2005年(平成17年)
7月4日
月曜日
☆
久松五勇士の偉業、後世へ/100年記念し式典・祝賀会開催
1905年5月、宮古近海を北進していたロシアのバルチック艦隊の存在を伝えるため、久松の5人の漁師(久松五勇士)がサバニで石垣島に向かった日から百年を記念するイベント事業および記念式典ならびに祝賀会が3日、久松漁港や久松公民館で開催された。会場には大勢の地域住民をはじめ他町村からも数多くの関係者が来場し、久松五勇士の100周年を盛大に祝った。記念事業実行委員会の洲鎌雅春会長は「久松五勇士の勇敢さを若い世代に引き継ぐことは私たちの責務」と強調、会場の参加者とともに久松五勇士の末永い継承を誓った。
今回の100周年記念事業は「恒久平和」を基調に五勇士のひたむきな精神と崇高な行動を振り返るとともに、これを後世に引き継ぐことが狙い。
写真説明(上)先人の偉業を後世に語り継ぐことを誓い100周年を乾杯で祝う関係者ら=3日、久松公民館 |
☆干潟で宮古馬駆ける/サニツ浜カーニバル
干潟の祭典「第15回サニツ浜カーニバル」(主催・下地町、宮古広域圏事務組合など)が3日、下地町与那覇湾(通称サニツ浜)で開催され、宮古馬競馬や宮古角力、10人11脚レースなど新旧織り交ぜた11種目の競技が行われにぎわいを見せた。競技参加者や観客合わせて約5000人が訪れ、照り付ける太陽の下、干潟に歓声を響き渡らせた。
この日は午後2時36分に31・4度を記録。強い日差しと青空の下、潮が満ち始めるまでの約六時間にわたって干潟を舞台に各種競技が催された。 写真説明=広大な干潟を駆け巡った競馬競争。宮古馬やポニーが出場しレースを展開し観客を沸かせた=3日、下地町与那覇(通称サニツ浜) |
☆ 県制覇!やったね砂川小/子ども自転車大会
【那覇支局】第29回交通安全子ども自転車沖縄県大会(主催・県交通安全協会連合会)が3日、那覇市の県警本部運転免許試験場で行われ、宮古地区代表で出場した城辺町立砂川小学校が団体の部で優勝し、7月31日に東京都で開催される全国大会に県代表として出場することが決まった。個人の部でも奥松慶大君(6年)が2位と大健闘。学科では全員が満点だった。
1994年に行われた第18回大会の久松小学校以来11年ぶりに、宮古地区代表が県大会で優勝した。 写真説明=団体の部で優勝した砂川小の皆さん¥和書体(1023)=3日、那覇市・県警本部運転免許試験場
|
☆ 「ぬくもり」ある演舞披露/更生保護女性会
宮古更生保護女性会(国仲ヒデ会長)の第21回チャリティーショー「ぬくもり」が3日、マティダ市民劇場で催され、同会に参加している各地域の更生保護女性会や、同会の活動の趣旨に賛同する舞踊教室などが日ごろの練習の成果を披露し、訪れた満員の観客を楽しませた。ショーの収益は同会の事業に役立てられる。
宮古更生保護女性会は、非行や犯罪に陥った人たちが再び社会の一員として立ち直るのを助けようとする「更生保護」への理解と協力を得るための運動や、非行や犯罪を防ぎ、次代を担う青少年の健やかな成長を願っての子育て支援活動などを展開。対象者や施設などへの支援として寄付などを 行っている、 この日のショーはその活動資金捻出のための取り組み。平良、狩俣、西辺、池間、城辺、伊良部、上野の各更生保護女性会をはじめ、同会に賛同する琉球舞踊の研究所や日本舞踊の教室などが出演、それぞれ練習を重ねた踊りを熱演した。 主催者を代表して国仲会長は「会では更生保護に関する活動や子育て支援としての読み聞かせなど、さまざまな活動を行っている。快く寄付してくださった皆さん、ショーの趣旨に賛同して出演された皆さん、来場の皆さんに心から感謝したい」とあいさつ。 宮古市町村会長の伊志嶺亮平良市長は「青少年の健やかな成長は、等しく地域が願うことであり、大人に課せられた重大な使命。更生保護の思想の高揚に向け、ますますの活躍を期待したい」と述べた。 写真説明=出演団体が次々と踊りを披露し観客を楽しませた=3日、マティダ市民劇場 |
☆ 大綱引き間近、綱づくりに汗/城辺町砂川
城辺町立砂川中学校の卒業生(1970年生まれ)でつくる「ウイピャーヤマインギャーズ」(砂川拓也幹事)は3日、宮古島夏まつりの関連イベント「東西大綱引き」で使用する綱作りに汗を流した。
16日の大綱引き本番に向け、各青年会などが分担して編み上げている綱は子綱と呼ばれ、9日にはそれを一つにまとめて直径約60aの大綱に完成させる。 子綱作りは、砂川構造改善センター内にあるデイゴの木の下で行われ、3人の青年がイ草を重ねて、「せーの」の掛け声で互い違いに綱を編み上げていった。 綱編みに参加した砂川さんは「体力と3人の息がぴったり合わないと良い綱は編めない。力自慢がそろっているので、きっと良い綱ができるはず」とまつり本番が待ち通しそうだった。 地域の子供たちも、昔ながらの綱編みを物珍しそうに見学。青年たちは「子供たちも自分たちの姿を見て、将来また同じように綱編みをしてくれれば」と話していた。 写真説明=地域の青年たちが力を合わせて綱編みに汗を流した=3日、砂川構造改善センター |