200平成1  4 26曜日

「新市人事配置委員会」を設置/合併協首長会議

 宮古5市町村合併推進協議会(会長・伊志嶺亮平良市長)は25日、同協議会事務局で市町村長会議を開き、新市の人員配置に向け5市町村長で構成する「新市人事配置委員会」を設置することを決めた。互選により伊志嶺市長が会長に就任した。また、各市町村庁舎を活用する分庁方式で市長部局5部、教育委員会2部と伊良部総合支所、水道局、消防局を置く新市の組織・機構図と職員の配置に関する基本的な考え方も確認。5市町村と宮古上水道企業団、宮古広域消防組合を除く1部事務組合の合わせて887人の職員に関して、人員配置作業が本格的に着手されることになる。
 人員配置は同協議会の業務ではないため、同委員会は市町村長による独立した組織となる。同委員会では、下部組織として5市町村の助役、平良市の総務部長と5市町村の総務課長で構成する「検討部会」も併せて設置。職員人事などについて協議、調整する。同委員会の庶務は城辺町と同協議会が処理する。
 職員の配置については、基本的な考え方として、@合併の枠組み決定が当初計画から遅れたことから、まず組織・機構に関する整備方針に基づく「現実的組織・機構」を構築するA分庁方式による旧市町村の行政サービスの低下を防ぎ、より上質のサービスを提供する必要があることから、その配置については十分考慮するB施設の職員数については、国の法令などで定められた配置基準による定数内で配置する―ことを確認した。
 現在の市町村単位の庁舎には、平良庁舎に総務部、企画政策部と教育委員会の2部、議会事務局、会計課、城辺庁舎に福祉保健部、上野庁舎に経済部、下地庁舎に建設部をそれぞれ配置するとともに、各庁舎に窓口業務などを行う支所機能を持たせる。教育委員会分室が城辺、下地、上野の各庁舎に配置される。伊良部庁舎は総合支所として総務課、市民課、福祉保健課、経済課、水産観光課、建設課と教育課が置かれる。
 支所体制については、住民が直接庁舎を訪れ、直接サービスを受ける事務や、道路維持など日常的に迅速な対応が求められる事務、旧市町村の区域のみで処理する地域固有の事務など、住民サービスの低下を招かないよう配慮する方針。

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29日から親善ヨットレース/平良市−基隆市 333キロで

 台湾と沖縄の友好親善と文化的、経済的交流を深めることを目的とした台琉友好親善国際ヨットレース琉球王朝カップ(主催・同実行委員会)が29日から2日間の日程で開催される。コースは平良市から基隆市までの180マイル(333キロ)。レースには国内外から11艇が出場。宮古からは2艇が参加し、同実行委員会長を務める伊志嶺亮平良市長も乗組員として同乗する予定で「1番近い国、台湾とこのレースを機会に友好親善を深めたい。当日には多くの市民が応援に来てくれることを期待している」と呼び掛けた。
 25日、平良市役所で会見が開かれ、レースの出場者などが発表された。レースには宮古から2艇がエントリー。そのほか、石垣市、宜野湾市、和歌山県、広島県、台湾や香港からも出場する。
 伊志嶺市長は1979年から国内外のヨットレースに出場し、4度の総合優勝を果たすなどレース経験は豊富。久しぶりのレースにも「風や潮の流れの影響が大きく、優勝争いは分からない。宮古の艇が優勝できるよう頑張りたい」と意気込む。
 レースは平良港沖スタートラインから基隆港沖フィニッシュラインまでの180マイル(333キロ)のコースで争われる。スタートは29日の午前6時30分(日本時間)で、30日午後5時(同)のタイムリミットまでで順位を競う。レース後には基隆市で表彰、交流会、基隆島一周レースも催される。
 レース前日となる28日には平良市内のホテルで前夜祭も行われ、イベントを盛り上げる。
 このレースは98年に第1回大会が石垣市―花蓮市(台湾)で開かれ、今回で5回目。隔年ごとに開催されていたが、交流を促進したいとの、基隆市の強い要望で平良市での開催が決まったという。

