200平成1  628曜日

吉野海岸管理問題・仲間町長「反省すべきこと」

城辺町議会一般質問で陳謝

 城辺町の観光名所、吉野海岸へ下りる町道の交通を規制し、訪れる利用者から「管理運営費」として500円を徴収してきた同町(仲間克町長)は27日、管理条例制定前に委託業者と仮の契約を交わし、料金を徴収したことについて全面的に非を認めた。また、同業者が契約締結時は法人化されていなかったことも明らかにした。仲間町長は「条例制定前に供用を開始したことは反省するべきこと」と陳謝した。今議会に提案した管理条例案の取り扱いについては「本会議(最終)の結果を見て判断したい」と述べるにとどまった。開会中の城辺町議会(伊志嶺幹夫議長)6月定例会一般質問で、新城元吉氏の質問に答えた。 行政上の不備については仲間町長をはじめ担当の企画振興課も全面的に認めた。仲間町長は「条例を制定する前に供用を開始したが、こういう形でやるべきではなかったという認識」などと反省の弁を述べた。

 今回の行政運営については下地達男企画振興課長が答弁し「私たちの認識不足だった。料金は条例化しなくても取れるのではないかと考えていた」と述べた。管理業務を急いだ理由としては「整備後、いったん車を下(海岸付近に)に入れてしまったら交通規制はできないという焦りがあったので、法人ができるまでは仮契約してできると判断していた」と話した。
 交通規制について仲間町長は「下(海岸)で車が混雑しないように上に駐車場を整備した」と話し、交通規制は安全面を考慮しての対応だったことを強調した。
 これまで徴収してきた管理運営費については下地敏彦助役が「何に、どれぐらい使ったのかということを明細で示したい」などと説明した。
 吉野海岸管理問題については新城氏と友利光徳氏が町の姿勢を厳しく追及した。
 今回の吉野海岸管理条例案は24日の同町議会総務常任委員会で継続審議とされており、今議会の可決は見送りとなる公算が大きい。

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沖縄地方やっと梅雨明け/平年より4日遅く

 沖縄気象台は27日午前、「沖縄地方は梅雨明けしたとみられる」と発表した。宮古島地方の降水量は平年値より460ミリ多い1934ミリ。各地とも平年値を大きく上回っており、平年・昨年より四日遅い梅雨明けとなった。今後は太平洋高気圧の影響で晴れの日が続く見込みで、これから夏本番を迎える。30度を超える日も増えることから、同気象台では熱中症や紫外線対策を呼び掛けている。
 梅雨入りとなった5月2日から6月26日までの各地の降水量は▽平良市571ミリ(平年値369ミリ)▽伊良部町529ミリ(同334ミリ)▽城辺町403ミリ(同374ミリ)▽多良間村431ミリ(同397ミリ)―でいずれも平年値を上回っている。6月中旬と後半ごろに集中してまとまった雨が降り、平年値を大きく上回った。
 下地町与那覇の前浜ビーチにはカラフルなパラソルがずらりと並び、本番を迎えた宮古島の夏を楽しむ観光客でにぎわいを見せていた。

 写真説明・照り付ける日差しの下、夏本番を満喫する観光客たち=27日、下地町の与那覇前浜ビーチ

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「平良綾道」ガイド養成/平良市教委が講座開講

 2005年度歴史文化ロード(平良綾道)ボランティアガイド養成講座(主催・平良市教育委員会)が26日、平良市総合博物館で開講した。8月21日までの期間、5回シリーズで行われる予定で、関心のある一般市民らが史跡や文化財についての知識を学ぶ。
 この講座は、平良市の歴史文化ロード「平良綾道」に点在する御嶽や墳墓、家屋、記念碑などについて解説できる地域ガイドを養成することで、各種団体の史跡巡りやエコツアーなどの充実に役立てようと開催した。
 初日は、同博物館の砂川玄正館長が宮古の歴史について講話。先史時代、前近世時代、近世、近代の各時代の特徴などを説明した。講座に先立ち、平良市教育委員会社会教育課の与那嶺敏之課長は「平良綾道についての豊かな知識を身に付けていただき、多くの人に史跡や文化財の素晴らしさを伝えてほしい」と述べた。

