200平成1  4曜日

モズク5年ぶり高値/生産量は日照り不足で大幅減

 宮古地区の2004−05年産の養殖モズクの取引価格が5年ぶりに高騰している。キロ当たりの価格は、糸モズクが150円から50円アップし200円の高値、太モズクが130円から20円アップの150円が予想されている。2000−03年の4年間のキロ当たりの取引価格は100円。今期産の糸モズクの単価は前期産と比べ、2倍の高値となった。しかし、今期産の養殖モズクは日照不足と天候不順の影響を受け、生産量は大幅な減産で推移。このため、生産者らの表情はいまひとつさえない。
 国内の健康食品ブームを背景に、養殖モズクの消費量は急上昇。沖縄から養殖モズクを仕入れていた本土の大手モズク業者はほとんど在庫が無いという。その業者らが大量の買い付けに乗り出したのが、養殖モズクが高値となった要因。
 宮古で養殖モズクを取り扱っている漁業協同組合は平良市漁協(上原正行組合長)のみ。池間漁協(与那嶺昭夫組合長)と伊良部町漁協(奥原隆治組合長)は取り扱っていない。
 上原組合長は、キロ当たりの価格について「糸モズクは昨年12月から今年1月までは150円だったが、2月以降は200円になった。太モズクは1月までは130円で取り引き、2月以降の価格についてはモズク業者と調整したい」と話す。
 さらに上原組合長は「本土のモズク業者から注文が相次ぐが、生産量の減少から取り引きを断っているのが実情」と説明する。
 平良市漁協組合員の養殖モズクは、日照不足などの影響で生育が阻害され、生産量が大幅に落ち込んでいることから、最終生産量の見通しはまだ立っていない。収穫終了時期は、糸モズクが今月中、太モズクが来月上旬以降になる見込み。
 一方、生産者が直接モズク業者と取り引きしている池間島と伊良部町では、太モズクの養殖が中心。キロ当たりの取引価格は、池間島が130円、伊良部町が110円をそれぞれ推移。
 また同町佐和田の浜から収穫された天然のモズクは6日、浜売りでキロ当たり100円で売られた。

 写真説明・消費者から人気の高い糸モズクの水揚げ=7日、平良市狩俣漁港

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健康都市連の日本支部設立/10日に首長会議開催

 平良市(伊志嶺亮市長)が理事都市として参加しているアジア太平洋地域の「健康都市連合」に関連して、同連合日本支部の設立首長会議が10日午後3時から、平良市中央公民館大ホールで行われることとなった。日本支部設立により、国内外で健康都市に関する情報提供や交流を行っていく方針。7日、伊志嶺市長が平良市役所で記者会見を開いて発表した。会議には国内から同連合に参加している千葉県市川市、愛知県尾張旭市の市長らが出席。各自治体の取り組み状況の報告や、基調講演などが予定されている。伊志嶺市長は「多くの市民に来ていただき、同連合への理解を深めてほしい」と呼び掛けた。
 同連合は世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所の呼び掛けで設立された。平良市は03年10月、WHO健康都市マニラ国際会議に出席し、日本で唯一、同連合の理事都市に選出された。04年10月には、マレーシアのクチン市で同連合の設立総会が開催され、平良市と市川市、尾張旭市、静岡県袋井市が日本から出席した。
 今回開かれる日本支部設立首長会議については、設立総会に出席した市長らによる協議で決まった。市川市の千葉光行市長、尾張旭市の谷口孝治市長が出席、開催地の伊志嶺市長が座長を務める。袋井市は市町村合併に伴い市長不在のため出席しない。
 会議では各自治体における健康都市への取り組み状況の報告をはじめ、同支部規約や今後の取り組み内容が話し合われる。WHO健康都市連合事務局の中村桂子さん(東京医科歯科大学助教授)の基調講演も行われる。同支部の呼び掛けにより、今年夏ごろには、千葉市で全国会議が開催される見通し。
 会見で伊志嶺市長は「日本から加盟している4つの市で日本支部を立ち上げるが、実際に健康都市を目指している自治体は200以上あると思われる。日本支部立ち上げにより、全国的に呼び掛けていこうと考えている」と、支部設立の意義を説明した。
 平良市は97年、同市総合計画の中で「健康ふれあいランド構想」を掲げ、健康都市づくりを展開。その中で「人の健康、まちの健康、自然の健康」の3つを柱に「健康ひらら21」プラン策定をはじめ全庁体制で取り組んでいる。2000年には健康都市国際学術会議で「ベストプランニング賞」を受賞した。

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新議長に佐和田氏/浦添市議会・正・副議長が宮古出身

 浦添市議会の改選後初の本会議が7日開かれ、議長に城辺町出身の佐和田直氏(59)=写真左=、副議長には伊良部町出身の下地恵典氏(54)=写真右=が就任した。両氏はそれぞれ「市民のために全力を尽くしたい」などと決意を話した。同市議会における宮古出身者の議長就任は初めて。
 城辺町西里添出身の佐和田氏は今回6期目の当選。本紙取材に「市民のために一生懸命に頑張りたい。浦添市議会には宮古出身の議員が多い。力を合わせ頑張りたい」と話した。
 副議長に就任した下地氏は伊良部町長浜の出身で、当選5回。「故郷を大事にしながら、市民のために、福祉向上のために議長とともに頑張っていきたい」と話した。
 同市議会議員選は、2月6日に実施され30人の新議員が決まった。このうち5人は宮古出身者。

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宮古近海でクジラの親子/海保が偶然撮影

 「クジラも観光シーズン幕開けを祝福」―。6日午後2時30分ごろ、宮古島西方約10キロで体長約20メートルと同約10メートルの2頭の親子連れと思われるクジラを航行中の平良海上保安署の巡視艇「やえづき」の乗組員らが発見した。同署によると、2頭のクジラは時折、巨体を大きくジャンプさせたり10メートルほど潮吹きしていたという。
 3日に海開きを行い本格的な観光シーズンに突入した宮古地区。これからのシーズンを祝福するかのように何度もジャンプしていた。クジラはしばらくの間付近を回遊した後、静かに潜行し姿を消した。

 写真説明・巨体を大きくジャンプさせていた(平良海上保安署提供)

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1000匹を大空へ/ドイツ村・23日から鯉のぼりフェスト

 第7回うえのドイツ文化村「鯉のぼりフェスト2005」(主催・上野村、博愛国際交流センター)が、今月23日から上野村の同文化村で開催される。5月8日まで。子供たちや協賛企業による1000匹の手作りこいのぼりが泳ぐ空の下で、ミュージックショーなどの催しが行われる。ゲストは県内で活躍する「ティダカンパニー」。期間中は、同文化村内有料施設の子供料金(小中学生)が半額になる。7日、同村役場でドイツ文化村イベント実行委員会が開かれ、開催内容が決定した。
 「僕の夢 私の夢 みんなの夢を宮古から!」をテーマに開かれる同フェストは、住民参加により地域活性化を図ることがねらい。掲揚式は今月23日の午前11時から行われる。収支予算は125万円。このうちに民間企業の協賛金約100万円が盛り込まれている。
 今年は、ちゅらさん運動の一環として宮古警察署が参加。5月3日に、空き巣被害を防止する「5つのかける運動」をPRするほか、パネル展示、パトカーや白バイ体験、子供向け安全教室などを行う。
 また、例年は5月5日から11日までの児童福祉週間に博愛記念館、キンダーハウス、水中展望船の料金を半額にしていたが、イベント実行委員会での協議により、今回からフェストの開催期間を通して実施することになった。
 同実行委員会では、多数の来場を呼び掛けている。

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