200平成1  8曜日

ライブや花火に歓声ドイツ村 熱狂/ダンケフェスト2005

 うえのドイツ文化村ダンケフェスト2005(主催・上野村、博愛国際交流センター)が三十一日、同文化村を会場に開かれた。夏休み期間中ということもあり、大勢の親子連れや若者、観光客が訪れ、夏のイベントを満喫。フィナーレには七百五十発の打ち上げ花火とともに、レーザー光線を使用したショーが行われ、盛り上がりを見せた。
 オープニングセレモニーでは、川田正一村長、同村議会の平良隆議長、宮古観光協会の藤村明憲会長、児童、生徒を代表し上野小六年の西里樹李さんらがテープカット。祭りの開幕を告げた。
 実行委員長の川田村長は「上野村として最後のフェストになる。祭りを通して交流を深め、夏のひとときを楽しく過ごしてください」と呼び掛けた。
 会場ではドイツ商船ロベルトソン号遭難救助物語ビデオ上映会などを催し、ドイツ色をアピール。訪れた観光客も南国の宮古島で異国情緒あふれるイベントを満喫した。また、地元の特産品や加工品などを販売する「アイランド物産市場」も好評を博した。
 夕方からは全宮古のど自慢大会、那覇―宮古往復航空券二本など豪華賞品が当たるビンゴゲーム、ビール早飲み、芸能祭など、参加型のイベントが催され、にぎわった。
 また、上野村の姉妹都市、鳴門市からは阿波踊りが披露され、祭りを通して文化交流を深めた。
 引き続きパーシャクラブや魅川憲一郎さんを招いてのスターライトコンサートが行われ、間近で繰り広げられる生ライブに観客も大満足。打ち上げ花火七百五十発と、レーザー光線を絡めたショーがフィナーレを飾った。

 写真説明・色彩豊かな750発の花火が打ち上げられ、夏の夜空を彩った=31日、うえのドイツ文化村

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力合わせ思い出づくり/親子ふれあい手づくり広場

 第十八回親子ふれあい手づくり広場(主催・宮古毎日新聞社など、協賛・メイクマン)が三十一日、平良市内のメイクマン宮古店で開催された。親子六十七組が参加し、工作を通して夏休みの楽しい思い出をつくった。(別刷り3面に写真特集)
 この催しは、夏休みに入った子供たちに父母らと過ごす楽しい時間と思い出を提供することが狙い。開会式で宮古毎日新聞社の平良覚常務は「親子でよく相談して作品をつくり、夏休みの楽しい思い出にしてください」と呼び掛けた。
 広場は午前中と午後の部に分けて行われ、どちらも大勢の親子連れでにぎわった。参加親子はカンカラ三線、木製のいす、アクリル製の昆虫飼育箱の三つのいずれかの工作に挑戦。それぞれ指導員の説明をしっかりと聞き、のこぎりや金づちを使いながらオリジナルの作品づくりに奮闘していた。
 平良市の平良誠さん(29)は娘の美紅さん(南小二年)と参加。美紅さんは「お父さんと一緒に作っているので、すごく楽しい」と笑顔を見せた。誠さんは「こういう機会はなかなかないので、夏休みの良い思い出になります」と大張り切りの様子だった。

 写真説明・31組の親子が参加し工作を通して思い出をつくった=31日、メイクマン宮古店

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知念君(鏡原中2年)がC組最年少優勝

愛好者集い「サマー囲碁まつり」

 サマー囲碁まつり2005(主催・宮古毎日新聞社、日本棋院平良支部)が三十一日、平良市内のこすみ囲碁教室で行われ、多数の囲碁愛好者たちが終日囲碁を楽しんだ。6段クラスで行われたA組では宮里光雄6段が、B組(3―5段)では砂川健5段がそれぞれ優勝。C組(2段以下)では鏡原中学校二年生の知念康平君が最年少優勝を飾り、3級から1級へ昇級した。
 A組に十人、B組に二十七人、C組に十人の計四十七人が参加。対局はA組は互先で、B・C組は手合割で行われた。
 A組で優勝した宮里6段は「楽しみながら打てたのが優勝につながったと思う。宮古地区代表を選出するような大会とは違い、誰もが和気あいあいとした雰囲気で囲碁を楽しんでいる。子供たちももっと参加してもらえればうれしい」と話し、B組優勝者の砂川5段は「一回戦で半目差で勝てたのが、後の対局への良い影響となった」、C級で優勝した知念君は「勝てるとは思っていなかったのでうれしい」と喜んだ。
 結果は次の通り。(敬称略)
 【A組】▽優勝=宮里光雄6段(三勝一敗)▽準優勝=平良博彦6段(同)▽三位=友利春夫6段(同)
 【B組】▽優勝=砂川健5段(四勝)▽準優勝=垣花貞夫5段(同)▽三位=垣花祐勝5段(同)▽最多勝星賞=川満勇吉5段(六勝一敗)▽最多対局賞=与那嶺健一5段(九局・三勝六敗)
 【C組】▽優勝=知念康平3級(五勝一敗、1級に昇級)▽準優勝=武富昭三4級(四勝二敗)▽三位=川上憲二郎1級(四勝二敗)▽最多勝星賞=下地盛一2段(三勝三敗)▽最多対局賞=末吉清2段(七局・四勝三敗)

