200平成1  4 19曜日

強人に笑み、上位入賞者を表彰/トライ表彰式

 第21回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)の表彰式、ふれあいパーティーが18日、平良市総合体育館で行われた。総合優勝を果たした松丸真幸さん(30)=茨城県=や女子優勝の今泉奈緒美さん(21)=福岡県=ら上位入賞者に記念の盾とカップが贈られた。出場した「ストロングマン」たちはレース本番から一夜明け、すがすがしい笑顔で出席。互いに熱いレースを振り返りながら、次回大会での再会を誓い合った。
 表彰式は午後3時から行われ、総合1位から10位、女子1位から10位までの上位入賞者に盾が贈られた。また、年代別上位入賞者、市町村長特別賞としてスイム、バイク、ランの男女一位が表彰された。
 また、1037位でゴールした加藤京子さん(39)=東京都=に大会通算2万人目の「ストロングマン」として賞状が贈られた。
 伊志嶺亮大会長は協賛各社やボランティアなど関係者の協力により、大会が安全に運営できたことに感謝した上で、「今年10月に市町村合併により、宮古島市になる。来年は新市で皆さんを迎える。1年間、体をしっかりと鍛え、来年も頑張ってください」と述べた。
 表彰式に引き続き、ふれあいパーティーが行われた。出場者たちはレースを振り返りながら、互いの健闘をたたえ合った。
 上位入賞者らは一般のトライアスリートから記念撮影を求められると気軽に応じていた。
 今大会は「ストロングマン 新たな感動のステージへ」をテーマに、池間島、来間島を含む宮古全域でスイム(3キロ)、バイク(155キロ)、ラン(42・195キロ)の3競技計200・195キロの熱いレースが行われた。最終出場者1295人に対し、1211人が完走を果たし、完走率は93・51%だった。
 海外12カ国・地域48人を含む全国46都道府県から選手がエントリーした。

 写真説明(上)・表彰された総合上位入賞者たち。中央が優勝した松丸さん=18日、平良市総合体育館
 写真説明(下)・表彰された女子の上位入賞者たち。左から5人目が女子の部を制した今泉さん=18日、平良市総合体育館

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完全燃焼に乾杯/トライふれあいパーティー

 「ありがとう」「また会おう」―。第21回全日本トライアスロン宮古島大会のふれあいパーティーが18日午後、平良市総合体育館で開かれた。競技から一夜明けた選手たちは終始リラックスした表情で友人との会話や郷土料理の数々を楽しみ、完全燃焼した前日の疲れを癒やしていた。伊志嶺亮大会長は「来年は宮古島市として皆さんをお迎えする。また会いましょう」と呼び掛け、選手らはこれに応えるように大きな歓声や拍手を繰り返していた。
 閉会式後に開かれたパーティーは和やかな雰囲気に包まれ、会場の至る場所で選手たちの安堵の表情が見られた。前日の健闘をたたえ合いながら交流を深め、来年大会での再会を約束する選手たちもいた。
 今大会で20回目の出場となるミュージシャンの古代眞琴さんは音楽で選手を魅了、トライアスロンの歌を手話を交えて熱唱した。また、古代さんや俳優の峰岸徹さんらの音楽グループ「サンセットキッズ」も出演してトライアスロンのテーマソング「宮古島パラダイス」を披露、今回振り付けされた踊りを会場の選手とともに踊った。
 最後はクイチャーが流れ、招待された外国人選手をはじめ多くの選手が舞台に上がり踊りで交流。大会関係者も加わり、それぞれ完走や大会成功の喜びを体全体で表現していた。
 古代さんは「過去20回完走していますが、きのうのレースが一番苦しかった。でも、やはり今年も仲間が増えた。すべてトライアスロンのおかげです。これからも心の友情を広げ続けていきたい」と感想を話した。
 今大会、スイム競技をトップで終え、会場を沸かせた杉本宏樹さん(23)=大阪府=は「初出場ですが、ボランティアや応援の素晴らしさに感動しました。まるで自分のことのように接してくれる宮古島の皆さんに心から感謝したい。来年大会も出場し、宮古島の皆さんに『ありがとう』という言葉を表彰台の一番上から言いたい」と話していた。

