200平成1  25曜日

不発弾・一時保管庫が供用開始/城辺町保良

 城辺町保良に整備された県宮古不発弾保管庫の供用開始式が24日、同所で行われた。県や陸上自衛隊、地元の関係者らが出席して看板を掲げ、不発弾の一時保管における安全性の向上を喜んだ。県内で不発弾専用保管庫が設置されるのは読谷村に次いで2カ所目で、離島では初めて。宮古地区では、宮古市町村会が各市町村の共通要望事項として2001年から設置を要望。住民の安全確保を求める懸案が四年越しで解決した。同保管庫は県が管理し、業務は陸上自衛隊の特別不発弾処理隊が実施。信管離脱による安全化された不発弾が運ばれる。
 施設内には警備小屋と保管庫が設置され、周辺は高さ約3メートルの土堤で囲まれている。保管庫面積は21・3平方メートル、種類は地上式1級火薬庫で最大貯蔵量1トン。信管離脱後の不発弾本体、小さな信管、黄燐弾をそれぞれ保管する3室に区切られている室内には警報装置、外には落雷を防ぐ避雷針が設置されるなど、より確実な安全策が講じられており、警備は隣接する鉱山の警備員が兼ねる。
 供用開始式で地元代表としてあいさつに立った離島振興協議会長の仲間克城辺町長は「見た目は小さな施設だが、郡民に大きな安心を与えてくれる施設が完成した」と喜びの言葉を述べた。
 県の府本禮司基地防災統括監は「戦後60年、復帰33年目を迎えても戦後処理に係る不発弾処理問題はまだまだ大きな課題。不発弾一時保管庫の完成はご同慶にたえない」と式辞。
 仲程倫由内閣府沖縄振興局参事官は「この保管庫は、地元の強い要望のもと、関係機関の協力をもって完成した。周辺集落の七又、保良の皆さんにも心から敬意を表する」と話した。
 さらに、正代藤倫陸上自衛隊第1混成団第101不発弾処理隊長は「人為的に特に作為しない限り、爆発などの恐れはない。県、県警など関係機関と連携し、最終処分まで責任を持って処分する」と、安全性をアピールした。
 同保管庫の設置にあたっては、周辺地域の七又、保良部落から反対の声も上がっていた。県は地域住民を対象に説明会を開催し、安全を強調。完全な合意形成は図られなかったが、計画通りに建設が進められた経緯もある。
 これまで宮古に火薬類取締法の保安基準を満たす保管施設はなく、各市町村では使用されなくなった養蚕施設や家畜小屋などを利用して簡易に保管していた。不発弾は信管を抜いた後に保管していたが、施錠できない施設もあり、盗難やいたずらなど安全面の不安要素が目立っていた。

 写真説明・県宮古不発弾保管庫が供用開始され、看板が掲げられた。後方建物は警備小屋=24日、城辺町保良

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トローリングの季節到来 /宮古つりガイド

 5月も下旬に入り、海上のしけは少なくなった。これから沖釣りと磯釣りの回数が増えることから、太公望の熱い戦いが本番を迎える。1匹の重さが8キロ前後のキハダマグロが回遊するようになった。船を走らせながらマグロやカツオを釣るトローリングの季節が到来した。

 ■長田暢子さん、グルクン20匹余り
 奈良県に住む長田暢子さんは宮古に初めて訪れ、沖釣りに初挑戦。県魚のグルクン(タカサゴ)を20匹余り釣り上げ大喜び。「こんなに釣れるなんて、夢みたい」と感嘆の声を上げていた。グルクン釣りはやみつきになりそうで「また挑戦したい」と声を弾ませた。今回は、友人も一緒に沖釣りを満喫。

 ■名嘉山せいや君、父の手助けでアカナー
 豊見城市から訪れた小学3年生の名嘉山せいや君は、父に同行して沖釣りにトライ。父がグルクン1匹掛けで投げ入れ、せいや君に糸は預けた。数10分後、せいや君は大物のアタリにびっくり仰天。すかさず父が糸を引き取りたぐり寄せ、船内に取り込んだ。せいや君は「大きい魚だぁ」と喜んでいた。

 ■我那覇昌広さん、ユダヤミーバイ
 我那覇昌広さん=平良市在=は、沖釣りは今回で3回目。釣り場は平良市池間島北方に広がる八重干瀬。産卵期に入っているユダヤミーバイをゲット。重さ600グラム、全長約30センチ。我那覇さんは「高級魚が釣れてうれしい」と満面の笑み。さらなる健闘に期待。

 ■徳田裕子さん、アカジンミーバイ
 神奈川県から観光で訪れた徳田裕子さんは、池間島の民宿に宿泊。今回で5度目の滞在で、沖釣りは2回目のチャレンジ。釣り糸を垂れてから数10分後、引きの強いアタリに「やった」の歓声。ゆっくりたぐり寄せた魚はアカジンミーバイ。重さが500グラム。「釣りは止められない」と顔をほころばせた。

