与えてくれたことに感謝しています。台湾の文化や生活について学び、交流を深めてきたい」と抱負を語った。

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さかなクンと学ぼう/11、12日に宮古で講演会

 「さかなクンと魚について学ぼう」―。NPO地域活性化プランニングオフィススーパーブレイン(佐藤信一理事長)は今月十一、十二の両日、平良市中央公民館とうえのドイツ文化村で、体験滞在型交流プログラム「なつやすみ さかなクンがやってくる!」を開催する。テレビや雑誌でおなじみの「さかなクン」を講師に招き、宮古近海に生息する魚の生態などについての講演を行う。料金は大人(中学生以上)千二百円、子供(小学生)六百円、小学生未満は無料。チケットはブックボックス宮古店、オゴエ!コンシェルジュ、うえのドイツ文化村で購入できる。問い合わせは「オゴエ!コンシェルジュ」(電話75・0058)まで。
 第一講演は十一日午後六時三十分から、平良市中央公民館で、第二講演は翌十二日午前十時三十分から、うえのドイツ文化村で開かれる。魚についての楽しい話や、質問コーナーなどもある。
 二日、平良市内会見を開いた佐藤理事長は「大人も子供も楽しめる内容。魚を共通の話題に地元の人と観光客が交流を深めてもらいたい」と呼び掛けた。
 十一日午前には、さかなクンが追い込み漁に挑戦。共に追い込み漁を体験する参加者を募集している。高校生以上、シュノーケリング経験者で、十人限定。参加料金は一万三千五百円。イベントの入場料の一部は宮古島環境自然保護基金推進協議会に寄付される。

 写真説明・イベントの参加を呼び掛ける佐藤理事長=2日、平良市内の共和マンション

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親子で紙飛行機飛ばそう/大会開催JTAも応援

 七日に開催される第一回折り紙飛行機大会(主催・宮古活性化委員会)の成功を期待し、日本トランスオーシャン航空(JTA)宮古支社(小浜勝弘支社長)は二日、「参加賞などに役立てて」とマスコットとうちわを寄贈した。
 贈呈式で、大会長を務める小浜支社長は「遊びを通し、親子の絆を深めてほしい」と話し、同委員会の濱川武寿委員長にマスコットとうちわを手渡した。
 浜川委員長は協力に感謝し、「身近な遊びで、飛行機がなぜ飛ぶかを親子で考えながら楽しんでほしい」と大勢の参加を呼び掛けた。
 大会は創意工夫しながら考える力を育てるとともに、親子の会話を楽しむことなどを目的に開かれる。会場は南小学校体育館で午後一時から。
 受け付けは当日(午前十時―正午)も可能。A4サイズのコピー用紙で折り紙飛行機を親子で作り、滞空時間を競う。材料は主催者側が用意する。参加申し込み、問い合わせは同大会事務局(電話72・7949)まで。

 写真説明・(右から)小浜支社長から濱川委員長にマスコットとうちわが手渡された=2日、宮古空港

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宮古馬は島の宝/親子の写真表紙も飾る

 馬事普及にかかわる人たちや馬に関心を持つ人々などを対象に、「日本馬事協会」が発行する馬の専門誌「ホースメイト」の第四十五号に、日本在来馬の特集記事の中で宮古馬が取り上げられている。琉球大学農学部の新城明久教授が「宮古馬、ピンチからの脱出」と題し宮古馬の保存の経緯や課題を説明。宮古馬保存会長の伊志嶺亮平良市長は「宮古馬はかけがえのない島の遺産」と題し、同会の活動を紹介している。また、宮古馬の親子が表紙を飾っている。
 伊志嶺会長の記事では、各種イベントでの宮古馬体験乗馬や「サニツ浜カーニバル」での浜競馬などの取り組みを写真付きで示している。保存会の課題として「活用、保存・増頭とも事務局と飼養者間の意思統一を図ることが重要」と強調。今後の取り組みとして▽出張体験乗馬など学校側への働き掛け▽保存会所有の施設整備―などを挙げた。
 また新城教授は宮古馬の由来や変遷、特徴などを解説。保存の問題点として、二十五頭以下の小集団では近親交配になる危険性が高いため、宮古馬の集団を安定的に保持するために現在の頭数の倍の五十頭を確保することが必要との見解を示している。
 「ホースメイト」は馬に関する情報、知識の提供、馬事の普及と啓発を目的に、年三回発行されている。問い合わせは日本馬事協会(電話03・3297・5626)まで。

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