200平成1  629曜日

最高裁「リコール署名は有効」/伊良部選管の訴え棄却

 市町村合併に関連した伊良部町の浜川健町長の解職請求(リコール)問題に関する訴訟で、同町選挙管理委員会(佐和田恵剛委員長)の署名修正決定の取り消しを求めた住民グループが勝訴した今年1月27日の那覇地裁の判決を不服として、上告していた訴訟で最高裁は28日、町選管の訴えを棄却した。判決が確定したことにより、今週中にも町選管は、60日以内に実施される浜川町長解職の是非を問う住民投票日の期日を決定する。那覇地裁は、1月末の判決で、元町長で川満昭吉氏(79)らの原告側が町選管に提出していた浜川町長の解職を求める署名1936人分のうち、署名修正決定された448人分の異議申し立ての大半に当たる430人分の修正を取り消して、有効との判決を下した。
 佐和田委員長らは「那覇地裁の判決には不服があり、最高裁の判断を仰ぎたい」として、今年2月10日に最高裁に上告した。
 この日の最高裁は、那覇地裁の判決を支持、町選管の訴えを退けた。
 佐和田委員長は「最高裁が下した判決文のコピーがまだ届いていないので、判決内容については具体的に話せない」とコメント。
 原告側は、最高裁の判決文のコピーが届いた日に、町選管に浜川町長解職の本請求を行う。本請求の期限は、判決文のコピーが届いた日から5日以内。解職の是非を問う投票で、仮に「解職する」が成立した場合、出直し町長選挙は50日以内に実施される。

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砂山リゾート事業11月末に着手へ/平良市議会一般質問

 開会中の平良市議会(池間青昌議長)6月定例会は一般質問2日目の28日、池間豊、棚原芳樹、富永元順、亀浜玲子、川満俊夫の5氏が登壇して、市政全般についてただした。宮古島砂山リゾート(本社・平良市)が進めている、砂山ビーチ一帯のリゾート計画について、狩俣照雄土地等対策局長は「開発エリアの環境アセスメント(環境影響評価)を今年10月ごろに終了し、11月末ごろの事業着手を予定している」と事業の進ちょく状況を説明した。狩俣局長によると、1期工事では低層型コテージ形式の180室が整備される予定。富永氏の質問に答えた。
 大手スーパー・ダイエーの系列会社が進めていた同リゾート計画は、1992年に開発行為が許可されながら、ダイエーの経営悪化とともに10年余りにわたり手つかずの状態が続いていた。昨年9月、宮古島砂山リゾートが土地を譲り受け、内容を変更した上で計画を進めることとなった。これについては、両社が昨年9月、地元となる下崎、成川両自治会に対し説明会を開いている。
 狩俣局長の説明では、同計画は砂山ビーチ周辺46ヘクタールの土地に、192室のリゾートホテル建設、123棟のリゾートタウン建設、55室の保養長期滞在型施設とレクリエーションスポーツ施設とサービス施設を整備するもの。宮古島砂山リゾートに対し、今年4月に開発行為許可が出ており、今年9月には農地転用許可も得られる見込みだという。狩俣局長は「市としては『開発協定書』を締結し、リゾート開発がスムーズにいくよう支援していきたい」と述べた。
 伊良部架橋の進ちょく状況に関連して、下地学助役は、「取り付け道路に該当する地権者は15人。土地は84筆で1万8千平方メートルとなる」ことを明らかにした。また、着工へのハードルとなる漁業補償について、「各漁協の総会で、組合員の3分の2の同意が必要だが、市漁協からはすでに3分の2の同意を得ており、池間漁協からも3分の2の同意を得られるよう取り組む。着工へ向け背水の陣を期して臨まなければならない」と意欲を示した。棚原氏への答弁。
 このほか市町村合併後の組織・機構や職員採用問題、地下水イオン濃度問題などについて、各氏が当局の見解を求めた。

