200平成1  22曜日

「宮古の景気は上向き」/おきぎん企業動向調査

 【那覇支局】自社の業況が好転するとみる経営者が宮古に多いことが、おきぎん経済研究所(北原秋一所長)の企業動向調査(二〇〇五年四―六月期)で分かった。地域別の業況DIが宮古は二二・二と県内六地区の中で最も高く、前期のマイナス三・三より二五・五ポイント改善した。来期のDIも四二・九と高く、業況の好転を予想する経営者が多い。
 業種別のDIは、宮古は製造業、土木業、卸売業、情報サービス業、その他サービス業(ホテル、病院等)など、ほとんどの業種で高かった。建築業は那覇市内が高かった。
 同研究所は宮古の業況判断が改善された要因として▽市町村合併前の公共工事早期発注▽泡盛・もろみ酢などの好調な県外出荷▽街路拡幅に伴う建築工事の増加▽ビーチバレーやオレンジレンジコンサートなどイベント効果による観光客増―などを挙げている。
 北原所長は「宮古の経済はこれまで暗かったが、観光客が約一〇%伸びたこともあり、明るくなった。宮古で動きがあったのが今期の特徴。来期の進展にも期待したい」と話した。
 県全体の業況についてはDIが前期のマイナス五・一から六・四と一一・五ポイント上昇したことから「改善の動きがみられる」と判断した。要因として▽沖縄ブームに伴う県産物産の好調な県外販売▽観光入域客の増加▽ガソリンの値下げ競争がなかった―などを示している。
 同調査は県内の五百四社を対象に、四月から六月にかけて行われた。

 「DI」とは 「好転・上昇・増加」の割合(%)から「悪化・低下・減少」の割合(%)を差し引いた数値

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大キャンバスにお絵かき/子供たち対象に特別授業

 世界中でベストセラーとなっている「子供が育つ魔法の言葉」の著者、ドロシー・ロー・ノルト博士(81)と世界的な画家、スチュワート・マスコウィッツ氏(64)による子育てセミナー「子供が育つ魔法の言葉―ドロシー&マスコウィッツのきらきらセミナー」(主催・平良市、同市教育委員会)の特別授業が二十一日、同市中央公民館で行われた。特別授業は市内の小学校から選ばれた児童らが対象で、ドロシー博士は詩を通して子供たちにとって大切なことを呼び掛け。マスコウィッツ氏は絵を描く実演をし、実際に子供たちが大きなキャンバスに絵を描く「お絵かきタイム」もあった。
 ドロシー博士は、自らの「いちばん大切なこと」の詩を通して子供たちに、「やると言ったことは必ずやろう」「ルールは守ろう」「とても大切に思っているよって家族に伝えよう」「間違いや失敗をしてもいいから、その間違いや失敗からちゃんと学ぼう」などと話し、「とびきり素敵な自分になろうね」と語り掛けた。
 動物をモチーフにしたキャラクターで知られるマスコウィッツ氏は冒頭、「自然が素晴らしく、楽園のような島に住んでいることを感謝してほしい」と強調。絵を描く工程を実演し、魚の枠の中に砂山ビーチの夕焼けを表現し、子供たちを喜ばせた。また、子供たちのリクエストに応え、「ゆいまーる」を意味する虹が架かったシーサーの絵も短時間で描き上げた。
 マスコウィッツ氏の実演の後、子供たちは横三b、縦二十一bの特大キャンバス地に、色とりどりの魚や海の生き物などを描いた。
 浜川慎平君(東小六年)は、金色のカジキを描き、「テレビで見たから描いた。色は想像だけど」と、ピカピカに光ったカジキに笑いかけた。
 目が青くてピンク色のタコを描いたのは宮国唯さん(同六年)。「マスコウィッツ先生は絵を速く描いていたのに上手だった。私もそんなふうに描きたい」と笑顔を見せた。
 親里茂克君(平良第一小六年)は「自分が描いたことが分かるように」と、絵のそばに大きく名前を書いていた。

