200平成1  4 16曜日

華やかにトライ開会式 あす号砲/栄光のゴールへ健闘誓う

 17日に開催される第21回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)の開会式が15日午後、平良市総合体育館で開催され、エントリーした1500人の選手たちが2日後のレースに向けて健闘を誓い合った。選手宣誓では前回女子優勝の岡いずみさん(35)=東京都=が「栄光のゴール」に向かって全力で競技することを誓った。開会式後に行われたワイドーパーティーでは出場選手が和やかな雰囲気のの仲で互いの交流を深めた。
 大会は17日午前7時30分のスイムスタートで開幕する。下地町前浜ビーチでのスイム3キロを皮切りに、池間島、来間島を含めた島内を1周するバイク155キロ、フルマラソン42・195キロの計200・195キロのレースが制限時間の午後9時30分まで繰り広げられる。大会テーマは「ストロングマン 新たな感動のステージへ」。
 大会には46都道府県と海外12カ国から1500人がエントリー。地元宮古からは女子7人を含む77人が出場する。
 午後7時から行われた開会式で、伊志嶺亮大会長(宮古広域圏事務組合代表理事)は「選手の皆さんにとっては長い1日になるが、スタートからフィニッシュへの道のりを存分に楽しみ、素晴らしい思い出をつくってください」と述べた。
 稲嶺恵一知事(代読・牧野浩隆副知事)は「この機会に出場したアスリート仲間や地域のボランティアとの友情の輪を広げるとともに、宮古島の自然の美しさや伝統にも触れて、心に残る思い出の大会にしていただきたい」などと述べた。
 選手宣誓では前回女子優勝の岡さんが「宮古島の美しい自然の中を風のように駆け抜け、さわやかな笑顔で帰ってくることを誓います」と力強く宣誓し、会場のトライアスリート仲間から大きな拍手を浴びていた。
 開会式に引き続きワイドーパーティーが開かれた。会場では宮古そばなど多彩な郷土料理が振る舞われ、選手らは「島の味」を満喫しながら互いの交流を深めていた。

 写真説明・前回女子優勝の岡いずみさんが選手宣誓し会場の仲間とともに健闘を誓い合った=15日、平良市総合体育館

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完走、自己ベストに闘志/トライワイドーパーティー

 第21回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)のワイドーパーティーが15日夜、平良市総合体育館で開催された。出場選手や大会関係者が一堂に会し、あす17日の大会本番へ向けお互いの健闘を誓い合うとともに交流を深めた。会場に集まった選手たちは完走、自己ベストに向け闘志を燃やした。パーティーでは県出身の男性デュオ「D−51」(ディー・ゴー・イチ)のライブも行われ、本番前のお祭りムードを演出した。
 会場では宮古そば、モズクなどの郷土料理や地元の特産品が振る舞われた。また、大会ロゴをかたどった大型ケーキには子供たちや選手らが次々に手を伸ばしあっという間になくなった。
 5回目の出場となる泊悦子さん(44)=鹿児島県=は「去年のレース後は『もう来年は出ない』と思っていたけど、仲間と話しているうちに気持ちが盛り上がってまた来てしまった」と笑顔。田口利夫さん(55)=埼玉県=は「練習量にはあまり自信がないが、さほど暑くないのでコンディションは悪くない。後は当日の体調次第」と話した。
 愛知県から参加の出見靖さん(40)、京子さん(38)は夫婦で参加した。「この大会で全国の友達と会えることを楽しみにしていた。再会できてうれしい」、2回目の出場となる渡久山研悟さん(29)=伊良部町=は「開会式はお祭りみたいで楽しい」と大喜びだった。荒木茂穂さん(36)=平良市=は「完走して妻や生まれてくる子供にメダルをプレゼントしたい」と気を引き締めた。
 宮古島トライアスロンクラブに所属する真壁文洋さん(36)=平良市=は「去年に続き今年で2回目の出場。今回はしっかり練習したので結果が楽しみ」と自信に満ちていた。
 とにかく楽しみたいという赤塚良和さん(41)=新潟県=は「城辺町の人たちが応援しているので、期待に応えるよう完走だけはしたい」と笑顔で話した。
 今年で13回目になるという滝豊水さん(64)=徳島県=は「今回と来年の2回しか参加できない年齢。リタイアしないでとにかくゴールしたい」と健闘を誓った。

 写真説明・レース本番の健闘を誓い合い乾杯する選手ら=15日、平良市総合体育館

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D−51 歌で力強くエール/トライ開会式

 第21回全日本トライアスロン宮古島大会の開会式・ワイドーパーティーでノリノリのステージを披露し、選手らに力強いエールを送った県出身の人気男性デュオ「D−51」の2人。「僕たちの歌で選手のモチベーションを高めることができたらうれしい」と声をそろえる。
 メンバーの上里優さん(21)は、母・栄子さんの出身地、伊良部町で幼少時代を過ごした。「宮古は古里。ぜひライブを開き、宮古のみんなと盛り上がりたい」と表情を輝かせる。
 吉田安英さん(23)は「宮古は気持ちがゆったりできて大好き。お気に入りの場所です」と話す。
 出場選手に対しては「過酷なレースの中に希望を見いだす皆さんに、歌を通して元気をあげられれば最高です」などとメッセージを送った。

