200平成1  17曜日

自治労、狩俣氏(連合沖縄会長)擁立の方針/「宮古島市」市長選

 10月1日に新市「宮古島市」が発足することに伴う新市市長選に向けて自治労平良市職員労働組合(根間修委員長)は連合沖縄会長で平良市出身の狩俣吉正氏(55)を擁立する方針をこのほど行なった執行委員会でまとめた。新市市長選の候補者については、革新系の選考委員会が3月に現職平良市長の伊志嶺亮氏でまとまっている。狩俣氏擁立について根間委員長は「新市市長には若い人材で新しい風を吹かせられる人材を考えている。今後、伊志嶺市長らと調整するとともに自治労連とも相談しながら保革の枠を越えた人材として狩俣氏を擁立したいと思っている」と述べた。
 根間委員長によると、狩俣氏も新市市長選出馬については前向きな姿勢を示しているようで今後は伊志嶺氏の擁立を固めている選考委員会との調整が行われる見込みとなっている。
 自治労執行部では、狩俣氏の擁立について、伊志嶺市長の実績は十分に評価しているが新市発足に向けては新しい風を吹かせるために若い行動力のある人材であることが必要で、その適任者として平良市出身で連合沖縄会長を務める狩俣氏を選択したようだ。
 革新系候補者の選考委員会に自治労の代表は入っておらず今回、狩俣氏を擁立する動きで伊志嶺氏とどのような調整が行われるか注目となっている。
 狩俣氏は1950年生まれ、平良市狩俣出身。宮古高校、琉球大学短期大学部法政学科卒業の後、貴金属加工職などを経験し、72年平良市役所入り。81年宮古地区労働組合協議会事務局長、96年自治労県本部執行委員長、99年から連合沖縄事務局長を務め、2001年の10月に連合沖縄会長に就任している。

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高橋洋二氏、5億円余で1位/04年宮古管内高額納税者

 平良税務署(古川達弘署長)は16日、所得税が1000万円を超えた2004年分の高額納税者9人を公示した。1位は5億233万6千円を納付したユニマットグループ代表高橋洋二氏(上野村)で県内では5年連続トップ、全国でも37位に入った。2位には自営業の上地安増氏(平良市)が1678万3千円で入り、3位は開業医の比嘉一雄氏(平良市)で1461万9千円だった。
 同署は同日、所得税法第233条の規定により、所得税の確定申告などによる個人の所得税額を公示、署の掲示板に上位9人を張り出した。
 上位3人に次いで4位には医療法人役員の奥原典一氏(平良市)、5位には開業医の池村栄作氏(同)、6位には会社役員の砂川隆治氏(同)が入った。上位9人の所得税高額納税者と納税額は次の通り。(敬称略)
 ▽1位=高橋洋二(上野村、会社役員)5億233万6千円▽2位=上地安増(平良市、自営業)1678万3千円▽3位=比嘉一雄(同、開業医)1461万9千円▽4位=奥原典一(同、医療法人役員)1451万6千円▽5位=池村栄作(同、開業医)1313万6千円▽6位=砂川隆治(同、会社役員)1183万7千円▽7七位=下地晃(城辺町、医師)1176万2千円▽8位=砂川伊弘(平良市、会社役員)1155万6千円▽9位=池村幸(同、会社役員)1017万8千円

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基隆市から交流団が来島/宮古島市との姉妹締結へ期待

 平良市(伊志嶺亮市長)は16日、台湾基隆市交流団(童永団長)を招き同市内のホテルで歓迎懇親会を開いた。基隆市から来島した44人を囲み、伝統の舞などで親睦を深めるとともに、今後、両市とも姉妹都市締結に向け前向きに検討し、交流活動を展開することを確認した。
 交流団として来島したのは、基隆市の商工会議所会頭に当たる鄭錦洲氏ら。伊志嶺市長、沖縄宮古商工会議所の中尾英筰会頭、宮古観光協会の藤村明憲会長らが出席、基隆市からの交流団を温かく迎えた。
 歓迎懇親会は琉球國祭り太鼓宮古支部の勇壮な演舞で幕開け。主催者を代表して伊志嶺市長は「心から歓迎します。私どもにとって台湾は1番近い外国。今後、宮古島と基隆市が交流、親善を深めることを期待します」とあいさつした。
 交流団を代表して鄭氏は「宮古と基隆市の姉妹都市締結を目指しスポーツなどでも盛んに交流しましょう」と呼び掛けた。また、友好の証しとして平良市からは地酒や琉球人形、掛け軸などが贈られたほか基隆市からは台湾の縁起物とされる額縁がプレゼントされた。
 懇親会では、トウガニアヤグなどの琉球舞踊が披露されたほか、参加者全員でクイチャーを踊り、交流を深めた。基隆市からの交流団は宮古の伝統芸能、伝統の踊りが披露されるたび、めずらしそうにカメラやビデオカメラで撮影していた。
 基隆市は台湾北部に位置する港湾都市で、人口は約39万人。南部の高雄、中部の台中、東部の花蓮とともに台湾の4大貿易港の1つに数えられている。商業港や軍港、漁港として重視され、日本との交易に重要な役割を果たし現在も日台交流の重要基地の1つとなっている。3年前から平良港へ寄港している大型クルーズ船「スーパースタージェミナイ号」は基隆港から出港し、毎年台湾から1万人以上の観光客を宮古島へ送り込んでいる。今回来島した交流団もスーパースタージェミナイ号で来島した。
 また、先月、台湾と沖縄の友好親善と文化的、経済的交流を深める目的で開催された台琉友好親善国際ヨットレースの主催地でもある。

