200平成1  6曜日

154チームが熱戦展開第6回ビーチバレー宮古島大会2005

 「熱戦!出会いと感動!ビーチバレー海(in)宮古」をテーマに第6回ビーチバレー宮古島大会2005(主催・同大会実行委員会)が4、5の両日、下地町与那覇前浜ビーチで開催された。大会には男女2人制に計46チーム、男女混成4人制に過去最多の108チームが出場。青空の下、白い砂浜を舞台に2日間にわたって熱い試合を展開した。男子2人制では畑信也・青木晋平ペアが、女子2人制では西堀育実・西堀健実ペアが大会を制した。男女混成4人制では、伊良部町出身者らの「あがいたんでぃ」が同大会初となる宮古勢優勝を飾った。
 大会初日はやや曇りだったが、決勝戦が行われた5日は梅雨や台風4号の影響もなく、太陽が照り付ける絶好のビーチバレー日和。最高気温は午後1時29分に28度を記録した。会場には2日間で約7500人の観客が詰め掛け、選手たちに声援を送った。
 同大会は日本ビーチバレー連盟公認大会とあって、ポイント獲得を目指しワールドツアーで活躍する国内の有力選手たちも多数出場。男女2人制共にハイレベルな戦いとなり、会場を沸かせた。
 男子2人制で優勝したチーム「畑・青木ペア」の畑、青木選手は長身を生かした速さのある攻撃で他のチームを圧倒。決勝戦では山本辰生・西村晃一ペアを下し、優勝に輝いた。女子2人制優勝チーム「ニシボリ」の西堀育実・健実選手は双子。息の合ったプレーで初出場ながら大会を制した。
 男女混成4人制では、伊良部町出身者らのチーム「あがいたんでぃ」が宮古勢初の優勝を飾った。決勝戦では後輩に当たる伊良部高校の現役チーム「チーム川根」と対戦。接戦を繰り広げたが高さのある攻撃と堅い守りで勝利し、先輩としての意地を見せ付けた。
 大会初日の4日は予選が行われたほか、前夜祭としてビーチバレーフェスティバルも開催され、三線演奏や城辺町友利の獅子舞、うるかクイチャーで盛り上がりを見せた。また、ゲストの全日本男子バレーボール選手の山本隆弘さんや元全日本選手の川合俊一さん、吉本興業お笑いタレント「アジアン」の隅田美保さん、馬場園梓さんも駆け付け、選手たちを激励した。

 写真説明・照り付ける太陽の下、青い海をバックに154チームが白熱した試合を展開した=5日、下地町与那覇前浜ビーチ

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宮古島市市長選 「一本化」に理解も選考混迷

保守系候補選考作業

 10月1日に発足する宮古島市の市長選で、保守系候補者選考委員会の比嘉米三委員長は4日、出馬に意欲を示す前県議の坂井民二氏(55)と城辺町助役の下地敏彦氏(59)を自宅に招き、一本化への理解を求めた。坂井、下地の両氏は一本化については理解を示した。だが、前回平良市長選などで生まれた両氏のしこりは解消に至らず、一本化を探るこの日の協議は平行線をたどった。比嘉委員長は今後も両氏との協議を続ける方針だ。
 会談は坂井、下地の両氏と比嘉委員長の三者で行われ、平良市保守系議員団会長の下地秀一氏が協議の行方を見守った。
 非公開の会談では比嘉委員長が一本化に向け理解を求め、これについては両氏とも比嘉委員長の方針に共通の認識を示したという。ただ、誰を保守系候補として選考するかなど具体的な協議は平行線をたどり、結論は第2回以降の会談に持ち越された。両氏とも出馬には強い意欲を示しているため、今後の協議も混迷が予想される。
 会談内容について比嘉委員長は「第1回としては順調だ」と強調。その上で「今後、1週間以内には決着をつけたいと思っている。2人とも支持者や関係する皆さんと相談してくると言っている」と話し、今後も会談を継続しながら一本化を図る考えを示した。
 ただ、比嘉委員長は3日に開いた記者会見で両者のしこりが解消されない場合は「2人を下ろして第三者ということにもなる」などと述べ、両氏が説得に応じない場合は第三者を擁立していく考えも示している。
 