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上里巧君(宮高3年)が3連覇/全宮古少年少女将棋大会

 本社創刊50周年記念・宮古毎日新聞社杯争奪全宮古少年少女将棋大会(主催・本社、主管・日本将棋連盟宮古島支部将龍会、共催・平良市文化協会)が24日、平良市中央公民館で行われ、30人の児童生徒らが参加して盤上の頭脳戦を繰り広げた。熱戦の末、小学生の部では、平良市立久松小学校3年生の砂川勝寿君が初優勝を飾った。中・高校生の部では、宮古高校3年生の上里巧君が3連覇、通算4度目の優勝を果たし、共に晴れ晴れとした表情で賞状と盾を手にした。
 今大会には、小学生の部に11人、中・高校生の部に19人の計30人が参加して腕を競い合った。それぞれ盤を前に相手と向き合い、予選リーグから熱戦を展開。「お願いします」「ありがとうございました」のあいさつを忘れず対局相手への礼儀を表した。
 小学生の部で優勝した砂川君は「優勝できると思っていなかったのでとてもうれしい」と声を弾ませた。また、中・高校生の部を制した上里君は「決勝戦は接戦になり楽しかった。高校を卒業しても、趣味としてずっと続けていきたい」と喜んだ。
 対局に先立って行われた開会式で、宮古毎日新聞社の松原清吉編集局顧問は「どんな勝負ごとにも、最も大切なのはマナー。将棋は日本に昔から伝わるゲームであり、正しい作法で楽しんで」と呼び掛けた。
 また、日本将棋連盟宮古島支部「将龍会」の平出雅也会長は「皆さんが成長するにつれ、きっと将棋を通して人の輪をどんどん広げることができる」と、コミュニケーションの幅が広がることを期待した。
 【小学生の部】▽優勝=砂川勝寿(久松小3年)▽準優勝=砂川将哉(同2年)▽3位=本村一馬(東小6年)
 【中・高校生の部】▽優勝=上里巧(宮高3年)▽準優勝=儀間智(同)▽3位=平浩幸(宮農高2年)

 写真説明(上)・小・中・高合わせて30人が参加した=24日、平良市中央公民館

小学生の部で優勝した砂川勝寿君(中央)、準優勝の砂川将哉君(右)、3位の本村君=24日、平良市中央公民館


高校生の部で優勝した上里君(中央)、準優勝の儀間君(左)、3位の宮平君=24日、平良市中央公民館

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「朝の読書」で文科大臣表彰/下地小・年間1人平均282冊読破

 読書活動優秀実践校として下地町立下地小学校(砂川和子校長)が23日、文部科学大臣表彰を受けた。同校では朝の読書の一事徹底を学校全体で取り組んでおり、2004年度の1人平均読書数(貸し出し冊数)は282冊と県平均の110冊を大きく上回ったほか、読書数が少ない児童でも年間100冊以上となっているなど、児童の意欲が高い。
 砂川校長は、「読書離れが指摘される中、こうした賞が頂けたことを喜んでいる」と喜びを話した。
 今回の表彰は県の推薦を受けて行われたもので、県内では下地小を含め2校が読書活動優秀実践校表彰を受けた。
 同校では毎週4回、15分間の朝の読書運動を徹底実施。読書週間や読書月間にはクラス担任による読み聞かせや図書専門委員による紙芝居、絵本読み聞かせなどに取り組んでいる。また、毎年約400冊の新書を購入し児童たちに新しい図書との出会いの場を提供。パソコンによるシステムも導入し、図書検索や貸し出し手続きなどもよりスムーズに出来るようになっている。04年度平均読書数は、男子が255・4冊、女子が309・3冊で学校全体では282・2冊と高水準となっており、最も多い児童の貸し出し冊数も年間402冊となっている。
 砂川校長は「読書はものの見方、考え方が育つだけでなく子供たちの感性を磨き、人生の扉を開くための欠かすことの出来ない鍵。本を読んで未知の世界を知ることで、幅広く深みのある学力にもつながる」と読書の大切さを強調。「職員一丸となって学校全体で組織的に取り組んだことが良い結果につながったと思う。子供たちにも感謝している」と笑顔を見せた。
 図書館司書の新里艶子さんは「特に変わった取り組みはないが、先生たちの呼び掛けなど学校全体での取り組みが貸し出し冊数に結び付いている」と喜んだ。

 写真説明・文部科学大臣賞表彰を喜ぶ砂川校長=25日、下地小学校

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6月4日 前浜で開催/ビーチバレー大会・

ゲストに山本隆弘さん(全日本バレー代表)

 「熱戦!出会いと感動!ビーチバレー海宮古」をテーマに6月4日に下地町前浜ビーチで開催される第6回ビーチバレー宮古島大会2005(主催・同大会実行委員会)のゲストとして、バレーボール全日本男子の山本隆弘選手が参加する。山本選手は前夜祭から参加し、大会当日は2人制の解説も行う。今月29日には「HOT SPARビーチバレー大会」としてリハーサル大会が午後1時から開催される。
 25日、下地町役場で会見が行われ、大会長の川満省三下地町長、実行委員長の藤村明憲宮古観光協会長が大会をPRした。 
 川満大会長は「毎年素晴らしいゲストに恵まれ、大会も盛り上がっている。山本選手は全日本選手の中でも優秀な選手でもあり、女性ファンに人気の高い選手。山本選手の活躍ぶりを知っているファンも多いと思う。大会にはぜひ多くの参加を呼び掛けたい」とPRした。
 山本選手は身長200センチ、サウスポーの長身選手で、松下電器のパナソニックパンサーズに所属。日本代表として2000年から04年に活躍したほか、数々の国際大会にも出場している。
 同大会の25日現在の申込み者数は男子2人制(先着24チーム)が6チーム、女子2人制(同)が15チーム、男女混成4人制(同96チーム)が18チームとなっている。

 写真説明・大会をPRし多くの来場を呼び掛ける大会長の川満省三下地町長(左)=25日、下地町役場 

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