200平成1  4 14曜日

財政基盤強化など県議会議長に要請/県離振協・過疎協

  【那覇支局】県離島振興協議会(会長・島袋清徳伊江村長)と県過疎地域振興協議会(同)は13日、外間盛善県議会議長に対して「離島・過疎地域振興に関する要望」として6項目を陳情した。また、この日行われた両協議会の構成市町村長と稲嶺恵一知事との意見交換会には宮古の6市町村長も出席して離島・過疎地域の振興策について県の積極的な対応を求めた。
 今回の陳情事項は▽市町村の財政基盤の確立、強化▽台風災害に関する支援策▽離島交通・通信の充実強化▽離島・過疎地域の医療・保健の充実強化▽介護保険事業の支援▽生活環境施設の整備充実―の6項目で稲嶺知事に対する要請は今後行われる予定となっている。
 財政関連では、国庫補助金に頼る県内市町村が国の三位一体改革で厳しい状況であることを説明した上で、その措置として▽三位一体改革は、市町村の財政基盤を確立する方向で推進▽国庫補助負担金の廃止・縮減は、市町村の「自助と自律」を裏付ける財源補償措置を講じること―などを求めている。
 台風災害に対する支援では、2003年に宮古を襲った台風14号のような多大な被害を及ぼす場合などを指摘した上で、災害復旧制度の適用基準を災害の大きさと被害の実態を総合的に判断することなどを求めている。
 また、離島交通に関しては架橋建設促進のほか、現在廃止が検討されている石垣−多良間便など3路線の存続についても要望している。

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仲間城辺町長が次期会長に/県離振協・過疎協

 【那覇支局】第100回県離島振興協議会(会長・島袋清徳伊江村長)と第57回県過疎地域振興協議会の総会が13日、那覇市の自治会館で開かれ、次期会長に仲間克城辺町長=写真=が就任することが決まった。
 今回の会長人選は、現会長の島袋氏の伊江村長任期満了に伴い行われた。仲間町長は今月28日付で就任、任期は来年4月26日まで。今後、両協議会は仲間町長を中心に国や県に対して離島・過疎地域振興に関する要望などを要請していく。
 県離島振興協議会は、県内の離島にある市町村、離島を有する市町村の相互間の提携と協力により離島振興を促進し島民の生活と福祉の向上を図ることを目的としている。
 一方、県過疎地域振興協議会は、過疎市町村における産業経済の開発振興などのため特別援助措置について国や県に要請し過疎地域の振興発展に寄与することを目的としている。

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マンゴー、「豊作」に黄色信号/日照不足影響か

  今期マンゴーは木の状態が良く豊作が期待されていたが、今年1、2月の日照不足などが原因で出荷量の減少が懸念されている。宮古農業改良普及センターによると、日照不足により花芽が動かない木が多く、開花した花の状態も良好とは言えないという。昨年暮れから今年にかけての気象がマンゴーの生育サイクルを乱しているようだ。
 同センターによると、マンゴーは11、12月からの緩やかな低温が良い条件という。しかし今期は、急激な冷え込みにたびたび見舞われたため、開花に悪影響を及ぼしているのではないか、と推測している。
 この影響を受け、例年なら2月中旬から3月中旬にかけて開花のピークを迎えるが、今期は時期が来ても花芽が動かずに開花しない木が多いという。また、開花した一部の花では奇形が見られるなど不安材料もある。
 同センターは「花が少ないために、実の太りは良いかもしれないが、数を稼げるかが問題」と指摘。さらに「このような状態なので、交配がうまくいかず種がない実がどれぐらい出るのかも心配」などと説明した。実に種がなければマンゴーが太らず商品価値を失うため、これに伴う出荷量の減少も懸念される。
 平良市内の農家は「2月から今まで花芽が動かない。隔年で花の咲き方は変わるが、今年は特に悪い」と肩を落とし「やはり日照不足が原因なのかもしれない」などと話した。

