200平成1  29曜日

伊良部架橋建設 「効率よく進めたい」 小池沖縄担当相が来島

 小池百合子内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)が28日宮古入りし、伊良部島を含む宮古各地を視察した。同日夕に宮古市町村会(会長・伊志嶺亮平良市長)から伊良部架橋の早期着工や電線類地中化整備、台風災害に関する支援策の要請を受けた。伊良部架橋について小池氏は「効率良く進めるため、政府内でも具体的に詰めていきたい」と述べ、早期着工に意欲を示した。下地島空港についても見解を述べ「どのような活用方法があるのかを考えていきたい」と強調。同空港における軍用化問題に関しては「判断する立場にない」とした。

 宮古市町村会の要請は午後7時に下地町内のホテルで行われた。同会の伊志嶺会長が3つの要請項目について説明し、伊良部架橋は離島の隔絶性を解消することが将来の宮古圏域の発展につながると強調。電線類地中化整備では災害などに強い街づくりを訴え、台風支援では災害復旧制度の適用基準見直しについて理解を求めた。
 今回の視察について小池氏は「初めて自分の目で現地を見ることができて良かった」と述べ、それぞれの地域が抱える問題の把握に役立ったことを強調。「国として、今回の訪問が皆さんとの連携の中で生かせるよう努めたい」と話した。また小池氏は「10月には宮古島市として新たなスタートを切る。皆が『一つになって良かった』という体制になることを期待している」と述べた。
 要請項目の中で、伊良部架橋の早期着工に意欲を示した小池氏は下地島空港について「立派な空港。いろんな活用方法があると思う。どのような方法があるのか、その活用法によって島の活性化につながる」との見解を示した。
 小池氏は同日午後の便で宮古入り。宮古空港で各市町村など行政機関をはじめ関係団体から盛大な歓迎を受けた。
 午後3時ごろには伊良部島に渡り、下地島空港や通り池などを視察。四時すぎには宮古本島に戻り平良市内から伊良部架橋建設予定地を視察。この後、東平安名崎や地下ダム施設も視察した。
 小池氏はきょう29日、宮古農林高校環境班を激励するほか、うえのドイツ文化村など島内を視察し帰路に就く。

写真説明=伊良部架橋の早期着工に意欲を示した小池沖縄担当相=28日、下地町の宮古島東急リゾート

 top.gif (811 バイト)

人頭税時代をミュージカルで表現/「貢布織女の歌」公演

 人頭税制下、生活苦にあえぎながらもたくましく生きる宮古の人々の姿を描いたミュージカル「貢布織女(こうふおりめ)の歌」(主催・同公演実行委員会)が28日、マティダ市民劇場で上演された。
 県立芸大研究生の宮城美幸さんを主役に迎え、地元演劇、音楽愛好者、芸能団体を主体に構成した市民歌舞劇団「きずな」のメンバーらが出演。時にシリアスに、時には方言を交えてコミカルに演じるとともに、歌や踊りで人々の苦しみや喜びを表現。会場には多数の観客が訪れ、壮大なドラマが繰り広げられるステージに引き込まれていた。

写真説明=市民歌舞劇団「きずな」のメンバーらがミュージカルを上演した=28日、マティダ市民劇場

  top.gif (811 バイト)

狩俣(宮農3年)が大会新/ 高校総体ウエートリフティング
女子53`級 12・5`更新のトータル150`上げる
 

  【那覇支局】県高校総合体育大会のウエートリフティング競技が28日、糸満高校体育館で行われ、宮古農林高校3年の狩俣聖美が女子53`級で、大会新記録のトータル150`をマークし、初優勝した。県高校記録の152・5`にはわずかに及ばなかった。
 スナッチは65`、68`、70`の試技をそれぞれ1回でクリアした。ジャークは80`から始まったが1、2回は失敗。際どく3回目の試技でクリアし優勝を決めた。「2回失敗して駄目かなと思っていた。3回目は何も覚えていない」と、はらはらの競技を振り返った。
 スナッチは従来の大会記録65`を、ジャークは75`をそれぞれ更新。トータルでは金城尚乃(豊見城)の持つ137・5`を12・5`更新した。
 「うれしい。それだけ」と優勝の弁。7月の全国大会に向けては「優勝したい」ときっぱり語った。
 監督の翁長真由美教諭は「優勝は狙い通り。しかし、ジャークで苦戦した。本人が一番悔しがっていると思う」と、優勝を手放しで喜べない様子。今後に向けては「ジャークの課題をクリアすれば、全国でも優勝できる。彼女はセンスがとても良い」と、期待した。

写真説明=表彰台の高い所に立ち喜びいっぱいの表情の狩俣選手=28日、糸満高校体育館

top.gif (811 バイト)

地域課題に意見交換/市当局と行政懇談・宮原地区

 「明るく住み良い村づくり」をテーマに、平良市宮原地区(小禄恵良自治会長)は27日夜、同地区公民館に伊志嶺亮市長と市役所の各部課長を招き、行政懇談会を開いた。今年10月1日に控えている市町村合併に向け、伊志嶺市長が改めて意義を周知したほか、同地区公民館に代わって今年新たに設置される「宮原農村総合管理施設」建設事業について当局から説明があるなど、地域の課題をざっくばらんに話し合って相互理解を深めた。
 冒頭、小禄会長は「行政の事業に対し住民は受け身になりがちだが、一人ひとりの問題として積極的な参加意識を持ち、より良い地域をつくっていきたい」とあいさつを述べた。
 伊志嶺市長は「近年、宮原地区でも各種整備が進められており、地域の皆さんに理解を深めていただくことは重要。実りある懇談会にしよう」と呼び掛けた。
 懇談会には、婦人会など地域団体の代表らも出席し、気軽に意見を交わしていた。

写真説明・住民と市当局が地域課題について話し合った行政懇談会=27日、宮原公民館

top.gif (811 バイト)

04年度は323万円の赤字計上/博愛国際交流センター理事会

 財団法人博愛国際交流センター(理事長・川田正一上野村長)の2005年度第1回理事会が27日、うえのドイツ文化村にある博愛記念館で行われ、04年度事業報告や一般会計収支決算など6議案を審議し承認した。04年度は単年度で323万7923円の赤字を計上。累積赤字は631万6713円となった。
 2000年、01、02、03年度はそれぞれ黒字を計上してきたが、04年度は相次ぐ台風襲来による影響で、人気の高い水中展望自然観察体験船シースカイ博愛の運行回数が減り、運行収入が前年度比で約130万円の減。下期の団体客の減少も影響し全体で約770万円の減少となった。
 この日審議した議案は04年度の▽事業報告▽一般会計収支決算▽パレス館特別会計収支決算▽自然観察体験船特別会計収支決算▽リフレッシュパーク特別会計収支決算▽運用財産特別会計収支決算―の六議案。
 出席者の中からはいっそうの自助努力の必要性を強調する意見も上がり、執行部を指摘。理事長の川田村長は「なぜ下期の団体客が減ったかなど結果を踏まえ原因を追及していくことが重要。原因を探りどう対処していくか改善していくことが必要」として運営改善へ向け取り組んでいくことを求めた。

写真説明=04年度収支決算などについて審議した理事会=27日、うえのドイツ文化村博愛記念館

top.gif (811 バイト)

  

 

top.gif (811 バイト)