 写真説明・「平良綾道」のボランティアガイド養成講座が開講した=27日、平良市総合博物館

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 伊良部、4強入りならず/九州高校バレー

 宮崎県で開催された2005年度全九州高校総合体育大会の第57回全九州高校バレーボール競技大会に県代表として出場していた伊良部高校は、26日の準々決勝で九州産業大学付属九州産高校(福岡)と対戦、善戦したもののセットカウント0―2で敗れ、ベスト4進出はならなかった。伊良部高校男子バレーボール部は27日、帰島し、宮古空港で父母らから温かい拍手で迎えられた。
 今大会は3年生にとっては最後の試合。池間智暖主将は「とにかく悔いが残らないよう楽しくプレーすることを目標にした。気持ちよく最後を飾ることができた」と満足いく試合ができた様子。高校3年間を振り返り「このチームでここまで活躍できたことは良かった。いろいろな大会に出場し多くの人とも出会うことができ、充実した部活動を送ることができた。後輩たちには先輩が残した功績を超えるよう、自信を持って頑張ってほしい」と言葉を送った。チームリーダーの狩俣晋也君は「目標の優勝は達成できなかったが、最後の試合で思い切りできたので悔いはない。春高バレーで初勝利を飾れたので後輩たちにもあとに続いてほしい」と期待した。城間亮監督は「5月の九州大会優勝校と対戦したが、力の差はないことを実感した。最後まで集中できた試合だった。敗れたが内容は良かった。これまでやってきたことをすべて出し切り、のびのびプレーできたと思う」と評価した。

 写真説明・試合を終え帰島した伊良部高校男子バレーボール部のメンバー=27日、宮古空港

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宮古上布後継者育成事業閉校式/織物事業協組合

 宮古織物事業協同組合(赤嶺一成理事長)の2004年度宮古上布後継者育成事業閉講式が27日、宮古伝統工芸品研究センターで行われた。糸績みなど4部門で、池村初美さんら15人が講座を修了し、赤嶺理事長から修了証書を受け取った。
 この養成事業は、宮古上布各工程の技術者を確保することが狙い。昨年7月1日に開講、藍染め、絣締め、糸績み、製織の各部門で受講者らが技の習得に努め、閉講式ではこれまでの集大成となるそれぞれの作品が展示された。
 閉講式で赤嶺理事長は「皆さんの集中力や忍耐が集約された作品が仕上がったと重う。皆さんは宮古上布の素晴らしさを世に出す貴重な人材であり、宮古の財産」とあいさつを述べた。糸績みを学んだ池村初美さんは「素晴らしい先生に出会うことができて感謝している。仕上がった作品を見て、今後もますます頑張ろうと決意を新たにしている」と話し、すがすがしい表情を見せた。

 各部門の修了者は次の通り。(敬称略)
 【糸績み】▽池村初美▽松岡則子▽下地ひろ子▽下地美佐枝【藍染め】▽平良享子【絣締め】▽新里邦博【製織(初級)】▽砂川京子▽新里恵▽身崎あづさ▽山田和代▽中曽根雅子▽友利克枝▽平良幸子【製織(上級)】▽下地千恵美▽仲原君枝

 写真説明・15人が宮古上布各工程の後継者育成講座を修了した=27日、宮古伝統工芸品研究センター

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   来月17日にビアフェスト/オリオンビールが来場呼び掛け

 「オリオンビアフェスト2005in宮古」(主催・オリオンビールなど、共催・平良市)は7月17日、平良市の前福多目的運動場で催される。午後4時から同9時まで。「カチンバ1551」などのライブステージが行われるほか、午後8時50分からは、祭りのフィナーレを飾る200発の打ち上げ花火で夏の夜空を彩る。主催者は多数の来場を呼び掛けている。
 当日はサンエーショッピングタウン宮古前から会場までのコースと、マティダ市民劇場からタウンプラザかねひで宮古店前を経由して会場までのコースの計2コースでシャトルバスが運行される。乗車は無料。時間は午後3時30分から午後9時まで。会場では、琉球國まつり太鼓宮古支部の演舞や、琉球大和、下地暁、カチンバ1551などのステージが繰り広げられる。
 オリオンビール営業企画部の波多野光俊次長は「おいしいビールで暑い夏を乗り切って」と多数の来場を呼び掛けた。

 写真説明・オリオンビアフェストの開催をPRする波多野さん(中央)ら=27日、本社

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