 写真説明・花の咲きが悪いマンゴー園。日照不足の影響が懸念されている=13日、平良市内

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外国人有力選手が来島/トライ宮古島大会・

俳優 峰岸徹さんらも来島

 17日の全日本トライアスロン宮古島大会に出場する有力外国人選手らが13日、来島した。選手らはそれぞれ「大会を楽しみたい」と笑顔を見せながらも「上位入賞を目指して頑張る」と力強い意気込みを示した。この日は俳優の峰岸徹さんらも来島し「故郷に帰ってこれた。今年も完走を目指して頑張る」と晴れやかな表情で語った。大会まであと3日、宮古島は日増しにトライムードが高まっている。
 この日午前11時ごろに来島したのはドイツのノーバート・フーバーさん、ウクライナのアンドリュウ・ヤストレボフさん、アメリカのチャン・マクレーさん、女子選手はイタリアのエディス・ニエデルフリニガーさんの合わせて4人の外国人招待選手。峰岸さんや古代眞琴さん、天宮良さんもほぼ同じ時間に別の便で到着した。
 外国人有力選手らは記者会見で大会に向けての抱負を話した。フーバーさんは「トレーニングは十分積んだ。スイムは苦手な種目だが、自転車とランは自信がある。10位には入賞できるよう頑張りたい」と強調。ヤストレボフさんは「日本に来るのは初めてで、この大会の素晴らしさも知っている。ベストを尽くし優勝を狙いたい」と力強く話した。
 マクレーさんは「スイムはトップにつき、バイクをできるだけ早い時間で上がりたい。ランではベストを尽くすだけ。絶対にトップでフィニッシュしたい」と話した。女子有力選手のニエデルフリニガーさんは「スイムはいいが、バイクに不安がある。ランは普段からいいので問題はない。3位以内に入れれば満足」と話した。
 5回目の出場となる俳優の峰岸さんは「いつもより緊張感はない」とすっかりトライアスロン常連の顔に。「今回は完走が目標。楽しみたい」とリラックスした表情で話した。ミュージシャンの古代さんは「故郷に帰ってきたという気持ちでいっぱい。最初から最後まで、楽しむことをメーンに頑張る」、俳優の天宮さんは「去年に比べて今年は練習もしっかりとできた。今年こそレースを楽しみたい」とそれぞれ意気込みを話していた。

 写真説明(上)・有力外国人選手が来島した。左からヤストレボフさん、ニエデルフリニガーさん、フーバーさん、マクレーさん=13日、宮古空港
 写真説明(下)・俳優の峰岸さん(中央)も古代さん(右)、天宮さんとともに宮古入り=13日、宮古空港

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トウガンを給食に/各学校に計900キロ寄贈

  とうがんの日(4月10日)にちなみ、宮古地区とうがんの日実行委員会(実行委員長・下地隆弘JAおきなわ宮古地区事業本部長)は13日午後、宮古地区市町村教育委員会教育長会(会長・久貝勝盛平良市教育委員会教育長)に学校給食で地元産トウガンを活用促進するようトウガン900キロを寄贈した。同実行委員会による同教育長会への寄贈は今回が初めて。
 平良市立学校給食センターで寄贈式が行われ、下地実行委員長、JA宮古地区とうがん専門部会(会員90人)の嵩原健一部会長ら関係者多数が出席した。
 下地実行委員長は、「『とうがんの日』に合わせて各種取り組みを展開している」と説明。その上で「今後とも地域の農産物への関心と理解を深める地産地消の観点から、引き続き学校給食において、地元産野菜を使用した献立を実施していただくように」と理解を求めた。久貝会長は「今、学校教育の分野では『知育』『保育』『体育』が3本柱となっているが、それに『食育』が加わって重要な教育となっている」と語り「子供たちが特産品のトウガンを食べられるようにレシピ(料理法)を考えたい」と述べ、感謝の意を表した。

 写真説明・下地実行委員長(中央右)が久貝会長にトウガンを手渡した=13日、平良市立学校給食センター

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