200平成1  26曜日

2010年度沖縄インターハイ/男子バレー競技 宮古で開催

 【那覇支局】2010年度に沖縄県で開催される全国高等学校総合体育大会(インターハイ)で、男子バレーボール競技の宮古開催が決まった。県教育委員会の仲宗根用英教育長が25日、県庁で記者会見を開き、発表した。宮古で会場となるのは、平良市総合体育館、上野村営体育館、翔南高校、宮古農林高校、宮古高校の5会場。全国から選手や役員、補助員など約2000人のほか、観客約2万人が来島する試算となっている。宮古市町村会の伊志嶺亮会長(平良市長)は「熱烈に誘致してきただけに大変良かった。郡民皆で大会を成功させるよう頑張っていきたい」と喜んだ。
 同大会の競技種目会場の選定に当たっては、県教育庁が03年、県内全市町村に意向調査を実施、26市町村から13競技の開催希望があった。宮古地区は全日本トライアスロン宮古島大会開催など、スポーツイベント実施のノウハウがあること、伊良部高校男子の全国高校総体出場などの実績を強調し、男子バレーボール競技の誘致活動を展開。宮古市町村会と宮古地区選出県議らが、同庁に再三にわたって要請を行ってきた。
 会場地の選定について仲宗根教育長は、「地域のスポーツ拠点づくりを図るため、北部地域や宮古、八重山を含めより多くの市町村に分散して配置することを考慮した。また県内すべての高校生が大会運営などに参画できることを基本に関係市町村、県高体連などと調整し選定した」と話した。
 主会場は沖縄市の県総合運動公園陸上競技場。登山競技が県外で開催されるほかは、28競技が各種目別に県内30市町村の会場で開催される。大会全体の規模は選手や監督、大会関係者など約6万人、観客延べ数約60万人を見込んでいる。
 全国高体連にあてて来年度、県高体連と県教育委員会は連名で「開催申請書」を提出。全国高体連春季理事会での同申請承認を経て、開催決定の運びとなる。
 昨年度から、選手育成事業も始まっており、有力選手の強化練習会や合宿を行う。同大会開催時に高校生となる、現在の小学5年から中学1年生が対象となる。指導者養成のため、指導者の県外派遣も計画されている。

 全国高等学校総合体育大会(インターハイ) 高等学校教育の一環として高校生に広くスポーツの実践の機会を与え、技能の向上とスポーツ精神の高揚を図り、健全な高校生を育成するのが目的。

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緑豊かな宮古づくりへ決意/森林組合が10周年

 宮古森林組合(代表理事組合長・伊志嶺亮平良市長)の創立10周年記念式典が25日、同組合のある宮古林業総合センターで挙行され、関係者らが10年の歴史を振り返りながら、今後も緑あふれる宮古づくりに取り組むことを誓った。伊志嶺組合長は「今後も森林育成の諸事業を積極的に推進し花と緑豊かな生活環境づくりを目指し、まい進していきたい」と、決意を新たにした。式典ではこれまで同組合の活動に尽力した元理事らを、伊志嶺組合長が功労者として表彰。また伊志嶺組合長をはじめ同組合の理事らがサクラなど32本を記念植樹した。
 宮古森林組合は地域の緑づくりの推進機関として1995年に設立された。当初は旧平良市民会館に事務所を置いて業務をスタート。97―01年度には「花の宮古づくり推進事業」を実施し、5年間で27000本の花木を植栽した。2000年に林業構造改善事業で宮古林業総合センターが完成。現在では、正月に使う門松のリース事業、木炭生産販売など、同センター設置で「緑化推進の拠点」となっている。
 相次ぐ台風の来襲を懸念し04年度には、「グリーンベルト」で島を包護し、防風・防潮林整備による防災営農の積極的展開や景観形成による観光振興、地下水保全のための水源涵養林の造成などを図るため、「宮古地域グリーンベルト整備計画」が策定され、その実施が期待されている。
 式典で伊志嶺組合長は「当初は、森林面積が極端に少ないため運営に多少の不安もあったが、国、県や各市町村などの支援で、業務内容は顕著に推移している。改めて感謝したい」と謝意を述べた。
 来賓祝辞で県森林組合連合会長の岸本建男名護市長(代読・宮城政福専務理事)は「これまで常に林業の担い手のリーダーとして、幾多の苦難な問題に立ち向かい、地域住民の生活の安定・向上に貢献した」とその功績をたたえた。
 表彰を受けた功労者を代表して、8年間常務理事を務めた来間清典さんが、自らの取り組みを振り返りつつ「森林を守り育てる森林組合の役割は今後、ますます重要になる。特に宮古地域グリーンベルトが実現し、緑豊かな住みよい環境がつくられることを期待する」とあいさつした。
 式典では伊志嶺組合長から元理事ら功労者への表彰状が贈られ、伊志嶺組合長をはじめ出席者らがサクラ19本、ニッケイ10本、モモタマナ2本、フクギ1本の計32本を記念植樹した。