 写真説明・出席者全員で乾杯し、今後の交流発展に向け取り組むことを誓い合った=16日、平良市のホテル共和

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輸送ヘリで避難訓練/陸自第1混成団

 陸上自衛隊第1混成団主催の「防災展示会」が15日、上野村高山農村公園であった。輸送ヘリコプターによる避難訓練などが行われ、多数の住民が参加して災害時における自衛隊の役割に理解を深めるとともに防災意識を高めた。
 防災展示会は、地震や台風などの災害時に被害地の復旧支援活動を行う自衛隊業務に関心を促し、防災意識の高揚を図ろうと実施。ヘリコプターの体験飛行や野外炊事車による炊き出し、防災車両の体験試乗などが行われ、親子連れなど多数の住民が参加した。ヘリコプター体験のコーナーでは、2003年の台風14号の際に沖縄本島から復旧支援人員や物資を運んだ輸送ヘリ「CH47J」が使用され、約250人の住民が体験。ごう音に驚きながらも素早く乗り込み、機内では上空からの風景を楽しんでいた。
 陸自第1昆成団第3科長の大橋隆さんは「輸送ヘリは音が大きく民間機よりも揺れるので、万一の災害時にパニックにならないよう、1度経験してヘリに対する免疫を付けておくと安心」と理解を求めていた。

 写真説明・災害時の輸送ヘリを使った避難訓練が行われ、多数が体験・見学した=15日、上野村営グラウンド

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設立当初役員会が発足/社会福祉協議会合併協議会

 宮古5市町村合併に向け5市町村の社会福祉協議会合併協議会設立当初役員会が16日、発足した。第1回目の会合は宮古郵便局の会議室で行われ、会長には平良市社会福祉協議会の奥平玄孝会長が就任し、副会長は友利清栄城辺社協会長となった。
 同役員会は合併直前の社協職員に対する辞令交付を行うほか、合併後は評議員や理事の選定を行い、選定された理事は新市社協の会長について審議、決定する予定となっている。
 会長に就任した奥平氏は「これからいよいよ合併が目前に近づいてくる。お互いに協力し合って合併の各種作業をスムーズに進めていきたい」とあいさつした。
 また、同役員会の第1回会合後には第6回社会福祉協議会合併協議会も行われ、提案された9議案のうち▽定款▽財源、財務運営▽各種事務の取り扱い▽地域福祉活動、ボランティアセンター等▽市町村からの補助事業、受託事業▽介護保険、相談事業、支援事業―に関する6項目が承認され、▽財産及び債務の取り扱い▽新社会福祉協議会組織、機構整備方針▽組織及び事務機構▽職員の身分の取り扱い―に関する四議案は継続審議となった。
 4議案が継続審議となったことで、今月20日に予定されていた合併調印式は必要な協議事項をすべて終了した後で行われることから延期される見込みとなっている。

 写真説明・会長に市社協の奥平会長が就任した合併協議会設立当初役員会の第1回会合=16日、宮古郵便局

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  「宮古島市」市章を公募へ/合併向け残歴板も設置

 宮古5市町村合併推進協議会(会長・伊志嶺亮平良市長)の市町村長会議が開かれ、合併後の「宮古島市」の新しい市章(市のマーク)を公募することを確認した。このほか新市の保育料や、合併する10月1日に向けての残暦板の設置なども決めた。
 市章は、印鑑登録証や住民票の偽造防止、住民基本カードなどに必要として、合併前に準備することを決めた。市章の募集期間は6月1日から7月31日までの2カ月。専門家などによる選考委員会による1次選考、市町村長会議による2次選考の末、合併推進協議会で1点を採用作品として決定する。応募資格、1人当たりの応募点数は問わない。採用作品(最優秀作品)の応募者には、20万円が贈呈される。
 また各首長からは、「合併前に新市の市歌も決定しておいた方がよい」との意見があり、今後幹事会で検討することとなった。
 合併後の保育料については平良市の保育料徴収基準額表に基づいて実施することや、合併する10月1日から06年3月までの半年間は旧市町村の保育料を適用し06年度から平良市の基準に統一することでまとまった。
 残暦板は残り100日が6月23日の「慰霊の日」に当たるため、日取りの良い同月25日の「残り98日」からスタートすることとなった。設置場所は市内のスーパーなどで調整する。

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