2005年(平成17年)
7月12日
火曜日
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宮高、27年ぶり4強/高校野球県大会
【那覇支局】第87回全国高校野球選手権沖縄大会第9日は10日、準々決勝4試合が行われ、宮古高校は糸満高校を8―4で破り、1978年以来、27年ぶりに夏の大会で4強入りを果たした。宮高は、16日午前10時から奥武山野球場で沖縄尚学高校と決勝進出を懸けて対戦する。 糸満 000013000━4 宮高 01230200×━8 (糸)宮城啓、仲島、宮城啓―座喜味 (宮)国仲―伊計 ▽3塁打=下地博(宮) ▽2塁打=友利、濱元、国仲、松川(宮)、宮城啓(糸) 写真説明・糸満を8―4で下し、27年ぶりに4強入りを決めた宮高ナイン=10日、那覇市・奥武山野球場 快進撃に喜び・期待/地元や郷友 団結し応援 「夢の甲子園まであと2勝だ」―。第87回全国高校野球選手権沖縄大会で10日、宮古高校が準々決勝を突破し27年ぶりにベスト4に駒を進めた快進撃。離島勢として初めての甲子園へ、島内外で喜びと期待の声が上がっている。次戦は16日、準決勝で春の選抜に出場した強豪・沖縄尚学と対戦するが、選手も周囲も、強豪を飲み込む勢いだ。 「けがをしなければ自分も野球を続けていた」と回想するのは豊見城に惜敗して準優勝した27年前を知る川田源幸さん(45)。川田さんは高校1年のころに野球部員だったが、ひじをけがして断念せざるを得なかった。「ラジオで聞いたが、勝ったときは感動した。後輩たちが頑張っているのは本当にうれしい。沖尚は強豪だが、接戦に持ち込めば勝機はある」と期待を込めた。 沖縄宮古郷友連合会の兼島恵孝会長は「夢にまで見た甲子園に一歩ずつ近づいている。土曜日(16日)の沖尚戦は郷友みんなで団結して応援に行きたい。校歌を聴けるのが楽しみだ」と声を弾ませる。 高校や大学野球に宮古キャンプなどアマチュア野球への協力も続けている、宮古島オリックス・バファローズ協力会の平良勝之事務局長は「野球に育てられた者として、甲子園大会出場は夢。今の勢いで、ぜひあと2勝してもらいたい。郡民の力を結集して、選手たちにパワーを送りたい」と話した。平良さんによると、あす13日に有志が主催しての宮古高校激励会を計画しているという。 写真説明・27年ぶりの4強入りに大喜びする宮高の応援団=10日、那覇市・奥武山野球場 |
☆ 宮古出身4氏が当選/那覇市議会議員選挙
☆ 大物カツオ揚がる/伊良部町 今が旬で脂たっぷり
黒潮を北上中に宮古近海に入り込んだ大物カツオが11日午後、伊良部町漁業協同組合の魚卸市場に約100キロ水揚げされた。大物カツオはずんぐり太って脂がたっぷりのり、今が旬の真っただ中。大物カツオの黒褐色の縦じまが、約1年ぶりに浮かび上がっていた。 同町佐良浜地区のカツオの1本釣り漁船は、宮古近海で操業。今年に入ってから大物カツオの初水揚げは、今月上旬。初水揚げは例年6月だが、今年は約ひと月遅れ。 この日水揚げされた大物カツオは、1匹の重さが12キロあった。消費者にはキロ単価500円で売られ、1匹の値段は6,000円。 黒潮に乗って来た大物カツオは、身が引き締まり、刺し身かにぎりずしに最適。 取れたてのカツオの刺し身について、地元の漁師らは「すぐには食べず、1時間くらいおいてから食べると、柔らかくなっておいしい」と話す。 大物カツオを見学した本土からの観光客は「すぐに食べた方が、シコシコした歯ざわりに深い味わいがある」と語った。 大物カツオの水揚げはこれから本番を迎え、町内のかつお節加工製造は本格的な稼働態勢に入る。 写真説明・1匹の重さが12キロあった大物カツオ=11日、伊良部町佐良浜漁港 |
☆ 10団体が華やか舞い/市婦人連合会が大演芸会
第19回平良市婦人連合会大演芸会(主催・同連合会)が10日、マティダ市民劇場で開催された。同連合会役員ら10団体が洗練された琉舞や日舞など18演目を華麗に披露、訪れた観客を魅了した。 演芸会は、地域の伝統芸能の伝承と会員相互の連帯感、親睦の強化、芸能教室や来場した観客らと交流を深めることを目的に開催された。 主催者を代表して同連合会の下地勝子会長は、「これからも地域に根差した地域に役立つ婦人会活動を推進していきたい」とあいさつした。 平良市の伊志嶺亮市長は、「演芸会を通し、交流を深めるとともに、女性の持つ豊かな知識と、感性を地域社会の発展に役立ててほしい」と述べた。 「連帯と学習と行動の拡がりをめざして!―地域づくりの原動力は婦人会活動である―」をテーマに行われた演芸会は、同連合会役員による琉舞、宮古トーガニで幕開け。息の合った格調高い踊りに、観客らはくぎ付けとなり、演じた後には、拍手がわき起こった。次いで各学区の婦人会らがそれぞれそろいの衣装を身にまとい、息の合った力強い琉舞や優雅な日舞を繰り広げた。観客らは大きな拍手を送り、それぞれの舞台に酔いしれていた。 出演団体は次の通り。 ▽平良市婦人連合会役員▽東学区婦人会▽茜屋出雲流出雲松宮路教室▽久田本流久田多嘉子舞踊研究所▽南学区婦人会▽平一学区婦人会▽池間学区婦人会▽北学区婦人会▽西辺学区婦人会▽風の神太鼓▽久田流池間澄舞踊研究所▽茜屋出雲流出雲松景星教室 写真説明・平良市婦人連合会役員が宮古トーガニを披露し、オープニングを飾った=10日、マティダ市民劇場 |
☆ 80メートルの大綱が完成/宮古島夏まつり
宮古青年会議所(宮里敏彦理事長)は9日、「宮古島夏まつり」(今月15、16日開催)の東西対抗大綱引きで使用する本綱編み作業を平良市営球場で行った。約30人の参加者が分担し、子綱を編み込み、40メートルの男綱、女綱をそれぞれ完成させた。 綱の材料となるのはい草。子綱は、平良市の狩俣や城辺町の砂川など、青年会や有志が編んだ。本綱は、約950メートルの子綱を幾重にも編み込む重労働。参加者らは声を掛け合い、タイミングを計りながら慣れた手つきで作業を進めた。 これまで、例年この時期には平良市主催の「宮古まつり」が催されていたが、今年は同市の財政事情により実施しないこととなった。 そのため、沖縄宮古商工会議所(中尾英筰会頭)らが中心となって「宮古島夏まつり」が開催されることとなった。 東西大綱引き実行委員長の砂川正昭さんは「参加者は『東西大綱引き』の歴史を絶やしたくないと、ボランティアで綱編み作業をしている。綱引きに参加し、みんなの思いが込められた綱を引いてほしい」と話した。 写真説明・協力して本綱編み作業に当たる参加者ら=9日、平良市営球場 |