200平成1  4 23曜日

飲酒関連検挙など期間中15件/春の交通安全運動まとめ

 春の全国交通安全運動(4月6−15日)期間中、宮古警察署(伊波盛春署長)管内で飲酒関連の検挙、警告は15件に上り、前年の同期間中の6件に比べ2倍以上に増加していることが分かった。県では今年の運動の重点項目に飲酒運転の撲滅を掲げていたが、交通モラルの低さを裏付ける結果となった。まとめを発表した同署では、取り締まりの強化が増加の原因と分析している。
 飲酒関連15件のうち、酒気帯び運転での検挙は8件(前年5件)、同警告は7件(同1件)。そのほか、無免許が1件(同1件)、速度違反5件(同2件)となっており、対前年で交通3悪とされる飲酒、無免許、速度違反の検挙総数は6件の増加となった。
 加えて信号無視などの交差点違反4件(前年1件)、動的違反17件(同11件)、駐車違反24件(同5件)、シートベルト違反等142件(同94件)で検挙総数208件(同120件)とそれぞれ増加した。
交通事故は人身事故が2件(重傷1、軽傷1)で前年の4件の半数。物損事故は11件で前年の10件に比べ1件増加した。
 同運動は交通事故防止を目的に交通安全思想の高揚を図るため全国一斉に実施された。宮古地区では期間中の10日間で、同署員を中心に地域交通安全活動推進委員、宮古地区交通安全協会員ら346人を動員し、6市町村の主要交差点(35カ所)において学生の通学時の交通安全活動を実施した。
 また、同運動スタートに先立ち今月5日、同運動出発式を実施。「飲酒運転の危険性を十分認識し飲酒運転をしない」などとする大会宣言文を採択していた。

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県に離島路線存続など要請/県離振協と県過疎協が

 【那覇支局】県離島振興協議会(会長・島袋清徳伊江村長)と県過疎地域振興協議会(同)は22日、県に対して「離島・過疎地域振興に関する要望」として6項目を要請。会長の島袋伊江村長、副会長の仲間克城辺町長と仲村三雄座間味村長が県庁を訪れ、牧野浩隆副知事に要望書を手渡した。
 島袋会長らは、現在廃止が検討されている石垣−多良間など3路線の存続、伊良部架橋建設にかかる漁業補償問題について県の協力を強く求めた。
 3路線存続要望について牧野副知事は「緊急な問題だと認識している。関係航空会社に対してもそれなりのお願いをしてきた。今後もどういった形が可能か検討したい」と話した。
 今回、要望した事項は▽市町村の財政基盤の確立、強化▽台風災害に関する支援策▽離島交通・通信の充実強化▽医療・保健の充実強化▽介護保険事業の支援▽生活環境施設の整備充実―の6項目。
 牧野副知事は「県としても離島過疎地域問題については、沖縄振興開発計画の中に位置付け、しっかり取り組んでいきたい」と協力していく姿勢を見せた。

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川満さんに総務相感謝状/下地町行政相談委員

 下地町の行政相談委員を長年務め、3月末に退任した川満広士さんに21日、麻生太郎総務大臣からの感謝状が贈られた。沖縄行政評価事務所の丸山諭所長が同町役場で伝達した。また、後任の仲里敏夫さんに委嘱状が交付された。任期は2007年3月31日まで。
 行政相談委員は、行政の仕事や役割について住民からの苦情や意見、要望を受け付けたり、各種制度や手続きの方法を伝える、行政と住民のパイプ役。川満さんは90年から14年にわたり活動した。この日は、川満さんへの感謝状贈呈が行われたほか、仲里さんに委嘱状が交付された。

 写真説明・感謝状を贈られた川満さん(左から2人目)と委嘱状を受けた仲里さん(同3人目)=21日、下地町役場

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危険物全類合格果たす/伊良部夏美さん(宮工3年)

