200平成1  11曜日

定数7に8人が立候補/多良間村議員選挙告示・投開票は15日

 【多良間】任期満了に伴う多良間村議会議員選挙(定数7)は10日告示され、現職5人、新人3人の計8人が立候補を届け出た。6月には村長選挙も控えていることから、7議席をめぐる8人のし烈な激戦が見込まれる。投票は15日、多良間小学校体育館で行われ、即日開票される。9日現在の有権者数は1006人(男性532人、女性474人)。期日前投票はきょう11日から14日まで、多良間村役場2階会議室で行われる。
 立候補したのは届け出順に、現職の佐久本昇氏(52)、新人の本村健次氏(40)、現職の嘉手苅光徳氏(54)、現職の石原朝英氏(53)、新人の豊見城玄淳氏(59)、現職の森山実夫氏(54)、現職の西平幹氏(62)、新人の西筋米吉氏(61)の8人。全員が無所属。
 立候補受け付けが始まる午前8時30分までに5人が村選管に顔を見せ、佐久本氏が1番くじを引き当てた。代理人が届け出した西筋氏を含め午前中には予想されていた8人全員が届け出を済ませた。締め切りの午後5時までに別の候補者からの届け出はなく、8人による選挙が確定した。
 今年は豊年祭のスツウプナカと時期が重なったことから表立った活動はしばらく潜んでいたが、届け出とともに村内の各所にはポスターが張られ選挙ムード一色に。選挙カーを使った街頭宣伝はなく静かなスタートを切ったが、選挙事務所として使っている自宅などには親せきや支持者数名が集まるなど、一気に高まりを見せ始めた。
 今回の村議選は行財政改革のため定数を10から7に削減して実施される。与野党ともに4人ずつ立候補しており6月には村長選もあることから、議席確保へ向けし烈な選挙戦が展開される見込み。定数削減のため当選ラインは前回より50票ほど多い120票前後が予想され、立候補者たちは地縁血縁を中心とした懸命な集票活動を展開している。

 写真説明・立候補予定が支持者とともに訪れ、計8人が届け出を済ませた=10日、多良間村役場会議室

 top.gif (811 バイト)

元町長、現職町議2人も滞納 /伊良部町04年度分国保税

 伊良部町の2004年度分(05年5月6日現在)の国民健康保険税の全額滞納者と1部滞納者を含めた件数は508件、滞納総額で約4046万円に上っていたことが10日、分かった。元町長1人と現職町議2人も滞納していたことが明らかになった。元町長が約13万円滞納。現職町議の1人が約23万円、もう1人が約22万円で、2人とも町税からの報酬所得がありながら納税の意志を示しておらず、今後大きな波紋を広げそうだ。
 同町国民健康保険事業健全化対策本部(本部長・浜川健町長)は同日午後、全庁体制による国保税訪問指導・徴収を実施した。浜川町長ら約40人が、滞納者の各世帯を訪問し、国保税の納税などを呼び掛けた。
 滞納別では、全額滞納者が169件、税額で約1612万円。1部滞納者が339件で、税額で約2433万円。
 7つある集落別でみると、全額滞納、1部滞納件数ともに前里添地区が最も多く、全額滞納は76件、税額は約675万円で全体の約42%を占め、1部滞納は、138件、税額は約1050万円で全体の約43%を占めた。
 各世帯を訪問する前に役場前で出発式が行われた。
 浜川町長は「一昨年の台風などの自然災害の影響で、サトウキビ生産農家は収入減となっている。農家の生活も厳しいと思うが、国保税の趣旨をしっかり伝え収納率アップにつなげてください」と激励した。
 全庁体制による国保税徴収の取り組みは、今月13日まで行われる。

 写真説明・国保税訪問指導・徴収の出発式で、浜川町長(右)が職員らを激励した=10日、伊良部町役場前

top.gif (811 バイト)

