200平成1  4 12曜日

健康都市連合日本支部を設立/平良市など加盟4市が宣言

  世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所の呼び掛けで設立された「健康都市連合」に参加する平良市(伊志嶺亮市長)など国内4市は10日、日本支部設立首長会議(主催・平良市、千葉県市川市、愛知県尾張旭市、静岡県袋井市)を平良市中央公民館で開いた。会議には市川市の千葉光行市長、愛知県尾張旭市の谷口幸治市長らが出席。健康都市への取り組み状況の報告や日本支部規約や事業の承認、役員選任などを行い日本支部設立を宣言した。支部長に千葉市長、副支部長に伊志嶺市長がそれぞれ選任された。7月には市川市で同支部総会および全国大会が行われる。
 会議の冒頭、伊志嶺市長は「参加4市以外にも健康都市構想を掲げている多くの自治体が、日本支部に加盟することを期待している」とあいさつ。
 3市長はそれぞれの自治体における健康都市への取り組み状況について報告。伊志嶺市長は「健康ひらら21」や「歴史文化ロード」など紹介し、「世代交流やコミュニティーづくりを大事にしたい」と述べた。
 承認された同支部の事業は▽WHO健康都市研究協力センター主催研修への協力▽支部ホームページの開設▽健康都市連合ニュースレターによる広報▽健康都市連合日本支部総会の開催―など8項目。
 会議の最後には4市を代表して谷口市長が「国内外への健康都市に関する情報提供や交流を行い、ともに健康都市を目指す」と宣言した。
 会場には大勢の地域住民らが詰め掛け、各自治体の取り組みや基調講演に耳を傾けていた。
 基調講演では、世界健康都市連合事務局長の中村桂子氏(東京医科歯科大学助教授)が「WHO健康都市と国際ネットワーク」をテーマに講話した。
 健康都市連合は世界保健機関西太平洋地域事務所の呼び掛けで設立。平良市は2003年10月、WHO健康都市マニラ国際会議に出席し、日本で唯一、同連合の理事都市に選出されている。静岡県袋井市は4月1日に市町村合併し、市長不在のため参加しなかった。

 写真説明・各自治体の代表が集まり日本支部設立を行った。右から伊志嶺市長、谷口市長、千葉市長、中村氏=10日、平良市中央公民館

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サニツで浜下り/家族らで潮干狩り楽しむ

 伝統行事のサニツ(旧暦3月3日)に当たる11日、宮古各地の磯や八重干瀬などでは潮干狩りを楽しむ家族連れらでにぎわった。
 この日は曇り空となり、照り返しの日差しが和らいだ絶好の潮干狩り日和。大潮が午後から引き潮に変わると、各地のサンゴ礁が姿を現した。大勢の家族連れらが干上がったサンゴ礁に繰り出し、獲物を探しながら1年ぶりの潮干狩りを満喫した。
 サニツが盛んな伊良部町では、公立小・中学校は午前中に授業を終了。子供たちをサニツに参加させるため、午後からは臨時休校となった。また役場職員の中には年休をとり、サニツを通して家族のきずなを深める人もあった。
 同町佐良浜地区の川満正人(37)・篤子(38)夫妻は家族5人でサニツを楽しんだ。
 篤子さんは「海水で顔を洗うミナンガハナという儀式を行い、向こう1年間の無病息災を願った」と話した。

 写真説明・海の幸を求めて潮干狩りを楽しむ人たち=11日、平良市・大浦海岸

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大型クルーズ船が寄港/台湾から、10月まで就航

  台湾から観光客約350人を乗せたパナマ船籍の大型クルーズ船「スーパースタージェミナイ号」(19,093トン)が11日、平良港に入港した。今後、10月末まで週1回寄港する予定。同日、平良港では歓迎セレモニーが開かれ、県や市町村、宮古観光協会など関係機関が同船の観光客を歓迎しながら、豪華客船寄港シーズンに伴う観光振興に期待を込めた。宮古観光協会は期間中、1万2000人の来島を見込んでいる。
 同船の宮古島寄港は3年連続。毎年、台湾から多くの観光客を乗せて寄港しており宮古観光の振興に一役買っている。今年の就航は毎週月曜日に入港、同日夕には宮古島から那覇に向かう予定。
 今年の就航初日は午前10時ごろに入港した。港では琉球國まつり太鼓宮古支部のメンバーが勇壮な太鼓演舞で観光客を歓迎。下船した観光客は拍手を送りながら観光バスに乗り込んでいた。
 歓迎セレモニーは11時ごろから開かれ、はじめにジェル・ホルム船長ら同船スタッフにミス宮古の2人が花束を贈呈し歓迎した。続いて平良市の伊志嶺亮市長(代読・下地学同市助役)が自然豊かなスポーツアイランド宮古島を紹介した上で「宮古島の自然や文化に触れ、宮古島をゆっくりと楽しんでほしい」と呼び掛けた。
 これに対しジェル・ホルム船長は「宮古島に戻れたことがうれしい。スーパースタージェミナイ号は人気があり、毎年たくさんの観光客の利用がある。今年も台湾から多くの観光客を宮古島に送りたい」と歓迎に感謝を込めながら話した。
 同船の寄港で、10月まで毎週月曜日は台湾からの観光客で宮古各地がにぎわう。観光地にも繰り出すため、これに伴う観光収入の増加も期待されている。
 同船は全長163・8メートル、幅22・5メートル、マストの高さ41・8メートルで航行速力は16ノット。最大の乗客定員は900人で昨年は3月29日の初寄港以来、計19回の入港で1万1500人が来島している。大型クルーズ船の宮古島就航は1999年9月のスターアクエリアス号からスタートしている。

