200平成1  24曜日

台湾とのさらなる交流を誓う/下地中学校

記念碑建立・関係者集い除幕式

 下地町立下地中学校(川上哲也校長)と台湾との交流を記念して、中琉文化経済協会(蔡雪泥理事長)から寄贈された記念碑の除幕式が二十三日、同校の「台湾の森」で行われた。式には、川上校長、生徒らをはじめ、同町の川満省三町長や川満廣俊議会議長ら関係者が多数参加し、記念碑を除幕。台湾交流の友情の証しをまた一つ加えた。川上校長は「交流のシンボルとして大切にしたい」と感謝した。除幕後には蔡理事長の歓迎交流会が行われ、宮古島と台湾のさらなる親交と発展を誓い合った。

 記念碑の除幕は川上校長、川満町長、川満稔PTA会長、蔡理事長、駐琉球事務所の陳桎宏代表らが除幕した。
 この記念碑は、同校と台湾台中市立漢口國民中学との姉妹校締結を記念し、恒久的な友好親善を願い中琉文化経済協会が建立したもの。記念碑は素材は台湾で取れる「花紋」を利用。「台灣之森」と刻まれている。
 蔡理事長は「新たな一ページを残すことができうれしく思う。中琉文化経済協会や華僑らとともに、宮古島の発展に共に協力し友好親善を深めたい」と述べた。
 川上校長は「念願だった記念碑を頂き、感謝の気持ちでいっぱい。今後もさらなる交流を発展させたい」と語った。
 生徒会長の上地一馬君は「日本に一番近い外国である台湾とこれからも交流を続け、両国間に素晴らしい歴史を築いていきたい」と決意を述べた。
 同校は、台湾台中市立漢口國民中学と七年にわたり交流を重ね、昨年には姉妹校締結をしている。来月には六回目のホームステイを計画している。
 除幕後には、台湾の森で記念植樹や、感謝状贈呈も行われた。
 歓迎交流会は同町農村環境改善センターで行われ、伊志嶺亮平良市長、仲間克城辺町長、兼城克夫宮古支庁長らも出席し、盛大に歓迎した。
 川満町長は「子供たちの心のつながりをサポートし、合併後も交流が続けられるようにしたい」とあいさつ。生徒らによる楽しい余興などで大いに盛り上がった。

写真説明=関係者が集い記念碑を除幕。さらなる交流を誓い合った=23日、下地中学校

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選考作業が大詰めへ/宮古島市長選保守系選考委

 十月一日に発足する新市「宮古島市」の市長選に向けて、保守系候補として名前が挙げられている前県議の坂井民二氏(55)と城辺町助役の下地敏彦氏(59)、城辺町長の仲間克氏(66)、野津商事社長の野津武彦氏(62)による四者会談がきょう二十四日に行われる。四氏ともに出席する意向だが、同会談での一本化調整作業は難航が予想される。ただ、同会談で一本化できない場合でも二十五日に開かれる選考委員会では無記名投票が行われる公算が大きく、市長選をめぐる保守系の選考作業は大詰めを迎える。
 現在、候補者として名前が挙げられている四氏のうち、坂井氏は平良市議会と伊良部町議会の保守系議員から推薦されている。下地氏は城辺町議会と伊良部町議会の保守系議員が推薦。仲間氏は前回の選考委員会後に経済界が推薦し、野津氏は二十二日の選考委で砂川佳一県議と婦人団体が推薦した。
 四氏は二十四日午後に平良市内で集まる。立会人は選考委の比嘉米三委員長と選考委幹事長の砂川県議が務める。四氏はそれぞれの意向を踏まえて候補者の一本化調整を図るが、各氏の思惑の違いから協議は難航が予想される。まとまれば保守系の一本化調整作業は決着するが、まとまらない場合は二十五日の選考委の決定に委ねられる。
 ある選考委幹部は「四者会談に出席しない場合は候補者から漏れる要因にはなる」と強調し、全員出席の上での協議に期待を寄せる。四者会談で決着しない場合でも「二十五日は決めなければならない」などと話し、無記名投票実施の考えを示した。

今期のカツオ漁始まる/池間島、唯一のカツオ漁船が出航

 池間島の今年初めてのカツオ漁が二十三日行われ、今期のカツオ漁が始まった。この日は一匹十三`ほどある大ぶりのカツオを約百五十匹、一d半水揚げ。昨年、一昨年は小ぶりだったということで漁師たちは順調な出だしに喜び、大漁に期待を寄せた。カツオ漁はこれから最盛期を迎え九月ごろまで行われる。
 今年のカツオ漁には八人の漁師が船に乗り込み、漁を開始。午前五時半に池間漁港を出港し、池間島北側の沖合でカツオを一本釣りした。水揚げしたカツオは表面が淡く七色に光り、丸々と太った様子が今年の大漁ぶりを物語っていた。漁獲したカツオはなまり節や刺し身として島内で消費される。
 現在、池間島のカツオ漁船は「第三宝幸丸」(五d、川満安生船長)一そうのみ。漁師の高齢化や後継者不足、海外からの輸入による国産カツオの消費減などで年々カツオ漁が減退。最盛期には十五そうほどだったカツオ漁船も一昨年前から宝幸丸一そうのみとなった。カツオ漁歴三十五年の川満船長は「今年のカツオは大きく、初の漁も上々の水揚げ量。カツオ漁船は私の宝幸丸だけになったが、体が続く限りはこの漁を続けていきたい」と話した。

