200平成1  曜日

平良市 勧奨退職者を募る/大量採用問題

 本年度の職員採用試験で21人の大量合格者を出した平良市(伊志嶺亮市長)は現在、内定を受けたものの採用には至っていない7人の本採用を目指して、今月中にも49歳以上の職員全員に対して勧奨退職の呼び掛けを行う方針だ。先月実施した勧奨退職に関する意向調査では対象者198人のうち「合併前に勧奨退職したい」との意向を示したのは3人で、「条件が合えば、合併前に勧奨退職したい」が8人となっている。合併まで3カ月を切り、内定を受け採用待ちとなっている7人の本採用は勧奨退職者の人数次第となっている。

 今回の意向調査は49歳以上の職員198人を対象に行われ、回答は158人で回答率79・8%。結果は「合併後も引き続き勤務したい」が142人、「合併前に勧奨退職したい」が3人、「条件が合えば、合併前に勧奨退職したい」が8人、「合併後に勧奨退職したい」が5人となっている。
 本年度の採用試験合格者は21人で、そのうち10人が4月1日付で採用されている。新年度採用とならなかった残り11人のうち8人には内定を出しており、先月末付で勧奨退職者が1人出たことから、きょう7日にそのうちの1人に採用辞令が交付される予定だ。
 また、市当局は試験合格はしたが内定を出していない3人についてもその人数分の勧奨退職者が出た場合は採用する方針だ。
 平良市の職員管理定数は399人。しかし合併を控えて他自治体との申し合わせ事項では、管理定数を基本に2004年度末の定年退職者分については予算計上しないとの方針が決定している。
 申し合わせ事項を順守すると平良市は現在の職員数394人を上回ることはできず、採用待ちを本採用とする場合にはその分の退職、勧奨退職者が必要となっている。
 意向調査で「条件が合えば合併前に勧奨退職したい」としている職員の条件については▽3号級の特別昇給をさらに引き上げる▽3号級の特別昇給とは別に特例給付金的な一時金を加算―などとなっている。
 21人という異例の合格者を出し、合併を前に他自治体の反発を受け、採用待ちを抱えることとなった平良市だが、本採用の期限は10月1日の合併前の9月30日までとなっており、今後どれだけの勧奨退職希望者を確保できるかがカギとなっている。

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法務大臣メッセージを伝達/社会を明るくする運動

 伝達、パレードには、宮古保護区保護司会(川満恵勇会長)、宮古地区更生保護女性会(国仲ヒデ会長)の会員や各市町村の担当者らが参加。南野知恵子法務大臣、稲嶺恵一知事、県教育委員会の仲宗根用英教育長のメッセージが、川満会長らから伊志嶺委員長、市教育委員会の久貝勝盛教育長に伝達された。
 同運動は、すべての国民に犯罪の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を求め、それぞれの立場で力を合わせ、非行や犯罪のない明るい社会を築こうとするもの。毎年七月を強化月間として法務省が主唱し、全国各地で活動が展開される。今年の統一標語は「ふれあいと 対話が築く 明るい社会」。
 県内で2004年度に検挙、補導された少年が約37000人。その特徴として刑法犯に占める中学生の割合が50%、補導総数のうち深夜はいかいが約70%を占めるなど、非行の低年齢化や夜型社会が少年の健全育成に与える悪影響など、憂慮すべき状況にある。

 写真説明・法相メッセージが保護司会の川満会長(手前右)から伊志嶺委員長(同左)に伝達された=6日、平良市役所

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「街中に人を取り戻す」/オープンカフェ実験で市長

 平良市の中心商店街と周辺地域が、「オープンカフェ等地域主体の道活用に関する社会実験」に取り組む地域に国土交通省から選定されたことを受け、同市の伊志嶺亮市長は6日、「市民が街中に集まるよう民間とともにしっかり取り組み、人が戻ってくるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
 同市によると、実施主体である沖縄宮古商工会議所、市内3つの通り会などとの話し合いを来週にも持つ予定で、伊志嶺市長は「実施する側だけでなく、実際に通りで遊ぶ側の市民の意思もくみ取りたい」と述べ、事業成功へ市民の意見も取り入れていく考えを示した。
 社会実験は既存制度の大幅見直しを伴う抜本的・斬新な政策を本格実施するため、事前に効果や影響を確認するための場所と期間を限定して試行・評価するのが目的で、平良市を含む全国21地域が選ばれた。
 平良市での実験名称は「にぎわいといやしのまちなかストリート活用事業」で、実施する構成員は同市と▽沖縄宮古商工会議所▽宮古観光協会▽宮古青年会議所▽西里大通り商店街振興組合▽下里通り商店街振興組合▽市場通り商店街振興組合―。現在、NPO「にぎわいみゃーく」を法人申請中で、認可され次第、同組織も取り組みに加わる。国の補助金は、今後事業内容によって確定し、イベントに必要な備品のリース料や運営費などに充てられる。
 今年9―12月の土・日曜日に、西里通り、市場通り、下里通り、中央通りを活用して、オープンカフェを設置、併せて西里通り駐車場などを利用してフリーマーケットや朝市といった各種イベントを開催するなど、中心市街地ににぎわいを取り戻す取り組みを進める。時間を制限して、通りを歩行者天国にする考えもあるという。

