10月1日に5市町村が合併して「宮古島市」が発足することに伴い、新市の市長選と市議選が発足から50日以内に同時実施される。現在、分裂状態が続く宮古の保守系は週明けから新市市長の候補者選考委員会を立ち上げて保守系候補者の一本化を目指す予定だ。同選考委は保守系市議と砂川佳一県議を中心に分裂解消、市長候補の一本化に向けた作業に着手する。選考委に影響力を持たせるためには、委員長の人選と具体的な課題への取り組みが実際にできるかがカギを握っている。
保守系市議の1人は「現状のままでの選挙戦は厳しい。とにかく候補者の一本化が先決。週明け(11日)には選考委を正式に立ち上げて委員長など役員体制を決めたい」と述べた。
先月末に伊良部町議会が下地島空港への自衛隊誘致に絡み、一時「合併否決」の判断を下したことで、合併の枠組みが流動的となり、新市の選挙に向けた動きも一時停滞した。
しかし、土壇場で伊良部町も合併に参加となり、合併新市の市長選挙について早期の取り組みを目指していた保守系市議が具体的な取り組みに動き出すこととなった。
選考委については、どのような人材が委員になるのか、取りまとめる委員長の人選のほか、分裂解消を目指す上で具体的な課題に着手できるかが候補者一本化実現への条件となりそうだ。
市議選は、出馬に意欲的な現職議員が後援会などと調整を図り、水面下で活発に動いている一方で、新人候補者の動きがほとんど見えない状況となっている。
宮古の一大イベントである全日本トライアスロン宮古島大会が今月17日に控えていることから、新市の市長・市議選を見据えた動きは同大会後にさらに活発化しそうだ。
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