200平成1  24曜日

「宮古島市」市長選・坂井氏が出馬の意向

/保守系選考委で明言

 10月1日に発足する新市の市長選に向けて、保守系候補者1本化を目指す「宮古島市市長候補者選考委員会」(比嘉米三委員長)の会合が23日、平良市内のホテルで行われ、昨年の県議選で分裂選挙を戦った坂井民二氏(55)は同委員会の決定に対する見解を問われたのに対し「私自身としては市長選に出馬する意向だ」と述べ、委員会の場で出馬の意思を明言した。委員会での意向聴取を終えた坂井氏はマスコミに対して再度「これからいろいろな人たちが挙がってくると思うが、私も出馬したい意向を持っていることを示した」と述べた。
 同選考委は前回から分裂選挙を戦った立候補経験者を招集して、その見解を確認している。今回は坂井氏に対して「選考委で(候補者が)誰に決まっても協力してくれるか」との問いについて意向を確認した。
 坂井氏は候補者1本化の必要性を認めながらも委員会決定に対する姿勢については「聞く耳は持っている」との表現にとどまった。
 マスコミに対して坂井氏は「昨年の私の県議選では自民党公認、現職の保守本流で私が出てきたが謀反を起こして出てきた人たちがいる。それに対するけじめは必要。1本化する候補者も誰でもいいという訳ではない」と述べ、選考委の決定に対しては「順守」ではなくあくまでも「聞く耳を持つ」との姿勢を強調した。
 また、「納得する候補者とは」の質問には「誰がこれまで保守のために頑張ってきたか、宮古島市の最初の市長は舵取り役として大切で誰がふさわしいかなどいろいろな面から論議を重ねることが必要」と述べた。
 次回の選考委で具体的な候補者名を基にした協議が行われるかについて、比嘉委員長も明言を避けているが今回、坂井氏が出馬の意向を示したことで新たな動きが生まれそうな状況となっている。

 坂井氏は1949(昭和24)年9月24日生まれ。平良市西里出身。東京写真大学(現東京工芸大学)卒。89年平良市議初当選、3期務める。2000年県議初当選し、1期務める。

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「宮古島市」市長選・伊志嶺氏擁立を正式発表

/革新系選考委員会

 多良間村を除く宮古5市町村合併により10月1日に発足する「宮古島市」の市長選で、革新系候補者選考委員会は23日、宮古教育会館で記者会見し、現職平良市長の伊志嶺亮氏(72)の擁立を正式に発表した。選考委員長の奥平一夫県議は「新生宮古島市のリーダーとして、伊志嶺氏が候補者にふさわしい」と述べた。同委員会は同日で解散。今後は新たな有志会の中で後援会の組織づくりを行い、来月2日にも行われる伊志嶺氏への出馬要請に向け準備を進める。革新系では自治労平良市職員労働組合の根間修委員長らが連合沖縄会長の狩俣吉正氏(55)を推す動きもあり、双方の今後の動向が焦点となりそうだ。
 同委員会は平良市6人、城辺町4人、伊良部町3人、下地町4人、上野村3人、労組代表3人の計23人で構成。3月10日に第1回選考委員会を開き、「宮古島市」市長選挙で伊志嶺氏を擁立する方針を、出席した19人の全会一致で決めた。会見には選考委員長の奥平県議、座長の下地学平良市助役をはじめ、友利恵一市議、新城元吉城辺町議ら16人が出席した。
 選考基準は、@人格・識見ともに優れ、全圏域で幅広い支持が得られるA政治理念・スタンスが明確で行動力があるB新生宮古島市づくりのリーダーとして期待できるC公正・公平で住民に開かれたクリーンな政治活動が期待できる―の4点。
 選考委では、3期11年の市長としての実績や宮古市町村会長や市町村合併協議会長などの実績を挙げ、「圏域全体の支持を得られる」と評価。また「平和問題、環境問題や下地島空港問題などで国・県に発言できるのは伊志嶺氏しかいない。開かれた政治という原点も踏まえ、用件を満たしているのが伊志嶺氏」とした。
 狩俣氏擁立の動きがみられる自治労平良市職労に関しては、下地座長が「組織としての話し合いは持っていない。これから組織づくりをして、その中で市長を支持する組織として協力要請し、誠意を持って情報交換も行っていく」と言及。今後の調整作業に注目が集まる。

