2005年(平成17年)
5月 16日
月曜日
☆
現職4人、新人3人が当選/多良間村議選
野党系、過半数を確保
【多良間】任期満了に伴う多良間村議会議員選挙(定数7)は15日投票、即日開票が行われ、新しい議員7人が決まった。今選挙には現職5人、新人3人の計8人が立候補し少数激戦を展開。開票の結果、新人で最年少の本村健次氏(40)が140票を獲得しトップ当選した。注目された与野党の戦いは野党系議員4人が全員当選し、過半数議席を確保。来月の村長選へ弾みを付けた。現職の嘉手苅光徳氏(54)が次点に泣いた。当日有権者数は1004人(男性531人、女性473人)で投票率は97・81%。
投票は午前7時から多良間小学校体育館で行われ、午後7時に締め切られた。午後8時から開票が始まり、午後九時すぎには7人の議員が決まった。定数をこれまでの10から7に削減して初めて実施された今選挙の当選ラインは、定数減に伴い前回を40票上回る120票となった。立候補した8人とも100票以上を獲得し、当選した7人はほぼ横一線に並ぶなど激戦となった。
|
☆盆栽展、写真コン入賞者を表彰/最後の文化祭
第32回平良市民総合文化祭(一般の部)花と緑の園芸展盆栽の部と、写真コンクールの入賞者表彰式が15日、同市中央公民館で行われた。伊志嶺亮市長らが各部門の入賞者を表彰、入賞者らは平良市として最後の文化祭での入賞とあって表情も晴れ晴れ、それぞれ満面の笑みを浮かべて喜びを表現していた。この表彰式で14日に開幕した文化祭は閉幕した。
表彰式は午後5時から行われた。はじめに伊志嶺市長が「平良市として最後の文化祭を成功裏に終えることができ、皆さんに感謝している。10月には市町村合併があり文化協会も新しく結成されると思う。参加者の皆さんはさらに精進し、これからも素晴らしい作品を出品してほしい」と呼び掛けた。続いて久貝勝盛教育長と市文化協会の立津精一会長があいさつし入賞者をたたえた。 この後、伊志嶺市長や久貝教育長、立津会長が各部門の入賞者一人ひとりを表彰し、今後のさらなる活躍に期待した。 入賞者は次の通り。(敬称略) 【花と緑の園芸展盆栽の部】▽平良市長賞=下地徹▽平良市議会議長賞=池原一美▽平良市教育長賞=新城武一郎▽平良市文化協会長賞=池間諄▽奨励賞=伊佐一雄、池原健二、川満美和子、高江洌恵忠▽特別賞=羽地宣優 【写真コンクール】▽金賞=仲地邦博▽銀賞=松堂邦彦、長嶺亜佑美▽銅賞=立津元勇、下里ヒロ子、安谷屋昭▽奨励賞=翁長賢一、棚原恵照、西平夏樹、川満暁美、南風原稔▽入選=平良悦子、下地多重子、下地夢実、下地祐璃、翁長輝子、町田瑠美、神里敏朗、高西あけみ、下地信子、渡久山英徳、末吉姿子、砂川正人、下地理菜、下里和広、伊志嶺博美、近角敏勇、菅浪正憲、与那覇美樹 写真説明(上)盆栽の部で入賞した左から下地徹さん、池原一美さん、新城武一郎さん=15日、平良市中央公民館 (下)写真コンクールの入賞者=15日、平良市中央公民館 |
☆与那覇君、松川さんが優勝/市民文化祭・将棋大会
☆ 愛鳥週間で探鳥会/
宮古野鳥の会
5月10日から16日までの「愛鳥週間」を機に野鳥や自然観察への関心を広げようと、宮古野鳥の会(岡徹会長)は15日、大野山林で探鳥会を催した。約30人が参加し、双眼鏡で鳥の姿を発見したりさえずりに耳を澄ませたりして楽しんだ。
参加者らは野鳥を驚かさないよう声を潜めながらも、木の枝に野鳥を発見すると「いた、いた」と喜びながら山林内を歩き、同行した同会会員らのサポートを受けながら観察を楽しんだ。探鳥会では、アカショウビンやサンコウチョウ、国の天然記念物のキンバトなど12種類の野鳥が確認された。 野鳥観察に先立ち、岡会長は「自然界では、ひなが卵からかえる活発な時期を迎えている。今日は子育てのために渡ってきているサンコウチョウなどの夏鳥を中心に観察しましょう」とあいさつした。 また、同会の久貝勝盛顧問は、地球規模での深刻な課題となっている地球温暖化問題について触れ「地球温暖化が進むと植物の水利用が高まり、地球が乾燥する。地球には人間だけでなく、すべての生き物が暮らしていることを考えながら観察してほしい」と参加者らに呼び掛けた。 写真説明・山林内の池に姿を見せた夏鳥を観察する参加者ら=15日、大野山林 |
☆戦争の歴史学ぶ/市文化祭
宮古各地の戦跡巡る
第32回平良市民総合文化祭・一般の部郷土史部門で15日、宮古の戦争の歴史を考える「戦後60年講話と戦跡めぐり」が行われた。宮古郷土史研究会長の仲宗根將二さんが戦時の宮古島について講話、戦争の愚かさを語った。参加者は戦跡を巡りながら宮古島の歴史を学んだ。
この講話と戦跡巡りは戦時の宮古をいま一度見つめ直すことで、改めて平和を考える足掛かりにすることを目的に開催されている。 午前9時から平良市中央公民館で講話が行われた。仲宗根さんは「戦争というものは兵隊だけが戦場に行くというものではなかった。残された家族も戦場にいた。家にいることもままならず、中にはお墓で生活し、お墓で生まれた人もいる」などと話し、戦争はすべての人々の生活を変えてしまうことを強調した。 講話の後、宮古各地の戦跡を巡った。荷川取のウプドマーリャ秘匿壕跡を皮切りに、西原の福山地区のピンフ嶺野戦重火砲壕跡や、城辺町下里添の野原越納骨堂跡などを回った。 参加者は各地の戦跡で宮古島の戦争の歴史を学ぶとともに、戦争の愚かさと悲惨さを改めて痛感した様子で知識を深めていた。 写真説明 各戦跡で仲宗根さん(左)から説明を受ける参加者=15日、平良市荷川取のウプドマーリャ秘匿壕跡 |