写真説明=七色に光る大ぶりのカツオ約150匹を水揚げした池間島のカツオ漁=23日、池間漁港

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 種目別で池間さん(翔南2年)が優勝/全九州珠算大会

砂川君(同)も準優勝に輝く

 第五十七回全九州高等学校珠算競技大会(主催・九州地区高等学校長会協会)が二十二日、佐賀市内で行われ、県立翔南高校二年の池間沙也加さんが種目別見取り暗算で優勝、砂川勝彦君(二年)が準優勝に輝く快挙を達成した。二人はそれぞれ「翔南高校の生徒で最後まで争い優勝と準優勝できたことがうれしい」と笑顔で話した。今月三十一日には神奈川県で開催される全国大会に出場する池間さんは「優勝できるよう頑張ります」と力強い決意を話した。
 全九州珠算大会は個人戦、団体戦、種目別があり、池間さんは乗算、除算、見取り算、応用計算の四つの合計点で競う個人戦でも好成績を収めて優秀賞を獲得している。
 種目別見取り暗算は勝ち残り方式で行われ、二人はそれぞれ順調に勝ち残り最後の最後まで競った。競技の結果、若干計算スピードで上回った池間さんが優勝した。この種目では準優勝だった砂川君だが、種目別読み上げ暗算でも三位に入る力を見せた。
 幼稚園のころに珠算を始めた池間さんは「九州大会という舞台で優勝できるとは思ってなかったので本当にうれしい。だけど、ほかの種目の成績が良くなかった。この九州大会で分かった課題をクリアして全国大会に挑みたい。優勝目指して頑張ります」と喜びと決意を話した。
 種目別見取り暗算で惜しくも準優勝だった砂川君は「優勝したかったけど最後まで優勝した沙也加と争えたことに悔いはない。来年こそは全国大会に行けるよう頑張りたい」と話した。
 引率した珠算部顧問の宮里貴代子教諭は「一生懸命頑張ってきた成果だと思う。それぞれ県大会より成績が良いので二人も納得している。団体戦もあと一歩のところまできてるので、来年は優勝目指して頑張りたい」などと話し、生徒たちの努力をたたえていた。

写真説明=種目別見取り暗算で優勝した池間沙也加さん(右)と準優勝の砂川勝彦君=23日、宮古空港
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支持者ら集い実績たたえる/伊志嶺市長就任11周年激励会

 伊志嶺亮平良市長(72)の就任十一周年激励会(主催・伊志嶺アキラ市長激励会実行委員会)が二十三日夜、JAおきなわ宮古地区事業本部大ホールで行われ、集まった支持者らが、伊志嶺市長の三期十一年にわたる実績をたたえた。また、十月一日に発足する「宮古島市」市長選に出馬する伊志嶺市長の当選へ団結を誓った。伊志嶺市長は「このようにたくさんの方々が私の市長就任十一周年を祝ってくださることに、心からお礼したい」と謝辞を述べた上で、「さらに新しい宮古島づくりのために皆さんとともに手を取り合って頑張ることを誓う」と意気込みを示した。
 伊志嶺市長は大勢の支持者の手拍子の中、笑顔で入場。関係者の花束で祝福を受けた。伊志嶺市長は「宮古の自然環境を守り、それまで宮古にあった市民間の対立をなくして和やかな宮古島をつくりたいという思いで、十一年間頑張ってきた」と強調。「皆さんの力があったから平良市が順調に発展してきたと思っている」と感謝した。
 主催者を代表して伊志嶺アキラ後援会の比嘉一雄会長は「市政運営はユイの精神で貫かれ、公正公平を全面に打ち出した私利私欲のない行政だった。予想通りに多方面から高い評価を受け、その信頼の下に三期十一年余、市政を任されている」とこれまでの市政運営をたたえた。
 乾杯の音頭で下地学助役は「伊志嶺市長は十一年間、健康に恵まれ、市政発展に尽力された。そのご苦労に感謝したい」と述べた。
 このほか奥平一夫県議、議員有志代表の友利恵一市議らが次々と激励のあいさつや乾杯の音頭で登壇。また、数々の余興も披露され、激励会に花を添えた。

写真説明=伊志嶺市長の就任p周年を祝い、乾杯する出席者ら=23日、JAおきなわ宮古地区事業本部

   厚生園で慰問活動平良中生徒、PTAら

 平良中学校(平良正校長)の生徒会やPTA母親委員会のメンバーが二十三日午後、宮古厚生園で慰問活動を行い、同園のお年寄りと交流を深めた。交流会では踊りや手話ソングなど多彩な余興が披露された。
 この活動は高齢者との交流を通して、地域や団体と連携した活動を広めることで生徒たちの思いやりと共生の心を育てることが狙い。活動には生徒や父母の約二十人が参加した。
 交流会では母親委員会や生徒たちが多彩な余興を繰り広げて会場のお年寄りらを楽しませた。エプロンシアターや手話ソング、紙芝居などそれぞれ趣向を凝らした余興で盛り上げた。手話ソングでは「君は愛されるために生まれた」という曲に合わせて母親委員会や生徒が手話を披露した。会場のお年寄りも手話をまねながら、生徒や母親たちとの世代間交流を楽しんでいた。

写真説明=生徒や母親と手話で触れ合った厚生園利用のお年寄りたち=23日、宮古厚生園

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