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民主党宮古支部が発足/支部長に宮国博氏就任

 民主党の県第四区総支部(宮国忠広総支部長)宮古支部が24日に発足し、支部長には元教諭の宮国博氏(59)が就任した。同日に平良市西里に設置した事務所で宮国総支部長、同総支部の前野尚史幹事長らが同席して発足会見が行われた。宮古支部長に就任した宮国氏は「民主党の政策・理念に立脚した政治活動を展開して新しい時代の宮古島を構築したい」とあいさつした。
 今秋行われる新市「宮古島市」の市長、市議選に向けた取り組みについて宮国支部長は「市長選については保革の枠で考えるのではなく実績、政策等を十分に検討して支持するかを決めたい」と述べた。
 また、市議選について宮国総支部長は「候補者を擁立したいと考えている。民主党として当選した議員が主体となって地域の課題に1つ1つ取り組んでいくことが大切」と、公認候補を擁立する方針を示した。
 また、同支部の幹事長には前城辺町議の友利隆雄氏、支部長代理に前伊良部町議の国仲克照氏が就任した。
 そのほか、支部としての取り組みについて宮国支部長は「宮古の政治状況は『保守・革新』にとらわれ現在の問題や将来の課題を見失っている。我々はリーダーシップを発揮して将来へのビジョンと具体的な政策を提示していく。そのためにも民主党の理念を広く市民に浸透させたい」と説明した。

 写真説明・民主党県第4区総支部宮古支部が発足し、支部長には宮国博氏(右から3人目)が就任した=24日、平良市西里の同支部事務所

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58個人・団体を表彰 4議案を承認/交通安全協会総会

 宮古地区交通安全協会(黒島正夫会長)の2005年度定期総会が24日、平良市内のホテルで開かれた。同年度事業計画案など4議案が原案通り承認された。同年の収支予算は2221万5000円。交通安全への功績をたたえ58個人・団体に表彰状が贈呈された。
 黒島会長は「皆さんの日ごろの活動によって宮古の交通安全が保たれている。事故はちょっとした不注意から起きる。皆さんの力で事故をなくせるよう自分のため、地域のために頑張りましょう」とあいさつした。
 同年度の事業計画は▽交通安全(国)県民運動の実施▽交通安全広報・啓発の充実強化▽交通安全教育資機材の活用強化▽交通安全指導(対策)の積極的推進▽創立50周年記念事業の推進―など。年間スローガンは「確かめよう 歩行者 スピード 車間距離」、「子に示す 次の青まで 待つ余裕」など4つ。
 長年にわたり交通安全のための活動や自らの運転行動を通じて交通秩序の確立に功績があったとして、宮古警察署長・宮古地区交通安全協会長連名で47個人・団体、同協会長から11個人にそれぞれ表彰状が贈呈された。

 表彰されたのは次の皆さん。(敬称略)
 ▼宮古警察署長・宮古地区交通安全協会長連名表彰
 【交通安全功労者】▽佐渡山利雄▽新里雄三▽砂川美枝子▽上地真理子▽根間裕明▽宮良保▽仲間野江子▽下地勝子▽下地信男▽狩俣直人
 【優良運転者】▽川満登▽島袋正博▽米村浩一▽浦崎久雄▽川満等▽下地博敏▽長田譲▽宮國克一▽津嘉山和人▽下地豊勝▽来間功▽根間康好▽佐渡山誠▽荷川取弘光▽島尻英光▽高里一郎▽池間信夫▽宮城和利▽見里博之
 【優良安全運転管理者】▽奥原芳昭▽松川豊彦▽下地正敏
 【優良団体】▽比嘉ぷからす会▽西中子ども育成会▽下地小学校交通少年団▽下地小学校PTA▽北小学校PTA
 【優良学校】▽県立宮古高校▽県立宮古農林高校▽平良中学校
 【優良事業所】▽みなとタクシー▽宮古製糖▽沖縄製糖
 【感謝状】▽大同火災海上保険宮古支社▽宮古総合開発▽宮古アサヒ乳業▽砂川美佐子
 ▼宮古地区交通安全協会長表彰
 【交通安全功労者】▽仲村徹也
 【交通安全功労警察官】▽松田一彦▽辺土名敏一▽仲立孫伸▽伊集盛健▽戸真伊隆▽島袋香代▽長濱宏弥▽大城修▽浦崎敦▽新垣真

 写真説明・伊波盛春署長(手前右)と黒島会長(同左)から表彰状が手渡された=24日、平良市内の共和ホテル

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前川さん(防犯協理事)に育成者表彰/県青少年育成県民会議

 【那覇支局】県青少年育成県民会議(羽地和枝会長)の第38回通常総会が24日、那覇市内で開かれ、宮古地区防犯協会理事の前川尚誼さん(52)=平良市=が青少年育成者表彰を、宮古地区防犯協会下地支部(渡真利等支部長)が模範活動団体表彰をそれぞれ受けた。県内37個人・団体が表彰された。
 受賞者を代表してあいさつした前川さんは「自分がやらなければ誰がやるか。元気なうちにやろう、という気持ちでこれまで活動してきた。受賞を契機に今後も頑張りたい」と、これまでを振り返りつつ今後の活動に意欲を見せた。
 前川さんは、20年余にわたり地域、警察、防犯協会のパイプ役として、地域の防犯や青少年の健全育成・非行防止活動に尽力した。
 防犯協会下地支部は1979年、自治会やPTAを構成員に結成。以来25年間、駐在所や学校、地域住民と連携し青少年健全育成や非行防止活動、祭り会場での防犯パトロールなどに取り組んでいる。2003年には、来間地区の自警団を結成し、安全活動を強化した。表彰式の冒頭、羽地会長は「青少年育成のための献身的な活動に感謝している。受賞を契機に、ますます活発な活動が行われるよう期待している」と祝福の言葉を述べた。

 写真説明・表彰状を受け取る前川さん=24日、那覇市内の県南部合同庁舎

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