 県立宮古工業高校自動車機械システム科3年の伊良部夏美さん(17)はこのほど、危険物乙種第1類から6類まで全類の試験に合格し「危険物取扱者免状」を取得した。同校女子生徒のうち全類合格を果たしたのは伊良部さんが初めてで、関係者を喜ばせている。
 伊良部さんは、3月に自己反応性物質が取り扱える危険物乙種第5類と、酸化性液体が取り扱える第六類の試験に挑戦して合格。丙種試験には1年生の時点で合格しており、全類がそろった。
 伊良部さんは、「進学または就職する際に、自分が高校時代にしたことを胸を張って言えるように、資格取得に励んでいる。全類合格には大満足」と、目標を達成した喜びを話した。将来の夢は、介護用品を製作することだという。
 兼島信雄校長は「今回の合格は私にとって大きなプレゼント。伊良部さんの努力に誘発されて、多くの後輩たちもどんどん頑張るだろう」と手放しで喜んだ。
 伊良部さんは、他に2級ボイラー技士やガス溶接などの資格も取得しており、今後の頑張りがますます期待されている。

 写真説明・目標だった「危険物取扱者免状」を取得した伊良部さん=22日、宮古工業高校

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台風被害木を撤去/城辺町・150人参加し自然環境を美化

 城辺町(仲間克町長)は22日午後、同町福里の林野で台風で立ち枯れした木などの撤去作業を実施した。同町職員や町内建設業者をはじめ、森林組合、各市町村の担当課職員ら約150人が参加し、被害木を撤去しながら自然環境の美化に努めた。
 この作業は2003年9月に襲来した台風14号をはじめ、昨年接近した6個の台風で立ち枯れ状態になった同町総合運動公園横の林野のリュウキュウマツ約130本を撤去するというもの。森林組合が21日までに立ち枯れ木の伐採を実施しており、今回はこの伐採された木を撤去する作業が行われた。
 開始式が午後2時から行われ、同町の松川博光収入役が「立ち枯れした木は自然景観を損なうとともに、観光振興の面でも悪いイメージを与えている。町全体の環境を美化するという気持ちで作業に取り組むことで、大きな成果が上がるものと期待している」と参加者に呼び掛けた。
 続いて県宮古支庁の兼城克夫支庁長が「台風で木は無惨な状態で心が痛む風景になっている」などと述べ、立ち枯れ木の撤去作業による自然環境の美化に期待した。
 この後、作業を一斉に開始し、参加者が伐採されたマツの木を次々とトラックに積み込む作業で汗を流した。参加者らは風が当たらない林野での作業に汗だく。大粒の汗をぬぐいながら自然環境の美化に努めていた。

 写真説明・立ち枯れした木を撤去する参加者=22日、城辺町福里

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元気いっぱいプール開き/伊良部町海洋センター

  伊良部町教育委員会(前泊直喜教育長)は22日午後、同町B&G海洋センターの屋外プールでプール開きを行った。伊良部小学校の児童約80人が元気いっぱいに水しぶきを上げた。
 プール開きは、地域子ども教室推進事業の一環。児童が水に親しみを持ち、健康増進と泳力の向上を図る目的で実施された。4、5、6年生の児童が参加した。
 開会式で、前泊克巳社会教育課長は「これから夏に向かうので、しっかりと体を鍛えてください」と激励。その上で約束事として「プールを使用する時はあいさつすること。プールの周辺では走らず、プール内ではふざけないこと。水着や眼鏡などは忘れないで持ち帰ってください」と強調した。
 子供たちは準備体操した後、一斉にプールに入り歓声を上げた。自由形を上手に泳いだり、ビート板を使って水しぶきを上げたりしていた。
 同町教育委員会では、児童福祉週間の5月1−7日の期間、プールを無料開放する。

 写真説明・元気いっぱいに水しぶきを上げていた子供たち=22日、伊良部町B&G海洋センターの屋外プール

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