 写真説明・真剣な表情でお絵かきに挑戦する子供たち=21日、平良市中央公民館

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海ぶどう召し上がれ/高野生産グループが初収穫を報告

 高野海ぶどう生産グループ(長崎輝義代表)は二十一日、平良市役所に伊志嶺亮市長を訪ね、取れたての海ぶどうを贈った。同グループは今年二月に立ち上げ、七月に入って初めての収穫、出荷を迎え、その報告も兼ねての寄贈。伊志嶺市長は、「おいしい、おいしい」と舌鼓を打ちながら、「最近は沖縄本島で養殖が盛んだが、もともとは宮古のもの。宮古ブランドを確立し、宮古の味を日本中に届けられるよう頑張って」と激励した。
 長崎代表は「市の支援のおかげで立派な海ぶどうを作ることができた」と感謝。「もっと品質を高め、宮古ブランドとして自信の持てるものを作りたい」と意欲を見せた。
 長崎代表によると、同グループは二月に五人で立ち上げた。五月下旬に初めての植え付けを行い、七月一日から収穫作業、同七日から本土向けに出荷している。現在は一`当たり三千―四千円。長崎代表は「今は一日当たり五十`ほどの収穫だが、将来的には、一日二百`を目指したい。本土への出荷だけでなく、地元でもおいしく食べてもらえるよう頑張りたい」と話していた。

 写真説明・伊志嶺市長(左から3人目)に海ぶどうを贈った長崎代表(同4人目)ら、高野海ぶどう生産グループの皆さん=21日、平良市役所

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 県中学バスケきょう開会式/男女64チームが宮古で熱戦

 第四十七回県中学校夏季バスケットボール大会(主催・県中学校体育連盟、県中学校教育委員会)はきょう二十二日、平良市総合体育館で開会式が行われる。試合は、二十三日から二十五日までの三日間、平良市総合体育館をメーン会場に四会場で行われ、県内各地区代表の男女計六十四チームが熱戦を繰り広げる。宮古地区からは男子は九州二位の上野中学校、女子は狩俣中学校など計八チームが出場する。
 同大会には国頭、中頭、那覇、島尻、宮古、八重山の六地区からそれぞれ代表校が出場。男子三十二チーム、女子三十二チームが県制覇・九州大会出場を懸けて対戦する。
 会場は平良市総合体育館、北中学校、平良中学校、翔南高校の四会場。

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まるで親子みたい/雌犬みなみ猫の子育てに奮闘中

 犬のお母さん、猫の育児に奮闘中―。平良市にある使用済み自動車引き取り業「ニューサウスウインド」(砂川盛三社長)で飼われている雌犬の「みなみ」が、子猫の子育てに頑張っている。
 子猫の兄弟が同社にやってきたのは今月の上旬ごろ。たまたま引き取った廃車の中に、生後間もない子猫たちが寄り添っていた。その後、社員らがミルクを与えるなどして世話を焼いているが、穏やかな性格のみなみがまだ自力で排尿できない子猫たちのために腹部をなめて尿を促したり、一緒に遊んであげたりとお母さん役を買って出た。
 実は、みなみは生後一年ほどの若さで、出産・育児経験のない「未婚女性」。それでも、乳に吸い付いてくる子猫たちをわが子のように見守っている。
 人間界では、一人っ子や少子化の増加で、乳幼児に触れる機会のないまま結婚・出産の時期を迎え、育児に悩む母親が増えている。ひょんなことから育児体験を積んだみなみは、たくましいお母さんになりそうだ。同社では、子猫二匹の里親を募集している。問い合わせは同社(電話73・0354)まで。

 写真説明・犬のみなみに大切に育てられている子猫=21日、ニューサウスウインド

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   「総理に会えるの楽しみ」/豆記者≠ェ市長に抱負

 第四十四次県豆記者団に参加する児童・生徒らが二十一日、宮古地区豆記者交歓会の本村幸雄会長とともに平良市役所に伊志嶺亮市長を訪ね、「総理大臣に会えるのが楽しみ」「新しいことを見聞きしたい」など、楽しみにしていることや意気込みを話した。県豆記者団は二十六日に那覇を出発し、八月一日まで六泊七日の日程で、東京では国会議事堂や総理官邸など、北海道では北方領土や道庁を取材する。
 源河未来さん(下地中一年)は「たくさんの人にあいさつをして、実績が残せるように頑張りたい」と緊張した様子。仲本寿乃さん(北中一年)は「新しいことを見聞きして、将来に役立てたい。出会いを大切にしたい」と目を輝かせた。源河章乃さん(下地小六年)は「知識を深め、大人になってそれを役立てたい」と希望を語り、佐志田萌恵さん(福嶺小五年)は「総理大臣を自分の目で見られると思うとワクワクする。良い新聞を作りたい」と意欲を見せた。
 応対した伊志嶺市長は、「皆さんが一回り大きくなって帰ってくることを期待している」と激励した。

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