 功労者表彰を受けたのは次の皆さん。(敬称略)
 【歴代理事】▽常務理事=来間清典▽理事=上地武則、砂川功、安里茂男、上地博通、豊見山登、砂川次郎【歴代監事】▽代表幹事=上原雄幸、饒平名廣▽監事=新城元吉、砂川久吉、池田健盛

 写真説明(上)・式典では伊志嶺組合長(右)が、歴代理事ら功労者を表彰した=25日、宮古林業総合センター
 写真説明(下)・記念植樹を行う伊志嶺組合長(手前)と、同組合理事を務める町村長ら(同)

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迷鳥ソリハシセイ/タカシギが飛来(平良市)

 本土ではまれに飛来する迷鳥、ソリハシセイタカシギ(セイタカシギ科)1羽が25日午前、平良市のトゥリバー地区で確認された。黒と白のモノトーンが美しい旅鳥。 中央アジアやアフリカの一部などで繁殖。中国南部やインドの一部などで越冬する。日本では冬に飛来する記録が多い。 黒くて細いくちばしは上にそり曲がり、足は長く青灰色。全長約45センチ、翼を広げた大きさは約80センチ。
 ソリハシセイタカシギは水辺の鳥に分類される。
 この日は、昨夜来の雨で出来た水たまり場で休んでいた。人の気配がすると、上空を旋回し、別の水たまり場に舞い降りた。

 写真説明・勇壮に舞うソリハシセイタカシギ=25日、平良市(撮影・伊良波彌記者)

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オトーリ回し、出版祝う/正しい作法もPR・ぷからすゆうの会

 オトーリについて幅広い分野から書き上げた「おとーり―宮古の飲酒法」の出版祝賀会(主催・出版祝賀会実行委員会)が25日夜、平良市内のホテルで行われた。発行した「ぷからすゆうの会」をはじめ関係者が出席。オトーリを回し、島の文化を伝える本の出版を祝った。
 同書はぷからすゆうの会の平良一男代表をはじめ、川満和彦さん、川満勝也さんの3人が中心となり出版。代表の平良さんは出版にかかわった関係者や祝賀会の出席者たちに感謝の言葉を述べ、宮古の文化として位置付けたオトーリの活用法として「オトーリの日」を設けることを提案。「オトーリ講習会や正しい作法、シンポジウムなどを開催すれば大きなイベントになり、島外からも注目を集めるようになる」として、オトーリに光りを当てた地域振興を勧めた。
 舞台では下地暁さんによるライブや、琉球舞踊なども披露され、祝賀会に花を添えた。各テーブルではオトーリが回り、泡盛を酌み交わしながらにぎやかに出版を祝った。
 「おとーり―宮古の飲酒法」は、第7章から編成されており、オトーリの由来や概説、オトーリをめぐる社会の動き、思い出話やエピソードなどさまざまな話題を掲載。島に根付く文化を正しく理解し継承しようと作成された。A5判、全121ページ。