 写真説明・31人の囲碁愛好者たちが参加し終日囲碁を楽しんだ=31日、こすみ囲碁教室
 



A組優勝の宮里光雄6段



B組優勝の砂川健5段



C組優勝の知念康平3級

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水への関心高めて/天女の水まつり

 第十七回天女の水まつり2005(主催・宮古島地下水水質保全対策協議会、宮古島上水道企業団、宮古広域圏事務組合)が三十一日、平良市熱帯植物園内で行われ、大勢の親子連れらがさまざまなイベントを通して水に親しみながら、水の大切さを再認識した。子供たちは会場内に設置された滝コーナーや「散水ひろば」でのウナギのつかみ取りで、水遊びに大はしゃぎ。水に関するクイズにも挑戦し、水について学びを深めた。
 同まつりは、すべての水を地下水に依存する宮古島で、水源や水質保全に対する現状認識と、地下水環境保全の将来のために何をどのようにすべきか考える機会として実施されている。会場の平良市熱帯植物園一帯の地下は、宮古本島の飲料水の大半を供給する地下水が白川田水源地へ脈々と流れる場所となっている。
 オープニングセレモニーで、宮古島地下水水質保全対策協議会の伊志嶺亮会長(宮古広域圏事務組合代表理事)は「地下水汚染は生死に関わる大きな問題。今や地下水の保全活動では日本の先進地であるとの評価も受けている。今後も一人ひとりが水への関心を高め、理解を深めてほしい」とあいさつ。
 伊志嶺会長や宮古上水道企業団の渡真利光俊企業長、「宮古島 水の都は 地下にあり」で水標語コンクール最優秀賞を受賞した奥平有紀アンさん(上野小五年)らのテープカットで開幕した。
 会場の「かあちゃんたちの森」では、環境問題に取り組むNPO(民間非営利団体)などが、宮古の環境問題を参加者に説明。さまざまな団体がテントを構えて苗木の展示即売などを行った。
 特設ステージでは、佐渡山政子さんが水にまつわる宮古民話を紙芝居で紹介したほか、宮古の湧水に暮らすエビ・カニ類を研究する琉球大学非常勤講師の藤田喜久さんのミニ講話、平良海上保安署による海の環境に関する紙芝居などが次々と披露され、来場者が真剣な顔で聞き入っていた。

 写真説明・水遊びで大はしゃぎする子供たち=31日、平良市熱帯植物園「かあちゃんたちの森」

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合併後も変わらぬサービスへ/市社協、最後の福祉大会開く

 第五回平良市社会福祉大会(主催・社会福祉法人平良市社会福祉協議会)が三十一日、市中央公民館で行われた。福祉活動に協力・貢献した団体や個人に感謝状を贈ったほか、合併後も変わらぬサービスを提供し福祉向上に努めていくことを確認した。意見発表も行われ、荷川取デイサービスの多良間タカ子さん、久松中学校三年の野崎舞さんがそれぞれの体験を通して感じた福祉のあり方について意見を述べた。(2面に表彰者名簿)
 市社協は一九七二年に社会福祉法人として認可され、今年で三十三年を迎える。五市町村の各社協と合併調印を終えており、十月一日に「宮古島市社会福祉協議会」が発足する。
 あいさつに立った大会長で市社協の奥平玄孝会長は関係者に感謝の言葉を述べ「十月一日には社会福祉協議会も合併して一つになるが、福祉サービスの低下があってはならない。皆で力を合わせ、地域の福祉増進と住み良い町づくりに社協職員一体となって全力を注いでいく」と決意を示した。
 呉屋秀信県社会福祉協議会会長(代読)、伊志嶺亮平良市長、池間青昌市議会議長、高江洲均宮古福祉保健所所長もそれぞれ祝辞を述べ、今後の福祉向上に期待した。
 意見発表を行った多良間さんは「民生委員の使命として」と題し、これまでかかわってきた高齢者たちとの触れ合いの中で学んだことを発表。野崎さんは「お年寄りと共に生きる社会」として、社協での職場体験を通して気付いた高齢者社会に必要な「心」の大切さについて意見を述べた。


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   平良中が2年連続金賞/吹奏楽コンクール沖縄予選

 七月三十日に開催された第五十回九州吹奏楽コンクール沖縄支部予選中学校の部で、平良市立平良中学校(平良正校長)吹奏楽部が二年連続の金賞に輝いた。同部の部員六十人が三十一日午後に帰島し、空港で出迎えた父母や学校職員らに金賞報告を行った。
 砂川絵未部長は、「金賞を取れて本当に良かった。来年は、後輩たちの力で上位二校に入り、県代表校として九州大会で頑張ってほしい」と話した。
 今回のコンクールに出場した中学校は計四十八校で金賞は十二校。このうち得点の高い上位二校が県代表校として九州大会に出場できるが、平良中は上位二校に入ることはできなかった。
 三十一日夕、宮古空港で行われた報告会で、顧問の下地健作教諭は「金賞は生徒たちの日ごろの努力の成果。来年も金賞を目指し代表校として九州大会に出場したい」と喜びと決意を話した。
 今年が中学校生活最後のコンクールとなった砂川部長は「ここまでこれたのも、温かく見守ってくれたお父さんやお母さん、そして先生方の支えのおかげです」と涙ながらに感謝し、併せて今後の後輩たちの活躍に期待を込めていた。
 同校はコンクールで南俊明作曲の「春風」とロバート・シェルドン作曲の「ロングフォードの伝説」の二曲を演奏した。

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