200平成1  曜日

平良市、追加提訴を予定/市営住宅家賃滞納者

 平良市(伊志嶺亮市長)の市営住宅に入居しながら家賃を支払わない悪質な滞納者10世帯に対し、3月に総額1500万円の家賃支払いと住宅の明け渡しを求める訴えを那覇地方裁判所平良支部に起こした当局だが、5市町村合併前の今年9月までにさらに、悪質な滞納者20世帯程度を対象に同様の訴えをする予定であることが6日までに分かった。今後、市議会の6月定例会で弁護士の委託費用などを予算化し、9月定例会で「訴えの提起」を提案し、議決後に対象世帯を提訴する予定となっている。
 市営住宅を管理する都市計画課の与那嶺大課長は「9月までには新たに悪質な滞納者20世帯を提訴したいと考えている。ほとんどの住民がちゃんと支払っている中で市営住宅入居者の公平感を保つためにもそれなりの対応が必要」と説明した。
 昨年4月に財政非常事態克服実践本部を設置した同市は、滞納税や使用料などの徴収率向上に努めてきた。市営住宅の家賃もその1つで、悪質な滞納者に対する早急な取り組みが求められていた。
 昨年12月議会の時点で当局は、17世帯で総額2300万円余について提訴する予定だったが、これ以降、7世帯が誓約書を書き一括、分割による支払いに応じた。このため前回提訴に至ったのは、10世帯分で滞納総額1500万円余となっている。
 滞納者の最長は6年9カ月、滞納最高額は約219万円となっている。この10世帯に対する訴えの第1回口頭弁論は今月12日に予定されている。

 top.gif (811 バイト)

宮古全域もやに包まれる/伊良部島、視界から消える 

 宮古諸島は5日から6日にかけてもやが発生した。宮古全域は2日間にわたってもやにすっぽり包まれた。
 もやが出始めたのは5日午前1時から。宮古島地方気象台によると、沖縄近海から東シナ海にかけて湿った空気が流れ込んで発生したもの。
 6日の日中は視界が約3―4キロまでと悪くなった。平良港から約7キロ先の伊良部島は視界から完全に消えてしまった。
 同気象台では、同日午後0時46分ごろ、南風の最大瞬間風速18・1メートルを観測した。早朝から海上がしけのため、伊良部町佐良浜地区や平良市池間島の漁師らは出漁を見合わせていた。
 7日は晴れて視界が良くなる見込み。

 写真説明・対岸の伊良部島はもやのため視界から消えていた=6日午後3時ごろ、平良市のカママ嶺公園から

top.gif (811 バイト)

テッポウユリ満開楽しみ/1本の茎から約60のつぼみ

 平良市の旧NTTビルの花壇に、1本の茎から大小約5、60のつぼみを付けたテッポウユリがあり、地域の話題になっている。すでに10―20の花が咲いている状態で、地域住民も満開を楽しみにしている。
 同ビルで清掃作業を行っている女性は「つぼみの数があまりにも多いので驚いた。全部のつぼみが開花すればとてもきれい」と話した。
 平良市内の花屋で働く女性も「1本の茎からこれだけのつぼみを付けるのは珍しい。これまで見たことがない」と驚いた様子だった。

写真説明・大小60のつぼみを付けているテッポウユリ。訪れる人々の目を楽しませている=6日、平良市・旧NTTビル

top.gif (811 バイト)