 写真説明・出版の喜びと関係者への感謝の気持ちを込めてオトーリを回す平良代表=25日、平良市内のホテル共和

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労災未然防止に決意/電気事業連絡会議

 宮古地区電気事業安全衛生連絡会議が主催する第21回宮古地区電気事業安全衛生大会が25日、おきでん宮古ビルで行われ、電気事業に従事する約120人が参加。「いかなる状況においても働く者の安全と健康の確保が何より優先されるべき課題」として、▽労働災害の未然防止▽生活習慣病やメンタルヘルス(精神衛生)不全疾病の予防▽快適な職場環境形成に向けた職場環境の改善―を管理目標として推進する、とする大会宣言を採択した。
 同連絡会議は沖縄電力や宮古の電気工事事業者、沖縄電気保安協会宮古事業所、宮古電気工事業協同組合など12者で構成。同大会は、宮古地区の電気事業に携わる人が一堂に介し、「安全衛生管理方針」の周知徹底を図ることを目的としている。
 冒頭あいさつした同連絡会議の喜納隆議長(沖縄電力離島カンパニー宮古支店長)は「安全確保と健康維持の重要性は企業活動の根幹をなす。特に無事故・無災害はわれわれに課せられた大きな課題であり、最優先されるべきもの。一人ひとりが『自分の安全は自分で守る』ことを基本に従来の作業手順などを再度見直し、無事故・無災害達成を誓いたい」と述べた。
 沖縄電力加屋本靖副社長、同社労働組合の前城正明副委員長、宮古労働基準監督署の松野豊署長や宮古警察署の伊波盛春署長、県労働基準協会宮古支部の友利寛忠支部長らも登壇し、職場の安全確保やそれぞれの健康管理の重要性などを訴えた
 2005年度安全衛生管理方針によると、管理目標達成のため、労働安全衛生マネジメントシステムの定着や、メンタルヘルス対策の充実、快適な職場環境形成の促進などに取り組む。
 このほか同大会では、産業医を務めるふじ胃腸科医院の宮里不二雄院長が、喫煙や飲酒の方法についてアドバイス。歌手の真也よう子さんも出演し、参加者らをリラックスさせた。
 最後は、参加者全員で「小さな危険 あなたが発見 みんなで改善 職場の安全」と指さし唱和し、改めて安全管理や健康管理を目指して気を引き締めた。

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  36組に総額646万円交付
城辺町・出生、建築などの定住促進事業

 城辺町(仲間克町長)は2004年度「同町定住促進事業」「ふるさと定住促進事業」として、出生祝金、建築奨励金、U・Iターン者奨励金の対象者36組に総額646万2000円を交付した。
 今回の交付は今年1月から3月までの申請者が対象となっており、定住促進事業では出産祝金として第1・2子には1人あたり5万円を、第3子以降には10万円を交付。定住住宅建築等奨励金は50万円を交付した。ふるさと定住促進事業では出生祝金として第1・2子に5万円、第3子に10万円、第4子以降には15万から20万円を、U・Iターン者には5万円から10万円の奨励金を交付した。
 仲間町長が対象者1人ひとりに奨励金を手渡し「この事業は年々減少する人口に歯止めを掛け、人口を増やすために行っている。今後も地域活性化のために皆さんに城辺町に住んでもらうことで、町が発展していくことを願う」と述べた。
 交付を受けたのは次の皆さん。(敬称略)
 【定住促進事業】▽出産祝金=川満昇、仲間秀一、下地武雄、平安山祐作、平良勝美、葉山哲也、砂川昌司、川満一樹、前里博昭、松川広之、友利勝昌、根間重憲、松原正樹、本村正、仲間猛政、伊良部浩一、下地直樹、下地秀樹、友利めぐみ▽建築奨励金=下地幸男、冨田常子、高沢勝幸、波平重信
 【ふるさと定住促進事業】▽出生祝金=荷川取源吉、垣花孝夫、池原孝記、濱川猛寿▽Uターン者定住奨励金=本村久美子、川満百代、仲間盛三、真喜屋正浩、下里清得、下地良男、荷川取源吉▽Iターン者定住奨励金=上間且浩、譜久村隆政

 写真説明・仲間町長(右)が対象者に奨励金を交付=25日、城辺町役場

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