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親子連れで歯の健康学ぶ/歯科医師会がデンタルフェア

 歯について考える2005年度「宮古地区デンタルフェア」(主催・宮古地区歯科医師会)が5日、平良市中央公民館で開催された。会場には検診やフッ素、技工、歯磨きなどのコーナーが設けられ、多くの親子連れでにぎわった。参加親子は各コーナーで歯の健康や口腔のケアについて再認識し、歯磨きの大切さを学んでいた。この日のフェアでは「お口と歯の健康に関する図画・ポスター」の表彰式も行われ入賞した21人の児童生徒が表彰された。
 同フェアは歯の衛生に関する正しい知識を普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な生活習慣の定着を図ることが狙い。併せて虫歯などの早期発見や早期治療を励行することにより歯の寿命を延ばし、健康の保持増進に寄与することも目的の1つ。宮古地区は県内でも虫歯を持つ児童生徒が多いことがデータで示されており、各地で虫歯ゼロ運動が進められている。
 フェアは午前10時に開幕。この時間に合わせて多数の親子連れが来場し総合的な指導を行う検診コーナーや歯の適切な磨き方を指導する歯磨きコーナー、歯質を強化するためフッ素剤を塗布し虫歯を予防するフッ素コーナーなどを活用し、歯の健康について知識を深めていた。また、児童生徒が描いた歯に関する図画やポスターも会場に展示され訪れた親子がゆっくりと観賞していた。
 同ポスターの表彰式で宮古地区歯科医師会の砂川貴会長は虫歯の早期発見や治療の大切さを呼び掛けた。その上で「今後とも行政、関係機関、学校、PTAと連携し、学校歯科保健事業の強化に努めていきたい」と話した。
 歯に関する図画・ポスターの入賞者は次の通り。
 【小学1年】▽最優秀賞=ねまたくや(狩俣)▽優秀賞=宮国ゆうじ(上野)、下地すずな(下地)
 【小学2年】▽最優秀賞=砂川優莉奈(福嶺)▽優秀賞=砂川ゆう(北)、久貝遥(鏡原)
 【小学3年】▽最優秀賞=花城沙也加(南)▽優秀賞=兼島悠輔(北)、川満拓海(下地)
 【小学4年】▽最優秀賞=川満克樹(下地)▽優秀賞=新里妃菜乃(上野)、池城かなえ(東)
 【小学5年】▽最優秀賞=下地成美(南)▽優秀賞=久貝麻莉子(鏡原)、下地蘭(上野)
 【小学6年】▽最優秀賞=伊良部美咲(宮原)▽優秀賞=下里和歌子(平良第一)、ジュリアン・ジョンソン(宮島)
 【中学生】▽最優秀賞=新里祥恵(狩俣)▽優秀賞=下地奈津美(砂川)、下里麻里恵(鏡原)

 写真説明・多くの親子連れが来場し歯についての知識を深めた=5日、平良市中央公民館

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宮古の女性物語集「てぃだぬ花」を発刊

平良市男女共同参画班

 平良市(伊志嶺亮市長)の総務部企画室男女共同参画班はこのほど、歴史・伝説などに登場する宮古女性の物語集「てぃだぬ花〜宮古・伝承の女性たち〜」を発刊した。神話時代から中・近世ごろまでの女性たちが取り上げられている。
 発刊は同市男女共同参画行動計画「ゆいプラン」に掲げられた「地域女性誌の編さん」事業の一環で、2002年度に第1弾として発刊された「時代を紡いで〜宮古の女性たち」(戦後を中心に活躍した宮古の女性史)に続くもの。
 宮古の歴史に記録、語り継がれている女性を取り上げ、古くから敬愛されてきた人物の物語にスポットを当てた。4人の編集委員が、男女が共に生きるという視点から見て興味深いエピソードや、当時の人々の生活をしのばせるエピソードなどを基準に物語を選んだ。物語編と資料編で構成。物語編には12の物語が、資料編には史跡マップやミニ事典、エッセーが収録されている。
 伊志嶺市長は「宮古を代表する書き手を網羅してやっている。読みやすく、非常に良い本に仕上がっている」と話し、多くの人に読んでもらえるよう勧めている。
 本はB5判百300ページで500部を発行。宮古地区の小中学校や図書館などに寄贈されるほか、ゆいみなぁ(同市働く婦人の家)、ブックボックス宮古店、おきみやイオン店、沖学品宮古代理店で一般販売される。価格は800円。島外販売などを含めた問い合わせはゆいみなぁ(電話0980・73・5245)まで。

 写真説明・このほど平良市より発刊された「てぃだぬ花〜宮古・伝承の女性たち〜」

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 爬龍舟競漕で熱気、航海安全と豊漁を祈願

平良市荷川取

 青空が広がった5日、平良市の荷川取船主組合(渡真利将博会長)主催の海神祭(ハーリー)が荷川取漁港で開かれた。勇壮な爬龍舟競漕で水しぶきを上げ、大勢の観客らが大きな声援と拍手を送った。洋上から漲水御嶽に向かって、向こう一年間の航海安全と豊漁を祈願した。
 開会宣言の後、琉球國祭り太鼓が躍動感あふれる演舞を披露し、同祭を盛り上げた。
 来賓で出席した同市の伊志嶺亮市長は「海神祭が行われると梅雨が明けると言われている。きのうは曇り空であったが、きょうは晴れて梅雨明けのようだ。みんなで海神祭を盛り上げてください」と激励。主催者を代表して渡真利会長は「旧暦5月4日の海神祭は今月10日の金曜日。この日の平日に行うと仕事をしている方の参加が少ないので、大勢の人が参加できるきょう5日に開催を前倒しした」と述べた。
 爬龍舟競漕には15チームが出場した。各チームとも漕ぎ手、舵取り役、かねを打ち鳴らす役が息の合ったレースを繰り広げた。観客らは1年ぶりの熱い戦いに視線がくぎ付けとなっていた。

 写真説明・力強いかいさばきに観客らは大きな声援を送った=5日、平良市荷川取漁港

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