200平成1  曜日

離婚増え、結婚減少03年度市民のくらし統計

 平良市(伊志嶺亮市長)がこのほどまとめた2003年度の「統計から見た市民のくらし」によると、離婚が1カ月に9・8組となり前年度の8組に比べ約2組増加していることが分かった。結婚は1カ月に14・9組と前年度の15・6組に比べ減少するなど、ここ数年減少傾向となっている。出生は1日に1・1人で横ばい。市の歳出決算額(一般会計)に対して市民1人当たりに使われた額は471000円となっている。
 離婚は01年度が9・3組で02年度には8組に減少したものの、03年度は01年度を上回る9・8組となっている。
 一方、結婚は01年度が16・6組、02年度が15・6組で03年度は14・9組となり、ここ数年は減少傾向で推移している。
 03年度歳出決算額に対して市民1人当たりに使われた額の471000円は、前年度の438000に比べ33000円の増加となった。
 同統計は、宮古圏域の中核として発展を続ける平良市の人口動態や産業構造、社会、教育文化などの各分野における統計資料を総合的に収録し、市勢の現状と推移を明確に把握することが目的で毎年編集している。
 「市民のくらし」を見ると転入は1日に6・1人(前年度5・5人)、転出は同6・3人(同6・1人)で転出はほぼ横ばいだが転入は若干増加。世帯人口は前年度と同じ1世帯に2・6人となっている。死亡は1日に0・7人(同0・6人)となった。
 また、医師(歯科医師含む)は市民351人に対して1人、病院・診療所は市民681人に1カ所。救急車の救急出動(宮古地区)は1日に4・9件、火災(同)は1カ月に1・7件となっている。
 進学率は高校卒業者が63・2%、中学校卒業者が96・3%となった。市の職員は市民90・9人に1人の割合となった。
 そのほか、水道の使用量などは前年度とほぼ変わらず1日の交通事故件数、刑法犯罪も横ばいとなった。
 今回の結果から市民の暮らしは、離婚は上昇し結婚は下降傾向で、出生はここ数年1日に1人で横ばいが続いている。出生は1960年に1日3・3人だったことからみても少子化傾向が進んでいることが分かる。


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感謝の気持ちはカーネーション/きょう母の日 

 5月の第2日曜日となるきょう8日は「母の日」。「お母さん」に日ごろの感謝の気持ちを表す日だ。
 各生花店では、母の日のプレゼントとして根強い人気のカーネーションが主役の輝きを見せている。赤、ピンク、オレンジなど色とりどりの種類があるが、健在の母には赤、亡き母には白が定番。ある生花店では普段の3」倍の量を仕入れ、5日ほど前から注文を受け付けて盛り花などの用意に追われているという。
 母の日は、20世紀初頭にアメリカで始まった行事。日本には大正時代に伝えられたという。

