200平成1  4 17曜日

きょう、午前7時半号砲/トライ宮古島大会・1298人が挑戦

 「ストロングマン 新たな感動のステージへ」をテーマに、第21回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)はきょう17日午前7時3.0分に号砲。下地町の与那覇前浜ビーチから、宮古島の熱い1日がスタートする。今大会に申し込んだ1500人のうち、16日までに出場選手登録を済ませた1298人が、体力の限界に挑む。大会前日の16日、バイクでコースを確認するなどして最終調整をする選手らの姿が至る所で見られ、大会ムードは盛り上がりを見せている。
 レースはスイム3キロ、バイク155キロ、ラン42・195キロの計200・195キロを、午後9時30分までの制限時間14時間で競う。
 優勝争いは、前回4位で日本人1位だった田村嘉規(36)=名護市=、同7位の河原勇人(27)=東京都=、同10位の小原工(38)=兵庫県=ら日本勢が、外国勢から7年ぶりの王座奪還を狙う。
 外国人招待選手では、昨年9位のパク・ビョン・フン(33)=韓国=が韓国勢初の栄冠を狙う。ノーバート・フーバー(32)=ドイツ=ら初出場勢も初優勝を目指す。
 女子は前回優勝の岡いずみ(35)=東京都=、同2位の山倉紀子(41)=同=、初出場のエディス・ニエデルフリニガー(33)=イタリア=らによる混戦が予想される。
 地元・宮古からは男子66人、女子7人の計73人が出場登録をした。大会を前に、沿道には地元選手にエールを送る応援幕が数多く飾られ、家族や親せき、友人らの声援を背に、ゴールを目指す。
 宮古島地方気象台によると、16日午後5時現在、きょう17日の宮古島地方の天気は晴れ昼前から時々曇りで、降水確率は午後6時まで10%、午後6時以降の6時間は20%。東から南東の風がやや強く、波の高さは1・5メートルを見込んでいる。朝の最低気温は20度、日中の最高気温は25度と予想されている。
 大会中はコースとなる道路への車両進入禁止など、各地で交通規制が行われることから、主催者側では安全な競技運営への協力を呼び掛けている

 写真説明・バイクに乗ってトライコースを試走し、コンディションを整える選手ら=16日、来間大橋前

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大会長賞に西城中学校/トライ応援幕コンテスト

 第21回全日本トライアスロン宮古島大会応援幕コンテスト審査が16日行われ、最高賞に当たる大会長賞に城辺町立西城中学校生徒会が選ばれた。このほか準大賞など、アイデアが光る計11団体・個人が入賞した。
 応募総数は234点で、宮古写真愛好家協会の審査員が各地を巡り審査を行った。
 大会長賞を受賞した西城中学校生徒会の応援幕は、空き缶を使いスイム、バイク、ランに挑むトライアスリートを表現。「ワイドー ストロングマン」のメッセージも添え、黄色を中心に鮮やかな色彩でサポーターの応援を表現した。また、シーサーも描き沖縄らしさを演出した。
 このほか、島尻地区の伝統行事パーントゥを描いた幕や、各国の言葉を木の葉に乗せて声援を送る応援幕など、それぞれ工夫・アイデアを凝らした作品が選ばれた。
 審査結果は次の通り。
 ▽大会長賞=西城中学校生徒会▽準大会長賞=狩俣中学校生徒会▽スクールアイデア賞=北中学校、来間小中学校、福嶺中学校▽ベストアイデア賞=かんゴリ・びわゴリ▽ベストデザイン賞=城辺中学校、新米パパ▽グッド交流賞=砂川中学校▽ファミリー応援賞=伊良部正之▽特別団体賞=西里通り会

 写真説明・最高賞に当たる大会長賞に選ばれた西城中学校生徒会の応援幕

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完走の願いこめ花冠づくり/ボランティアが手作りで1400個

 第21回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)の完走者に贈られるスターチスの花冠作りがレース本番前の16日、平良市総合体育館で行われた。保育士や高校生のボランティアらが1つ1つ心を込めて作り、すべての花冠が完走した選手の顔を彩るよう願った。
 手作りの花冠は、制限時間内に完走した選手に対し、ゴール時に贈られる。花のアレンジメント作業には、平良市内13保育施設の保育士や高校生、一般希望者のボランティアら約150人が協力。鮮やかな黄色と紫のスターチス7000本をシダの葉と共に編み込み、円形に仕上げて1400個の「完走の証」を作り上げた。
 スターチスは発注して取り寄せた花だが、シダは平良市シルバー人材センターの会員らが事前に大野山林など野山で採取したという。宮古トライアスロン実行委員会事務局の担当者は「多くの人の手を借りてすべての花冠を完成させることができる。個人的に申し出て協力してくれる方もいて、とても感謝している」と話した。
 参加した奥田宮子さんは「大会本番では、作った花冠が1つ残らず選手の頭に載ることを願っている」と話し、心を込めて完成させていた。池原里絵さんは「多くの選手に喜んでもらえたらうれしい」と話した。