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各競技に一生懸命/身障者スポーツ大会

 第40回宮古地区身体障害者スポーツ大会(県、上野村、県身体障害者福祉協会、宮古身体障害者連合会共催)が22日、上野村営陸上競技場で開催され、多良間村を含む宮古各地から約100人が参加し、晴天の下で陸上競技などを通して交流を深めた。参加者は、身体の不自由さを感じさせない力走を見せ、会場の雰囲気を盛り上げていた。
 この大会はスポーツを通じて身体機能の回復を図り自らの障害を克服するとともに、一般社会の身体障害者に対する正しい認識を深めることを狙いに開催されている。
 会場には、中学生を含む大勢のボランティアも駆け付け、大会を支えながら参加者との交流を深めていた。
 午前10時から行われた開会式で、池間太郎大会長(宮古身体障害者連合会長)が、「ボランティアや地域の方々と心の交流を深め、日ごろ鍛えた技と力を十分に発揮し和気あいあいと競技してください」と参加者に呼び掛けた。
 会場となった上野村の川田正一村長は、「きょうは伸び伸びと競技してください」と歓迎するとともに、行政サイドから社会のバリアフリー化のさらなる充実を誓った。
 この後、上野村の新里清一さんが参加選手を代表して宣誓し、「ハンディをクリアし、正々堂々とゴールを目指します」と力強く大会へ臨む決意を表した。
 競技は、午前10時30分からスタート。強い日差しの中、参加者は60メートル走や車いす競争をはじめ、走幅跳、ソフトボール投げなどで全力プレー。「頑張れ、頑張れ」の大声援を受けながらゴールを目指した。
 また、各地から参加した選手や中学生らボランティアとの交流も楽しんでいた。

 写真説明・車いす競争で懸命に力走する参加選手たち=22日、上野村営陸上競技場

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今年最高30・8度/6月下旬並み気温 強い日差しにヒマワリ映え

 梅雨に入り、蒸し暑い日の続く宮古島地方。宮古島地方気象台によると、23日は午後2時18分に今年の最高気温30・8度を観測。6月下旬並みの気温となり、真夏日となった。宮古島地方が梅雨前線の南側に当たり、暖かい南風が吹いたため。
 県道78号線(通称・城辺線)沿いの県農業試験場宮古支場付近では、同支場の職員らが植えたヒマワリ約1000本が、往来する住民や観光客の目を楽しませている。夏を代表する花とあって、強い日差しに大きな黄色の花がよく映えている。
 同気象台では、きょう24日から宮古島地方に再び梅雨前線が停滞し、昼すぎから雨になると予想。南風の影響で蒸し暑い日は当分続きそうだ。

 写真説明・青空の下、鮮やかなヒマワリが道行く人の目を楽しませている=23日、平良市の県農業試験場宮古支場付近

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今後の進路に生かす/翔南高・実習生が航海終え帰港

 海洋調査実習のためオーストラリア近海で航海していた県立翔南高校(新崎直昌校長)の実習船海邦丸五世(仲村正船長、499トン)は23日、約40日間の実習を終え平良港に帰港。実習生が元気な姿を見せた。平良港では学校関係者や家族が生徒たちを迎え、実習を終えた生徒たちをねぎらった。
 今回の実習には、海洋科学科の3年生15人が参加。4月15日に平良港を出港し、オーストラリアのケアンズに寄港したほか、近海で計7回漁を行い5トン余の魚を水揚げした。
 新崎校長は「お帰りなさい。乗船で身に付けた忍耐力、協調性を学校生活にも生かしてほしい。今回の貴重な体験は皆さんの血となり身となって今後に反映されていくと思う」と述べた。
 実習船運営事務所の小底賢市副所長は「学校で学んだことが航海で身に付いたと思う。これからの勉強や進路に生かしてほしい」、仲村船長は「長い航海だったが良く頑張ってくれた。諸々の経験を生かし、頑張ってほしい」とエールを送った
 これに対し実習生を代表してあいさつした新里健君は、「初めは船酔いや早起きに慣れるのが大変だったが、次第に慣れて作業も早くなった」と航海を振り返り、「学んだことを学校や社会生活に役立てたい」決意を示した。

 写真説明・約40日間にわたる航海実習を終え下船する実習生たち=23日、平良港

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  神、来間島の活性化に意欲

西銘恒三郎代議士が来島・視察

 衆院議員の西銘恒三郎氏が23日宮古入りし、大神島、来間島を中心に視察した。それぞれの島を回り西銘氏は「島に渡り政治の原点を考えることができた。それぞれ人口が少ないが、島のなりわい産業を充実させることも1つの方法だと思う」と話し、各離島の活性化に意欲を示した。
 西銘氏は午前9時30分ごろ来島。宮古郡区選出県議の砂川佳一氏をはじめ、平良市議の下地秀一、川満俊夫、垣花健志の各氏とともに大神島に渡り地域住民と意見を交わした。
 この後、来間島に移動し、島の住民らと積極的に会話するなどして島の現状把握に努めていた。
 午後2時30分に宮古空港で会見した西銘氏は「大神島については思ったより人口が少ないという印象。今後、島に若者を呼び込めるような知恵、アイデアを砂川県議とも相談しながら出し合っていきたい」と話した。その上で「そのためにも、もっと多くの時間をかけて大神島を視察してみたい。じっくりと見て回ることでアイデアも浮かんでくる」などと話し、島の活性化に向けて意欲を示していた。
 西銘氏に同行した砂川氏は「西銘代議士は少しの時間でもこうして宮古島を訪ねてくれるので、島の現状を肌で感じているはず。来島するたびに何かを感じ取ってもらえれば幸い」と話していた。

 写真説明・来間島の展望台から伊良部架橋建設予定地などを見た西銘氏(左)。右は砂川氏=23日、来間島

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