200平成1  28曜日

05年度当初予算額は351億円/収支不足は基金取り崩し対応

 【那覇支局】県企画部(上原良幸部長)は27日、2005年度の市町村当初予算の概要を発表した。宮古地区6市町村の合計額は前年度比10億8000万円(3・0%)減の351億1500万円。暫定予算を組んだうるま市を除く県内48市町村の合計予算額は前年度比182億1700万円(3・7%)減の4697億7500万円で、2年連続、復帰後3度目のマイナス予算となった。
 同部は「05年度の当初予算編成は、臨時財政対策債の減少などによって、多額の収支不足が生じたため、多くの市町村は歳出の抑制や、各種基金の取り崩しにより対応した」としている。
 宮古地区6市町村の05年度末基金残高見込み額は▽平良市2200万円▽城辺町1600万円▽伊良部町1100万円▽下地町7700万円▽上野村200万円▽多良間村4億6700万円―で、多良間村を除く5市町村はかなり少ない。
 同部は基金の少ない団体の今後の財政運営や予算編成は厳しい状況が続くと予想。さらに三位一体改革も06年度までは続くとし、自治体に一層の行財政改革を求めている。
 6市町村の予算額は▽平良市158億9500万円(前年度比1・9%減)▽城辺町61億5100万円(同5・2%減)▽伊良部町40億1100万円(同6・0%減)▽下地町34億5100万円(同0・8%増)▽上野村37億4700万円(同5・4%減)▽多良間村18億6000万円(同0・6%増)―。
 地域の特色を生かした主要事業として▽沖縄体験滞在型交流促進事業(平良市)▽テッポウユリの里東平安名崎活性化事業(城辺町)▽介護生活予防支援事業(伊良部町)▽老人保健事業委託(下地町)▽沖縄体験滞在交流事業(上野村)▽ふるさと活性化定住促進事業(多良間村)―などを挙げている。
 うるま市を除く48市町村の歳入額を項目別にみると、地方税が前年度比1・4%増、地方交付税2・2%増、国庫支出金3・5%減、県支出金1・6%減、臨時財政対策債を中心とする地方債が27・6%減となった。
 臨時財政対策債地方自治体が歳入の不足分を借り入れて充当する地方債。05年度は国全体の大枠が抑制され、これがマイナス予算の大きな要因となった。

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小池沖縄相、きょう来島/伊良部架橋建設予定地など視察

 小池百合子内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)はきょう25日来島し、伊良部架橋建設予定地などを視察する。午後2時に宮古入りする予定で、宮古地区各市町村長らが宮古空港に出迎え、歓迎セレモニーを行う。あす29日まで1泊2日の日程。
 きょう28日は、伊良部島へ渡り伊良部町主催の歓迎セレモニーに出席後、下地島空港などを視察。午後7時時15分からは、市町村長からの要請活動に対応する。
 あす29日は、宮古農林高校環境班の生徒らが環境大臣も務める小池氏を表敬するほか、E3燃料製造供給設備、バイオエタノール生産設備建設予定地などの視察などを行い、午後1時30分の便で帰京する予定。
 小池氏は兵庫県出身。衆院選で比例区近畿から当選4回。参院では1回。

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新市長職務執行者、8月に選出/合併後の不在期間の措置

 10月1日に合併する5市町村の首長会議が27日、合併推進協議会事務局で開かれ、合併後に宮古島市の市長が選出されるまでの間、市長職務執行者を5市町村長の中から選出することを確認した。8月初旬には選出する。このほか、24日の合併幹事会で明るみにでた伊良部町の水道事業における欠損金も確認した。事務局は「今後も欠損金が出る可能性がある」などとし、合併後にかかる企業団への負担を懸念。同問題については今後、幹事会の方針を受けて再度市町村会で検討する。
 会議は午前9時から開かれ▽合併までの残歴板▽伊良部町水道事業年度別当年度未処分利益剰余金▽合併推進協議会補正予算▽市町村合併に伴う市長職務執行者等の選任―について協議した。
 伊良部町の水道事業における欠損金について事務局は「これを引き受けると企業団の企業会計が難しくなる」と説明。これに対し、伊志嶺亮平良市長は「この件については企業団と伊良部町のすり合わせも必要になる」と述べ、幹事会を含む関係機関の今後の取り組みをみて再度、検討することを確認した。
 合併推進協議会の補正予算は1億4000万円。合併申請を受けた県が市町村合併支援交付金として交付した。庁舎整備や電話設備などの工事請負費に6000万円、電算システム関係や例規集作成の委託料として7620万8000円をかける。
 市長職務執行者の選任は、合併後に市長が選出されるまで市長が不在となるために取る措置。8月初旬には決めることで同意した。同職執行者が新市発足と同時に収入役職務代理者を選任する必要があることも確認。5市町村の教育委員会委員のうちから、審議会の会期の末日までを在任期間として教育委員を臨時に選任することも決めた。