写真説明・カーネーションは「母の日」の定番プレゼント=17日、平良市内の生花店



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「叫び続ける声大事」/俳優・原田さんが講演
 

  俳優の原田大二郎さんを講師に招いた2005年度PTA研修会・教育講演会(主催・平良市、同市教育委員会)が7日、同市中央公民館で開かれた。息子に降り掛かった難病、いじめと闘った壮絶な子育て時代を紹介し「いじめは簡単にはなくならないだろうが、大人が『いじめはやめろ』とストレートに叫んでいくべき。理屈ではない」と、自らの経験をもとに呼び掛けた。会場には多数の聴衆が詰め掛け、原田さんの力強い子育て談に引き込まれていた。
 同講演会は、平良市の市制58周年記念事業として開催。青少年にかかわる社会問題が増加する中、教育の原点である家庭の役割を中心に、地域の教育力を高めようと行った。
 原田さんは「小学校低学年の年代の子供たちは大いに遊ばせた方が良い。遊びの中から世の中の規範や守らなければならないものを学ぶし、のちのちは学力面でも良い結果を生むと思う」と持論を展開。息子が小学1年生のころ同級生に髪を切られたり、中学生のころ、ノートに「死ね」「消えろ」などの暴言を落書きされた出来事などを具体的に紹介し、本人や親としての痛み、校長に説明し加害少年やその親を含めて話し合いを持つまでの過程などを話した。その上で「いじめられる側といじめる快感を知った側の関係はなかなかなくならない。しかし、われわれ大人がするべきことは残っている」と現在の心境を語った。
 大学で演劇学を教える中ではっきり感じることとして「これまでの思いやり教育の残骸が今の若者の状況。他人に干渉せず、見て見ぬ振りをする現在の若者社会が、曲がった思いやり教育のなれの果てとして表れている」と話し「では、どうしたら良いのかと問われるとはっきりした答えは分からないが、単刀直入に『いじめに対して大人は怒っている』と叫び続けるべきなのでは」と会場に訴えた。
 今回の講演のもととなった、規梭子夫人との共著「いじめなんかじゃ くたばるもんか!」を朗読しながら、自らの子育て体験を披露した。

写真説明=会場には、教育関係者や子育て中の父母らが多数来場した=7日、平良市中央公民館


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前年度比26トン増の302トン/04年度ゴーヤー出荷量

 JAおきなわ宮古地区営農センターが取り扱った2004年度のゴーヤー出荷量は前年度比25・8トン増301・7トンに上ることが同センターのまとめで分かった。販売額は1億55724000円で、前年度に比べ5189000円増えている。宮古地区のゴーヤー出荷量は年々増加しており同センターではブランド化に向けて弾みになると期待している。
 過去10年間におけるゴーヤーの出荷量は右肩上がりで推移。JAが取り扱う各市町村のゴーヤーは年々生産量が増えているという。
 04年度市町村別の出荷量では城辺町が最も多く114・5トン(前年度比17・7トン減)。次いで下地町の88・5トン(同18・5d増)、上野村の62・2トン(同22トン増)、平良市の36・5d(同3トン増)となっている。
 販売額は▽城辺町56435千円(前年度比14978千円減)▽下地町47597千円(同9009千円増)▽上野村32876千円(同982万円増)▽平良市18816千円(同1338千円増)―となった。
 出荷量、販売額ともに城辺町以外は前年度より伸びており、宮古地区におけるゴーヤー生産の好調ぶりを裏付けている。
 宮古地区営農センター農産部によると、出荷量は伸びているが、ここ数年注目を集めている宮崎県や鹿児島県の好調なゴーヤー生産を懸念。松原泰夫次長は「今はまだ、消費者に『沖縄県産じゃなければ買わない』という方が多い。この流れを変えないような努力が必要だ」などと話し、より品質面に優れたゴーヤーの栽培に向け生産農家のさらなる努力を求めていた。
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浮桟橋、来月から供用開始/伊良部町で完成間近

 県宮古支庁が伊良部町佐良浜漁港で整備を進めている旅客船専用の浮桟橋工事で、本体を鋼管くい4本に取り付ける作業が7日、本格化した。6月から供用開始される。旅客船利用者の乗降安全と利便性が一段と向上し、離島航路旅客船の発展に寄与するものと期待されている。宮古内の漁港で、旅客専用の浮桟橋が整備されるのは今回が初めて。
 浮桟橋の本体は、平良市池間漁港のドック船で製作した。この日の深夜、本体は船で佐良浜漁港にえい航され、くい4本に取り付けられた。
 工期は今月19日まで。完了後は検査が行われ、来月から供用開始される。
 浮桟橋は、地域水産物供給基盤整備事業で実施され、これまでの離島航路発着岸壁前で整備。全長35メートル、全幅11メートル、高さ2・9メートル。屋根はステンレス製。総事業費は約2億4500万円。

写真説明・本体がくい4本に取り付けられた浮桟橋=7日、伊良部町佐良浜漁港



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