台湾・基隆市、宮古島市姉妹都市締結へ/

国際ヨットレース開催機に

 伊志嶺亮平良市長は6日、先月開催された台琉友好親善国際ヨットレースの主催地である台湾基隆市と姉妹都市締結へ向け、両市ともに前向きに取り組んでいることを明らかにした。市町村合併後の新市として締結していきたい考えで、16日には交流団の第1陣として基隆市の商工会議所会頭に当たる鄭錦洲氏らが宮古入りし、沖縄宮古商工会議所や宮古地区体育協会と交流する予定。伊志嶺市長は「負けないぐらい歓迎し、姉妹都市としてうまくいくよう取り組んでいきたい」と話し意欲を見せた。
 基隆市は台湾北部に位置する港湾都市で、人口は約39万人。南部の高雄、中部の台中、東部の花蓮とともに台湾の四大貿易港の1つに数えられている。
 商業港や軍港、漁港として重視され、日本との交易に重要な役割を果たし現在も日台交流の重要基地の1つとなっている。
 3年前から平良港へ寄港している大型クルーズ船「スーパースタージェミナイ号」は基隆港から出港し、毎年台湾から1万人以上の観光客を宮古島へ運んでいる。
 先月、台湾と沖縄の友好親善と文化的、経済的交流を深める目的で開催されたヨットレースには国内外から11艇が出場。平良港を出発しゴールの基隆港を目指した。伊志嶺市長も「シーサー号」に乗組員として乗船し出場したが、レース途中で風に恵まれず時間切れでリタイア。表彰式では最年長賞を受賞した。レースを振り返り「ものすごい歓迎ぶりだった」と感激した様子。交流会には基隆市の柯水源副市長をはじめ、台湾省の体育協会理事長と基隆市の商工会議所会頭を務める鄭錦洲氏も参加し、姉妹都市締結へ向け前向きな姿勢を見せたという。
 16日に来島する交流団には航海安全の神を祭った慶安宮の役員たちも参加する。
 
 写真説明・台湾基隆市との姉妹都市締結へ向け意欲を見せる伊志嶺市長=6日、平良市役所市長室

   top.gif (811 バイト)

大勢の家族連れでにぎわう/うえのドイツ文化村・鯉のぼりフェス

 開催中の第7回うえのドイツ文化村「鯉のぼりフェスト2005」(主催・上野村、博愛国際交流センター)の関連イベントとして、ちびっこカラオケ大会、マジックショーなどが「こどもの日」にあたる5日、開かれた。村内外から大勢の親子連れが会場に訪れ、イベントを通して家族のきずなを深めた。
 芝生広場では、同文化村で初めて行われるという「宮古馬ふれあい教室」が人気を集めた。体験乗馬ができることもあり、大勢の子供たちが長蛇の列をつくった。
 ステージでは、12人(組)が出場し、会場を盛り上げたちびっこカラオケ大会のほか、ティダカンパニーによる生ライブも披露され、好評を博した。
 平良市から2人の子供を連れて会場を訪れた男性(42)は「子供向けのイベントが多くあるのがうれしい。子供たちも楽しんでいる」と話した。
 同フェストは8日まで開催される。期間中は児童福祉週間にちなみ、博愛記念館やキンダーハウス、水中展望船などの有料施設が半額となっている。

 写真説明・大勢の親子連れらがステージで次々と繰り広げられる催しを楽しんだ=5日、うえのドイツ文化村

top.gif (811 バイト)

「新鮮ゴーヤーをどうぞ」/東保育所へプレゼント

 県立宮古農林高校(下地恵吉校長)の生物生産学科は5月8日の「ゴーヤーの日」にちなみ6日、東保育所の園児へゴーヤーとゴーヤーを使ったマフィン、カステラをプレゼントした。生徒たちは「夏ばてしないようにたくさん食べてください」と話し、園児たちに新鮮なゴーヤーを手渡した。
 寄贈したゴーヤーは生徒たちが昨年12月に種をまき育ててきたもので、38本を用意。品種は「太長種」で、肉厚でおいしいのが特徴だという。マフィンとカステラは初の試みで、細かくすりつぶしたゴーヤーを生地に練り込み子供にでも食べやすいよう工夫した。
 植物生産コース、食品資源コースの2・3年生が同所を訪れ、ゴーヤーの生産過程や栄養面などについて説明。山里寿徳君(3年)は「ゴーヤーは熱を加えてもビタミンCが壊れにくい。苦みを抑えて作ったお菓子をたくさん食べてください」とピーアールした。
 園児たちは踊りを披露し感謝した。垣花美恵子所長は「子供たちには苦くて食べにくいゴーヤーでも、お菓子にすると喜んで食べる。子供たちが元気に育つよう給食にも取り入れていきたい」と喜んだ。
 
top.gif (811 バイト)