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 平良市・西会津町が9日に交流都市締結

市長、さらなる発展に期待

 平良市(伊志嶺亮市長)は今月9日、福島県西会津町(山口博續町長)と交流都市を締結する。6日に伊志嶺市長が発表した。両市町は、1997年度から「健康なまちづくり」などを通して交流を進めてきたが、交流都市として明文化された締結がされていなかった。
 伊志嶺市長は「市町村合併を前にきちんとした形で締結しておきたかった」と説明し、両市町の交流関係のさらなる発展に期待した。
 締結式は9日、同町の「道の駅にしあいづ」で行われる予定で、同市からは伊志嶺市長、池間青昌市議会議長らが出席する。締結式に先立ち、沖縄のシーサーと会津地方の「あかべこ」(赤く塗られた張り子の首振り牛)の除幕式もある。また、市の担当職員と沖縄宮古商工会議所の担当者も同行し9、10の両日、同会場で宮古の物産展を開催して、宮古をPRする。
 両市町は、1997年度から「いきいき村づくり」運動を通し、健康なまちづくりと長期滞在型事業のために交流を進め、食生活改善推進員の相互交流など、「人の交流」「地域の交流」を図ってきた。昨年11月には、「道の駅にしあいづ交流物産館『よりっせ』」に沖縄物産コーナーを設置し、宮古の物産を販売する「物産交流に関する協定書」を結んでいる。
 同市は同町のほか岡山県津山市やハワイ州マウイ郡と姉妹都市、北海道室蘭市などと交流都市を締結している。
 今年8月には、以前から交流の深い東京都世田谷区とも友好都市を締結する予定。

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きょう七夕/短冊に願い託す

 きょう7日は「七夕」。五節句の一つで、牽牛星(ひこぼし)と織女星(おりひめ)が天の川を挟んで年に1度出会うという中国の伝説に基づき、星をまつる行事が各地で行われる。またこの日は、24節気の「小暑」にも当たり、暑さが本格的になる時期とされている。
 七夕には、保育園や幼稚園、小学校などで「七夕」まつりが行われ、子供たちが願いごとを書いた短冊や折り紙で作った飾りをササにつるし、七夕を祝う。
 平良市内の竹の子保育園(玉城竹子園長)では七夕前日の6日、天井まで届く丈の高いササに園児たちが「アンパンマンみたいに強くなりたい」「ケーキ屋さんになりたい」「雪が降りますように」など思い思い願いごとを書いた短冊や手作りの飾りをつるした。きょう7日には七夕集会を開き、歌や踊りで夏の節句を楽しむ。

 写真説明・ササに願いごとを書いた短冊を飾る園児たち=6日、平良市内の竹の子保育園

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   台湾復興高級中学の一行が来島/宮高姉妹校締結校

 県立宮古高校(仲間博之校長)と姉妹校締結を結んでいる台湾の台北市立復興高級中学(陳萬富校長)の生徒ら13人が6日、ホームステイと9日に催される姉妹校締結5周年記念式典出席のため来島した。両校では「国際交流が深められる」と期待を寄せている。
 宮古空港では、宮古高校の生徒らが台湾からの一行を出迎え。再会を懐かしみ、抱き合う女子生徒らの姿も見られた。
 仲間校長は「互いの文化、言葉をしっかりと学び合うことが大事。ホームステイを通して互いに理解し合ってほしい」と述べた。
 陳校長は「宮古島に来るたびに熱烈な歓迎を受け、生徒共々うれしく思っている。今回のホームステイも互いに素晴らしい思い出に残るものになると思う」とあいさつした。
 宮古高校で行われたホストファミリーとの対面式で佐久本恵実さん(3年)は「宮古でのホームステイで一緒に良い思い出をつくりましょう」と呼び掛けた。
 両校の交流は▽国際理解を深め、広く国際的な視野に立ち異文化を理解する心を育てる▽他国の同世代と交流することで、人間的触れ合いを深める▽海外より日本を見直し、大きな世界人としての成長を期待する―などを目的に行われ、今年で5年目。
 復興高級中学の一行は5泊6日の日程でホームステイを行う。その間、▽宮古高校全生徒との交流会(7日)▽姉妹校締結5周年記念式典・祝賀会(9日)―などに参加する予定。

 写真説明・来島した復興高級中学の生徒らと、出迎えた宮古高校関係者ら=6日、宮古空港

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