 写真説明・合併に伴う市長職務執行者を選出することなどを確認した首長会議=27日、合併推進協議会事務局

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アジサイが満開/梅雨の季節感

 2日に梅雨入りした沖縄地方。平良市宮原にある自動車販売会社前の植え込みでは、淡いピンクや紫色のアジサイが満開となり季節感を漂わせている。年中を通して咲いているが、梅雨の時期は花の色や形も良く1番の見ごろだという。職員によると今年は約1週間ほど前から咲き始め、あと2週間は見ごろが続く見込み。
 宮古島地方気象台では梅雨入りした2日から25日までに183ミリの雨量を観測した。
 きょう明け方までは強い雨が降り、日中は曇りの予報。週間天気予報では今月いっぱいは曇り時々晴れを見込んでいる。

 写真説明・鮮やかに演出満開のアジサイ。淡いピンクや紫色の花が梅雨の季節感を演出している=27日、平良市宮原のシンワ自動車工業前

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町民ら集い、さらなる活躍期待/浜川伊良部町長 就任10周年

 伊良部町長就任10周年「浜川健町長を励ます町民の集い」(主催・同集い実行委員会)が27日午後、町内の中央公民館で開かれた。大勢の町民らが列席し、盛大に祝うとともに、浜川町長のさらなる活躍を祈念した。
 主催者を代表して源河朝昌実行委員長があいさつ。「浜川町長は、平成7年に町長に就任以来、優れた政治手腕を発揮し町政を発展させた。輝かしい実績は枚挙にいとまがない」と述べた上で「国の三位一体の影響による地方交付税などの減少で町財政は厳しくなった。将来を展望した結果、市町村合併を選択した。選択の英断を高く評価したい」と語った。
 来賓で出席した砂川佳一県議は「伊良部架橋で宮古本島と下地空港へのアクセス道路ができる。市町村合併したら下地島空港周辺の残地の有効活用については、宮古圏域で考えてほしい」と祝辞を述べた。
 役場の女性職員らが、浜川町長に花束を贈った後、浜川町長があいさつ。「30年来の悲願である伊良部架橋は、3漁協(伊良部町、平良市、池間)の漁業補償交渉が難航して問題になっている。3漁業の6月定例総会で漁業補償妥結額が否決されると、30年来要請してきた苦労が駄目になる。どうしても漁民の理解をお願いしたい」と強調した。
 その上で「伊良部架橋は単なる橋ではない。橋によって農業用水のパイプが設置され、伊良部町の農業用水に使われる。パイプが敷かれることは水無し農業からの脱却であり、離島苦解消にもなる。もうかる農業につながる」と言葉に力を入れた。乾杯の合間には、舞台で創作舞踊が披露され祝宴を盛り上げた。

 写真説明・大勢の列席者らは祝杯を挙げて盛大に祝った=27日、伊良部町中央公民館

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  7月3日にカーニバル/サニツ浜で競馬など各種イベント

 第15回サニツ浜カーニバル実行委員会の総会が下地町役場で行われ、日程や予算案、イベント内容など4議案を審議し承認した。今年のサニツ浜カーニバルは7月3日に開催。干潮の時間に合わせ午前8時半から各種イベントを開始する。場所は下地町与那覇湾(通称サニツ浜)。宮古馬競馬や宮古角力、少年サッカー、レディース綱引きなど11種目を盛り込んでいる。
 冒頭であいさつした大会長の川満省三下地町長は「地域のイベントとして定着し、これまでも素晴らしい運営がされてきた。協賛団体や関係者の協力のおかげだと感謝している。第15回のカーニバルも素晴らしく開催できるよう皆さんの協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
 サニツ浜カーニバルは、干潮時に与那覇湾に広がる約700ヘクタールの干潟を利用したイベント。▽宮古馬競馬▽宮古角力▽モトクロス▽少年サッカー▽水中駅伝▽ビーチバレー▽人間ばん馬▽レディース綱引き▽グラウンドゴルフ▽ビーチドッジボール▽10人11脚競争―など新旧織り交ぜたスポーツを開催することで、観光客誘致や住民の健康増進に寄与することを目的としている。

 写真説明・今年の日程やイベント内容などを承認したサニツ浜カーニバル実行委員会総会=下地町役場

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