 写真説明・選手らにエールを送るD−51の2人=15日、平良市総合体育館 

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トライ招待選手共同記者会見

 第21回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)の招待選手共同記者会見が15日、平良市総合体育館中庭で行われた。日本勢5人、外国勢5人が出席。それぞれが思い描くレース展開やライバル、意気込みなどを力強く語った。

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男女ともトップ争い混とん/トライレース展望

 第21回全日本トライアスロン宮古島大会は17日午前7時30分、下地町与那覇前浜ビーチでスタートし、スイム3キロ、バイク155キロ、ラン42・195キロの3種目、計200・195キロのコースで競われる。昨年大会で2連覇を飾ったマルクス・フォースター(ドイツ)ら、有力選手が出場を辞退し、トップ争いは混とん。日本勢が7年ぶりに勝利するか、外国勢が強さを見せるのか。レースを展望する。

■男子
 前回ベスト10のうち6人が出場しないため、日本勢に7年ぶりの栄冠のチャンスが到来している。
 ベテラン勢で名前が挙がるのが、第14回優勝で前回4位の田村嘉規(36)=沖縄県=。最後の日本人優勝者として、7年ぶりの王座奪還に期待が高まる。得意のラン勝負に持ち込むことが、栄冠への近道だ。前回10位の小原工(38)=兵庫県=も得意のスイムで飛び出し、バイクで食らいつけば、勝機が生まれる。
 若手の注目株は河原勇人(27)=東京都=。第19回で8位、前回は7位と、着実に結果を残しており、今大会で旋風を巻き起こしたい。バイクの出来がレースを左右する。
 外国人招待選手で注目されるのが、チーム韓国選抜のパク・ビョン・フン(33)=韓国=。昨年大会は9位。このほか昨年はアイアンマンコリア3位などの好成績を収めており、韓国から初のチャンピオンとなる可能性は十分。
 初出場組はレースも楽しみ。昨年のケレ・チャレンジロート・ドイツトライアスロン10位のノーバート・フーバー(32)=ドイツ=は、苦手のスイムをこなし、得意のバイクでどこまで伸ばせるか。
 アイアンマンハワイ23位、同フロリダ2位のアンドリュウ・ヤストレボフ(34)=ウクライナ=のレースプランはラン勝負。同アメリカレイクプラシッド12位のチャン・マクレー(33)=アメリカ=も上位をうかがう。
 このほか前回、前々回とのトップ20入りを果たしている選手らも上位進出を狙っている。種目別スイムの記録を持つ、疋田浩気(32)=静岡県=も面白い。
 県勢では前回、田村に次いで2位の金城伸也(36)にも期待。前回宮古勢1位の下里勝和(28)が前回の総合99位からどれだけ順位を上げられるかも注目したい。

■女子
 前回優勝の岡いずみ(35)=東京都=と同2位のベテラン、山倉紀子(41)=同=を中心としたトップ争いか。
 前回は不本意な成績に終わったものの第19回大会で県勢初の優勝を飾った千葉ちはる(33)の存在も見逃せない。
 3人ともランが勝負になると見ており、ランにどのくらいの力を残せるかがポイントとなりそうだ。
 外国人招待選手のエディス・ニエデルフリニガー(33)=イタリア=は昨年のアイアンマンブラジル2位などの実績を持つ。苦手種目はないと言い、上位争いに絡みそうだ。
 また、山倉が所属する東京ヴェルディトライアスロンチームの若手、塩野絵美(24)=東京都=、薄愛美(21)=同=も上位を狙う。

■天候
 宮古島地方気象台の15日現在の週間天気予報によると、当日の天候は晴れのち曇りで降水確率は40%。東から南東の風を予想。最高気温が24度と、比較的暑い中でのレースとなることが考えられる。宮古島の暑さに加え、特にバイクでの風にいかに対処するかが、勝負の分かれ目になりそうだ。

   (砂川拓也記者)

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「海のもしもは118番」/海保・前浜ビーチに周知看板

 海の事故、事件の発生時に緊急通報用電話となる「118番」の普及を図ろうと、平良海上保安署(岡部竹男署長)はこのほど、下地町の与那覇前浜ビーチに「海のもしもは118番」などと書かれた看板を設置した。
 同看板のお披露目式が15日、行われ、岡部署長や海上保安協会沖縄宮古支部の塩川博司支部長、下地町の川満省三町長らが除幕した。
 塩川支部長は「前浜ビーチはさまざまなマリンスポーツが盛んで、観光客や地元住民が多く訪れる。看板を設置したことで事故発生時、適切な対応ができる」とあいさつした。
 川満町長は「これから、前浜ビーチを舞台にスポーツイベントや海洋レジャーが増えてくる。万が一、事故が発生した場合でも迅速に通報が行われる」と設置を喜んだ。
 岡部署長は「夏に向け、本格的な海水浴シーズンを迎える。118番の普及が図れれば」と期待した。同様の看板は現在、宮古地区では同ビーチのほか平良港、城辺町の東平安名崎に設置されている。また、今月25日には多良間島に設置した看板のお披露目式も行われる予定。
 看板は、最近の海洋レジャーの活発化によるプレジャーボートなどの海難事故増加、覚せい剤や拳銃の密輸などの情報を広く住民から求めるために設置された。

 写真説明・緊急通報用電話118番の普及を図る看板設置を喜ぶ関係者ら=15日、下地町の前浜ビーチ
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