 写真説明・完走者に贈られる花冠を作るボランティアのメンバーたち=16日、平良市総合体育館

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ヒマワリ満開、トライ応援/子供たちが植え付け

 下地町川満の国道390号沿いに植え付けられたヒマワリが満開となり、道行く人やドライバーたちの目を楽しませている。トライアスロンのバイクコースともなっており、大会本番には黄色い花道がアスリートたちの心を和ませる。
 このヒマワリは、花いっぱい運動として下地町の地域づくり推進事業を活用し、川満棒踊り保存会と川満部落子ども会が中心となり植え付けたもので、地域の環境美化を図ることを目的に取り組んでいる。今回はトライアスロン大会に合わせて1月に花壇の土づくりと種まきを行い、栽培・管理してきた。大会当日には沿道で声援を送り、地域を挙げて過酷なレースに挑む選手たちを応援する。
 また、川満構造改善センターの庭にもコスモスを植え付け、地域住民の憩いの場として和やかな雰囲気を演出した。

 写真説明・満開となったヒマワリ。環境美化とともに選手たちの目を楽しませる=16日、下地町川満

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無病息災と繁栄祈願/西原で「ウチャナクニガイ」

 平良市西原地区の大主神社(古名ナナムイ)の境内で16日午前、伝統の「ウチャナクニガイ」(疫病が発生しない願い)が行われた。ツカサンマ(司母)と呼ばれる神女役の女性や大勢の男性らが参加。ナナムイの神へ健康と豊漁・豊作に感謝し、無病息災と繁栄を祈った。
 同地区は、1874年に池間島などから移住した人々で村立てを行った。その後、風土病がはやったことから、ジャウ・ヌ・カナス・ウヤと呼ばれていた男性が疫病払いに「ウチャナクニガイ」を執り行ったのが始まりと伝えられている。神への願い事は1年間に1回だけに終らず重ねて行うという習わしから、向こう1カ月以内にもう一度実施される。
 女性たちは奥の聖地で祈りをささげた。男性らは参道を挟んで向かい合って座り、酒を酌み交わしながら疫病が発生しないように願った。男性は満48−54歳までが参加した。
 参加者らは奥の聖地で富を招く踊りを奉納し、健康でウヤキユ(富貴の世)を祝った。
 同地区自治会の池間清重会長は「男性の参加者の中では、後輩は先輩を敬うという素晴らしい伝統。これからも良き伝統は継承・発展させたい」と語った。

 写真説明・参加した男性らは無病息災と繁栄を願っていた=16日、平良市西原地区の大主神社

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新療法の保険適用求める/患者の会が署名活動

 交通事故などが原因で頭痛やめまいなどさまざまな症状を引き起こす「脳脊髄液減少症」への理解と新療法の健康保険適用を求め、脳脊髄液減少症患者沖縄県の会(仲栄真正雄世話人)の芝順子さんらは15日、平良市内のスーパー前で署名活動を行った。集めた署名は今後、同会を通じて県知事に提出するという。
 脳脊髄液減少症は、外部からの衝撃で髄液が漏れ、脳が圧迫されることでさまざまな症状が表れる病気。これまでは、専門医でも原因不明とされるケースが多かった。
 ところが近年、患者自身の血液を採取して背中から注入し、髄液が漏れている部分をふさぐ「ブラッドパッチ」療法により、症状が快方に向かう患者が増えているという。しかし、現在は健康保険適用外の療法のため、全国で保険適用を求める署名活動などが展開されている。
 沖縄県の会では今年3月から本格的に活動を開始。署名を集めた上で県に対し▽政府に、脳脊髄液減少症の研究推進と治療法の早期確立を求める意見書の提出▽ブラッドパッチ療法の保険適用を求める意見書提出▽県内病院による検査・治療の実現―の要望書を提出する。
 自らも患者で、ブラッドパッチ療法を受けた芝さんは、「同じ苦しみを抱えている人を、1人でも多く助けたい」と話した。

 写真説明・ブラッドパッチ療法の保険適用を求め、署名活動が行われた=15日、平良市内のスーパー前

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