200平成1  4曜日

明けから候補者選定本格化/新市市長選保守系

 10月1日に5市町村が合併して「宮古島市」が発足することに伴い、新市の市長選と市議選が発足から50日以内に同時実施される。現在、分裂状態が続く宮古の保守系は週明けから新市市長の候補者選考委員会を立ち上げて保守系候補者の一本化を目指す予定だ。同選考委は保守系市議と砂川佳一県議を中心に分裂解消、市長候補の一本化に向けた作業に着手する。選考委に影響力を持たせるためには、委員長の人選と具体的な課題への取り組みが実際にできるかがカギを握っている。
 保守系市議の1人は「現状のままでの選挙戦は厳しい。とにかく候補者の一本化が先決。週明け(11日)には選考委を正式に立ち上げて委員長など役員体制を決めたい」と述べた。
 先月末に伊良部町議会が下地島空港への自衛隊誘致に絡み、一時「合併否決」の判断を下したことで、合併の枠組みが流動的となり、新市の選挙に向けた動きも一時停滞した。
 しかし、土壇場で伊良部町も合併に参加となり、合併新市の市長選挙について早期の取り組みを目指していた保守系市議が具体的な取り組みに動き出すこととなった。
 選考委については、どのような人材が委員になるのか、取りまとめる委員長の人選のほか、分裂解消を目指す上で具体的な課題に着手できるかが候補者一本化実現への条件となりそうだ。
 市議選は、出馬に意欲的な現職議員が後援会などと調整を図り、水面下で活発に動いている一方で、新人候補者の動きがほとんど見えない状況となっている。
 宮古の一大イベントである全日本トライアスロン宮古島大会が今月17日に控えていることから、新市の市長・市議選を見据えた動きは同大会後にさらに活発化しそうだ。

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ミヤコニイニイ初鳴き/平年より7日早い

 初夏を告げるミヤコニイニイ(セミ科)が8日、伊良部町佐良浜地区の緑地帯で鳴き始めた。平年より7日早い初鳴き。宮古固有種。
 この日宮古島地方気象台は、今年に入ってからの最高気温27・1度(同日午後1時1分)を観測した。5月上旬並みの気温だった。
 ミヤコニイニイは、地上から3メートルほどの高木の枝にしがみつくように止まり、「ジー、ジー」と鳴いていた。体長25ミリ。
 通りかかったドライバーは車を止め、デジタルカメラに収めて「宮古は夏の到来だ」と話していた。

 写真説明・枝にしがみつくように止まって鳴いていたミヤコニイニイ=8日、伊良部町

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きょうから八重干瀬まつり

 八重干瀬まつり(共催・宮古フェリー、はやて海運)がきょう9日から3日間の日程で始まる。期間中、本土からの観光ツアー客2470人が八重干瀬に上陸する予定。
 船会社別の観光客乗船人数は、宮古フェリーは9日が370人、10日が500人、11日が400人の計1270人。一方、はやて海運は9日が550人、10日が350人、11日が300人の計1200人。
 船会社別のフェリー2隻が出港する場所は、平良港第4ふ頭。9日は、宮古フェリーの「ゆうむつ」が午前11時に乗船開始、同11時20分出港。はやて海運の「はやて」が同10時20分乗船開始、同11時10分出港。
 八重干瀬は、平良市池間島北方約5−15キロの沖合に広がり、日本最大のサンゴ台礁群。大小百余りのサンゴ礁から形成され、全体の大きさは南北約10キロ、東西約7キロに及ぶ。
 詳しい問い合わせは、宮古フェリー(電話72・3263)、はやて海運(電話78・3337)まで。

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在学園児ゼロで休園/宮島幼・来間幼

  平良市の島尻地区にある市立宮島幼稚園(与儀透園長)と下地町立来間幼稚園(宮城正侑園長)が、今年度の在学園児がゼロになったため休園となる。宮島幼稚園は開園34年目で初の休園。来間幼稚園は98、99年度の休園以来、2度目の休園となり、若者の流出や少子化が影響を及ぼしている。両幼稚園ともに来年度からの入園希望者がおり再開の見通しはあるものの、 1年間の休園に学校関係者をはじめ地域住民たちからも「園児たちの歓声が消えて寂しい」などの声が上がっている。
 宮島幼稚園の与儀園長は「島尻地区には満 5歳の入園児がいなかった。自治会役員やPTAらが一体となり、市街地に住む島尻出身の家庭を訪ねたが、里帰りへの選択は厳しかった」と説明する。市教育委員会は「地域住民のニーズに応えるため入園児の募集を広報誌に掲載したが、応募者はいなかった」と話した。
 90年に開園した来間幼稚園はこれまでに、20人が卒園。その間、98年度、99年度は在籍園児がゼロで2年間休園した。再開5年目で再び休園となり、地域住民たちも肩を落とす。宮城園長は「来間島では地域を挙げて子供たちを激励するが、幼稚園児がいないとやはりがっかりする。子供がいればいるほど島は活気が出るが、寂しさを感じる。予算面や合併もあり、微妙な時期。教育委員会と相談していきたい」と話した。

 写真説明・(上)休園で園児たちの歓声が消えた宮島幼稚園
 写真説明・(下)2度目の休園となった来間幼稚園

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漲水学園に交通安全マスコット/下地町児童館母親クラブ

 下地町児童館母親クラブ(平良美智子会長)は8日午後、漲水学園の児童生徒に交通安全を願う手作りのマスコット50個をプレゼントした。マスコットには児童生徒が無事に帰るように願ってカエルが取り付けられている。
 平良会長は「マスコットをぜひ活用してほしい」などと話し、子供たちの安全を願った。
 このマスコットは県地域活動連絡協議会(みらい子育てネット沖縄)から材料の提供を受けて同クラブで作ったもの。同クラブの約30人が交通安全を願いながら1つ 1つ丁寧に仕上げた。
 贈呈式は午後2時から同学園内で行われ、同クラブの平良会長と仲間末子副会長、児童館の上地久子館長が児童生徒にマスコットを手渡した。
 本村博昭園長は「皆さんの愛情をうれしく思います。このマスコットが皆さんの手作りによる温かい贈り物だということを子供たちに伝えながら活用させたい」などと感謝した。
 同クラブはこの後、宮古警察署に出向いて同マスコット100個を届け、宮古全体の子供たちの安全と健やかな成長に期待を込めた。

 写真説明・下地町児童館母親クラブのメンバーが交通安全マスコットを子供たちに贈った=8日、漲水学園

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