 写真説明(上)・約350人の観光客を乗せ入港したスーパースタージェミナイ号=11日、平良港

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試食会や販売でアピール/とうがんの日キャンペーン

  「とうがんの日」に当たる10日、宮古地区とうがんの日実行委員会(委員長・下地隆弘JAおきなわ宮古地区事業本部長)はキャンペーンを同事業本部で実施した。生産農家や行政の担当職員が地元産トウガンをPRしたほか、トウガン料理の試食や販売、アトラクションなどが催され、好評を博した。
 オープニングセレモニーで主催者を代表して下地委員長は「宮古産トウガンはゴーヤーと肩を並べ、1億円の販売額を誇る主力野菜。今後、今まで以上に振興を図るため頑張りましょう」と呼び掛けた。
 来賓であいさつに立った県宮古支庁の兼城克夫支庁長は「県としても全力でバックアップする。宮古産ブランドの確立に向け頑張ってください」、宮古地区農業振興会長の伊志嶺亮平良市長は「地産地消を進めるため、生産、消費拡大が図られることを強く期待します」とそれぞれ激励した。
 キャンペーンは「4月10日は、とうがんをファイフィール(食べてみて)!」をキャッチフレーズに催された。1キロ当たり100円という安価なため、展示即売会で用意された約450キロのトウガンはあっという間に売り切れ。トウガン入り蒸しケーキなどの加工品も好調な様子だった。
 そのほか、アートコーナーでは、トウガンの彫刻に大勢の来場者がチャレンジ。指導を受けながら、丁寧にオリジナルトウガン彫刻作りに励んだ。
 また、「マーボートウガン丼」が振る舞われたほか、早食い大会、種飛ばし大会など各アトラクションも盛り上がりを見せた。
 とうがんの日は、トウガンの方言名「シ(4)ブイ」と「トウ(10)ガン」の語呂合わせ。ゴーヤーと並ぶ宮古の特産野菜として生産が年々、盛んになってきているが、認知度がまだまだ低いとして、消費拡大を図るためキャンペーンが実施された。
 トウガンにはビタミンCが多く含まれているといい、90%以上が水分であるため低カロリーで利尿効果があるとされている。

 写真説明・450キロのトウガンが展示、販売され、好評を博した=10日、JAおきなわ宮古地区事業本部

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軍事利用反対郡民の会発足/連携密に活動展開へ

  宮古地区におけるすべての軍事行動に反対する「下地島空港の軍事利用に反対する宮古郡民の会」が10日、正式に発足した。平良市立図書館で発足総会が開かれ、代表者に星野勉さんを選任したほか、下地島空港のみならず、圏域の一切の軍事利用に反対するため連携を密に、誓いを新たにした。
 同会は先月、伊良部町議会が下地島空港への自衛隊誘致を決議した際、抗議活動を行うため急きょ組織されたが、代表者不在だったため今回、正式に発足総会を開いた。
 今後、会員相互が連携を密に、下地島空港のみならず宮古全体の一切の軍事利用に反対する活動を展開していく。
 総会には、宮古本島のほか、自衛隊誘致で揺れた伊良部島からも会員が参加。今回の自衛隊誘致活動や下地島、宮古両空港の米軍利用などすべての軍事利用を許さない、と連携を強め、今後の活動について確認した。

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トライ直前を生放送/NHK・ボランティアや地元選手を紹介

 NHK沖縄放送局は11日から、全日本トライアスロン宮古島大会関係の中継を「太陽カンカンワイド」で開始した。15日まで、午後5時台と6時台に生放送する。
 初日の11日は高校生ボランティアや地元選手を紹介。宮古高校陸上部と駅伝部の生徒のマッサージ練習風景は午後5時台に放送された。生徒たちは「選手たちの疲れをほぐしたい」などと元気よく答えていた。
 きょう12日は出場選手1500人分のレース用品袋詰め作業風景や通訳ボランティアを紹介、13日は海の安全を支えるボランティア、14日は審判団、15日は準備に追われる食料班や優勝を目指す男女注目選手などの紹介が行われる。

 写真説明・放送初日は宮古高校陸上部と駅伝部のマッサージ練習風景などが紹介された=11日、平良市総合体育館

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