イチャーなど楽しむ/城辺中大阪・相愛女子中と交流

 城辺町立城辺中学校(與儀千寿子校長)は10日、修学旅行で来島している大阪府の相愛女子中学校と交流会を行った。交流会では、城辺中の生徒らが三線演奏や棒振りなど伝統芸能を披露した。両校の生徒が一つの輪になってクイチャーを踊るなど楽しいひとときを過ごした。
 相愛女子中の生徒らが入場すると、勇壮なエイサーの演舞で歓迎。城辺中の生徒を代表して新垣志麻子さんは「宮古の豊かな自然に触れてたくさん思い出をつくってください」とあいさつした。
 城辺中の生徒は「豊年の歌」「なりやまあやぐ」の三線演奏や棒振りなど宮古や城辺町に伝わる伝統芸能を紹介した。
 最後には参加者全員でクイチャーを踊り大いに盛り上がった。相愛女子中の生徒らは見よう見まねで手を振り、笑顔を見せていた。
 相愛女子中が修学旅行で宮古島を訪れるのは今年で3回目。観光だけでなく、地元の同年代の生徒と交流を深めたいと同中からの要望で、交流会は開かれた。

 写真説明・見よう見まねでクイチャーを踊る相愛女子中の生徒ら10日、城辺中学校

top.gif (811 バイト)

仲地邦博さん(平良市)が金賞/市民文化祭写真コン

 宮古写真愛好家協会(与儀一夫会長)は10日、14、15日に平良市中央公民館で行われる「第32回平良市民総合文化祭(一般の部)春の文化祭」(主催・平良市、同市教育委員会、同市文化協会)の写真コンクールの入賞者を発表した。金賞は、仲地邦博さん(49)=平良市=が色鮮やかな野鳥を収めた作品「オオルリ」に決定した。与儀会長は「ぬくもりや何とも言えない癒やしを感じさせる」と評した。表彰式は15日午後5時から平良市中央公民館で行われる。
 今回の応募者数は39人、応募点数は85点で、いずれも過去最多。与儀会長は「デジタルカメラの普及で写真を楽しむ人のすそ野が広がっている」と語った。写真展では、入賞・入選作29点と、宮古写真愛好家協会の会員の作品約50点が展示される。
 入賞者は次の皆さん。(敬称略)
 【金賞】▽仲地邦博【銀賞】▽松堂邦彦▽長嶺亜佑美【銅賞】▽立津元勇▽下里ヒロ子▽安谷屋昭【奨励賞】▽翁長賢一▽棚原恵照▽西平夏樹▽川満暁美▽南風原稔

 写真説明・金賞を受賞した仲地さんの作品「オオルリ」

   top.gif (811 バイト)

「がんずぅの郷」形成へ/城辺町シンボルタウン整備計画を策定

 城辺町(仲間克町長)は10日午後、城辺町シンボルタウン「城辺がんずぅの郷」整備計画の概要を発表し事業化に向けて取り組むことを報告した。この計画は今年3月に策定された城辺町福里・比嘉地区土地利用調整計画とシンボルタウン整備構想を合わせた計画。町は今後、町役場を中心とした新しいまちづくりを進める。同日午後に会見した下地敏彦助役は「新しい町づくりを進めることで人口集積が図られ、城辺地域そのものが活性化する」と述べ、事業化に向けて強い決意を示した。
 シンボルタウン計画は町民が城辺に住みたいという意欲を膨らませる生活環境の形成が目的。この計画を実現するために町は福里・比嘉土地利用調整計画を策定し、住民の意向などを取りまとめている。
 計画対象区域は福里および比嘉地区の530ヘクタール。この区域をさらに▽農業振興▽田園居住▽商業集積▽公共施設集積▽環境整備―の各ゾーンに分け、それぞれのゾーンに適した整備を進める。
 農業振興ゾーンでは農業の振興を図るとともに周辺環境に配慮しながら生産性の向上を図る。
 商業集積ゾーンはAコープ城辺店を核とし、地域産物の販売、生活必需品を扱う店舗をはじめサービス業、飲食店を誘致する。主に県道平良・城辺線沿道を商業地として整備する。
 公共施設集積ゾーンでは役場を中心に公共施設を集積し、環境整備ゾーンでは既存の街路樹や空間の保全などに努める。
 下地助役は「平良市に集中している人口を城辺だけでなく、宮古各地に分散させたい」などと強調。「しっかりとシンボルタウンを整備し人口が増えれば、城辺地域の活性化にもつながる」と同計画の実現に向けての決意を話していた。

top.gif (811 バイト)

 
top.gif (811 バイト)