 写真説明・交流を深めながら来年大会での再会を約束した選手たち=18日、平良市総合体育館

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伊良部男子、念願の初優勝/平安杯バレー

  平安杯第50回全九州バレーボール総合選手権大会兼国体選抜高校県予選大会は16−18までの3日間、那覇市民体育館などで行われた。男子の伊良部は17、18の両日に行われた決勝リーグを3戦全勝。一昨年3位、昨年2位と、あと一歩で涙をのんできた今大会で初優勝を飾った。伊良部は5月13日から、福岡県北九州市で行われる九州大会に県代表として出場する。
 3月の全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(春の高校バレー)に出場し、勢いに乗りたい伊良部は、高い攻撃力を生かして初優勝。一方で、集中力が課題となった。
 トーナメントを勝ち進んだ伊良部は4チーム総当たりの決勝リーグに進出。初戦の美里工業戦は第1セットを16−25で先取された。第2、第3セットを連取してこのゲームを拾ったが25−22、25−23の大接戦だった。残る西原戦、沖縄工業戦ではいずれもセットカウント2−0のストレート勝ちを収め、優勝を決めた。
 選手、監督とも優勝という結果を喜びながらも、課題も口にした。城間亮監督は「集中できていなかった。春高の県予選を勝ったから大丈夫、という気持ちがあったと思う」と、精神面で向上が必要だと強調。「次の大きな目標は高校総体の県予選。今大会でも優勝したから、ではやられるので、しっかりと目標を立ててやっていきたい」と話し、九州大会を見据えた。
 池間智暖主将は「春高を終えてから練習が中途半端になっていた。全国に行ってきたという自信が、変な方向に行ってしまった。相手に合わせてしまった」と反省。九州大会に向けては「もっとレベルアップを図り、九州でいろいろ吸収したい。高校総体に向け、自分たちのバレーボールができるよう頑張りたい」と意気込みを示した。

 写真説明・平安杯バレーで優勝を飾った伊良部男子(資料写真)

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完走2万人目に加藤さん(東京)/トライ宮古島大会

 全日本トライアスロン宮古島大会の完走者が17日の第21回大会で2万人に達した。その記念すべき2万番目にゴールしたのは東京都から出場した加藤京子さん(39)。18日に表彰された加藤さんは「びっくりしています。競技は今回で最後にしようと思っていたのに…。宮古島が呼んでいるみたいなので来年も頑張ります」などと話し、大好きな宮古島との縁の深さを喜んだ。
 加藤さんは3年連続で出場しすべて完走。トライアスロンは3年前に始めたスポーツだが「今大会で最後にしよう」と決めて出場した。結果は1037位でのゴールインだった。
 驚いたのは18日の午前8時ごろ。大会側から2万人目であることを知らされ、宮古島との縁を感じた。同日夕の表彰式で加藤さんは「宮古島大会はどこにもないボランティアや応援が魅力なんです。沿道から届く名前入りの声援にはうれしくて涙が出てしまう」と、ここでも目にうっすらと涙を浮かべて話した。最後と決めていたトライアスロンに引き戻された加藤さん。来年からは「順位を上げるよう頑張る」と力強く話した。

 写真説明・完走者2万人目となった加藤京子さん=18日、平良市総合体育館

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トライ 「来年は絶対完走」/義足のランナー濱田さん(埼玉)

 ランの20キロ地点で無念のタイムリミットとなった濱田美穂さん(35)=埼玉県。義足を付けたランナーは最後まであきらめずにゴールを目指し「まだまだ走れた。残念だったが来年こそは完走したい」と再チャレンジを誓った。
 19歳のとき交通事故で右足ひざ下を切断。左足にもまひが残る。
 トライアスロンを始めるきっかけになったのが同大会。ビデオで義足を付けた出場選手の姿を目にして刺激を受けた。何度もビデオを見たという。
 18日の閉会式では「いろいろな大会に出場したが、その中で一番。本当のトライアスロンがここにある。ビデオで見た世界にタイムスリップしたようだった」と感慨深げな表情で振り返った。
 あこがれの大会では多くの友人もできた。俳優の天宮良さんや峰岸徹さんからも「来年は完走」と激励を受けた。
 沿道の応援にも後押しされた。太鼓をたたき「頑張れ」「走れ走れ」と声援が飛んだ。「ランは応援のおかげで走ることができた。来年は声援に応えたい」と抱負を語った。

 写真説明・あこがれの宮古島大会に初出場した濱田さん=18日、平良市総合体育館

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防風林整備で農業発展を/宮古グリーンネット設立へ

 防風林などの植栽や普及を目的とした「美ぎ島宮古グリーンネット(仮称)」の設立を目指す準備委員会が18日、県宮古支庁で開かれた。農業関係者らが集い、会の規約や行動計画、収支予算などを決定した。5月中に個人、団体から会員を募り、6月に設立総会を開く予定。防風林の持つ多目的機能を発揮させ農業の持続的発展を図る。
 呼び掛け人を代表して県宮古支庁農林水産振興課の長間孝課長は「台風時に農業が大きな打撃を受けるのは防風林が少ないため。この会を設立し花と緑にあふれる美ぎ島宮古にしましょう」とあいさつした。同会は個人会員160人、団体会員50社を目標に資金を集める予定。会費はすべてフクギやテリハボクの苗木に当てられ、植樹などはボランティアの協力を得て行われる。
 行動計画は▽防風林・防潮林・水源涵養林の植栽および維持管理▽種子の採集▽優良防風林の調査および視察―など。
 準備委員会の根間恵勇委員長(農業水産整備課長)は「きょうは最初の1ページ。しっかり準備運動をして共通認識の下、設立に力を合わせよう」と呼び掛けた。
 一昨年の台風14号で防風林、防潮林が壊滅的な打撃を受け、その後の台風などの塩害により農作物の減収、品質低下で農家経済に影響を及ぼしたことで、防風林の整備が求められていた。
 同会は県が進めるグリーンベルト構想とも連携し、宮古地区の行政、学校、企業、住民が一体となって、災害に強く花と緑に包まれた島づくりを推進する。

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