 写真説明・市政全般について5氏が当局の姿勢をただした一般質問=29日、平良市議会

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町がロープ張り規制/城辺町吉野海岸管理問題

 城辺町吉野海岸の交通規制を解除した同町(仲間克町長)は28日午後、海岸への進入道路の両脇にロープを張り、計8カ所に「駐車お断り」の看板を設置した。繰り返される路上駐車をなくし、交通事故を未然に防止することが目的。町は「路上駐車は認められない。事故が発生した場合、道路管理者としての責任がある」などとし、崖上に整備した大型駐車場の利用を呼び掛けている。同海岸の交通規制は同町議会総務常任委員会(松川寿雄委員長)が管理条例案を継続審議としたため25日から解除、同時に管理運営費の徴収も廃止されている。
 ロープを張る作業は同町企画振興課の職員8人で実施。進入路の両脇に鉄筋を打ち込み、海岸までロープを結んだ。両脇の四カ所ずつに30センチ四方の「駐車お断り」看板も設置している。
 同課によると、道路交通法上、「駐車禁止」の看板はすぐに設置できないため、今回のロープ張りと駐車お断りの看板設置作業は当面の措置として実施した。下地達男課長は「安全面を重視している。利用者には上にある駐車場を利用してほしい」と話した。
 25日に交通規制が解除されてから、海岸付近は以前のように車両が混雑している。多くの利用者が道路脇に数珠つなぎで駐車し、この進入路ではUターンするのも困難な状況だ。
 今回、ロープを張った同課だが「これで上の駐車場に駐車してくれればいいのだが、それでも路上駐車する利用者は出るかもしれない」と懸念している。下地課長は「利用者の意識が高まってくれれば路上駐車は解消できる」と期待した。
 同海岸の管理条例案は28日に開かれた同町議会本会議の中でも「継続審議」とされた。

 写真説明・進入路での駐車を防ぐため道路脇にロープを張った=28日、城辺町吉野地区

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 トライアスロン写真展が開幕/感動再現の94点一堂に

 「ストロングマン 新たな感動のステージへ」をテーマに4月17日に開催された第21回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)の熱戦の模様を紹介する「2005ストロングマン宮古島大会写真展」(主催・宮古広域圏事務組合、宮古毎日新聞社など)が28日、平良市役所1階ロビーで始まった。7月1日まで。報道各社と宮古写真愛好家協会(与儀一夫会長)、同組合の写真、計94点が並び、大会の感動が伝わるものとなっている。
 開幕に先立ち、同大会大会長の伊志嶺亮同組合代表理事(平良市長)が「本大会も21回を迎え、宮古圏域の活性化に大いに役立っている。この写真展で機運を盛り上げ、来年以降の大会につなげたい。多くの市民の皆さんに見てほしい」とあいさつ。伊志嶺代表理事や宮古毎日新聞社の平良覚常務、写真愛好家協会の与儀会長らがテープカットを行った。
 会場には、日本人として7年ぶりの総合優勝を果たした松丸真幸選手の栄光のゴールシーンや、松丸選手と韓国人初の優勝を狙ったパク・ビョン・フン選手とのデッドヒートなどの名場面をはじめ、スイム、バイク、ランの各種目でゴールを目指すトライアスリートたちの奮闘ぶり、大会を支えたボランティア、選手に声援を送る沿道の人たちの様子などの一瞬をとらえた写真がずらり。来庁者らは、大会の様子を思い出すように、数々の写真に見入っていた。
 この写真展は毎年、沖縄本島でも開催されており、今年は8月15―19日に県庁ロビーで行われる。

 写真説明・テープカットする左から座喜味毅宮古新報社専務、伊志嶺代表理事、与儀会長、本社の平良常務、久場安志琉球新報宮古支局長

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選挙の無効を主張/多良間村長選 兼濱後援会

 【多良間】19日に投開票が行われた多良間村長選挙で、投票総数と開票数が合わなかったとして兼濱朝徳後援会(高江洲常功会長)は27日、同村選挙管理委員会に異議を申し立て、選挙無効を訴えた。同選管ではこれを受理、30日に開く委員会で審議する。
 同後援会は異議申し立ての理由として、検票の際、投票総数に対し開票数が1票多かったことや、不在者投票で不正があった可能性があるなどとして、無効を訴えている。
 また「やり方そのものに異議がある。開票で1票余っていたのは何らかの不正があったのではとみている。今後の選挙のあり方をただすためにも、はっきりとした理由を知りたい」としている。
 同選挙は現職の兼濱朝徳氏と新人で前議長の下地昌明氏による一騎打ちとなり、下地氏が兼濱氏に17票の差をつけて初当選した。

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